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この手の中国人が絡む犯罪物は結構お気に入りの分野なのですが、どうしても1冊目に出会った馳星周の「不夜城」を超える感動に出会えません。あの絶望感というか裏切られ感はもうすっかりすれきったワタクシの琴線に二度と触れないだろうとも思えるほどです。この「灼夜」も言い感じで話は展開し適度に裏切られそして最後には悲しみで終わります。だが日本人である主人公の篤少年はこれからどこへ向かうのでしょう。ますます未来への閉塞感が強まる今日この頃ますます気になる分野ですね、日本の裏社会というか格差社会の行方は。灼夜
2008.11.30
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山登り、今回の小説ではフリークライミングと呼ばれる主に素手で岩山を登る手法を題材にした、一種手垢のついた物語です。なぜか主人公の友人は周りの人に何も告げずに危険で登攀不可能と呼ばれる岩山に挑戦し、失敗し命を失う。その”謎”を解きつつ同じ岩山に挑戦することで再生する男たち。一種の美学、というかやせ我慢というか、単なる独り善がりで迷惑なお話なんですよね。どうもこの手の小説では夢枕獏の「神々の山嶺」を超えるもの、もしくは違った感動を得られるものに出会えないなぁ。でもそう思いながらまた”山”小説にも手を伸ばしつづけてしまうのですヨ。天空の祝宴
2008.11.29
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ふとマンキツで手に取り、じっくりと腰を落ち着けて読んでしまいました。いやホンマ完結してから手にとってラッキーでしたな。全18巻ですが途中でなんどか主人公が変わるので、おまけにテーマも変わった?りするので18巻は長すぎず短すぎずといったところでしょうか。まぁ長期連載でしたので最後のほうは少し駆け足になった感は否めませんが血生臭いアクション物でありながら、なんとか救いのある結末を迎えております。それでいて抹香臭くなくさらりと”エデン”の園を脱出する人類と残る人類両方に希望を覗かせております。最初は主要な登場人物をどんどん殺していくのでどうなることやらと心配したものですが、えぇオチのつけ方でしたなぁ。【古本】EDEN(エデン) -It's an Endless World!- [1~18続巻] (著)遠藤浩輝
2008.11.28
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読み始めは、”また自殺ものかヨ、ついてねぇ~”と思いつつページをめくります。あ、自殺ものが続いているのは私が手に取った本がたまたま続いただけで作者のほうには全く関係がありませんです。ページをめくるほどにドキドキ感が続いてきます。そして最後にはきっちり裏切られてしまうのでした(良い方向に)まさに毒を薬にして人生を立て直すというか、やり直すというかそれだけでなく、叙述テクニックも素晴らしいですね。チェーン・ポイズン
2008.11.27
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角川ホラー文庫です。作者の名前を明かされずに読んでいれば、あぁ菊地秀行のか…と思うほどです。似ているというか、最近の菊地秀行作品を読んでいないというか。戦慄のホラー・アクションと紹介されておりますが、舞台が長野県の田舎のほう(詳細はネタバレ)だしで伝奇ホラーかと思いましたよ。しかもしかも、一番の驚きは!これ一冊で完結してないのよ、さぁこれから敵の本丸へレッツ・ゴー!!ってトコロで終わってます。そんなあり?この薄さで…続きが刊行されることを切に願います。不人気で打ちきりなんて・・・ナシですよ。闇の守護者
2008.11.26
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痛い、じゃなくて”イタイ”作品ですな。もうどうしようもなく後向きな”謎解き”容疑者も被害者も死亡してしまった後、容疑者(少女)の母親と被害者の妻があぁでもないこうでもないとのたうちまわります。あぁ気分を落ちこませるには最適かもしれません。しかも楽天にもAmazonにも画像がありません。うーホラー・サスペンス大賞出身者の小説にはこれがあるから止められまへんな。思いっきりダウナー系です。オススメしない作品です。
2008.11.25
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題の通り、”記憶”と”食”にまつわるお話を、そらもゥ気色悪く描いております。カニバリズムですな・・・牧野修さんの作品はこの手の気色悪いのが多くて敬遠しているつもりなんですが、不思議と手が伸びています。そんなダークな魅力あふれるホラーミステリなんですが、ワタクシ自身にもそんな嗜好が…いやですねぇ全く。記憶の食卓
2008.11.24
