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苔に魅了されて、きのこを探しつつその群生にも目がいきます。柔らかい流れが美しい、その名もずばり「カモジゴケ」。時々命名のセンスのよさに感嘆することがありますが、このカモジゴケもその形容にピッタリで、艶やかな髪をイメージしてしまいました。森の中に在るサンゴ・・・確か以前もそんな言葉を使ったような記憶があります。トナカイの食苔としても知られる「ミヤマハナゴケ」の一群は、こうして切り取るとそこに白い森があるようです。いつ見てもその姿は美しくて、小人になってその世界で遊びたくなります。このシャクヤクのハナビラが地面に落ちる頃になると本格的なきのこシーズンの始まり・・・と頭の中の「きのこデータ」が教えてくれます。花々の中では虫たちが、その季節をいとおしむように吸蜜しています。すずらんを思わせるような花が咲き終わり、コケモモが実っていました。小さきことは、どうしてこのように心にしみるのでしょう。私のコンデジでもこんな写真が撮れるんだ・・と思った一枚。どんな設定でシャッターを押したっけなぁ~ヒロハチチタケの紅色が美しいお気に入りの一枚となりました。苔の中から出てきたハナビラタケの静謐感は、疲れた体を癒してくれる力があります。特に遠くから確認すると、引きずるような重たい足が軽やかになり重力を忘れたよう・・・。来月の上旬に予定されている「入間きのこ愛好会」の新年度レセップション。森のきのこに親しんでいただくようにと(高齢で樹林散策できない方々が多い)、日持ちがいいハナビラタケやアンズタケを飾る程度に収穫していました。それを知ったきのこ仲間のゆうさん、チャナメさんが快くハナビラタケとアンズタケを分けてくださいました。その優しい気持ちが嬉しくて・・・ありがとうございました。上手に保存して会員の皆さんに喜んでいただきますね。昨日(28日)の散策も充実したものとなりました。初めて見る小さな蘭も撮影しましたが、ピントが合っていなくてアップとなりませんでした。その蘭も名前がわからず、最近山野草を網羅した図鑑が欲しくなってきました。いくつになっても新しい事を知るのは楽しいものです。
2012.07.28
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今年初挑戦で、春先にモミモミして作った干しゼンマイ。二回分の収穫が、干しあがるとこのような少量に・・・。香りも色も市販の品と変わりませんが、食べてみない事には成功かどうかわからない・・・ということで、昨日調理することに。一晩かけて戻してみました、これで全部です。何とかキレイに戻りましたが、なぜか色合いが薄緑色がかっていて、これは何か手順が違っていたのか、それとも新物なのでこのような色なのか・・・一本口に入れてみましたが、エグミもなく問題ありませんでした。で、昨夜の夕餉は相方の日本酒のおつまみに。今日は、私のランチ「田舎蕎麦」のトッピングになりました。毎年山菜採りの時に、「これは下処理できないからパス」と横目で眺めるだけだったゼンマイでしたが、来季から収穫リストに入れる事にします。発生時季は短いし、ワラビのようにどこにでも在る山菜ではないので、乾物保存するには相当の収穫量が必要となります。今季採った山は管理されるようになったため新たな場所探しからで、来年は遠出したいものです。色合いが地味なので、先日のセミドライトマトの写真を・・・。きのこは見つけだして採ることで満足、保存食はそれを作る事でほぼ満足するというようなところがあり、まだパスタに使っておりません。塩味が効かせてありますので山散策の時のおやつとしても使えそうです。持参した時仲間に逢ったら味見してもらおうかな。
2012.07.24
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咲く花を見ていると、採り頃のきのこを知ることができます。少し元気がなくなった紫陽花を見て梅雨後半に発生するアミタケ。この写真の野ばらの開花はハナビラタケが出ていますというサイン。猛暑をものともせず咲き誇るお盆過ぎの百日紅を見ると「ホウキタケが出始めたかな」と・・・有名なところでは金木犀の開花と松茸でしょうか。そう考えると、このチチタケも野ばらの開花に照準をあわせることができます。ここ三日間の涼しさは季節外れ、その前の猛暑と雨によってチチタケが出始めたのでしょう。黒っぽいオレンジ色のチタケとは種類が違う「ヒロハチチタケ」ですが、たっぷり使うと深く芳しい炒め物が仕上がります。松葉や小枝を押し上げるチタケ。