偐万葉田舎家持歌集

偐万葉田舎家持歌集

2020.03.15
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カテゴリ: 銀輪万葉
 今日は本来ならペリカンウオークの日であったが、新型コロナウイルスのこともあって、ウオークは中止となりました。
 このウオークに参加を表明されていた宝塚市ご在住の大学の先輩・植〇氏が、この中止を残念がって居られたので、個人的に行かれるならヤカモチが案内を兼ねてお付き合いしますよと申し出たところ、「是非に」ということになり、二人で歩くことになりました。
 ということで、午前10時半、近鉄大和西大寺駅北口待ち合わせで、そのウオークのコースを散策してまいりました。
 コースなどの詳細は、2月10日の記事「 みささぎをめぐりむかへば ​」に記載していますので省略しますが、地図でこれを示せば下掲の通りです。

​​(本日のコース地図)
※赤線 はペリカンウオーク予定のコース
 青線 は今日付け足しで余分に歩いたコース​​

 午前10時20分頃、西大寺駅北口に行くと、既に植〇氏が来て居られていて合流、最初の目的地・称徳(孝謙)天皇陵へと向かう。
 以下、本日撮影の写真に加えて、2月10日の下見記事掲載の写真も小型版で再掲載して参考に供します。

(2月9日の孝謙<称徳>天皇陵)
 孝謙天皇のことや女性天皇のこと、男系・女系のことなどを話しながら、次の成務天皇陵へと向かう。
 先月の下見の時は、工事中で遙拝所の鳥居の付け替え中であったのか、鳥居の姿は無かったが、今日はま新しいのが建っていましたから、工事は完了したのでしょう。

(成務天皇陵)

(2月9日の成務天皇陵)
 日葉酢媛陵と成務天皇陵の間の細道を辿って、神功皇后陵へと向かう。

(2月9日の日葉酢媛陵)
 神功皇后陵に向かう前に、近鉄京都線平城駅北側の山陵八幡神社に立ち寄って行く。前回下見と同じである。

(2月9日の山陵八幡神社)
 神功皇后陵への参道脇の梅の木は先の下見の時は満開に近い状態で花を咲かせていましたが、今日はすっかり散ってしまった後で、うら寂しい眺め。

(2月9日の神功皇后陵)
 梅の話から、令和の話になって大宰府での観梅の歌32首の序文が話題となり、大宰府政庁跡や阪本八幡宮や太宰府天満宮などのことを語り合いつつ、神功皇后陵を去る。
 秋篠川べりを奈良競輪場方向へと進む。

(2月9日の奈良競輪場への道)
 先の下見の折は、一時、白っぽく見えるほど雪が舞ったりしたものだが、今日は、ナズナ、ハコべ、ホトケノザ、オオイヌノフグリ、菜の花などが咲いて、気温は些か低めであるが日差しは暖かく、明るい春景色でありました。
あきしのの みてらにむかふ みちのべの
          はなかぞへつつ はるをあゆまな (偐家持)

 そして、秋篠の里へ。
 先の下見で見落とした、秋篠寺開山の僧とされる善珠の墓にご挨拶。
 この墓への進入路が見落としやすい位置・状態なのも見落とす原因。

(善珠の墓)
 墓所への門扉は閉じられていて中には入れない。
 門扉の隙間から覗くことでお参りを済ませる。

(同上)
 善珠墓所から秋篠寺南門へと回る。
 南門前の八所御霊神社は氏子など関係者の何かの集まりがあると見えて、本殿脇の社務所建物前には複数の靴。屋内には人影も。

(2月9日の八所御霊神社)
 先回は拝殿の扉も閉められていましたが、今日は開いていて、拝殿から本殿を見ることができる。一応、本殿にご挨拶の後、南門から秋篠寺境内へ。

(2月9日の秋篠寺南門)
 南門を入ってスグのところ、左側にあるのが会津八一の歌碑。
 先の下見ではこの歌碑を撮影し忘れていたので、先ずはとこれを撮影。

(会津八一歌碑)
あきしのの みてらをいでて かへりみる
         いこまがたけに ひはおちむとす (八一)

 前記の「あきしのの みてらにむかふ・・」のヤカモチ歌はこの八一の歌のパクリでありました(笑)。
 拝観料500円を払って、本堂へ。
 伎芸天、薬師如来、日光・月光菩薩、不動明王、地蔵菩薩、十二神将などの仏像を拝観。
 金堂跡の苔も一応撮影。

(境内の苔・金堂跡)

(同上)
 東門から退出。

(秋篠寺東門)
 先回、見つけられなかった堅牢地神社へと向かう。
 この神社も進入路が分かりにくく、それと気づかずに通り過ぎてしまうところだが、今回は、先回の経験で多分あの森だろうと見当をつけていたので、その細道を行ってみる。正解。
 さすがヤカモチさん、と植〇先輩は褒めてくださいましたが、事前に見当をつけていたのだから、「さすが」と褒めていただくほどのことではないのである(笑)。

(堅牢地神社)
 堅牢地神というのは、地天とも呼ばれ、仏教
(特に密教) ​に於ける天部、十二天​ (帝釈天、火天、焔摩天、羅刹天、水天、風天、毘沙門天、伊舎那天、梵天、地天、日天、月天) ​の一つである。
 その神社は、地元の人がお参りするだけの、民家と民家に挟まれ、恰も民家の裏庭の続きであるかのような、小さな高みに祀られている社であった。
 神社の路地から広い通りに出ると奈良競輪場の前。
 コロナの件でレースもないのであろう。ひっそりとして人影もなく、喫茶店など食事ができそうな店もシャッターを下ろしている。この辺りで昼食をと考えていたのだが、アテが外れた形に。
 ではでは、と駅方向へと進む。
 既に記憶が曖昧になっていて、位置が正確ではない可能性があるが、冒頭の地図で マークのみで何とも示す文字を付記していない を記している辺りに、小さなお好み焼き屋さんがありました。既に正午を過ぎていたので、そこで昼食としました。
 昼食後、植〇先輩はまだ足に余裕がおありのようなので、大和西大寺駅の反対側(南西側)にある西大寺を追加で訪ねることとする。
 この寺は大きな茶碗でお茶をたて、これを回し飲みするという「大茶盛」が有名であるが、門前には「新型コロナウイルス感染症対策として、春の大茶盛は中止とします。」という​貼り紙。
 我々にとっては、大茶盛はどうでもよいこと。西大寺へ足を延ばしたのは、孝謙天皇の歌碑を見るためでありました。
 この歌碑の写真や歌の説明は下記<参考>の記事に記載されていますので、それをご参照ください。
<参考> ​青雲塾第2回万葉ウオーク  2011.6.5.
 以上で、ウオークを切り上げとし、西大寺駅へ。
 喫茶ペリカンの家にも立ち寄ってみたいと植〇氏は仰っていましたが、日曜日で店はお休み、またの機会にしましょう、ということで、たまたま名刺入れにあった、ペリカンの家の名刺を差し上げて置きました。
 同氏は、喫茶ナナが主催していたナナ万葉の会にも参加されていたので、それと重ねるような感じで、喫茶ペリカンの家のことをイメージされているようでした(笑)。
<参考>ナナ万葉の会関係の記事は コチラ





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最終更新日  2020.03.23 17:00:18
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