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2024年06月04日
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テーマ: 日本航空(9)
カテゴリ: 航空事故
 2023年11月から2024年5月にかけて、日本航空(JAL)で安全上のトラブルが相次いでいるとして、国土交通省は5月24日午前10時40分ごろ、日航の安全推進本部などのある羽田の事務所に、航空法に基づく臨時の立ち入り検査に入った。
 JALでは、昨年11月以降、米国や福岡の空港で、管制官との交信に関わる滑走路への誤進入や停止線越え、男性機長の深酔いを原因とする欠航など、安全や運航を巡るトラブルが続いていた。また子会社の「JALエンジニアリング」でも複数の不適切な整備が判明し、2023年12月に行政指導にあたる業務改善勧告を受けていた。
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 1月2日、新千歳発のJAL516便A350‐900が羽田空港で海上保安庁のDHC-8と衝突炎上した。
 5月10日、福岡空港でJAL312便B787-8が管制の停止指示を復唱せずに滑走路に誤って進入した。国交省は今年1月に起こった東京・羽田空港での衝突事故を受けて復唱確認の徹底を全国の管制官に呼び掛けていたが、日本航空機側が管制官からの『滑走路手前で停止』という指示を復唱せず、管制官も復唱を求めなかった、とのこと。
 5月23日、新千歳行きのJALの旅客機2機の翼が羽田空港で接触。午前7時半ごろ、羽田空港の第1ターミナルで駐機場からトーイングカーでバックしていた新千歳空港行きの日本航空503便と、前進して隣の駐機場に入ろうとした新千歳空港行きの日本航空505便の翼端同士が接触した。両機はいずれもエアバスA350-900。
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羽田で翼接触・福岡で停止線越え
日テレNEWS NNN  2024年5月24日 
 23日、旅客機同士の機体の翼が接触するなどトラブルが相次いでいることを受け、国土交通省は日本航空の事務所に立ち入り検査に入りました。
 これを受け、国土交通省は航空法にもとづき立ち入り検査に入り、会社側のトラブルへの対応や安全に関する体制などについて関係者への聞き取りなどを行うということです。
  ―  引用終わり  ―
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 5月27日、日本航空のトラブルが相次いでいることを受けて国土交通省は鳥取三津子社長を呼び、平岡成哲航空局長が厳重に注意した。
 平岡局長は「安全管理システムが現場を含めた社内全体に対して有効に機能しているとは言えない。経営トップが率先して航空安全に対する意識の再徹底を図り、高い緊張感を持ってさらなる安全性向上に取り組むよう厳重に注意する」などと述べて文書を手渡した。
 日本航空の鳥取社長は厳重注意の文書を手渡されたあと、取材に応じ「お客様や関係の皆様に多大なご心配をおかけしたことを深くおわび申し上げる。このような事態が発生していることを社長として強く責任を感じている」と陳謝した。
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 トラブル続きでJAL社内はさぞ緊張していることだろう。
 緊張をさらに増す、国交省による立ち入り検査より、スタッフの平常心を取り戻すための「お祓い」の方が効くのではと思ってしまう。





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最終更新日  2024年06月04日 06時00分18秒
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