この元気を、今夜「炒め物」にしてありがたくいただきます。道行くきのこ人達が「今年はハナビラタケが出ていないなぁ~」と話しかけてきました。やはり発生が遅れているのでしょうか。遅れていても長く楽しめたらいいのですが・・・本格的な夏空が戻ってきたら標高を上げての発生となります。一体何人の人たちがこの「サルナシ」の木を眺めて秋を楽しみにしているのでしょう。わかりやすい場所で、沢山の実を付けていました。毎年この時季に写真に納めています。適度な雨と順当な気温変化だと、今頃の散策林道はこの「コガネヤマドリタケ」が沢山あります。今季は、出始めをポツポツと見かけるだけでしたが、日当たりがいい場所に大きなものが・・・。比べるものが無いのでわかりにくいですが、カサの直径が25センチほどで見応えがありました。木陰に、紅いランプが燈ったようなタマゴタケの姿をチラホラ見かけました。この紅色と苔の緑の対比は特別印象に残る美しさです。チタケが始まり、樹林を渡る風や虫の鳴き声に、最近涼しいとはいえいよいよ夏を感じる頃となりました。食卓にも「なすとチタケの炒め物」や「素麺」・「茗荷料理」が出てきて、暑さで疲れた体にしみ込んで元気をくれます。新しい靴を履き慣らすためにもと散策しておりますが、今までの靴よりも重量があるためになかなか慣れることができません。雨の心配がない時は、里山用の靴を履こうかとの結論に至りそうで、そうなると、いよいよ慣れるのに時間がかかりそう・・・。ハイヒールを颯爽と履いていた頃の面影は、今はどこにもない私です。
2012.07.22
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データとしては少し古いけど、15日に里山を散策した時に見つけたきのこ達を忘れないうちに記録しておきましょう。整備された山麓の児童公園にツチグリ発見。うんと幼菌だと食べられるそうだけど、「食べてみようかな・・」とは思えないなぁ~カサにつぼの残りが付いていないので・・・コテングタケモドキでしょうか。毎年この場所で見かけます。マクロで撮っているので手ごろな大きさに見える、コウジタケ。じつはじっくり探さないと見つけられないほどの小さい個体。目視では同定できず、写真を見てやっとコウジタケと分かりました。イグチ類を探したのですが、見つけたのはこの一本だけでした。林道脇でじっと動かないトンボ。目だけキョロキョロ動かして、モデルとしては一流でした。知識がないので、種類はわかりません。後で調べてみましょう。(調べてもやっぱりわかりません・・ヤマサナエでしょうか?)ムラサキヤマドリタケとタマゴタケの写真が撮りたくて散策しましたが、全く見かけず・・。思うように発生しないところが、きのこの面白いところです。次回は紫の網タイツをはいた貴婦人に逢えるでしょうか。
2012.07.19
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昨日お誘いをうけて、きのこ仲間の「モリちゃん」の畑へ行ってきました。有機農法と太陽、モリちゃんの愛情を受けた野菜たちは瑞々しく育ち、それを見た私は吹き出る汗をものともせずミニトマトの摘み取りに励みました。今日のランチ「フレッシュトマトパスタ」です。使ったトマトは、桃太郎・ミニトマト・アイコ・シシリアンルージュの4種類、味出汁はホタテの缶詰です。甘みと酸味、そして旨みのバランスが整っていて、自分で拵えていながら「美味しい~」と言葉が出てしまいました。ほんと、手前味噌で能天気であります。お天気がいいうちに水分を飛ばしてしまおうと、ドライトマト作り。あらかたの水分が飛んだ後オーブンで仕上げて、ドライトマトが出来上がりました。トマトソースも仕上がり、大好きなトマトと付き合えた楽しい一日でした。モリちゃん、いつもありがとうございます。家事の合間につまみ食いするトマトの味は格別です。
2012.07.17
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小さな世界の大きな営み・・・。標高を上げるにつれ、道端の草木や地衣類に小さな宇宙を見つけることが多くなります。岩の上に積もった砂粒に雨の助けでハナゴケが定着し、そこに小さな紅い花を咲かせる苔が根付き、それぞれ古株は土に返り、いつの間にか岩の上には連綿と続く完結した世界ができあがります。私のデジカメでその世界を表現するのは難しく、いえいえ今のデジカメは性能がよくなっていますので、きっと私の腕が伴わないのです。(今回の写真は最初と最後が私のデジカメによる写真です。)昨日も、お気に入りのベニバナヤマシャクヤクに逢ってきました。