偐万葉田舎家持歌集

偐万葉田舎家持歌集

2017.06.13
XML
カテゴリ:

 先日来から、花散歩関連の記事が続いていますが、本日も銀輪花散歩の記事であります。10日の花散歩記事に掲載したヒメコバンソウの写真がイマイチであったので、ヒメコバンソウ探しの銀輪散歩に出掛けました。出掛けたのは昨日(12日)のことでありましたが、記事アップが本日となりましたので、記事の便宜上、本日の銀輪散歩として記事を書くこととします。
 10日記事のそれは、枯れてしまったのを撮影した上、ピントがうまく合ってなくて、ヒメコバンソウらしくない写真になっていたので、未だ枯れていないのを探して撮影しようということでありました。従って、銀輪散歩も「走る」ことよりも「小判探し」に重点を置いて、という心づもりでありました。小さな目立たない草なので、見つけるのに苦労するだろうと思ったからであります。
 しかし、なんと最初に立ち寄った花園中央公園でなんなくそれは見つかってしまいました。

ヒメコバンソウ (2) (ヒメコバンソウ)

ヒメコバンソウ (1) (同上)

 小さな花と言えば、ニワゼキショウ。
この花の種も「話のネタ」になるかと撮影することに。

ニワゼキショウの種子 (2) (ニワゼキショウ)

 花以上に微細なこれ。今までまじまじと眺めたことがなかったので、新発見でありました。 ヒオウギの種、ぬばたま(射干玉)を小さくしたような姿であるが、ぬばたまのような黒光りする光沢はなく、朝顔の種のようなつや消しの黒である。

ニワゼキショウの種子 (3) (ニワゼキショウの種子)

ニワゼキショウの種子 (1) (同上)

 小さな花では、トキワハゼも咲いていました。
 こういう小さな花や種子は、小生手持ちのコンパクトデジカメでは、なかなか上手くピントが合わないので、撮影は結構手間である。カメラのご機嫌を取りながらの撮影であります。

トキワハゼ (2) トキワハゼ (1)
(トキワハゼ)

以前、小万知さんからその名を教わったムラサキサギゴケかとも思いましたが、匍匐せず茎が立ち上がっているので、トキワハゼという花かと。 トキワハゼというのはカキドオシの別名かと思っていたのですが、両者は別の植物であったということを今回知りました。

コマツヨイグサ (2) (コマツヨイグサ)

 10日の記事にはコマツヨイグサの花の写真も掲載していましたが、つぼんでいる花しか写っていませんでした。今回、咲いているものも写しましたので掲載して置きます。
 今宵は月も出るそうな、と言って居ります。

コマツヨイグサ (1) (同上)

 上のコマツヨイグサの右隣に写っているのはチチコグサ。
 葉の緑がこれよりも濃くて葉の裏が白いのがウラジロチチコグサ。もう種を綿毛(絮)に乗せて風に散らせてしまった後にて、花の姿はない。この花は綿毛になってから目にとまるので、花がどんなであったかが記憶にない。多分目立たない花であるのだろう。ハハコグサの花が黄色なのに対してチチコグサのそれは白色だという認識はあるのだが、どうもそれが咲いている姿をしっかりと見たという記憶がないのである。

ウラジロチチコグサ (2) ウラジロチチコグサ (3)
(ウラジロチチコグサ)

 蟻がいました。これが花なんだろうか。花が散り、種が飛んでしまった後の花萼のようにも見える。隣の蕾のようなものに蟻がいるから、これが花でしょうか。

ウラジロチチコグサと蟻 (ウラジロチチコグサと蟻)

 こちらのウラジロチチコグサは随分と大きい。この草は荒れ地など痩せた土地に生えていることが多いので、普通は小型の植物というイメージなのだが、土壌に栄養分が豊富だとこのような大きい草に変貌する。コクチナシが植えられた公園外周の花壇の一画であるから、土壌に恵まれているのでしょう。花壇の主たるコクチナシに覆いかぶさるようにのさばっている。

ウラジロチチコグサ (1)
(ウラジロチチコグサ)

 ウラジロチチコグサにのさばられているコクチナシであるが、そんなことは少しも意に介さず、このように花を咲かせていました。こちらはウラだけでなくオモテも白い花である。

コクチナシ (1) (コクチナシ)

コクチナシ (2) コクチナシ (3)
(同上)

カタバミの種子 (カタバミの種子)

 カタバミも種をつけています。
 そして、笹です。笹の葉の付け根には髭があるのですね。微細な花や種子を写真に撮っていると、自然にそういう部分に目が行くようであるのが面白い。

笹の髭 (3) (笹の髭)

笹の髭 (1) 笹の髭 (2)
(同上)

