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2024年09月23日
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カテゴリ: ダイエット、健康
 高齢化社会となったせいか、優しい世の中になったこともあってか、最近は耄碌ジジイという言葉は聞かなくなった。
 人間年を取ったらボケる、耄碌するものだと思っていたらそういうことではないという記事を見つける。
 脳の活性化、アンチエイジングには左脳の働き活発にする「好奇心」が要点とのこと。
…1万人の脳を診た
脳内科医が「45歳の危機」に警鐘を鳴らすワケ
プレジデントオンライン  2024年8月27日 7時15分
年齢を重ねても若々しい脳を維持するには何が必要か。脳のMRI画像をもとにこれまで1万人のアタマを診てきた脳内科医の加藤俊徳さんは「高齢化が進む日本において重要なのは、脳の機能低下や老化を心配するより、『失われた好奇心』の復活にある」という――。
  …  (略)  …
 「好奇心」とは文字どおり、「珍しいものや、今まで出会ったことのない人や物に刺激を受けて、興味を持ち、探求しようとする心」です。
 なぜ、中高年の多くが「好奇心の欠如」状態に陥(おちい)っているのか。それは、その世代の人たちが、知らず知らずのうちに「自分の感情を閉じ込めてきた」からです。
 もう少し、脳科学的に説明しましょう。
 私は、一般の方々が脳のことをより理解しやすいように、脳の神経細胞の集合体を、機能ごとに、感情系、記憶系など8系統の「脳番地」に分類しています(「脳番地」の詳細については好奇心脳』第3章参照)。脳には右脳と左脳がありますが、8つの脳番地も左右それぞれに配置されています。
 「右脳」は主に五感から取り入れた「非言語情報(イメージや感覚など言語化されていない情報)を処理する」役割、「左脳」は主に「言語処理を行う」役割を担っています。右脳でキャッチしたぼんやりとしたイメージが、左脳によって言語処理され、自分の感情(言葉)として表現されます。
 「好奇心」に関係するのが、喜怒哀楽などの感情表現をする際に働く「感情系脳番地」です。
 感情系脳番地では、「右脳感情系脳番地」は周りの空気を読む能力、「左脳感情系脳番地」は自分を表現する能力にそれぞれ関係しています。「右脳感情」は「他人感情」、「左脳感情」は「自己感情」と言い換えると、分かりやすいかもしれません。
■空気は読めるけれど、「自分」がない…
 MRI脳画像を診てみると、中高年の患者さんの多くが「右脳(他人)感情系脳番地」が発達している一方で、「左脳(自己)感情系脳番地」が育っていない、あるいは衰えてしまっていることがわかります。
 「左脳(自己)感情」が発達しないまま、人生の後半を過ぎてしまっている――。「空気は読めるけれど、自分(の感情)がない」状態がずっと続いている人が多いということですね。
  …  (略)  …
     ​
■45歳頃に多くの人が生き方に悩み始める原因は「脳」だった
 他人感情の受け皿である「右脳感情」に付帯した日々を続けていると、45歳を過ぎる頃になって、「これって、私自身が本当にやりたかったことなんだろうか?」と考えるタイミングが訪れます。
 これは、抑圧されてきた自己感情といえる「左脳感情」が目覚めて悲鳴をあげている状態。右脳感情と左脳感情の成長具合がアンバランスなために、脳の仕組み上必然的に起こることなのです。
 左脳感情の目覚めに気づくことで、45歳からは、「右脳感情」と「左脳感情」を分けて考えることができる世代ということもできます。
 近年、中高年になってから、学び直しのために大学へ進学したり、習い事を始めたりするといった現象が見られます。これは左脳感情の目覚めによって、自分自身が本来持っている「好奇心」を、もう一度呼び起こそうという意識が働く結果だと私は考えます。
     ​
■45歳は自分を見つめ直すベストタイミング
 ところが現実には、この「左脳感情」の悲鳴すら抑えつけてしまう人も少なくありません。
 企業で働く人の多くは、定年を迎えて初めて、人生のセカンドステージを考えることを強いられます。60代になって、外からの圧力によって、右脳感情から解き放たれ、左脳感情を取り戻す必要性に迫られるわけです。
 しかし脳科学的には、左脳感情が目覚める45歳前後が、右脳感情から左脳感情へ切り替え、自分の「好奇心」を見つめ直すベストタイミングです。
 他人への付帯に重きを置いた感情から、もう一度、本来の自分の気持ちに正直になるこのタイミングを逃すことは、定年前の約20年を無駄に過ごしてしまうことにほかなりません。
     ​
■好奇心は脳を活性化させる「魔法の薬」
 45歳を過ぎた頃から、多くの人が、記憶力や認知機能の低下を意識するようになります。もちろん現実問題として、加齢に伴う「脳の老化のサイン」の可能性も否定できません。
