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空手のおはなしです。満州事変の頃を舞台に二人の空手使いのぶつかり合いを通して、”強さ”とはなんぞや!を問うております。K-1みたいに勝った方が強い、となれば話は単純ですが…なんとも武道とは観念的であり厳しいものであります。あ、でもそんなこといいつつ二人の空手アクションはキチンと描かれております。精神論だけでは納得できない人のほうが多いわけでしょうねぇ。黒帯
2008.12.31
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小学校、というより団地の同窓会に出席した主人公の川方準一。しかしそこで特定の人物の記憶が全く残っていないことに衝撃を受ける!そこで再会した未香ちゃん、精神科医になっていた、の患者にも偶然その方野葉団地に住む少女がいて…調査すると!!!ウルトラセブンみたいな話だったとさ。ウルトラセブンという言葉自体作中で語られる言葉なのですが、途中から雰囲気というか、舞台の動きがウルトラセブンとか”怪奇大作戦”等の特撮物っぽくて良い香りが漂い出します、昭和の。そう、今はすっかり住人も減ってしまった団地が舞台やしねぇ。なんともノスタルジックに浸ってしまう小説でした。残される者たちへ
2008.12.31
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SFです、結構ハードなSF。火星で領土争いしてみたり人工知能(?)なのか人造知能みたいな輩がネットの世界で争ったり恋したりしてます。火星でのアクションシーンは面白い、で済ましたらいかんのだが面白い。が人工知能のほうはいまいち”ピン”とこない。自分で知覚できない世界を想像で描くことの限界が見えます。攻殻機動隊みたいなモンですな。自分自身の存在異議があやふやになっちゃったりします。が、この作品自体はハッピーエンドなのでご心配なく。クリスタルサイレンス(上)クリスタルサイレンス(下)
2008.12.30
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エルヴィス・プレスリーとブルース・リーを合体させたような人造人間、人口知能を造って新宿で暴れさせてみました。ヤクザは絡んでくるは、そのエルヴィスを造った謎の爺の周辺から漏れた情報からできた実験兵器は襲ってくるは、で町はもう大混乱。と言いつつ”ロック”の魂を甦らせたエルヴィスという人工知能に愛着を感じてしまうワタクシです。でもどうしても斬った張ったのアクションシーンのほうが目立つんですヨねぇ。人造人間エルヴィス
2008.12.29
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さ、○○新喜劇の始まりだよ!出演者はおっかさん、と娘二人にお父さん。北陸出身ですが姉は東京で妹は大阪で働いておりまして、それぞれ恋人もいます。そんな家族が記念旅行でグアムへ出発、っても父はお留守番で女三人旅。一体どんなドタバタが待ってるのでしょうか~っていうのは真っ赤な嘘、でもないか。作者の本谷有希子さんは劇団の人で芥川賞候補にもなっていて映画も撮ってるそうな。うん、納得ですね。新喜劇と勘違いしたのは、あながちおぢさんだけのせいでもないやろう、きっと。グアム
2008.12.28
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ナンとも締まらない大阪のおっちゃん達を主人公にした短編集です。悲しいペーソスが漂いますが情けないほどにおっちゃんは女に翻弄されております。これぞ大阪のおっちゃんの正しい姿です!といわんばかりに…いやぁ肩の力が抜けて結構なモンですな。蜘蛛の糸
2008.12.27
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中々に読み応えアリではずれの少ない東京創元社のミステリ・フロンティアからの一冊。期待通り面白さです。バレエと義肢を絡めたシリアルキラー物で犯人はあっと驚く人でした!と、言う訳で期待を裏切らない程度のオモシロさ、とも言えるかもしれません。真夜中のタランテラ
2008.12.26
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普通に”座る”ではなく”坐る”元は同じだが”座”は名詞に”坐”は動詞に用いたそうです(旺文社の漢和辞典を久しぶりに引いた)まぁそんなにこだわって漢字を用いた訳…なんでしょうか。女ってコエー!ってのが表層的な感想です。それとも人間ってヤツはそれほど居場所にこだわるモンなんでしょうねぇ。同名別人の取り扱いの叙述トリックは中々のものです、なんてワタクシが偉そうに書くのもナンですがね。太陽の坐る場所
