おしゃれ手紙

2013.04.17
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カテゴリ: 読書
   がん、そして医療の常識を覆す異色の医師対談。
がんは放っておくと増殖・転移し、痛みにのたうち回って死に至る…という悲惨なイメージは、医療界のでっちあげだった。
20年来、「『がん死』のお迎えは最高。
ただし、治療しなければ」(中村)、
「がんの9割に抗がん剤は効かない。
患者よ、がんと闘うな」(近藤)と言い続け、実際に多くの「がん放置患者」の穏やかな臨終を見届けてきた2人が、がんという病、医療の実態、そして人間の死について語り尽くす。

 この本、■ 先月、癌で亡くなった友人 ■の葬儀の日に本屋で見つけたもの。

新聞で内容を見て、読みたいと思っていたのだ。
読んで共感するところが多かった。
目次を参考にしながら感想を書いておく。

【目次】(「BOOK」データベースより)
第1章 がんの誤解を解く
*どうせ死ぬなら「がん」がいい
*治療しなければ、がんはけっこうな病気
*がんが痛むのではない。治療で痛む 
ほか


この中で治療しなければがんはけっこうな病気というのは 、死ぬ準備が出来るということだ
突然交通事故で死ぬとか心臓病で死んだ場合、死ぬ準備が出来ない。
死んだ人が金持ちでも借金を持っている人でも残された人は、困る。


だから、どうせ死ぬなら「がん」がいいとなるわけだ。

第2章 医療に殺される
*「がんにかかるとすぐ死ぬ」イメージは医療が作った
*99の死屍累々は隠して1の成功例だけを強調
*胸部CT検査2回で「避難」レベルの被ばく ほか


胸部レントゲンが体にいいことではないとは知っていたけれど、年間数回レントゲンを撮る。
まさに「医療に殺される。」

第3章 日本人と死
*死に目に立ち合う症候群
*臨終のすったもんだ
*胃ろうと「生かすことはいいことだ
」 ほか


胃ろうは私の母も1年近くやっていたが、ただ生きているというだけの状態に今も妹と
「あれでよかったのか」と言っている。

いつまでも生きようとする人間の性についても触れている。
子孫を残すという役目を終えたら、他の動物は死ぬというのを心に留めて生きようと思う。
そうすれば、がんだといって悲しむことはないのだと・・・。


共感することがいっぱいあったが、一番大きかったのは、
「がんが痛むのではない、治療が痛むのだ」ということ。
がんの苦しみは、副作用=治療の苦しみ

「手術は人工的な大けが」

しかも、人間の体は、けがを治そうとするようになっている。

がんの細胞も体の一部で、かが(手術のあと)を治そうと、がんばる。
だからそこに、異常と思えるくらいに癌細胞が増えるのだそうだ


亡くなった友人は、亡くなる前の日に電話をかけてきた。
あれは、きっとさようならと言いたかったのだろう。

友人は葬儀のスタイルや遺影を自ら選んでいた。
自ら人生の幕を引いたような、素晴らしい最後だった。

中村仁一(ナカムラジンイチ)
1940年生まれ。
京都大学医学部卒業。
財団法人高雄病院院長、理事長を経て、2000年2月より社会福祉法人老人ホーム「同和園」附属診療所所長、医師。
1996年4月より、市民グループ「自分の死を考える集い」を主宰。
   近藤誠(コンドウマコト)
1948年生まれ。
慶應義塾大学医学部卒業後、同大学医学部放射線科入局。
83年から同大学医学部放射線科講師。
がんの放射線医療を専門とし、乳がんの乳房温存療法を積極的にすすめる。
また、医療の情報公開にも力を注ぐ。

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昔 ◎自然と人間が仲良く暮らしていたころの話です。
★2012年4月17日 *遊び唄:ゴムとびの唄「二宮金次郎」*
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Last updated  2013.04.19 20:09:38
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