前回花びらが虫にやられていましたので結実するか心配でしたが、このように見事次の世代を残す事ができたようです。よっかたなぁ~昨年まで多く見られたベニバナイチヤクソウですがなぜか今年はあまり見かけなくて、歩いたことがない場所へと歩を進めました。苔むした斜面に二本だけすっくと立ち上がったイチヤクソウ。よく見ると花びらが閉じているようにも見えますが、蕾なのかはたまた開花せずに結実するタイプなのか、樹林の中の植物は分からない事柄だらけです。それにしても、深紅の茎と丸い花が可愛いこと、簪のお飾りみたいです。今回も運良くハナビラタケが見つかりました。山中で出会う「きのこ好きなお仲間達」との談義も楽しくて、それぞれが自分の獲物を見せてくれました。きのこ狩りの対象としては影が薄いマスタケ。採り頃と調理法を間違えなかったら、実はとっても美味しいきのこです。この個体は老菌、すでに胞子をとばして後は崩れていくだけです。6月に白い花を見せていたシロバナイチゴが、こんなに熟れていました。こちらは相方がニコンD90で撮ったもの。下のは、私がデジカメで撮ったものです。二枚載せる必要はなかったのですが、いつもブレて鮮明に写せないマクロ機能が何とか使えたのでアップとなった次第です。本日は、農協の直売所へのお出かけついでにムラサキヤマドリタケを探しに行きましたが、里山にはタマゴタケやアワタケ・イグチ類の姿は無く、見つかるのはベニタケ科の仲間ばかりでした。出ないのではなくて、発生が遅れているものと思いたいです。明日は・・・・おとなしく家に居ります。
2012.07.14
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モリノカレバタケによるフェアリーリング。天気予報では雨~大雨の7日、前日の夜遊びで早起きは出来ませんでしたが、予定表を黒く塗りつぶすがごとく、樹林散策へと・・。雨が多い年は、こんなリングが沢山見られます。苔の中のモリノカレバタケ。食菌ではありますが、いつも他のきのこの発生目安として眺めるだけです。(食べた事はあります・・・かすかな甘みと香り、歯ざわりがよかったのを覚えていますが、詳しい味の説明となると忘れてしまいました。)思いがけず二箇所でベニバナヤマシャクヤクの花を見ることができました。目的のひとつであるベニバナイチヤクソウは蕾を付けた株を少し見ただけ、今年の気候がイチヤクソウに合わないのか・・・開花が遅れているだけならいいのですが。年々小ぶりになってきているハナビラタケでしたが、今回の株はこのまま成長したら両手で持ちきらないほどの個体となるものでした。雨に濡れながらの散策を覚悟しておりましたが、午前中は運良く時々霧が発生するだけの、歩き回るには最高の天気でした。私の「きのこ採り」も20年目に差しかかろうとしております。がむしゃらに目的のきのこを探し、収穫にこだわりを持った頃もありました。勿論可愛いきのこの姿に出会える事は大きな喜びではありますが、最近山懐に抱かれる安心感、反して深山に入り込んだ時に感じる私の中にある未知なる感情、風に揺れる様々な草花の可愛らしさや強さ・・・・などにも気持ちが向くようになってきました。基礎体力の低下に伴う変化かなと思うと少し寂しくもありますが、それもまたよし・・・自分流の山歩きを楽しみたいと思います。
2012.07.08
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深山にあって、朧げな姿を見せてくれるベニバナヤマシャクヤク。前回(6月23日)の蕾が気になって、咲いたかどうか確かめに行ってきました。7月1日といえば「山開き」。道路が混雑しているかも・・・と覚悟しておりましたが、それは杞憂に終わりました。残念ながら開花には一日早かったでしょうか。緑陰濃い山中で見る蕾は、そ~っと掌で包み込んであげたいほどのひそやかな美しさ。明日になれば、はらり、はらりとハナビラを落としてしまうのでしょう。林道脇のフタリシズカ。名前とは似つかない花穂の数ですが、緑と白の対比は、何本花穂がついていようと呼び名のごとく古式ゆかしい感じでした。フワフワのお餅をこんがり焼いたような幼菌。カイメンタケでしょうか?ちょっと分かりません。食べてしまいたいような可愛らしさです。昨日の樹林帯は7月とは思えない涼しさで、夏ゼミの鳴き声も聞こえませんでした。一日違いの今日の暑さは梅雨明けを思わすような強い陽射し、日々きのこへの思慕が募ってきます。
2012.07.02
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