2008.12.25
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高度経済成長期東京オリンピックの影の部分に光を当てるサスペンスアクションです。クリスマスにふさわしく(?)重たい作品です。伊良部シリーズとは違った、そう大藪春彦賞受賞者だったんだということを思い出させてくれるアクションシーン、決して暗くない、の連発です。いささか犯人の国男の”ウン”が良すぎるようにも感じますが今まさに世界不況の真っ只中に読むからこそ、かの犯人の悲しみもまた伝わってくるようです。オリンピックの身代金
2008.12.24
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刀城言耶シリーズです。んが!本人はほとんど登場もせず、途中下車しちゃいました(文字通り)おかげで事件はすっぱりわかりやすく整理されたんですが…迷宮入り?と思わせておいて最後の最後の解決編で現れて…え、実は別人で真犯人???ちょっとおぢさんの頭の容量を越えちゃいましたが面白かったよ。プスプス首無の如き祟るもの
2008.12.23
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鴨ちゃん亡き後も続くサイバラ家のドタバタ劇(なんですヨねぇ)とても現実とは思えない家族のはらはらドキドキに心癒されます。カネカネうるさいかあさんがうらやましいと一瞬でも思ってしまったワタクシもやっぱり・・・しかしこの絵柄でついにアニメ化かぁ、なんか感無量。毎日かあさん(5(黒潮家族編))
2008.12.21
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今回読みました明川哲也さんの短編集はファンタジーでした。でもやっぱりこの人特有のなんとも言えぬ”不条理感”が漂っている気がしてなりませぬ。オーロラマシーンと名づけられたジェットコースターは一体どこを通りぬけてどこへたどり着いたのか?草っ子と蜘蛛の人生(?)は一体なんだったのか?ぼ、ぼ、ぼ、ぼ、ぼの丘にあったのはタネマキロボットの命令者だったのか?それとも??そんな答えの出るはずもない不条理さにしびれてしまうのでした。オーロラマシーンに乗って
2008.12.20
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本格ミステリと民俗ホラーをくみ合わせた刀城言耶シリーズ第二弾(と思われるが順番入れ替えで書くのはできそう)読んでて疲れます、異常な状況、迷信的な民俗学的な一見説明のつかないことを論理的に解こうとひっちゃかめっちゃか、あーでもないこーでもない。そんな推理をしているうちに第二第三の被害者が出て…あ、金田一耕介シリーズみたいなもんか。納得。是非とも次辺りでは人間ドラマの部分ももっと前面に押し出してもらいたいものです。凶鳥の如き忌むもの
2008.12.19
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加太川ホラー文庫のラインナップにふさわしい青春学園物ホラーです、死かもいじめ問題と来たもんだ。と、言う訳でかる~く楽しめるホラーです(矛盾してるなぁ)ちゃんとアンデッドらしく死にません、終わりません。恐怖の連鎖はどこまでも続いていくのです。やっぱホラーはスカッと終わっちゃぁイカンよね。アンデッド
2008.12.18
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「中国てなもんや商社」が抜群に面白かったなぁ…としみじみ思えばそれは10年前のことでした。月日の流れはいかに速いものであるのか。というのは全く関係なく谷崎光さんは中国に傾倒しつつ冷静に中国を観察されているようですね。まぁ予想外に北京オリンピックは”健康的”だったようですが今後とも頑張って欲しいものです。え、ナニにですって?中国にですよ!北京大学てなもんや留学記
2008.12.17
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ようこそ森見登美彦さんの幻想京都へいらっしゃいました。今までは”むつけき”男どもだけの世界だったのに今回はなんとも”可憐な”少女まで登場しております。まさに”幻想的な”少女だと思うのですが…あれ、そういえばお酒はいけるし酔っ払いのあしらいも上手だね。ここら辺がありがちな妄想少女とは異なるからでしょうか、偉い人気ですヨねぇ。漫画にもなってるし。結局はアレですか、夢見る乙女(恋に恋する少女)も妄想男子(童貞)もその行動原理に大した差はない、ということでしょうか。いやぁ~あのラストシーンにはおぢさん照れちゃいますよ。夜は短し歩けよ乙女
2008.12.16