 竹は花が咲くと枯れると言うが、この髭の部分が何らかの理由で成長して花になるのだろうか。そう言えば、竹の花も実際のそれを見たことがないように思う。

笹の髭 (4) 笹の髭 (5)
(同上)

 以上、10日の記事を始めとする最近の銀輪花散歩記事に登場した花・植物に関連した補足記事としての銀輪花散歩でありました。 まあ、笹の髭は関係ありませぬが。補足とは言え、些か「花」に欠ける写真が多くなりましたので、最後に、忘れずに「忘れ草」の花を添えて置きましょう。万葉での「忘れ草」は八重の方のヤブカンゾウらしいですが、こちらは一重咲きのノカンゾウの花であります。

ノカンゾウ (1) (ノカンゾウ)

ノカンゾウ (2) (同上)

<参考>花カテゴリの過去記事は下記からご覧下さい。
花(1) 花(2) 花(3)






お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2017.06.13 21:37:24
コメント(8) | コメントを書く


■コメント

お名前
タイトル
メッセージ
画像認証
上の画像で表示されている数字を入力して下さい。


利用規約 に同意してコメントを
※コメントに関するよくある質問は、 こちら をご確認ください。


Re:補足的銀輪花散歩(06/13)  
こんばんは(^^♪

「ひめ」や「こ」が付いて みんな小さく可愛い花ですね。
竹の花は見た事がありません。どんな花なんでしょうね?

カンゾウは万葉で忘れ草というのですね。調べてみたら たくさんの歌がありました。
忘れ草はうちにはありませんが ひと様に差し上げる程に わすれな草はうちにたくさんあります(笑)
物忘れがひどくなる お年頃ですので、それを食い止めようと わすれな草の方が私に適当なのでしょう(#^.^#) (2017.06.13 20:29:20)

ひろみちゃん8021さんへ  
けん家持  さん
  >「ひめ」や「こ」が付いて みんな小さく
   可愛い花ですね。
 最後のノカンゾウを除けば、みな小さな花ですね。コクチナシの花でさえ、これらの花の中では大きな花に見えてしまいます。
  >竹の花は見た事がありません。どんな花なん
   でしょうね?
 多分、稲や麦の花のような目立たない花なのではないかと思いますが、なかなか見る機会にはめぐり逢えませんね。
  >カンゾウは万葉で忘れ草というのですね。
   調べてみたら たくさんの歌がありました。
 小生の知る限りでは大伴旅人・家持父子の歌各1首と作者不詳の歌が2首の4首があります。何れも忘れたいけど忘れられないという文脈の中で詠われていますから、逆説的に「忘れ草」を歌い込んでいます。その方式で言うなら、忘れな草も「これを植えてもすぐに忘れてしまう・・名ばかりの草だ」というような詠われ方になりますかね。

勿忘草 垣もしみみに 植ゑたれど 阿呆のアホ草 はや忘れたり (阿呆家持)
(本歌)忘れ草 垣もしみみに 植ゑたれど 醜(しこ)の醜草(しこぐさ) なほ恋ひにけり (万葉集巻12-3062)

  >忘れ草はうちにはありませんが ひと様に差
   し上げる程に わすれな草はうちにたくさん
   あります(笑)
 のようですね。効果ありますか(笑)。
 わが庭には「面倒草」とか「もの草」とかが繁茂して困って居りますな。
(2017.06.13 22:17:22)

Re:補足的銀輪花散歩(06/13)  
ヒメコバンソウ面白い花ですね。
糸を出しているみたいです❗ (2017.06.14 06:43:17)

☆もも☆どんぶらこ☆さんへ  
けん家持  さん
  >ヒメコバンソウ面白い花ですね。
  >糸を出しているみたいです❗
 この草は、その穂が熟して固くなると、摘んで手に持って揺らすとカラカラ、シャラシャラと乾いた音が鳴るのでそんなことをして遊んだ記憶があります。確かに柄が奇妙に捻じれて糸みたいですね。非常に細いので若いやわらかい段階で風に吹かれているうちにその影響でこんなになってしまうのかも知れません。無風状態で育ててもこんなになるのかどうか試してみたいものです。
(2017.06.14 18:29:39)

Re:補足的銀輪花散歩(06/13)  
二回続けての小さい花の紹介
ありがとうございました。

小さい花は確かに写真に撮りにくいですね
ボクも苦手です。

笹の付けのひげ、よく気が付かれましたね
これはまったく知りませんでした。


(2017.06.14 20:36:50)

