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2010年12月22日
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小林可夢偉がベストルーキー受賞。

 可夢偉のドライビングに注目しているのは日本人ばかりではない。

 例外的手続きだらけだった2010韓国GPに注目しているのも、隣国の日本人ばかりではない。

 ユーモアたっぷりの今年のF1評が楽しい。


F1速報 2010年 小林可夢偉特集号


2010年Planet-F1大賞
 (2010年12月20日 F1通信)
ベスト・ドライバー
 …(略)…

最も闘争的なドライバー :ルイス・ハミルトン
 …(略)…

最高のオーバーテイク : ミハエル・シューマッハ
 メルセデスのドライバーふたりは、今シーズン、同じ考え方(と2011年がどうなるかという展望)を証明するかのようなオーバーテイクをいくつか見せた。
 モナコGP終盤におけるミハエル・シューマッハのアロンソに対する厚かましい追い越しは、いろいろな理由において最高だった。

 1. ラスカスとアントニー・ノゲとの距離は、郊外にある家の平均的な車寄せほどの長さしかない。
 2. 思いだせる限り、ここでオーバーテイクをしたのはルーベンス・バリチェロだけで、そのときはコンディションが不安定だった。
 3. ひとりのワールドチャンピオンがもうひとりのワールドチャンピオンを抜いた。


最も進歩したドライバー : ハイメ・アルグエルスアリ
 …(略)…

ベスト・ルーキー: 小林可夢偉(ザウバー)
 復帰したニック・ハイドフェルド(2009年、ザウバーのチームメイト対決で10-7でロバート・クビサに勝った)が小林可夢偉にかなわなかったという事実が、可夢偉の能力について知っておくべきすべてを物語っている。


小林可夢偉 2010 キャラクター ピンバッジ


ベスト・マシン : レッドブル
 …(略)…

ベスト・レース : 韓国
 多くの候補があったが、韓国はあらゆる理由で最も記憶に残るレースだった。
 最初はレッドブルの1-2が確実だったが、2台はリタイヤに終わった。
 ドライバーはウェットでのドライビングについて不平不満を言い、レースは暗闇のなかで終わった。
 甘やかされたF1記者らは韓国のラブホテルに宿泊せざるを得なくなったことを嘆いた。
 ああ、こういったエキゾチックな外国旅行はすべて社費による出張なのだ。
 ああ、面倒くさい。

ベスト・チーム : ルノー
 …(略)…

最高のコメディ場面 : トロ・ロッソ
 明白な受賞者はトロ・ロッソである。
 グリッドの他のマシンが動きだしても、マシンをジャッキアップしたままだったヴァージンでさえ足元にも及ばなかった。
 中国GPで、セバスチャン・ブエミはバック・ストレートの終わりでブレーキを踏んでヘアピンを曲がろうとしたが、トロ・ロッソのマシンは、ジェイムズ・ボンドの車がホバークラフトに変身するように、フロントの両ホイールが外れてしまった。
 そのとき誰かが言ったように、007ではなくてチキチキ・バンバンだったかもしれない。

有言不実行に与えられるピーター・ウィンザー賞 : USF1
 USF1騒動で唯一良かった点は、ステファンGPと彼らが急いで準備したコンテナが2010年シーズンに参戦するのを妨害するほど長引いたことである。
 調停屋(技術的にはドクター調停屋)であるコリン・コレスの介入がなければ、カンポス/HRTはこれほど長くチャレンジを続けられなかったと言わざるを得ないだろう。

最高の発言 : 「エディ(・ジョーダン)を見ると、すでに雨が降っているみたいだ」
 蒸し暑いマレーシアで元チーム代表のエディ・ジョーダンを見たときのBBCの司会者ジェイク・ハンフリーの発言。
 ジョーダンのシャツは映画「フライングハイ」を最後に見かけなくなったような汗ジミができていた。

最高の決断 : チャーリー・ホワイティング
 あの土壇場の準備状況で韓国GP開催を決定したこと。

最も惜しまれる人物 : キミ・ライコネン
 まだ走ることができるF1ワールドチャンピオンがいるなら、何よりもF1マシンに乗ってもらった方がよい。
 前途有望なドライバーのベンチマークになるし、同じくアンチが大勢いるハミルトンのように、ライコネンは手控えることをしないドライバーである。

ベストF1イノベーション : ドライバーのスチュワード
 Fダクトを忘れ、「吹き付けディフューザ」を脇に押しやり、2010年のベスト・イノベーションは、人間の領域だった。
 スチュワードに元F1ドライバーを加えるというジャン・トッドの決断のおかげで、マックス・モズレーがFIAの会長になって以来初めてスチュワードの大きな失策のないシーズンとなった。
 ドライバーが関与することに対するマックスの長年の反対は、技術革新反対的思考であることが証明された。

ベスト・エンジニア : ギョーム・"ロッキー"・ロケリン
 この賞は。非常に冷静に(かつ聞くのが楽しい)フェルナンドにアドバイスするアンドレア・ステラから、フェリペ・マッサに対するロブ・スメドレー、あるはミハエル・シューマッハと対決することがキャリア最大のチャレンジだったに違いないニコ・ロズベルグに対するジョック・クリアまで、多くのエンジニアが候補に挙がるだろう。
 しかしセバスチャン・ヴェッテルのエンジニア、ロッキーはシーズンを通じて素晴らしい仕事をした。
 ヴェッテルは興奮しやすい人間で、機械的な問題が起きるといつも無線でパニックになっている様子からもそれがわかるだろう。
 アブダビGPの最後の40分間、ヴェッテルがワールドチャピオンシップ優勝間近であるという事実を忘れることは、いくらかの努力が必要だったことだろう。


ピーター・ウィンザー、泣き崩れる
 ……USF1の夢破れる?
 (F1-2.jp)





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最終更新日  2019年12月17日 15時33分21秒
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