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民俗系ホラーに本格ミステリを加味したよくある小説です。刀城言耶という作者の分身的語り手が都合良すぎるのが鼻につきますが、コワイ話がお好きな方にはよろしいのではないかな。活躍している舞台としてはどの地方かは不明で、昭和の中頃かな、と。始めに”よくある小説”と書きましたが妙に気になるのは確かです。シリーズも何冊か出ているので少し読んでみますか。つーか、2008のこのミスに入っている最新作の遡り読みですな。厭魅の如き憑くもの
2008.12.15
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石田衣良の幻想世界へようこそ暴力的なもの汚いものを除いた”娼夫”の世界で純文学風に生と死が語られます。「娼年」の続編に当たりますが、これだけ現実世界から離れた出来事ばかりだとファンタジーじみてきますよね、石田ワールド。と再確認のために読んでしまいました。逝年
2008.12.14
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三崎亜記さんの摩訶不思議ワールド、というよりかは”理不尽”ワールド全開な9編の短編集です。そう、理不尽な鼓笛隊がやってきて人々をとりこにどこかへいってしまう、代ともなる第一編から…そういえば身近な人が理不尽に消え去ってしまうパターンが多いですねぇ。でもその”理不尽さ”が不快ではないのです。なんともいえぬ居心地の悪さ、収まりのつかなさの後にも主人公が生きているという実感があるからでしょうか。もちろん「校庭」のようにどないしてくれまんねん、みたいな救いのかけらが微妙な作品もありますがね。深読みのし過ぎは要注意かもしれません、三崎亜記ワールドの沼地から這い出て来れなくなるかも、なんてね。鼓笛隊の襲来
2008.12.13
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別にいじめをするわけではありませんが、このタイトルから”石持て追われる”という諺(いや成句?)を思い浮かべてしまいました。”一石を投じる”の方ですよ、この小説の石は。医療ミスなのか医療過誤なのか、それとも不可効力だったのか、いつまでたっても結論の出ない医療界の隠蔽体質を題材に取りつつ人間の原罪、というか深層心理にまで踏み込んでいる作品です。おまけにマスコミのやらせ体質までにも踏み込んで一体どうなることやら…と思わせておいて”石を投げよ”と来ました。誰かが犠牲になって波風を立てねば世界は変わらない、というのが作者のメッセージなのか。しかし決して希望は失っていないようにも感じられます。読後は爽快感よりずしんとした重さが残りました。まず石を投げよ
2008.12.12
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お、久しぶりに出た井上夢人の新作しかも文庫オリジナルか!っな訳ありませんでした。90年代も前半に発表された短編を集めたもので、確かに本となるのは始めてのようです。いやー10年一昔といいますが、携帯電話もない留守電が基本で、パソコンも8ビットだ16ビットだと…おぢさんからすると妙に味のある作品となりますが、平成生まれの人からするとちんぷんかんぷんなんでしょうかねぇ。これはもう時代の流れが加速化してきてるだけですヨねぇ。ワタクシのおっさん化が進んでいるわけではない・・・と思いたい。あわせ鏡に飛び込んで
2008.12.11
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ホンの一昔前までならこんな設定ゼッテェーありえねぇー、と叫んでいただろう主人公の零。リストラ(?)&離婚で父親と二人でホームレス暮らしをし、その父が亡くなってから入所した施設を脱走し一人で生きていく。あ、犬の”セイ”といっしょにだ。ひょっとすると今現在こんな子どもも居るんだろうかとココロノ隅で心配しつつも、零はホストになったりダンスにのめりこんだり影を引きずる女性に飼われたりして結構楽しく(?)過しています。そういやぁ久保寺健彦のデビュー作も閉鎖された環境で閉じこもっていながらもけなげ(?)に生きる少年の物語でしたなぁ。で、この小説ではダンスシーンやらアクションも結構多くて”スカッ”とした読み応えがあります。しかし、読後に零が脱走した施設にはそんなスカッとした人生を送れない子どももまたたくさん居るんだろうなぁ、となぜか思ってしまうのです。空とセイとぼくと
2008.12.10
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土井徹→どいとおる→ドリトル先生っつーことで動物と喋ることができる獣医さんが活躍するホンワカ日常の謎物・・・と思いきや!オトーサン最後の一編できな臭くなってきましたよ。最後までちっとも生かされていなかった語り手たる立花令子さんの亡父の因縁話へ突入か!って所で思ってます、そんな殺生なぁ。続きをぜひお願いしますよ、マジで。土井徹先生の診療事件簿