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逢坂剛さんの刑事物シリーズです。生活安全課の刑事が主人公なので元々重大事件もない、どちらかというと勤務よりもサボりに精を出している斉木と梢田のコンビ物に五本松小百合と今回はキャリアの立花君が研修で加わります。軽い推理物なのにちっともアップテンポではなく、ドタバタと事件(のような物)が起こったりドタバタとなんやかんやに巻き込まれたり…不思議な魅力にあふれています。これも舞台が古書の街神田であるから成立するのでしょうか?そして昭和レトロの雰囲気が漂ってきます。おれたちの街
2008.11.22
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犯罪小説家、字のごとく”犯罪小説”を書く事を生業とする人。もうひとつは区切りを変えます…この時点でネタバレですなぁ。でもそうとわかっていてもどきどきしてページをめくる手が止まりません、緊迫した謎解き、どうやって結末をつけるのか。かなりきてます。ワタクシとしては今年度のベストワンではなかろうかと。いや例年はそんなことを考えたことはないんのですがね。犯罪小説家
2008.11.21
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共通点は同じ公園に集まる子どもを持つ親、だけという連作短編集です。もちろん皆さんそれぞれに事情を…しかし、う~んなんでしょうこの小説って。心に感じるところがないのはワタクシが独身のおっさんだからだろうか?なんとも微妙な作品としておきますか。公園で逢いましょう。
2008.11.20
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ウツボカズラとは食虫植物のことなんですが、さてこの小説の中で一体誰のことを指しているのか?順当に見れば主人公であろう未芙由のことなんでしょうが、はて?というほど見事に壊れきった登場人物ばかりを生み出しています。どちらが食べられているんだか・・・ダークな世界が広がります。しかも決してグロテスクな描写などはなしにただ淡々と進んでく崩壊。あんまりにもあんまりですよねぇ、でも人の不幸は蜜の味とも言いますから。ウツボカズラの夢
2008.11.19
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森見登美彦さんのワンダーワールド炸裂の連作短編集です。主人公は狸の一家なんですが、人間と狸そして天狗が仲良く(?)暮らしている京都は洛中で物語は進んでいきます。そう狸は化けるんですヨ。それをわかった上で人間は狸を鍋になんかしたりします、シュールな世界です。そんな世界でネットリと絡みつくようなおちゃらけ話が続きます。なにせ狸の本質は”阿呆”なことだそうですから。この”はんなり”としたネットリ感が病みつきになりそうですが、ひょっとすると自分自身の虫の居所が悪かったりすると投げ出しそうになるくらい”イヤ”になるかもしれません。ファンタジーですから合わないときはとことん合わないわけでして、でも狸の世界は楽しそうでうらやましい。有頂天家族
2008.11.18
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新刊連続一気読み!という贅沢をしてしまいました。虚数解という言葉があるのですが、なんとなくわかった気になってしまうのです。でもそれは誤解で実際には???です。そう、理系の言葉ってやっぴり意味不明なんですが、この小説の面白さをそぐものではないので心配ご無用です。ですが広告にある”完全犯罪の真相は…虚数解”ってのはなんですかね。やっぱり出版者の方も理系にコンプレックスでもあるのかしら?今回の長編での最大の収穫は湯川准教授の愛用するブランドはアルマーニであった…ってことでしょうか。という冗談はさておき、石神(容疑者Xね)といい今回の綾音といい東野圭吾の生み出す犯人は意表をつき過ぎです。これぞ”本格”ですよね。聖女の救済
2008.11.17
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好評人気シリーズ最新短編集です。これより内海刑事が登場しますねぇ、TVと違ってイメージが違うようにも感じますが当然といえば当然ですな。湯川准教授は石神さんとの対決で一旦は警察への協力を取りやめる決意をするのですが、この内海刑事の粘りで現場(ではないか)に復帰します。そしてその”ガリレオ”さんが苦悩するのは…ちょっと以外ですなぁ。湯川准教授は”他人からの評価など我関せず”の人だと思っていましたが、実際は・・・読んでのお楽しみと言う訳です。ガリレオの苦悩
2008.11.16
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小川勝己の小説らしくなく(?)大きな破綻なく終わり、良い意味で裏切られた作品です。でも逆にいえばまとも過ぎて(いやそうでもないが…)物足りなくも感じてしまいます。思春期といいますか中学生の男子の妄想力全開で自分自身の二十ウン年前はこんなに”アホ”ではなかったぞ、と思いつつも、まぁこんなモンかなぁと納得したりしています。所々”力”が入りすぎて主人公の実際の行動なのか妄想なのかこんがらがってしまいました。これこそ作者の思う壺なのかもしれませんなぁ。純情期
