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「あれ? 静馬はどうした?」
「昨日ヘレナがボコボコにしたからベッドの中……今日中に復活するかしら」
「前回映司の中に入った紫のメダル、多分メダルが完全復活の器として入ったんでしょう。下手すりゃ封印されるかもしれませんが、八百年前の戦いを知りませんからあり得ます」
「それで、体内に入ったメダルは……あれ、レントゲンに写ってない。人間のカメラには写らないということか? しかしこれでは取り出すこともできん。む、ヤミーだ、それもプテラノドン……紫のヤミーか!」
「しかも二体……あれ、おかしい。紫のグリードって生まれてないだろ。映司はあれだし、いったい誰が……んだ!? こいつらが発した黒い霧浴びた人間消えちまったぞ! なんてことしやがる!」
「すっかり落ち込んじゃった坂田さんに映司は自分の話を。自分も貧しい国に良かれと思ってお金を送ったら悪い人に使われたり、酷い時には内戦の資金に利用されたり……内戦の資金? どんだけ金送ったのさ」
「だから、人が救っていいのは手が届く人まで。届かないこともあるけど届く限りは精いっぱい。両腕広げて語る映司に、坂田さんも元気を取り戻します」
「またしても虐殺を繰り返すヤミーを映司と伊達さんが迎撃……な、オーズの変身が解除された!? どうなっている!」
「消し去る者……こいつらコアメダルを無効化できるのか? やばい、ここは逃げるしか……あ、取り残された人がいる。って行くな映司、死にたいのか!」
「馬鹿だねえ……自分も死ぬかもしれないのに飛び込んでいって。助かっただけ奇跡だよ。どうして映司は他人を助けるのに自分の命は惜しくないのさ」
「命がけならいいですら、映司はそれですらない。自分の命に無関心なんです。ただ助けることか関心が無い。人間として欠落してます。昔はそうじゃなかったのに……伊達さんが会っていたのは二年前、あの事件の直後です。ちょっとだけですがね」
「二年前、日本の政治家の息子が命がけで村を救った……それが映司? だけど、あれは女の子助けられなかったではないか」
「美談ってのはねつ造されるものさ。守ろうとしたのは事実だけど、途中で親が払った身代金で映司だけ助かったんだ。そんでマスコミは「命がけで守った」という部分だけ強調して、父親や兄弟が人気取りの道具に利用したってわけ。映司としてはたまったもんじゃないだろうな」
「それで映司……なんというか、乾いちゃったんだね。自分の欲望を無くして、世捨て人みたいな生活して……他人を助けることためだけに生きてる。そんなの、ある意味ものすごい怖いことじゃない? 生きてるって言えるの?」
「そこに鴻上会長が。映司の完全な無欲――それがメダルの器たり得た理由? あれだけコアメダルを使っても暴走しなかったのは、映司が自分の欲望を持たない人間だったから……確かにそれだと納得できますね。でも、状況が変わったそうです。あの紫のメダルのせいで」
「絶滅したり想像上の生き物の力を秘めたメダル――その欲望は『無』つまりあらゆるものを滅ぼすことが欲望か。そのメダルが映司の欲望の空白に入ってしまった。空白が埋まったことで、暴走する危険性が生まれてしまった。ただでさえ強力なヤミーの上に暴走だと――なんということだ」
「またプテラヤミーが虐殺してやがる。駆け付けた映司と伊達さんだったが、やっぱり分が悪……わっ、だから映司、そんな体で助けようとするな! 死んじまうぞ!」
「いつも自分のことは気にせず誰かを助けて――でも映司はボロボロ。誰か、映司を助ける人はいないの?」
「また変身解除されてしまいました。このままじゃやられる……え、体内から紫のメダルが出てきて、ベルトに入った!?」
「プテラ! トリケラ! ティラノ! プットッティラ~ノザウルース!!」
「わっ! お前復帰したのか!?」
「まあな。んなことは後だ。誕生したかプトティラコンボ。変身と同時に周囲を凍結させる恐るべき冷気……これが紫のコンポの力か」
「ケダモノのような雄たけび上げて……お、おい大丈夫なのか映司! プテラヤミーを自らも翼を広げ飛び上がり、墜落させる。一匹をスキャニングチャージで出した爪で突き刺し、相手を凍結させると尻尾で粉砕……おーい、ヒーローの必殺技じゃないだろこれ」
「そんなのはまだまだ序の口。散らばったセルメダルを拾うと地中から専用武器メダガブリュー召喚。これはアックスモードとガンモード二種類あり、セルメダルを投入すると強力な必殺砲を放てるのです」
「プットッティラーノヒッサーツ!! ……こんなんまであるとは思わんかったわ俺」
「とにかく二体のプテラヤミーは殲滅……な、映司が伊達さんを襲った!? やばい暴走してるぞ! これじゃ誰にも止められ……よせ、行くな比奈さん!!」
「いや――止まった。止めたよ映司は。映司を誰にも手を差し伸べて、誰でも助けようとする。でも映司を助ける手が無いなら――自分が手を伸ばす。映司か辛い時は支える手となる。そう決然と言い切った比奈の言葉は、誰かを助けることに命を費やし過ぎ身も心もボロボロになった男の心に沁み通った。正気を取り戻し感謝の言葉を告げると、映司は力尽き倒れるのであった。――辛かったろうな、映司」
「ところでさ、紫のヤミーは当然紫のグリードから生まれたんだろうけど、そんなの出てきてないよね? 映司がヤミー作れるわけないし、誰が作ったの?」
「その答えは簡単です。あの時飛び出していかなかった残り五枚のコアメダル。その所持者は……真木」
「こいつ、自分の体にメダル入れやがった。グリードになったてのか人間が? それでヤミーを……なるほど、「全てを無に」ってのは真木の欲望だ」
「待て! 体内にコアメダルを入れたことでグリード化するのなら、映司だって……人間じゃなくなるというのか、映司が」
現実VS虚構(ニッポンVSゴジラ) 2016.08.31
レビュー企画 相棒Legend12 2015.09.20
レビュー企画 相棒Legend11 2015.07.28
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