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これまで社長を8年ほどやって,達成できたこともあるのかも知れないが,「出来ていないこと」の方が数百倍も多い.当社の顧客が圧倒的に当社を支持してくれるポジションを築けていない.セミナーや情報提供など,できそうなことはがんばってやっているつもりだけど,素晴らしい製品開発やサービスの在り方,事務処理の正確さなどでまだまだ「普通でない会社」の域には達していない.独自のやり方で「社会に貢献している」と言い切ることが出来ない.当社がなくても,社会は困らないかもしれないし,ましてや社会をより良くしていると言う実感はまだまだない.社員にとても高い報酬を払うことが出来ていない.同規模の会社に比べれば待遇は悪くないと思うのだけど,それでも「とてもいい」というところまで,給与・賞与を高めることまでは至っていない.報酬がそれなりということは,生産性もそれなり,つまり出している知恵もそれなりということだ.成長率が倍々とまではいってない.当社の成長は緩やかで,ようやく年間二桁を保っている程度だ.ビジネスモデルが変わっていないからそれも当然で,これからは抜本的に変えていく努力をしないといけない.目標は高くあれと思うけど,そう思えば思うほど,「出来ていないこと」が本当に多いことに気づく.まだ全然だめだなあと思って,振り返っては少し落ち込むのだけど,「根拠のない自信」みたいなものはある.また少し経って振り返った時に,「今は大分と出来てきたなあ」と思えるように,地道に頑張っていこうと思います.
Mar 28, 2008
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テレビのドキュメンタリーで,水泳界で最も注目されている選手,アメリカのフェルペスの特集をやっていた.前回のオリンピックでは確かイアン・ソープのライバルとして,金メダルの数を分け合っていた,世界のスーパースターだ.驚いたのは,その練習風景の一つ.8キロの重りを腰に巻いて,足を鍛えるためにドルフィンを打ちながら立ち泳ぎをする.40秒間,足の力だけで浮いて,10秒休憩.これを10本で一セット.30秒間空けて,これを10セット行う.つまり連続して40秒×100本の練習をするのだ.約1時間半の間,8キロの重りを巻いて,フェルペスはひたすらドルフィンを打つ.僕らも水球の練習でまったく似たようなことをしていたけど,それははるかに浮力が強い立ち泳ぎの話.それも手も使ってのことだ.競泳選手がドルフィンでそれを行うなんて,とても信じられない.ファルプスは身長190センチ以上,体重も90キロほどの恵まれた身体を持つ.それに足の大きさが35センチ.12歳から17歳までの5年間,一日も休まず厳しい練習をしていたそうだ.一日も休まずに,である.「僕には水泳しかない.好きなことが得意で,本当に幸福だ」と言い切る22歳が,さらにこれだけの練習を継続するのだから,世界のトップとは恐ろしいものだ. イチローにせよ,このフェルプスにせよ,一流のスポーツ選手のすることには本当に参考になることが多い.「結果」を出すにはそれが当然とも思える「原因」がある.もともとの才能の上に,さらに誰にも負けない努力を重ねて,初めて一流の結果が残せる.原因と結果と言うのは,ある意味非常に平等で分かりやすい.やれば結果が出る,やらないと結果が出ない,ということなんだと思う.さて,今期の業績はどうだろう.そんなこと予想しなくったって,毎日の努力のレベルで既に分かっているようなもの,ってことなんだなあと思います.
Mar 22, 2008
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やっと今日で,毎年恒例となった当社のレベルアップセミナーが終了した.東京・名古屋・大阪・広島・福岡・鹿児島と,6箇所で延べ400人ほどにご参加いただいての研修会だった.内容も結構今回は充実していたと思うのだけど,特にマレーシアからたまたま京大に共同研究に来ている,Dr.Chow Yang Leeの蟻の話が興味を引いたようだ.僕のつたない通訳で申し訳なかったけれど,普段なかなか聞けない様々な蟻の生態や防除方法について,最新の話が聞けたと思う(マニアックだなあ).当社の研修会は朝から夕方までみっちりプログラムが詰まっていて,やる方も大変なのだが,じっと聞いている参加者の方はもっと大変だと思う.一日時間を使ってもらって,少しでもためになる情報が提供できたか,いつも少し心配になってしまう.実はこういうセミナーは,顧客サービスという面がある一面,当社のレベルアップにも大変役に立っていると思っている.やはり大勢の大事な顧客の目の前で,あることをまとめて発表するというのは,非常に大変だし,生半可な知識でも逆効果になってしまう.しっかり調べ,しっかり準備して初めて,ある種の「感動」を与えることができるのだから,やる方も真剣にならざるを得ない.実はアウトプットが何よりのインプットだったりするから,当社も研鑽されていくのだと思っている.さて,来週からはそろそろこの業界もシーズンインで,営業活動が忙しくなっていく.せっかく皆さんに研修会にまで出てもらったのだから,しっかり営業して利益回収もお願いしますよ,営業担当者の方々!!