 子どもの頃には誰もが、大小さまざまなことに「好奇心」を持ち、ワクワク・ドキドキした日々を送っていたはずです。
 左脳感情から生まれる「好奇心」は、強力かつサステナブルで、持続性があります。この自分自身の「好奇心」でつかんだ記憶は、いくつになっても忘れることはありません。忘れてしまうのは、右脳感情(他人の基準)に付帯することで得た記憶で、左脳感情(自分自身)で選んだ記憶ではないからです。
 脳番地から見ると、「感情系脳番地」と、記憶や認知に関係する「記憶系脳番地」には強力な関係性があります。左脳感情を取り戻し、発達が遅れていた左脳感情系脳番地が育つことで、「記憶系脳番地」も活発に動き出します。
「好奇心」が働くことで、記憶力も高まっていくのは、脳科学的にも不思議なことではありません。「好奇心」は衰えてきた脳にとっての「起爆剤」であり、記憶力や認知機能を高める「魔法の薬」でもあるのです。
     ​
■45歳で絶対にやるべきこと「2つ」
 「好奇心の欠如」状態に気づき、取り戻すだけ脳の成長を促すために、45歳からのタイミングでやるべきことは、次の2つだけ。
①今の自分が「好奇心の欠如」状態であるという事実に気づくこと
②左脳感情に従って、「失われた好奇心」を取り戻すこと
失われた好奇心を取り戻すには、好奇心いっぱいだった子どもの頃に回帰すればいい。もともと「好奇心」がなかったという人も、新たなタネを見つけて育てればいいのです。
 たったこれだけで、毎日が楽しくなり、記憶力も高まって、脳は成長し、最高の生き方になる――。
■「もう歳だから」…は今日で終わり
 「好奇心」の復活にはお金もかからないし、「脳トレ」も「脳活」も必要ありません。「好奇心」は自分自身で、際限なく、いつでもいくつでも、つくり出すことができるものです。
 年齢制限もありません。脳はいくつになっても成長する器官ですから、「もう歳だから」とあきらめる必要はないのです。
 いつまでも若々しく、人生で成功を収めている人の多くは、「左脳感情」に忠実で、「自分がやりたいからやるんだ」という、自分の「好奇心」を貫き通している人たち、最強の「好奇心脳」を手に入れた人たちなのです。
  ―  引用終わり  ―
     ​
 欠如している方々は好奇心をよみがえらせることが重要との説には納得。
 好奇心を抑制してきた老人が退職等にともない好奇心を開放するというのは、どうなのだろう。
 近年70年代、80年代の大物海外ミュージシャンのコンサートは満員御礼、追加公演開催。有名な海外作家の企画展・特別展は大行列。高名仏師の仏像展も大入り。
 出歩く体力を備え、好奇心に満ちた老人は多数いると見受けられる。高齢化社会日本には、生い先短いから「今」を大切にする年寄りもたくさんいる。
 認知機能が低下したたくさんの老人たちが、過去の記憶、感情、感動に基づいて古いものをもてはやしている。
 そういえば日本各地で文物の保存活動、保存の呼びかけが増えた気もする。
 「好奇心に満ちた老人」が世に溢れているというのもちょっと厄介な気がするな……。
     ​
 脳内のアミロイドβとの関連で認知症になりやすい3つ生活習慣があげられている。
①歯の手入れをあまりしない
②深夜までテレビを見て夜更かし
③浴室や台所がカビだらけ

 テレビ、動画の視聴ばかりで動かないことで脳が委縮するとのこと。
​     ​ ​​
国立研究開発法人
国立長寿医療研究センター
動くことは脳を鍛えること ​ 【認知症予防】
 老化疫学研究部 Department of Epidemiology of Aging
 脳の細胞は死んでしまうと2度と元に戻らない。-かつてはこのように信じられていましたが、今世紀になって、脳細胞は再生することが明らかとなりました。
 一般的に、脳の神経細胞は加齢にともなって数が減り、脳は萎縮していきます。
 脳の萎縮を進行させる要因として、加齢のほかに脳血管性疾患、飲酒、喫煙などが報告されています。
 一方、ジョギングなどの有酸素運動は脳の萎縮の進行を防ぐことが指摘されています。
  ―  引用終わり  ―
     ​
 「耄碌ジジイ」がいた時代は、新しい文物、若さと活気に満ちた時代だったのかもしれないと、ほんの少しだけバブルを体感したと信じるジジイは考える。
 認知機能、反射神経が低下すれば、新しいモノゴトを受け止める感性も低下していることだろう。
 「七十にして心の欲する所に従えども矩を踰えず」という言葉の重みを感じる。60代は矩を超えても、まいっか。





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最終更新日  2024年09月23日 06時00分13秒
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