第61回智麻呂絵画展
本日は、19日に続き智麻呂絵画展の開催でございます。皆さま多数のご来場お待ち申し上げます。
(アガパンサス)
智麻呂さんが気になって仕方のなかった花、アガパンサス。恒郎女様がいづかたからか調達されて来られたのでもありましょうか。このような素敵な絵が完成して居りました。
吾背子
の 花にありけり
君子蘭
アガパンサスは 今し咲きたり (偐家持)
(梔子)
くちなしの 香のながれ来て 夕闇の
深くなりゆく 雨になるらし (偐家持)
今回も友人凡鬼さんの「俳句便り」の中から2句ばかり拝借。
くちなしや褪せるはやさや香を抜きて (凡鬼)
梔子 やコペルニクスを手本とし (凡鬼)
(向日葵)
遠き日を たぐれば海辺の 道白く
咲きてもあれる 向日葵の花 (偐家持)
(フルーツ)
この絵は果物を並べて描いたのかと思いきや、さにはあらずて、小万知さんがお届け下さったフルーツゼリーのフタのラベルに描かれたフルーツの絵がモデルでありました。夫々のフルーツの絵をこのように合成して描かれたものでありました。
なお、先日お邪魔した時に、けん家持はその中の枇杷を美味しく頂戴いたしました(笑)。小万知さん、ご馳走様でした。
(朝)
これは前回の祥麻呂朝顔の続編でありますな。
万葉歌の朝顔はキキョウかムクゲのことで、この朝顔ではありませぬが、万葉集から朝顔の歌を1首。
言
に
出
でて
言
はばゆゆしみ 朝顔の
秀
には咲き出ぬ 恋もするかも (万葉集巻10-2275)
<歌意>
(言葉に出して言ったらおそろしいので、穂を付けて咲くということも
ない朝顔の花のように、人目を引くことのない恋をすることよ。)
(芙蓉)
これはアメリカフヨウですな。
ふうりんの おとながれくる ゆふかぜに
ひとりしさける あめりかふやう (げんやかもち)
(酸漿)
こちらも前回の「りち女ほうずき」の続編でありますな。智麻呂邸の玄関を入るとこの酸漿が迎えてくれます。
またひとつ
灯
をともしたる ほほづきの
浴衣の
少女
夏まつりなり (偐家持)
(百合)
大伴家持の百合の歌3首を掲載して置きましょう。
あぶら火の 光に見ゆる わが
蘰
笑
まはしきかも (万葉集巻18-4086)
さ百合花
後
も逢はむと 思へこそ
今のまさかも うるはしみすれ (同上18-4088)
さ百合花
後
も逢はむと
下延
ふる
心しなくは
今日
も
経
めやも (同上18-4115)
(撫子)
撫子の花と来るとやはり大伴家持ですかな。ハマユウの柿本人麻呂、すみれの山部赤人、梅の大伴旅人・・などというのが偐家持の印象であります(笑)。という訳でまたも大伴家持の歌3首。
秋さらば 見つつ
思
へと 妹が植ゑし
屋前
の
石竹
咲きにけるかも (万葉集巻3-464)
一本
の なでしこ植ゑし その心
誰に見せむと 思ひそめけむ (同巻18-4070)
石竹花
が 花見るごとに 少女
らが
笑
まひのにほひ 思ほゆるかも (同上18-4114)
ご来場有難うございました。またのご来場お待ち申し上げます。
<参考>他の智麻呂絵画展は下記から。
第1回展~第100回展
第101回展~第200回展
第201回展~
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