2008.11.15
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読了後しんしんと雪が降るかのような、雨だれがぽつぽつと地面をたたくような”悲しさ”におそわれました。読み始めはなんて身勝手な主人公だ、と思わせる静加。死体の数が増えるたびに静加の残虐さが増えていくかのようです。でも全てのからくりが解けた時その名前のような”孤独”感がどっと押し寄せてきます。人知らぬ山奥でひっそりと咲くヒトリシズカのように・・・ヒトリシズカ
2008.11.14
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ひたすら喧嘩してナンパして・・・最後にほろりとハッピーエンドに突っ走ります。TBS&講談社の第一回ドラマ原作大賞選考委員特別賞だそうで、深夜のドラマならこれもアリかな、と思わず納得してしまいそうな”勢い”があります。ですが、一応4作連編で主人公の二人は同じなのに、その二人がのめりこんでいく対象がが本人にしか理解できないハチャメチャ振りは…ドラマですねぇ。すべての若き野郎ども
2008.11.13
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最近石田衣良さんの作品はどれを読んでも同じに思えてきました。IWGPシリーズもこの「夜を守る」も舞台が池袋から上野に移っただけで後は変わり映えがしない。もしくはワタクシが違いを読み取れないのか、はたまた石田衣良の赤○次郎化が進んできたのか。まぁ読み応えのするりとした”毒にも薬にもならない”小説と思えばよいの・・・かな?夜を守る
2008.11.12
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一応、「魔王」の続編という形になるのでしょうか、同じ世界の未来を描いております。で、題名の通りヒネリもなくチャップリンの同名映画へのオマージュと申しましょうか、同音異曲(?)ではないよね。そう独裁者への風刺…ではりません。しかし存分に伊坂ワールドが展開され(なぜか)派手なアクションまで行われます。最後まですっきりとした敵役がでてこないのでカタルシスを得ることはないし、最後まで”奥さん”の正体は不明なままなので、そういった勧善懲悪とか爽快感を求める人には不向きです。ってそんなのを伊坂作品に求める人は少ないでしょうねぇ。これで直木賞は取れるのでしょうか?そんなくだらないことまで気になってしまうくらい”オモロイ”小説ですよ。深い、そう、考えるんだ!モダンタイムス
2008.11.11
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旅行会社の空港出張所でお客様の尻拭い(?)する男性スタッフを”あぽやん”と(もろもろの感情を込めて)呼ぶそうな。そんな一種の左遷部署に飛ばされた主人公遠藤くんの活躍を描いた連作です。これが空港でチケットを交換してくれるおねーさんの親玉の仕事振りを描いているんですが、なんとも言えぬ組織に生きる人間の生き様と申しましょうか、不器用な男の生き様といいましょうか、味わい深い物です。何が面白いのかは読んでのお楽しみ、ですな。さすがに直木賞候補作に選ばれただけのことはあります、落ちたけどね。あぽやん
2008.11.10
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潜水艦アクションSF、とでもいいましょうか。人間の欲望に対峙する神聖なる”鯨”ダイマッコウ(架空の生物ね)は面白いんですがなんとも迫力不足に感じてしまいました。原子力潜水艦一隻沈めているのに…どうにもこうにも潜水艦が映えるのは戦争のようですね、いまさら未知の生き物と戦っても”海底二万マイル”じゃあるまいし。ってそうかそう言うオマージュとして読めばよいのか、激しく納得です。鯨の王
2008.11.09
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なんと最後の5巻です、ハッピーエンドになりました。そんなんありか!!!みたいなラストでした。今まで4巻にわたって張られてきた伏線はなんだったんだ、とまでは言いませんが結構裏切られましたネ。それは良い意味でも悪い意味でもあると思います。もっとこの世界に浸りたい方は”漫画版をどうぞ”みたいですな。Edge(5)
2008.11.08