Mar 21, 2008
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大阪府の橋下知事が,15分出勤を早めて朝礼をやりたいと言ったことに対し,若手職員が「いまだってサービス残業があるのに,あなたの言っていることは綺麗ごとで,職場を分断・混乱させている」と批判した出来事があったらしい.その後,批判が集まったのはむしろ若手職員の方で,「民間なら当たり前」,「知事をあなた呼ばわりはよくない」との内容が多かったようだ. たぶん問題なのは,「15分の労働強化の是非」ではなくて,そんなことを感じざる得なかった職員側と,それまでの組織の在り方なんだと思う.会社でも他の組織でも,顧客や組織の目的に良いと思われることを導入しようとした時に,職員に「えー,面倒くさい,仕事が増えるのはいやだなあ」と感じられるとしたら,それは組織が病んでいて,組織としてのベクトルが揃っていないということだ.最終的な受益者である顧客や府民のことを考えずに,単に面倒くさい,深くも考えずそんなのできませんとネガティブな発想になるのは,そもそもその人が「進化発展していく組織」に馴染んでいないか,組織のリーダーの説得が足りないから,組織としてある一定の方向,同じ方向にベクトルが向いていないからである. 15分の朝礼導入ができない大阪府は組織として相当病んでいて,それに反対することが「正当な労働者の権利」と思ってしまう職員がいるということは,それこそ競争にさらされている民間企業なら,即,倒産だと思う(はい,実際,大阪府財政は破産状態).別に倒産したくないから働くのではない.働くことがそこの組織人の生きがいと生活の安定につながり,組織の目的がよりよく達成されることで社会にも便益が還元される良い循環を生み出すべきだと思う.その意味で,「組織のベクトルを揃える」とうのは,それこそ「綺麗ごと」ではなく,「実際に,働く人が物心ともに充実した毎日を送り,かつ社会に貢献するために必要なこと」だと言えるのだ.出来ませんというのは禁句,やりたくないも禁句,べつに他のやり方でより良い効果があるならそれでもいい.個人の主義主張を超えたところで,一人一人の人が属している組織の目的と自分の生き方を重ねる考え方をして欲しいものだと思う.
Mar 16, 2008
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梅田望夫氏のコラムを読んだ.「世界中に知的レベルの高い人々は本当にたくさんいるが、その大半は自分で問題設定することができない。プログラマーの世界で言えば、プログラミングは好き だが何のプログラムを書けばいいかわからないという人が世界中に溢れている。成功しているオープンソース・プロジェクトは、そういう人々に対して、次から 次へと「適切なサイズの問題」を供給するのだ。 」これは経営においてもまさしくそうで,「何か分からないけど,とりあえず一生懸命仕事しろ」というのは命令でも経営でもあり得ない.「この方向性とビジネスチャンスに沿って,今具体的にこんな課題があるから,それをいついつまでに解決して顧客に提案しよう」という「適切な大きさの課題」を設定し続けなければならない.当社も日替わり,月替わりで,「適切な大きさの課題」が次々とやってくる.目の前の課題にひたすら対処している様に見えて,実はある方向性に向かっている.振り返ってみると,つい数年前とは全然違うことに力を入れていたりするのだけど,正しい方向に進んでいるのだと思っています.
Mar 15, 2008
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今週は,例年恒例の当社のセミナー週間だった.火曜日に広島日帰りで,水木金は東京経由鹿児島入り,その後福岡に移動というスケジュール.その前の週もバンコク・東京・富山だったから,最近なんだか移動ばかりしているような気がする.今回のセミナーはなかなか充実していて(自画自賛),特に特別ゲストとして,マレーシアのChow Yang Lee教授に話をしてもらっている.彼は「中華系+まだ若い」という,イスラム国家マレーシア特有のハンディを克服して,昨年教授に昇格したばかりの逸材だ.今回は僕の(適当な)通訳で,蟻の話をしてもらった. 3月というのは害虫駆除業界のシーズンイン直前の月ということもあって,昨日の博多の夜では,やはり研修会開催を終えたメーカーの方なんかにばったり会ったりしたりした.まあ,こういうことをしてないと「土俵に上がれない」のだから,少なくとも多くの人を全国的に集客して研修会を企画している当社は,最低限のスタートラインに立っているのだなあと思っている.さて,セミナーはまだまだ続く.少しずつ改良を重ねながら,またがんばっていきたいと思っています.
