< 承前 >
芹川べりの道。
右岸を走るか左岸を走るかが問題。
今回の下見では、西沼波 (にしのなみ)
橋から後三条橋まで右岸を走り、後三条橋から池州 (いけす)
橋までは左岸を走りましたが、左岸は途中から歩行者・自転車専用道となっているので、こちらをずっと走る方がいいのかも。ただ、アスファルト舗装ではなく石タイル敷きなので、自転車の走り心地は必ずしもよくはない。
では、暫く、芹川べりの風景をお楽しみ下さいませ。
桜並木の道があり、JR線を越えるとケヤキ並木の道となる。
芹川は彦根城築城の際に、川筋の付け替えが行われた。城の南の守りとしての防護堤にしたのである。この時に新しい川筋の土手に植えられたケヤキ並木が今日まで残ったとのこと。樹齢は400年。
ケヤキの道とは言うなれど、左岸には楡の木もありました。
「楡の木陰」は高校三年生ですが、「欅の木陰」に居たのは麦藁帽子のおじさんでした。
そのおじさんは芹川の流れの中に立って何やらしてござる。芹川なれば芹を摘むのが相場だが、今はその季節に非ず。芹川とは名ばかりにて芹の姿は見当たらぬ。落ち鮎を狙った仕掛けでもして居られるか。
神 さぶる 槻の木陰の 芹の川 芹は摘まずて 鮎 獲 なにすとも
尋
はず来にけり
不知哉
川
いさやと聞こす 川とし聞けば (偐家持)
サイクリングとしては河口まで芹川沿いを走り、琵琶湖を見つつ湖岸の道を行くのが理想だが、彦根城も外せまいと彦根城に向かう。池州橋から北へ。突き当りを右に行くと直ぐに夢京橋キャッスルロードの入口。
さすがにキャッスルロードは観光客で賑やか。歩行者に注意して自転車を走らせる。白壁に黒格子の洒落たお店が並んでいるが、それを紹介するはヤカモチにとって「非吾事」で省略です。
宗安寺に立ち寄ったのみにて足早に通り抜ける。
この門は佐和山城の大手門を移築したものと伝えられている。
お盆とあって、境内は提灯の列。しかし、行燈のみならず、昼間の提灯も何やら間が抜けて居る。
キャッスルロードの突き当りが彦根城の京橋口。城内へと進む。
彦根城は、姫路城、松本城、犬山城と並ぶ国宝四城の一角。それで人気なのか、「ひこにゃん」人気もあってかは知らぬことなれど、天守への入場は30分待ち、という表示。
銀輪の こほろぎわれは 松虫に あらねば待たじ 夏草の下
(偐家持)
とて、城の内堀沿いをざっと走る。駐車場脇の広場に井伊大老銅像と花の生涯記念碑があった。
<参考> 井伊直弼 ・Wikipedia
一身に 責負ひまして 立ちましし
大老ありてこそ 開港はなりぬ (井伊文子)
(注)井伊文子氏(1917~2004)は、直弼の曾孫で彦根市長を務めた井伊直愛氏(1910~1993)の夫人である。
銅像の脇には、僧となって井伊直弼の墓守として生涯を送った彦根藩士遠城平右衛門こと遠城謙道の碑も。
彦根城内を半周して護国神社の前に来るとご覧のような様子にて、ちと入り難い。境内には井伊直弼の歌碑があるのだが、撮影は次の機会に譲ることとする。
ひとまず駅前に取って返す。(その1)で記したように駅前帰着が13時50分。サイクリング予定コースの下見は終了。後はヤカモチのフリータイム。
これより、彦根港に出て湖岸を北へ、米原市に入った処にある万葉歌碑へと参りますが、それは次回とします。( つづく
)
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