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表紙にボールがあるわけでもないのになぜか野球関係の話だと、手に取った瞬間に感じました。硬式ボールの重さが大体141~148グラムであるという知識は知らなかったのになぜだろうか。物語はデッドボールである選手の野球人生を奪った男の再生物語、というのが一言で言い表した内容なんでしょう。引退後主人公の倉沢は自分が傷つけた西野の面倒を見るためにも”何でも屋”を始め、そこには西野の妹春香も手伝いに来ます。そこで請け負う仕事の中に結構不思議な”死”(安楽死)にまつわる話がぼろぼろ出てきて倉沢って実は・・・結局ボールの重さ145gで現実に戻って来れるのですが表現しづらい面白い小説ですね。文中”読みにくさ”が多々見られるのですが、それが計算上なのか偶然なのか?結局はハッピーエンドっぽく終わっていますが前途多難ですヨ。145gの孤独
2008.11.08
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じりじり単行本が出るのを待ち望んでいる漫画がある。連載誌は隔週刊だが、休載も多い。読んでいて(見ていて)気持ちの良くなる絵ではないが、カタルシスを得られる。そんな作品が「ベルセルク」だ。この巻では主人公ガッツ達のひとときの安らぎと恋心の揺れが描かれ、そしてグリフィスの”国”はまっさらにできあがりそうな気配です。ワタクシはこの”邪悪な姿”を見ながら、また待ち焦がれる日々を過ごすのです。ベルセルク(33)
2008.11.07
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突然、ではなく徐々にインターネットにつながらぬ日が続きました。理由がルーターにあるとわかり…1週間も経ってました、ワタクシの中で進んでいる時計とはいったいどんなんやねん。閑話休題不幸な出来事で子どもが死んだ。そんな悲しい出来事からビルの屋上に庭を作ることで加害者の少年と被害者の親友だった少女が生きる力を取り戻します。そして周りの大人達も再生する爽やかなストーリーです。どうして子どもが死んだのかは一切出てこずにその事実から出発する物語です。ふわふわっとしたやわらかに癒される一冊ですね。空へ向かう花
2008.11.07
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なんとも”業”の深い女性を主人公にした話です、まぁ語り手は”騙された”いや”躓き絡め捕られた”男性たちの視点から描かれておりますがね。背徳的と申しましょうか、バブルの落とし子的と申しましょうか、ズブズブな物語が好きな人にはたまらんでしょうなぁ。深く深く、砂に埋めて
2008.11.06
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同名のアニメ、漫画とメディアミックスで同じテーマ主人公で全く異なる表現方法を取った小説だそうです。主に謎解きとアナグラムですな。綴り換え。アニメが見たいと思いましたよ。いまいちフランス革命前の時代感に浸りきれなかったんですな、小説では。シュヴァリエ
2008.11.05
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シリーズ第4巻は”箸休め”的な展開です。凶悪な犯罪者も凶悪な事件も伏線のみで錬と宗一郎の思いの丈がぶつかり合う場面が続きます。なんかちっとも探偵役の錬がプロファイルしないので、というか説明の聞き役と絡まないのでもどかしさは残りますよねぇ。後書きで作者自身もそれには触れておりますので、この巻はミステリというよりかは禁断の恋に向かう恋愛小説的な味わいです。一応女と男なのでBLではないはずなんですがね・・・何せよ次で終わりですか、楽しみですな。Edge(4)
2008.11.04
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奇妙な味わいの4編連作家族の再生、というか再構築というか、ゆれる思春期とか性同一障害とか、ごちゃっちゃに煮込んだ”おはなし”なのかな。でも隕石が普通の家に落ちてきちゃうしねぇ。ですから、すうーっと流し読みする中にほんのりした暖かさが残ります。星のひと
2008.11.03
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近未来科学小説、あえてSFとは言わずに科学小説といいたいほど専門用語やら込み入った説明が多くて読むのは大変でした。ハイドゥナンとは実際にはない”南与那国島”言ってみれば理想郷伝説です。そして岩石が記憶を伝えている、木星の衛星エウロパに生命の種子をばら撒く、といったガジェットを組み合わせて白熱のドラマが展開されます。でもね、むつかしいっすヨ、内容が。ハイドゥナン(上)ハイドゥナン(下)
2008.11.02
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出会い系からはじまった悲しい恋の物語。携帯電話の出会い系だから親指なんですね。現在の格差社会を両極端にいる二人で描くとこんなに悲しくなるのですね。しかし裏のテーマは奥さんと子どもの命をくらいつくして出世した父親が一番悪い、と。ヒルズ族へ向けたいやみかな、なんてのは当方の考え過ぎでしょうねぇ。親指の恋人
2008.11.01
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