ビッグジョン7777さんへ  
けん家持  さん
  >二回続けての小さい花の紹介
  >ありがとうございました。
 墓参の時の姫小判草の写真が不本意なものであったので、リベンジも兼ねての姫小判草探し、その流れで、またまた小さい花に焦点が・・ということになりました。
  >小さい花は確かに写真に撮りにくいですね
  >ボクも苦手です。
 小さい花はどうもピントが上手く合いません。そして合ったと思ったら風が吹いて来て揺れ動いてしまう。何故かカメラを構えると、それまで風で揺れていなかった筈の花が途端に揺れ出す、気のせいなんでしょうが、何度もそんな経験をしています(笑)。
  >笹の付けのひげ、よく気が付かれましたね
  >これはまったく知りませんでした。
 まあ、見てはいるのでしょうが、普通は気に留めないから記憶に残らないだけのことでしょうね。今回と言うか、この処は微細な花を写真に撮ることが多いので、自然と細部に目が行く所為で、笹の髭まで見てしまったという次第(笑)。笹としては、不精髭を写すとは礼儀の弁えぬ輩であると、小生に対しては良い印象を持たなかったことでしょうね(笑)。
(2017.06.14 22:00:59)

こんばんは  
裏が白いからウラジロですかね。。。
こういうのよくありますね。。。

よく間違って食べられる毒キノコで、クサウラベニダケというのがあります、
まあ裏が赤いからウラベニです。。。
で、このキノコが間違えられるのが、ウラベニホテイシメジ。。。
こっちは食用・・・
これで中毒おこす人ってウラベニホテイシメジのつもりで食べてるんですよね。。。
よく間違えられるキノコで自己採取以外に市場に出回ることもあるそうで。。。

毎年必ずと言っていいほど何件かは間違って食べられ過去には死亡例もあるんですよ。 (2017.06.14 22:09:35)

Re:こんばんは(06/13)  
けん家持  さん
ふぁみり〜キャンパーさんへ
  >裏が白いからウラジロですかね。。。
  >こういうのよくありますね。。。
 そうですね。昆虫でもキバラヘリカメムシなんかは腹部が黄色で、背中の翅よりも腹部が大きくてはみ出した部分が「ヘリ」のように見えて、それが黄色と黒の縞模様になっているというカメムシです。まあ、腹が黄色で良かったというもので、もし黒い色だったらハラグロヘリカメムシという名になっていた訳で、痛くない腹を探られるという不本意な仕儀になっていたことでしょう(笑)。
  >よく間違って食べられる毒キノコで、クサウ
   ラベニダケというのがあります、まあ裏が赤
   いからウラベニです。。。で、このキノコが
   間違えられるのが、ウラベニホテイシメジ。
   こっちは食用・・・これで中毒おこす人って
   ウラベニホテイシメジのつもりで食べてるん
   ですよね。よく間違えられるキノコで自己採
   取以外に市場に出回ることもあるそうで。。
   毎年必ずと言っていいほど何件かは間違って
   食べられ過去には死亡例もあるんですよ。
 そうですか。小生はキノコは専ら松茸ですから(冗談)その心配はありませんな(笑)。間違って市場にも出回るとなると、何であれ裏が紅色の茸はパスした方が無難ですな。
 芹なんかも毒芹というのがありますが、大きくなれば間違うことはないものの、毒芹の若いものは芹と間違いやすいですから、山菜採りなんかも生半可な知識で行うと大けがのもとですね。
(2017.06.14 22:43:15)

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

プロフィール

けん家持

けん家持

キーワードサーチ

▼キーワード検索

カレンダー

コメント新着

けん家持 @ 岬麻呂さんへ New!   >喜んでくださり何よりです。  珍し…
岬麻呂@ Re:自宅療養記・ドラゴンフルーツ、スターフルーツ、島バナナ(11/14) 家持様 喜んでくださり何よりです。 今、…
けん家持 @ MoMo太郎009さんへ   >色んな南国の果物いいですね。   …
けん家持 @ ひろみちゃん8021さんへ   >珍しいフルーツを頂きましたね。  …
けん家持@ 龍の森さんへ   >寒課題 内筋強化 日常継続    味…
けん家持 @ ひろみちゃん8021さんへ   >一歩一歩と良くなられるのを    …
龍の森 @ Re:激リハビリ開始、祝大工さん来訪(11/13) 寒課題 内筋強化 日常継続 味覚障害 一歩…
ひろみちゃん8021 @ Re:自宅療養記・リハビリ開始&大工さん来訪(11/13) こんばんは(^^) 一歩一歩と 良くなられ…

お気に入りブログ

谷戸川渓谷 谷戸川… New! 龍の森さん

思い出の佐賀へ(その… New! MoMo太郎009さん

The Beekeeper New! lavien10さん

紅葉を愛でる地ビー… New! ふろう閑人さん

ピアノを処分 New! ビッグジョン7777さん

デジカメ2台と タブ… New! ひろみちゃん8021さん

坂田晃一 NHK大河… New! くまんパパさん

PSB (パーフェクトサ… New! ☆もも☆どんぶらこ☆さん

東京タワー 七詩さん

晴のち曇ブログ fusan2002さん

© Rakuten Group, Inc.
Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: