偐万葉・真澄篇(その8)
本日は偐万葉第67弾、真澄篇(その8)であります。真澄さんの楽しい絵と偐家持の和歌とのコラボをお楽しみ戴けたら幸いであります。
偐家持が真澄郎女に贈りて詠める歌22首ほか
塵
泥
の 身にはあれこそ 山川の
さやけき見れば 南無阿弥陀仏 (欣求家持)

チャイの香の 立ちて駱駝の 息白く
キャラバンサライ 明け行くならむ (砂漠の家持)
春過ぎて 夏来たるらし 白たへの
タオル干してる 真澄の郎女 (真っ黒家持)

わたつみの いろこの宮に
尋
め行かむ
青き
海界
今し越ゆなり (偐浦の島子)
蛍火を 奪はむとてか をとめらし ほつ枝に遊ぶ 空西瓜色

見返りつ 雨のムジカを つまびくは
花の
台
の をとめなるらし (梅雨家持)
なほ生きむ
無明
の沼を 行く我に
遍照
慈愛
の 光のあれば (無明家持)

花魁
草
濡れてやあらむ 通り雨
過ぎてののちの 遠きまなざし (墨東家持)
花魁
の
草
夾竹桃
は
粉黛
の
懈怠
の夏の 色やあるらむ (墨東家持)
上を見て 歩かむと人は 言ふにゃれど
猫にしあれば 上にぞ跳ばにゃ (二階の猫麻呂)

朝露も 苦くやなりぬ 花の香の
消ぬるや月も 霞みて見えぬ (耄碌家持)
母と子の さしやのべけむ 戯れの
手に雨粒と なれる藤の実 (藤母)

長雨も 小降りになりぬ ミニトマト
つばらに見れば 我こそトマト (ミニトマト麻呂)
木々さやぎ
天降
れる神の 横笛の
音
にしもあれり 夕風の吹く (笛吹家持)

流れ来る ものみな涼し
我妹子
の
領巾
に流るる 風の色かも (深山家持)
やはらかき いとのはこびの あとすずし
いもがうなじに ひとすじのかぜ (尾張八一)
やはらかき 風も吹き来や 糸のあと (筆蕪蕉)

やはらかき 糸のはこべる 横顔の
昨夜
の
少女
は あやとりすなる (あやのはとり)
こだはりて こだはるなかれ みほとけの
みちはひとつと かぎらざるなり (寛容家持)
腹立たば 時に逆立ち しても見よ
されば結べる 手もやあるらん (真澄絵家持)
百日は 継ぎて咲くとふ
紅
の
花のほつ枝ぞ 白雲流る (偐すべり)

夏盛り はじけてどんと 昼花火 日は高々に 百日紅咲く
夏まつり 揺れる
篝火
短夜
を
踊れ踊らな さ夜更くるまで (踊狂家持)
<参考>
偐万葉・真澄篇(その1)から(その7)は コチラ
からご覧になれます。
真澄さんのブログは コチラ
からどうぞ。
(注) 掲載の絵画は全て真澄さんのブログからの転載であります。
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