SAC.COM

2017年06月04日
XML
​​​​​


 オッフェンハウザー(Offenhauser)エンジンは、日本でもインディ500の「オッフィー」として知られていた。
 70年代・F1におけるフォード・コスワース・DFVエンジンの役どころを演じるインディ版。

 Wikipedia からの抜粋と加筆。
 オッフェンハウザー・エンジンの原形はハリー・A・ミラーが作った。
 ミラーが開発エンジンはその初期、船舶用として販売されていた。
 1930年には、レーシングカーに搭載された4気筒の151ミル(2.47L)のミラーエンジンが144.895マイル(233.186 km / h)の新しい国際陸上スピードを記録。
 ミラーは、このエンジンをベースにDOHC、4バルブ、4気筒(3.6 L)レーシングエンジンを開発。



 1933年、ミラーの会社が倒産し、オッフェンハウザーが工具、図面の権利を購入し、従業員の雇用を継続して生産を引き継いだ。
 ミラーのエンジンはオッフェンハウザー・エンジンとしてさらに改良された。
 第二次世界大戦直後に、会社はメイヤーとドレイクに売却され、さらなる改良が続けられた。


 オッフェンハウザー・エンジン(オッフィー)は1950年から1960年にかけて、インディ500で3回優勝し、11年のうち10年間でポールポジションを獲得した。
 1960年代にミゼット・レースや各種のスプリント・レースでも活躍し、気化器と燃料噴射を選択することができた。

 「オッフィー」の成功と人気への鍵の1つは、その出力と耐久性。
 15:1の圧縮比と4.28125 x 4.375インチ(約108 mm×111 mm)のボアとストロークの251.92立方インチ(約4,128cc)のエンジンから、420hp(310 kW)/ 6,600rpmの出力を生み出した。
 ガスケットやシリンダの耐久性も高く、さらに比出力の大きいバリエーションを設定できた。
 オーバルコースを500マイル走り続けるインディにおいて、耐久性は重要度が高い。
 1934年から1970年代にかけて、「オッフィー」は米国のオープン・ホイール・レーシングの標準となり、頂点に立っていた。

 米国モータースポーツのトップレースであるインディ500での優勝は27回。

 1963年にライバルとなるフォード・エンジンがインディ500に登場。
 「オッフィー」は1947年から続く優勝を1964年まで継続したが、1965年、ジム・クラークのロータス・フォードが優勝した。
 だが、その後も高い競争力を保っていた。
 「オッフィー」のインディ500での最後の優勝は、1976年、ジョニー・ラザフォードのマクラーレン・オッフィー。



【標準的仕様】
 オッフェンハウザーは数種類のエンジンブロックを生産していた。
 ボア、ストロークを様々組合せて派生エンジンを作った。
 顧客の要望に応じて様々なエンジンが作られたが、標準的なバリエーションは下記の通り。
97 cu in (1.59 L) - ミゼット・シリーズの規則対応。
220 cu in(3.6 L) - AAA(後のUSAC)スプリントカー規則対応。
270 cu in(4.4 L) - AAA規則のもとでのインディアナポリス500対応。
255 cu in(4.18 L)-インディ(1930年代の燃料消費の規則の間)対応。
252 cu in(4.13 L) - インディのUSAC規則対応。
168 cu in(2.75 L) - インディのターボエンジンの排気量規則(1968年ま で)対応。
159 cu in(2.61 L) - インディ(1969年以降)のターボエンジンの排気量規則 対応。
​​​​​





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2019年12月22日 21時01分12秒
コメント(0) | コメントを書く
[モータースポーツ(4輪)] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

キーワードサーチ

▼キーワード検索

プロフィール

Ta152R

Ta152R

コメント新着

maki5417 @ Re:コメ 品薄の構図、値上げの秋(09/09) 需給ギャップは20万トン程度。 6月頃か…
maki5417 @ Re:福島原発の核燃料デブリ取り出し…着手できず作業中止(08/31) 核燃料デブリ取り出し 元請けから下請け…
maki5417 @ Re:香川産 養殖鮭に注目(07/07) 外国のように船ごとの漁獲高制限をしない…
maki5417 @ Re:星野リゾートトマム 施設売却(07/05) 中国に買われていたとは知りませんでした…
maki5417 @ Re:中国 重要閣僚解任連鎖 農村農業省(05/22) 5%成長は、立派だと思います。 少子高齢…

© Rakuten Group, Inc.
X
Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: