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親友と2人で、新作が公開されるとすぐに見に行ったものです。
寅さんを取り巻く下町の方々と、旅先で出会った方との触れ合いの、両方が楽しめる映画でした。
この映画が好きで、何回も柴又にも足を運んだものです。
「男はつらいよ」の出演者で、寅さんの家の裏で印刷工場を経営している、通称「タコ社長」と呼ばれる方がいました。
いつも寅さんと喧嘩ばかりしているのですが、憎めないキャラクターで、とても楽しかったです。
大体、寅さんがふらっと帰ってきて、タコ社長と喧嘩になり、また旅に出て行ってしまう、というストーリーでした。
ワンパターンなのですが、逆に安心して見られて、楽しめました。
そのタコ社長を演じたのは、太宰久雄さんです。
ウィキペディアで調べると、「男はつらいよ」50作中48作に出演されていたようです。
男はつらいよ 全50作DVDボックス [ (邦画) ]
「男はつらいよ」シリーズの終盤は、渥美清さんも太宰久雄さんも高齢になり、寅さんの甥で妹さくらさんの子である満男と、その恋の相手の泉を中心としたストーリーになります。
満男は吉岡秀隆さん、泉は後藤久美子さんが演じました。
その後、タコ社長の太宰久雄さんは、体調を崩して入院されます。
後に癌の診断を受け、入院中の1996年8月に渥美清さんが亡くなります。
渥美清さんのお別れの会に出席した太宰久雄さんは、その 後は見舞いも断っていたそうです。
そして、渥美清さんの死去から2年後の1998年11月に、胃癌のため74歳で亡くなります。
その太宰久雄さんは、遺言を残していました。
その内容は「葬式無用。弔問供物辞すること。生者は死者のため煩わさるべからず。」というものだったそうです。
この文面ははっきりとではないのですが、当時新聞で読んだのを覚えています。
「生者は死者のため煩わさるべからず」という言葉は、強い意思を感じます。
今でこそ、葬儀は家族葬でひっそりと行うことが多くなりましたが、この当時はそうではありませんでした。
そんな時代に、葬儀無用、弔問無用などと言えるのは、太宰久雄さんのポリシーだったのでしょう。
私は人生を終える時に、「生者は死者のため煩わさるべからず」と言えるでしょうか。
タコ社長の遺言は、死生観を考える上で、とても大切な最期の言葉だと思います。
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