2008.12.09
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明治か大正を思わせる上流階級の子弟が憧れる”バベルの会”と呼ばれる読書のための集い…それだけをキーワードにした5編の耽美なそれでいて淫靡というよりかは残酷な物語です。斜めから見ると単なるコワイ話なんですが米澤穂信さんの筆にかかると”淫”といいましょうか、それこそ”儚い”風情が漂います。昔々江戸川乱歩の小説を読んだときに似たゾクゾクとする感覚がたまりませぬ。儚い羊たちの祝宴
2008.12.08
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これぞ江戸川乱歩賞作家の作品だ!と太鼓判を押したくなるのはワタクシだけでしょうか。大学受験を機に状況を控える息子と父親。天候不純で東北新幹線のダイヤが乱れるのを利用して自分の若き日の思い出を語る父。事件とも自殺とも判別の難しい同級生の死と若く美人の養護教諭の失踪が重なり、謎を解こうと奔走するも寄り道がちな父の思い出話。そして明かされる衝撃の事実。そんな話に息子は少し照れた様子を見せつつ上京する。なんっつーか、こうプンプン匂い立つような乱歩賞…と思うのはワタクシだけ?もろもろの要素は標準以上なのでしょうがガツーンと来るものが足りないような消化不良なような。失われた季節に
2008.12.07
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坂木司さんの小説を読んでいると所々虫唾が走ってページを飛ばしてしまいたくなります。きっとワタクシの中に堂々と居座る”偽善者”が同属嫌悪の情をもよおしていると思われます。で、どうやら三部作の二作目のようですが登場人物のみきわめが難しい、みんなちょっとした誤解をしているだけで実に善人ばかりだ、という点を除けばですねぇ・・・まず登場人物を造ってそれに逢わせて事件をくみ上げている、感がぬぐえません。別にこの作品にけちをつけているわけではなくて、この流れでどうやって最終作へなだれ込むのかが楽しみなんです。坂木と鳥井の友情は!別れが待つのか、それとも・・・仔羊の巣
2008.12.06
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国際謀略小説・・・だそうですが、何かが足りない。アクションもあります、Gunです。謎、動機の謎、手段の謎、それぞれに魅力的です。なんかこう一本通った筋が見当たらない、現実の世界情勢にはそんなものはないのは当然であるのは置いておくとしても、おぢさんとしては熱いロマンが欲しいと思うわけですよ。なんといいますか、”歯をくいしばって”やりとおす力みたいなものが伝わってこなかった。ちと残念。終末のパラドックス
2008.12.05
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どちらかというと冒険小説作家で山を得意とする、田舎でスローライフを送られている(という勝手なイメージ)樋口明雄さんの近未来SF風ラノベです。近未来のLAを舞台に現在からコールドスリープで甦った刑事が派手なガンアクションを展開する、それだけの痛快アクションですね。スパーン、楽しンじゃってください。という割には死人がおおすぎかな?天使が堕ちた街
2008.12.04
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えー明るいのと暗いの軽いのと重いのを交互に読む計画はすっかり忘れたことにして・・・映画にまつわる、ちょっと快く暖まる掌編集です。若さが、幼さが、うらやましくもまぶしかったりします。是非とも金城一紀さんには”一発”大作を撮ってもらいたいもんだ!映画篇
2008.12.03
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久しぶりにホンワカ明るくなるような”ぬるい”小説を読みました。派遣で働く女性が”オタク”の巣窟であるゲーム制作会社に派遣され、なんとなく自分自身の行き方の指針をつかみかける、見たいな話です。作者自身もゲームシナリオ作家でもあるので、アニパロなどは抑え目にした、と後書きで書いております。というわけでオタクの話もぬるめ、主人公の女性の生活も激変しない、という”ゆるーい”癒し感の漂った作品に仕上がっております。こういう話と重い話を交互に読んでいくと…どうなるんだろう?早速試してみねば。Debug girl
2008.12.01
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