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37年振りに函館
を訪れたことをきっかけに、昔読んだ本を読みたくなりました。
西村京太郎氏の「函館駅殺人事件」です。
37年前に函館に行く際に、行きの夜行列車や、青函連絡船の中で読んでいた本です。
西村京太郎氏のトラベルミステリーシリーズで、新たなシリーズとして始まった「駅シリーズ」の4作目の作品です。
西村氏の作品は、電車や駅の丁寧な描写がとても素晴らしいです。
この「函館駅殺人事件」も、函館駅の様子を実に細かく丁寧に描いており、しっかりと取材を重ねた様子がよく分かります。
当時はもちろん紙の本で読んでいたのですが、現在では電子書籍でコレクションしています。
調べてみると、西村氏の電子書籍は100冊近くありました。
その中に「函館駅殺人事件」もあったと思い、探したところありましたので、すぐに読み始めました。
物語の内容はすっかり忘れてしまっていたのですが、駅員の方が登場し、駅で殺人事件が発生するということは記憶していました。
函館駅殺人事件 (講談社文庫) [ 西村 京太郎 ]
その駅員の方が、駅構内の食堂やクリーニング店を利用している、という描写もあり、過去に函館駅を訪れた時に、このお店のことだ、と思ったのをよく憶えています。
ストーリーの内容は詳しく触れませんが、やはり西村氏の小説らしく、犯人に同情する余地があり、女性と共に逃亡することや、急展開にどんでん返し、複数の事件の交差など、実に読みごたえがあります。
お馴染みの十津川警部と亀井刑事のコンビの活躍に、犯人を追い詰めていくスリリングなシーンなど、本当に作品に引き込まれます。
実際に、通勤の電車の中で読み始め、2日で読了してしまいました。
旅と本は、なかなか良い組み合わせだと思います。
また久しぶりに、西村氏の作品を読みながら、旅に出たいものです。
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