偐万葉田舎家持歌集

偐万葉田舎家持歌集

2020.05.05
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​昨​ 日は偐万葉で気分転換しましたので、本日はまた「花」であります。
 コロナ対策で撮り集めた「花」の写真がまだかなり在庫があります。
 ヤカモチ的花散歩は、花らしくない花が多くなるので、先ずは誰が見ても花だろうという花から。

(ハルジオンとイヌガラシ)
 秋に咲くシオン
(紫苑) ​は、オニノシコグサ (鬼の醜草) ​、ジュウゴヤソウ (十五夜草) ​、オモイグサ (思い草) ​などの別名を持ち、大人びた女性の雰囲気なのに対して、春に咲く、このハルジオン (春紫苑) ​は少女っぽいというか、童女のようなイメージの花である。
​​​​​
(注)紫苑の「苑」は正しくは、草カンムリに宛と書くのであるが、当ブログでは使えない文字なので、便宜的に苑と表記している。
 これによく似たヒメジョオン
(姫女苑) ​はハルジオンより少しお姉さんっぽい感じか(笑)。
​​
(ハルジオンとキツネノボタン)
​ ハルジオンは黄色の花と相性がいいのだろうか。イヌガラシやキツネノボタンが寄り添っているのが面白い。
 狼の中でおとなしい性格の奴を飼いならし、何代にもわたって人間は犬と共に生きてきた。だから、犬はヒトになつくが、狐はヒトをだますことはあってもなつくことはない。
 しかし、ハルジオンにはイヌは勿論、キツネもなついているようだ。
 ピンク系統の花と黄色系統の花で小さな花と言えば、アメリカフウロとカタバミであるが、この両者も時に寄り添っていることがある。
 しかし、この両者の場合は、「寄り添っている」という感じではなく「競り合っている」という感じがするのは何故だろう。

(アメリカフウロ)
 フウロもカタバミも色々な品種があって、ややこしい。

(カタバミ)

(同上)
 黄色の花では、ヘビイチゴ
(蛇苺) ​のそれも可愛い。

(ヘビイチゴ)
 次はマツバウンラン​
(松葉海蘭) ​の接写です。
​​​​
(マツバウンラン)
​ ツタバウンランやムラサキサギゴケ、トキワハゼ、カキドオシなどが地を這うようにして咲くのに対して、マツバウンランは細長い花茎をすっくと立てて、高い位置に咲くので、彼らと見間違うということはない。中空に浮かんでいるように咲いているのである。
 群生して咲き、風に揺れている様は格別である。

(同上)
わが恋ふる 松葉海蘭 咲きたれば そよとこそ吹け 初夏の風 (海蘭家持)


(同上)
 上の写真でもお分かりのように、この花の付き方は独特である。花弁と反対側に伸びている細く白い尻尾のようなものは何であるのか。
 調べると、これは距
(きょ) ​と言うらしい。花冠の基部が後ろに飛び出たもので、スミレなどでも見られるとのこと。ツリフネソウを連想したがそれと同じ構造なんだろう。ツリフネソウの距はクルリと巻いていたりするが。
​​​ この辺りから、花散歩もヤカモチ的となってまいります。
 ウラジロチチコグサ
(裏白父子草) ​です。

(ウラジロチチコグサ)

(同上)
 チチコグサも、チチコグサモドキなどという偐家持みたいな奴もいてややこしいのだが、この仲間の花は、ノボロギクと同じで、花は全て筒状花(管状花)である。舌状花はないので写真の状態で開花ということになる。

(同上)
 キク科の花のような場合、開花というのは、蕾の状態から舌状花の花びらが外側に開くことを言うのだから、その花びららしきものが筒状・管状になっている筒状花(管状花)のみで構成されているこの花には、そもそも開花という概念は存在しない。
 しかし、もっと花らしくないのがオオバコ
(大葉子) ​。
 先日、ブロ友のふろう閑人氏がヘラオオバコの写真を記事アップされていましたが、今日アップするのは別のオオバコである。普通のオオバコより、何やら毛深いというか、白い繊毛が葉や茎に密生していることから、エゾオオバコではないかと思ったのだが、その名の通り北海道や本州日本海側の海岸べりに見られる植物だとも説明されているので、わが地元の恩智川べりという発見場所から考えると、別のオオバコであるのかもしれない。

(エゾオオバコ? ではなくツボミオオバコでした。
 オオバコ属には、在来種では、オオバコ、エゾオオバコ、ハクサンオオバコ、トウオオバコなどがあり、日本に定着している帰化品種のオオバコについては、ヘラオオバコ、​セイヨウオオバコ(オニオオバコ)、エダウチオオバコ、ツボミオオバコ(タチオオバコ)などがあるが、そのどれであるかは今のところ定かではない。
<追記>本日(2020年5月27日)、上のオオバコは下掲の写真のような姿になっていましたので、エゾオオバコというのは間違いで、どうやらツボミオオバコのようです。

(ツボミオオバコ 2020年5月27日の姿)


(同上)
 細かい繊毛がびっしりと生えてい
る。
 普通のオオバコはこんなに毛深くないという気がするので、エゾオオバコではないかと思ったのであるが・・。​


(同上)
 道路の反対側に生えていた別のオオバコの穂を接写してみたが、こちらは余り繊毛が目立たない。上のオオバコとは品種が異なるのだろうか。
 この点を除けば両者に余り差異が認められないので、何とも言えない。

(同上?)
 オオバコの花には雌性期と雄性期があり、雌性先熟で、雌蕊が先に出、それが受粉して萎れた後に、雄蕊が出て来るとのこと。自家受粉を回避するためのシステムなんだろう。上の写真の褐色のものは、どの段階なんだろう。エゾオオバコの葯は濃紫褐色とあるから、それが顔を出した段階なのかもしれない。
 オオバコは、穂茎と穂茎を交差させて互いに引き合い、茎の断裂した方が負け、という草相撲をして遊んだ草であるが、最強のオオバコはどのオオバコであるのだろう。
 ヘラオオバコが背丈も高く、大型で立派なので、これが最強かもと思ったが、踏まれても大丈夫という強い耐性を持つのはオオバコで、ヘラオオバコにはそのような耐性はないとも説明されているから、やはり最強なのは子どもの頃に草相撲した、普通のオオバコなのかもしれない。エゾオオバコなどは、茎が柔らかそうで草相撲では弱そうである。
 まあ、草相撲も春場所と秋場所では状況は異なるのかもしれないので、一概にどうとは言えないのかもしれませんが(笑)。
 今日は、これ位にして置きます。
 クサについての、まとまりのない、胡散クサい話でした。
​​​​​​​
<追記・参考>
花関連の過去記事は下記をクリックしてご覧ください。
花(1)2007~2011
花(2)2012~2016
花(3)2017~2020.3.
花(4)2020.4.~





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最終更新日  2020.05.27 18:11:26
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