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『一神教の闇-アニミズムの復権』安田喜憲(環境考古学者)
もぅ何年も前に、それとは知らずに氏の講演を聴いたことがあり、
今でも結構印象に残っています。
人間圏と(狭義の)自然とのバッファゾーンとしての森/里山文明。
一神教的世界観の暴走(徹底的な破壊と搾取)。
一神教は、言葉で人間と自然を区別した。
人間の命と他の動植物との命を区別するのは言葉であった。
畑作牧畜文明から稲作漁撈文明へ。
環太平洋アミニズム連合。
鉄砲を捨てた日本人。
などなど
「アニミズム原理主義者」とも呼ばれたりする氏の
ちょっと過激な一冊です。
崖っぷちの現代、何とかしないと未来は無いんだから
過激になるのも当然なことですが。
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イギリスの気候変動と魔女の数を調べると、
年平均気温が急激に低下した寒い小氷期のときに、
魔女の数が激増していることがわかる。
ドイツ、モーゼル川ほとりの立て札
>「1620年のワーベルン村」
>この年、気候の寒冷化でブドウが獲れなくなった。
>ブドウが獲れなくなったのは、このマリーという風変わりな行動をする天候魔女のせいである。
>よってマリーは魔女裁判にかけられ処刑された。
ワーベルン村に近いトーリアの町では
17世紀だけで実に1000人ほどの女性が魔女として処刑されたといわれる。
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現代も、寸分違わずこれにそっくりですよね。
景気が良くないの、食べ物が安全でないのも、政治がまるでアテにならないのも
(自分以外の!!!)ドコかのダレかのせい?
『無知--不安--恐怖--攻撃!!』のパターンを
その途中で止めることはできない相談。
コントロール可能なのは最初の「無知」の段階。
・・・だったら・・・
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