偐万葉田舎家持歌集

偐万葉田舎家持歌集

2019.08.28
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カテゴリ: 偐万葉
偐万葉・もも篇(その6)
 久しぶりの偐万葉シリーズ記事(第306弾)です。
 最近は下手な戯れ歌作りにも些か飽きて来たのか、それとも単なるズボラ癖か、歌を作ることも少なくなっているようで、偐万葉記事も間遠になっていますが、気が付けばももの郎女さん(ブログのハンドル名は「☆もも☆どんぶらこ☆」さん)関連の歌が20首を超えていました。
 このところは雨続きにて、銀輪散歩もままならずとあっては、偐万葉シリーズ記事は、ネタ不足を補うというその本来の意義・効用を「大いに発揮」であります。
<参考>過去の偐万葉・もも篇は​ コチラ ​。
    ☆もも☆どんぶらこ☆さんのブログは​ コチラ ​。

  偐家持がももの郎女に贈りて詠める歌22首ほか
   並びに ももの郎女が詠める歌4首

我が行きは 三日は過ぎじ 鳩のひな
          ゆめペリカンを 巣立ちなせそ (石切鳩麻呂)

(本歌)わが行きは 七日はすぎじ 竜田彦
          ゆめこの花を 風にな散らし(高橋虫麻呂 万葉集巻 9-1748

(20181202キジバトのヒナ)

山鳩は いづち行かめや わが来るを
       待たず巣立てる 今し悔しも (遅刻家持)

(本歌) ( かな ) し妹を  何処 ( いづち ) 行かめと  山菅 ( やますげ ) の  背向 ( そがひ ) に寝しく 今し悔しも(万葉集巻 14-3577

ペリカンの 家に昼過ぎ わが来れば
          巣立ちて鳩の 姿見えなく (遅刻家持)

(本歌) 珠洲 ( すず ) の海に 朝開きして 漕ぎ来れば 長浜の浦に 月照りにけり
                            (大伴家持 万葉集巻 17-4029

(20181204キジバトの巣立ち)

美しく 見よ美しき  ( こと ) ​つくせ それ美しき 人にやあらむ

これやこの 知るも知らぬも 皆来たり 寄りて憩へと ペりカンの家
                                     (桃の郎女)

銀輪も 二輪ほどには あたたかく 梅の花咲く 道をし行けば (銀輪家持)

(関連句)梅一輪 一輪ほどの あたたかさ (服部嵐雪 玄峰集)

(20190111梅)
  ​ももの郎女が返せる歌 1 首​

​​ 二輪咲き 枝先かほる 梅の花 心華やぐ 春のおとずれ  ( ももの郎女 ) ​​

竹富の みちは花咲く 白きみち 人の影なく 時はとまりぬ

春浅み ほつ枝咲くとも 梅の花 いまだふふめり 中つ枝しづえ

(注)ふふむ=含む。蕾である。

ゆく雲の 白きも悲し 青空の やさしき伯父は みまかりましぬ

西空を 流れて雲の 真白きを かなしと君を われ見送らむ

梅の花 今を盛りと 咲きぬれど われはさぶしも 君しあらねば

楽天に ブログ開きて  二年 ( ふたとせ ) の 迎へぞ梅も 今盛りなり (ペリ家持)

日帰りを 三日かけての 春ブログ のたりのたりと 天の橋立

(20190324天橋立)
復活の つるにちにちさう まづ一輪
       枯れてののちも 咲かむと咲きぬ (日々家持)

わが庭の 隅に枯れぬと 諦めし 花の奴の いま咲きかかり (庭隅皇女)

(本歌)家にありし  ( ひつ ) に鍵刺し  ( をさ ) めてし 恋の ( やっこ ) の つかみかかりて
                            (穂積皇子 万葉集巻16-3816


(20190411ツルニチニチソウ)
使へぬと ありし文字をば 鍵とすに
       刺しといふ字の 紛れ込み来て (紛家持)

花の力 侮るなかれ 実のならば 疾くや摘みませ ナガミヒナゲシ (虞美人)

(20190412ナガミヒナゲシ)
あぢさゐの 自由奔放に 咲くごとく 人もしかあれ 野にあるごとく

(本歌)あぢさゐの 八重咲くごとく やつ代にを
           いませわが背子 見つつ ( しの ) はむ (橘諸兄 万葉集巻 20-4448

(20190529紫陽花)
​  ももの郎女が返せる歌 1 首​

紫陽花の 葉の裏に付く 蝸牛 刹那の時を のたりと歩く  ( 自由な蝸牛 ​)​

梅雨時は ひねもす読書 読書かな (偐蕪村)

(元句)春の海  終日 ( ひねもす ) のたり のたりかな (蕪村)

  <「千曲川」の替え歌>

  ひとりたどれば 流れ藻の

  ごとや悲しき 鴨の川

  なびく草波 くだれる岸の

  道なお遙か 銀輪の旅

  (元歌詞)

  ひとりたどれば 草笛の

  音色悲しき 千曲川

  寄せるさざ波 暮れゆく岸に

  里の灯ともる 信濃の旅よ

幸せの 四つ葉六とふ 完全数 揃へて額に めでたかりけり
                            (イエス・ヤカモチ)

  ​ももの郎女が返せる歌 1 首​

​四つ葉見て 数えて嬉し 夏の夜 山見てみると 銀河鉄道​

(20190816四つ葉のカタバミ)
一人行く 筈の下見も 二人して 行けばいかにも 楽しかりける (銀輪家持)

(本歌)二人行けど 行き過ぎがたき 秋山を いかにか君が ひとり越ゆらむ
                                (大伯皇女 万葉集巻 2-106

  ​​ももの郎女が追和せる歌 1 首​​

無理言って 同行させて 頂いて 走る大和路 楽しかりける
( ☆もも☆どんぶらこ☆
​)

子を乗せる チャリは無かりき 何せむか 苦肉の策の いかにかあらむ
                                  (ペリカン・ヤカモチ)

(注) 9 29 日の策で苦肉の策という駄洒落

その道を 行くべき日もや 初秋の 澄みあきらけく 晴れてもあれや
                                     (ペリ家持)

(本歌)この里は 継ぎて霜や置く 夏の野に 吾が見し草は もみちたりけり
                             (孝謙天皇 万葉集巻 19-4268

(20190825西大寺)
(注)掲載の写真は☆もも☆どんぶらこ☆さんのブログからの転載です。 ​​ ​​






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最終更新日  2019.08.28 16:01:34
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