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軽い目のSFの傑作です。秀逸なアイディアで過去の自分の短編を上手につなげて一大長編に仕上げました。素晴らしい、と思います。でもこれでもSFのベスト点では国内編3位らしいヨ。軽いと書いたのは同じAIのテーマなら瀬名英明さんの作品と比べ物にならないくらい理解しやすい。それと山本弘さん自身『神は沈黙せず』なんていうハードなSFを書いていらっしゃるので”軽い目”とさせて頂きました。でもホンマにオモロイやけどナァ…SFって難しいのかな、それほど売れたようではないみたいですね、残念。
2008.02.29
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漫画家西原理恵子の夫、いや元夫なのか、として有名な鴨志田穣さんの最後の筆です。エッセイかと思っていたのですが本の最後に『この物語はフィクションです』とあります。どこまでが実でドコまでが虚であるのか境界線が不明な作風は夫婦共通なのでしょうか?ご冥福を祈っております。酔いがさめたら、うちに帰ろう。
2008.02.28
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「ロンド・カプリチオーソ」からの遡り読みです、なんじゃそれは。つまり、二作目を読んでから一作目に戻って・・・悪くないじゃないの、どころかさすがに受賞作(サントリーミステリ大賞かな)だけあって面白い。ぬわぜに続編の「ロンド・カプリチオーソ」がつまらんのか?そう、それほど登場人物に面白みがないというか、伸び代が少なかったんでしょうかね登場人物の。
2008.02.27
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前巻発行後約1年間も待たされました、おかげさんで入院中の腰に変な器具をつけた”あんちゃん”が誰だか…いやなにすぐに思い出しましたよ、ははっはっは。でも表紙の星野さんのほうがミナチンよりも”なじん”でみえてしまうのはどうしようもないですよね。今後はこしき島診療所は是非とも看護師二名体制にして欲しいと熱望する、おぢさんでした。Dr.コトー診療所(22)
2008.02.26
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SFです、ワタクシにはちょっと観念的過ぎていまいちでした。もっとアクションシーンが欲しかったナ。しかも前作のグアルディア以前の話なんですがね、あの生体端末さんが全く動かんのですわ。そんなのに恋する男って今のドール萌えのヲタク…まさかこれってそう言う物語???じゃないはずですが。ラ・イストリア
2008.02.25
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さていよいよゴールが見えなくなってきた大河長編野球漫画MAJORです。困ったときには主人公に怪我をさせる!ってのがこの手の引き伸ばし&勝負を面白くさせる手段なんですがね、今回はイップス!ときました。ここは是非ともDr.伊良部を呼んで(エー奥田英朗さんの小説の版元はドコかな許して!)治療に当てってもらいたいものですが、さすがにアメリカではねぇ。中々面白いことになりそうです。薫ちゃんもやきもきするだけで何も力になれないのでしょうか?あぁ次巻が気になります、って”引き”がうまいねぇ、さすが大長編!
2008.02.24
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さて今日は中島京子さんのホンワカ大家族物語です。連作短編でもって四世帯の家族がなぜか偶然にも一緒に住むこととなり、そして又離れていく模様を描いております。”事勿れ主義”の家長さんが実はナンにも事情をわかっていないことが判かり唖然とするところは身につまされるようです。結局人間は自分だけが大事なのでしょうかね。平成大家族
2008.02.22
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前作「東京バンドワゴン」の続編になります、本編もホンワカほのぼの度大幅Upで…いやそんなこと関係なく楽しめる四篇の連作短編集です。にしてもサザエさんではありませんでしたね、登場人物はちゃんと歳を食っていくし家族も増えます。あ、ということは続きを楽しみにしすぎると悲しい別れもありうるのか…そりゃぁーかなわんなぁ勘弁してくれよ。ところでこの作品の時代設定はいつ頃なんでしょう?現代…風ではありますが携帯電話を使うシーンが出てこないので、ウン???とも思ったりします。まぁかっこいい社長さんの職業がIT企業ですからまさか昭和なんてことはないのでしょうがね。どうも”三丁目の夕日”みたいなペーソスが漂ってるんでね。シー・ラブズ・ユーなんて実は3代目店主の年齢と戦争体験の話からわかってはいるんですがね。
2008.02.21
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東京の下町で営業を続ける老舗の古本屋を舞台にした四世帯八人家族(途中で一人増える)の爽やかほんわかホームミステリ、とでもいうのでしょうか。サザエさんとも違うしナンカのテレビドラマ風ではありますがえぇ感じが漂ってきます。一番の語り手が亡くなったひいおばぁちゃんの幽霊というのも小説ならではの味わいを醸し出しております。続編もすでに出版されておりますのでそちらも大いに期待できる、連作長編ですね。東京バンドワゴン
2008.02.20
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壮大なSF叙事詩です、ハイ読み終えるまで大変です。大変な理由は”長い”のではなく同じ名前で違う人、いやクローンだから正確には…が一方の主役にいること。そしてもう一方の主役がセリフも背景を述べられることも少なく先行きが見えないこと、かな。でも読んじゃうんですよ、慣れないスペイン語の固有名詞に馴染むほどにねぇ。願わくば次世代の主役達四人は幸せになっていて続編なぞ書かれないことを・・・グアルディア
2008.02.18
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保育園園長兼私立探偵である”ハナちゃん”シリーズ、第四弾ですな。今回も連作短編の形を取りつつ全体でひとつの事件が完結します。シリーズといいつつマンネリ化もせず、かといって自分の出している”毒”にも自家中毒せずにハナちゃんは頑張っています。末永く活躍すると年齢的な問題も出てくるでしょうし難しいのでしょうが、なるべくたくさん読みたい物語ですね。ア・ソング・フォー・ユー
2008.02.17
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密室脱出物+SFミステリでしょうか、息もつかせぬドキドキ感(宇宙なんで実際に息ができない?)どうして?なぜ?のミステリーが快感です。SFとしては設定に新味があふれているわけでもなし謎が謎呼ぶわけでもないがワカワク感が途切れません。まぁ一種の”蹉跌”の物語の心地よさでしょうか、続きも読みたいなァ、この世界観でぜひ!みたいな一作です。天涯の砦
2008.02.16
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2003年の阪神タイガース優勝便乗本を今更のように手を取ってみた。懐かしいと感じると同時に早くも五年で結構タイガースの面子が変わっているのにも驚いてしまう。まぁなぜか奇跡的にももういっちょ優勝して監督が五年間岡田ってのもびっくりだけどネ。漫才師”ますだおかだ”にけちをつける気もないしそんな必要もないのだがやっぱり”ネタ”を本にしてもねぇ。消化不良な感じがプンプンと。さて08年タイガースは新井効果もあって優勝できるのでしょうか?乞うご期待!!!みたいな。
2008.02.15
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MYSTERY YA!シリーズですか、中学生くらいの年齢向けらしいのですがね、この『医学のたまご』は元々”日経メディカル”なんて専門誌に連載されていたこともあり十分大人向けです。というかあのラストなら子供向けじゃァないでしょう…まぁ大人向けとしては、藤田教授なんてかなりデフォルメされているんだろうけど(いや実際に医学界に入るのかも)あんなヤツになってはいけませんよ。なんてちょっと説教じみたことも言えますが、曾根崎くんはどうなん。そもそもの最初のテストってズルした…言わないほうが花かな。結構痛快な物語であるのは確かです。医学のたまご
2008.02.14
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出ました船戸節!国内版です、ですから圧制にあえぐ人民も出ませんし革命騒ぎもありません。ただただ金に群がる亡者があえぎます。語り手の高倉圭介さんは調査会社の探偵ですが、好奇心が旺盛なため死んじゃいます。まぁ恐ろしい、期待をたがわぬコワレップリは健在ですね、気持ち良いくらいに登場人物が皆コワレテいますよ。
2008.02.13
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怪獣をまじめにSFで描いております。まぁ一種のパラレルワールド物に近いと思うのですが、主役は怪獣対策の専門家である気象庁特異生物対策部、気特対のメンバー達であります。まじめに公務員をしている彼らの描写もまじめゆえに面白く、かつかっこいいです。ちょっと強引な神話宇宙論も読み応え十分です。日本SFここにありと胸を張りたくなるような一品ですね。
2008.02.12
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大事件が起こったわけでもないが、両親の離婚をきっかけに高校生の主人公を襲う出来事…物悲しくも痛々しい。ほろりとしてしまう描写が胸に染み込みます、なぜでしょう。あさのあつこさん、「バッテリー」が絶賛された理由が少し見えますよ。
2008.02.11
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直木賞作家の爽やか青春物語、箱根駅伝を目指す弱小陸上部の熱い(のか)戦いを描いた、いや走るとは何を突き詰めた作品です。すっきりした味わいでちっとも悪人が出てこないのもステキな展開ですよね…細かいうそつきやら万引きは出ますが。それにしてもこの寛政大学陸上部練成所寮の大家さんはナンなんでしょうか、何者?大学関係者なの???
2008.02.10
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誉田哲也さんの警察小説「ジウ」シリーズで登場した東警部補の活躍する一種のスパイ小説ですな。公安警察と刑事警察の軋轢を描きつつ、ナンだ結局自作自演かい…ここの描写は面白いんだけど犯人像がねぇ。ありがちなんですわ、贅沢な感想かもしれないですが警察小説ではやはり限界があるのだろうか?大沢在昌の『新宿鮫』を読んだ時のような感動を覚えるにはワタクシめは年月を重ねすぎたのでしょうか。国境事変
2008.02.09
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神様は手塚治虫だった???そんなのでいいの?住民はみんなうそつきばっかり!でもそれが結構心地よいウソだったりするので許せます。まぁ創作者の苦悩を描いた作品といえるのでしょうか。ずいぶん冷めてるというか、攻撃的というか、かたくなというか。その青さがステキですね。スロウハイツの神様(下)
2008.02.08
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事件はまだ起こっていません、一種のルームシェア(ちゃう一軒家かな)をしている男女7人のアパート?(元旅館)の中。住民はクリエーター志望の”トキワ荘”状態の説明が淡々と行われているだけなのに読ませます。そこで事件が…で”下”へ続く、と。後半が楽しみですね。スロウハイツの神様(上)
2008.02.07
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やっぱり旅の本はこうじゃなくちゃねぇ~。これで四冊目(たぶん)になりますが、このさいとう夫婦による漫画、どれもこれも内容がこゆい、濃い。大変お買い得な一冊になっております。一気に読むとちょっと当てられるかも…あぁ旅に出たい、と。バックパッカー・ヴァイタミン
2008.02.06
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久しぶりに毛色の違った作品に触れて心地よかった。ミステリ、犯罪の絡むミステリでありながら”選挙”を舞台にした小説って以外と少ないものです。しかも主人公側が負け(”落選”して終わる)てしまう小説も(たぶん)少ないものです。それでいて絡み合う伏線、複数の容疑者、最後のどんでん返し(というほどのものでもないか)…中々に読み応えがあります。宝島社のこのシリーズは中々に傑作が揃っていますよね。当確への布石
2008.02.04
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この作品での相棒とは、ぬわんと、土方歳三と坂本龍馬です。といっても歴史小説ではなくifという奴ですか、実際には起こっていない(だろう)事件をこの二人が探偵役となって解決するというものです。二人の性格の対比が面白く掛け合い漫才的な会話も結構読ませますがドタバタと、いや”ほにほに”と推理を繰り広げ駆けずり回るお二人もステキです。惜しむらくは背景を説明するのにページを裂き過ぎですな。でも説明がないと全く面白くもないだろうし…ここらがこの手の歴史小説の弱点かな。
2008.02.03
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このミステリ・フロンティアのシリーズにしては珍しく”はずれ”です。しかも大”はずれ”かな。まぁ貶してもなんだし…でも誉める所が思いつかん。ロンド・カプリチオーソ
2008.02.02
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正統派(?)本格推理小説…なのでしょう。体育会系の30代未亡人探偵(もしかすると40代?)にマヌケな探偵助手が謎解きに挑みます。赤字を覚悟でお節介気味に…ありがちな設定ですがね、ちょっと銃の扱いがずさんな気もしますが、何より主人公の少年がナンとも存在感が薄いのです。そう自分の存在に異議を抱くという設定通りに…あれっ?ってことはうまく表現されているのか。う~んつまりはハードボイルドではないということですね。いいのかこんな結論で???ランボー・クラブ
2008.02.01
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