第82回智麻呂絵画展
暑中お見舞い申し上げます。
毎日暑い日が続きます。どちら様もご自愛専一、お身体をおいとい下さいまして、お元気にお過ごし下さいますように。
本日は智麻呂絵画展であります。
智麻呂絵画展の第1回は2008年7月4日でありましたので、丸3年が経ったことになります。
この間、智麻呂絵画を応援いただきました皆さまには心からお礼申し上げます。智麻呂、偐家持相携えましてこの絵画展の一層の充実に精進いたしますれば、引き続きよろしくお願い申し上げます。
では、第82回展、ごゆるりとご散策下さいませ。
<参考>他の智麻呂絵画展は下記から。
第1回展~第100回展
第101回展~第200回展
第201回展~
(ガクアジサイ)
アジサイは智麻呂さんがこの時期よく描かれる題材にて、これまでにも何度もこの絵画展に登場していますが、今回はガクアジサイです。
アジサイは雨に似合いの花である。下のクチナシもそうであるが、雨に濡れて咲いている風情こそがこの時期の花の真骨頂とあらば、雨を厭わず花を見に行かねばならないのである。
あぢさゐの
雨間
に咲くを なつかしみ
恋ひて来にける
木
の
暗
の道 (偐家持)
あぢさゐの 花咲きぬれば 朝に
日
に
継ぎて行かまし
木隠
の道 (偐家持)
あぢさゐの 咲きぬる
山路
人絶えて
川音
とどろに 雲立ち渡る (偐家持)
(クチナシ)
くちなしの 濡れて咲きたる 花よけれ
手折
りかざさな 朝風の道 (偐家持)
(花菖蒲)
この花菖蒲は朝の散歩道で道の辺に引き抜き打ち捨てられ萎れかかっていたものだそうな。自宅に持ち帰り花瓶に挿してやると元気を取り戻したとのこと。その所為でしょうか花びらが何やら寝乱れたと言うか寝癖が付いたような風情でもあります(笑)。
(花菖蒲・仙寿)
これは、先の若草読書会・しあわせの村小旅行のブログ記事
(6 月28日記事
)
に掲載の写真を絵にされたものであります。写真では出せない絵ならではの風情があって、いい絵になりました。
この花菖蒲の品種は「仙寿」でありますので、金婚式をお迎えになった智麻呂画伯・恒郎女ご夫妻の益々のご長寿とご健康を祈念するに相応しい花でもありますな(笑)。

(鳩たちの午後)
鳩のカップルが仲良く寄り添っている絵。これは、しあわせの村小旅行の後、智麻呂邸へ偐山頭火さんがご持参になった写真を絵にされたもの。
偐山頭火さんがこの写真を持って来られたのは「いつまでもこのように仲良く」ということであったのか「いつまでもイチャイチャするな」という冷やかしであったのかは、議論のある処にて未だ定説を見ないのである(笑)。
目を細めて嬉しそうにしている左の鳩が「智麻呂鳩」であることは誰しも異論のない処でありましょうな。いかにも仲のよいご夫妻にピッタリの写真、絵であります。
五十年
を
添ひてたぐひて
来
し道は
なほし花咲く 道にしあらむ (偐智麻呂)
振り向けば たぐひて君と
五十年
に
言祝
ぐ
今日
し いや嬉しかり (偐恒郎女)

(阿修羅)
さて、前回の伐刹羅に続き、阿修羅であります。眼がなかなか思うようにはならず、何度も消しては描き、消しては描きされたようで、少し恒郎女様の手も加わって眼が完成したという絵でありますが、ちょっと色っぽい阿修羅となりました。たしかに「愁ひ」を含んだ眼というのは表現が微妙過ぎて難しいでしょうな。
(ネジバナ)
このネジバナ
(ネジリバナ、モジズリ)
は、いつものデイサービスの職員で智麻呂絵画のファンでもあるTさんが、下の写真のように鉢植えにして智麻呂さんにプレゼントして下さったものです。
神戸しあわせの村で見たネジバナのことを話題にしていたら、以心伝心と言うべきか、とてもいいタイミングでネジバナを鉢に植えてお持ち下さったという次第。
この花で思い出すのは「みちのくのしのぶもぢずりたれゆゑに・・」という百人一首の歌であるが、みちのくと言えば、今日が大震災から丁度4カ月でありますな。今なお避難所暮らしの人など復旧・復興への道筋がよくは見えて来ないのは遺憾なことである。
みちのくの しのぶもぢずり うらめしや
ねぢれこっかい のうなしせいふ (ねぢれあたまろ)

<追記・注>
「鳩たちの午後」、「阿修羅」の絵とネジバナの実物写真
が横倒しになった歪んだ画像になってしまっていたので、2020年10月31日これらを復元修正しました。
●
過去記事の写真が歪んでいたりすること
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