Mar 14, 2008
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今日の女子マラソンを観て,改めて監督の役割というものを考えてしまった.小出監督の下から離れて自分のチームでやっていた高橋が惨敗してしまったが,やはりこういうレベルの高いスポーツの場合,監督の役割は大切なようだ.これ位の選手の場合,監督がいないからと言って,練習をさぼったり適当に流したりすることはないが,コンディション作りや精神的な支えなど,指導者の役割は大きいものがあると思う.その指導者の役割のうち,とても大事なことが「余計なことを考えさせない」ことにあると思う.「余計なこと」とは,マスコミへの対処,練習方法への懐疑,負けるかも知れないという弱さ,大切な人生でこんなしんどいことをしてていいのかという疑問,自分は間違っているのではないかという不安などである.大分とレベルは違うけれど,学生時代の厳しいクラブ活動も,大半の生徒が退部してしまうのは,最も練習が厳しいシーズン中ではなくて,これからシーズンに入るというオフの期間である.要するに,「大事な高校生活,クラブ活動にこんなに消耗していいのか」という疑問(実のところ,苦しいことを避ける言い訳なのだが)から辞めてしまうのである.他の例で言うと,大学受験予備校も,教える手法そのものが良いという事実だけが効能ではない.「教える手法が良いから,他の手法を考える必要がない」という「迷いのなさ」を得られることが予備校の効用でもある.とすると,「社員を迷わさない」というのは経営者の重要な仕事の一つだと思う.会社の目的が社会に貢献するものであること.これによって,自分の人生を賭ける仕事が,世の中のためになっているという確信を与えることができる.そして公平に評価することで,会社に対する信頼が増してくる.正しい手法で正しい方向性に,しかも脇目を振る余裕もなく,忙しく突っ走っている状態が一番成果の出る状態だと思う.監督がいなくて,社員がフラフラしている会社にならないよう,僕も心して「監督業」を努めようと思います.
Mar 9, 2008
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今日までの出張は移動が面白かった.まずは火曜日にバンコクへ移動,空港に迎えに来てもらって,さっそく打ち合わせ.翌水曜日,木曜日も打ち合わせで,滞在のホテルからほとんど出ることもなく,また同日夜に空港へ.バンコクを夜22時(日本時間0時)に出発する飛行機は,翌金曜日早朝5時に関西空港に到着.そのまま国内線に乗り換えて羽田へ.羽田から国際展示場へ直行する.展示会へは,父親の時代にビジネスの付き合いのあった台湾人の息子さん(僕より年上)が出展されているというので,20年振り位に再会.出来の悪い長男(失礼!)という印象だったのだけど,立派な社長さんになっていた.その他,思いもかけず,知ってる企業が出展していて,とても参考になる.午後に品川に移動して一件,ミーティング.その後,羽田空港に取って返して,今度は富山へ.夕方から取引先の研修会懇親会に参加し,翌日土曜日(今日)に大阪に帰ってきました.大阪→バンコク→大阪→東京→富山の4泊5日の出張.温度差が40度位あったのだけど,まあ楽しい旅でした.それにしても,ITの発達で,仕事環境はどこでも同じで,違うのが英語か大阪弁か東京弁か富山弁かだけなのには,いつも感心します.今回もスカイプ,重宝しました.
Mar 8, 2008
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「失ったものを数えるな.残されたものを最大限に生かせ」とは,パラリンピック(障害者オリンピック)の提唱者の言葉である(今日の日経夕刊).企業活動においても,「失ったもの」,「足らないもの」の連続である.そんなことを嘆いてみるよりも,前向きに過去を振り返らない経営をしていきたいと思う.たとえ地味な業界にいても,どんな小規模でも,仕事の楽しみを感じ,企業活動を続けていられる幸福な環境に感謝しつつ,日々努力を重ねていきたい.
Mar 3, 2008
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現代において,会社が小さいと何が不利なのか考えるのだけど,どうも思い浮かばない.IT技術や携帯電話が発達してきて,いつでもどこでもコミュニケーションはとれるし(電話番は要らないし,事務所に人を招く必要もない),コア技術でないことはほとんどアウトソース出来るし(コールセンター,なんとか代行,掃除,発送,配達,倉庫,生産),必要な殆どの情報は無料でネットで検索できるし(データ,論文,会社情報,商品検索),どうも会社の規模が小さいこと自体の不利な点は,実はほとんどがカバー可能になってきている.ある程度の規模の会社だって,その会社が本当に集中すべきコア競争力だけなら,今の規模の十分の一とかで済むのかも知れない.単純作業者を抱え,本社ビルを抱え,生産から発送まで自前でやると確かに人手は沢山必要になってくる.逆に言うと,中小企業は「コア以外の事に力を取られると競争力がたちまちそがれてしまうこと」も意味している.ただでさえ人が少ないのに,誰でも出来ることをやってしまっては,他より優れた存在になりようがない.大企業だったらどうせ全員が優秀でないからしょうもない仕事の存在も許されるけど,中小企業は全員が必死に働くべきだから,しょうもない仕事の入る余地はないのだ.冒頭の便利なツールを最大限利用して,自社はひたすらコア競争力を磨くことに専念する.これが中小企業の生きる道で,そうすれば小さいこと自体に不利な点はないと思うのだけど,どうなんだろうなあ?
Mar 2, 2008
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