偐万葉田舎家持歌集

偐万葉田舎家持歌集

2020.08.07
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カテゴリ: 銀輪万葉
​​ (​ 承前 ​)
​​​​​​​​​​​​​​​​​​​  昨日 の記事の続きです。
 宇佐山城跡からの下山途中、男性が一人登って来られるのとすれ違いました。「こんにちは」と声を掛けましたが無視です。見るとイヤホンをして居られた。音楽か何かを聴いて居られて私の声が聞こえなかったのだろう。
 まあ、今はソーシャル・ディスタンスの世の中、山で顔を合わせても無視するのが正しいのでもあるか(笑)。
 他に誰とも出会わない往復でした。宇佐八幡宮の社務所建物の裏手に駐輪して置いたトレンクルを持ち出して、神輿道を下る。
 急坂のデコボコ道。ブレーキを強くかけながら走り下る。
 ひょっとすると、このデコボコ道の下りの走行がこの後のトレンクル爆発へとつながったのかも。
 近江神宮を通り抜けて行く。

(宇佐八幡宮~大伴黒主神社~JR唐崎駅)
 次の目的地は福王子神社と大伴黒主神社。
 近江神宮は境内地を通過しただけですが、過去に何度か立ち寄っていてそれらの記事もありますので、参考までに下記にリンクを貼って置きます。
<参考>​ 百穴古墳群から近江神宮・弘文天皇陵 ​ 2012.1.27.
    ​ 近江神宮・志賀の山寺 ​ 2015.3.1.

 近江神宮を通り抜けて県道30号に出る。南志賀ランプへは上りの急坂、途中でギブアップして押して行く。バイパスの上を渡り、向かいの寺の横手にある福王子神社へ。

(福王子神社)
 この神社は紀貫之を祀っているという。

(同上・本殿)

(紀貫之と福王子神社・説明碑)
 この神社の祭神が紀貫之であることを知ったのは、現地でこの説明碑を見てのこと。大伴黒主神社へ行く近道としてこの神社を通り抜けようと訪れただけであったのでした。
 大伴黒主の歌について「その様卑し」と評した紀貫之だが、彼を祭神とする福王子神社と大伴黒主を祀る神社とが、小さな谷川を挟んで並んでいるというのも何やら愉快ではないか。
 しかし、目の前に神社を構えられた大伴黒主の方はと言うと、余り愉快ではないかも知れない(笑)。
 「紀貫之、どのツラ下げてのことか。」とか、
 「キノツラユキではなく、ドノツラユキかも。」とか、
 「その面厚し」などと揶揄したり、愚痴ったりしているかも知れない。
 では、その黒主殿の「ツラ」などをとくと拝見仕りましょう。
 福王子神社の裏手の叢林に古墳がある。福王子遺跡とか福王子古墳とかの表示がある。

(福王子古墳)
 古墳を横目に林の中の小道を行き、向かいの大伴黒主神社へと進む。

(大伴黒主神社)

(同上・由緒)
 小さな石鳥居を潜り、階段を上るとこじんまりとした社殿。
 先ず、目に入るのが由緒書きの碑。字が消えてしまって読めない部分が沢山あって、用をなさない。
 黒主の歌などは下記<参考>記事をご参照下さい。今回は省略です。
<参考>​ 銀輪万葉・大伴黒主神社へ ​ 2020.5.23.

(大伴黒主神社と謡曲)

(同上・本殿)
 カメラのアングルがうまくとれないので、社殿の奥の小高い場所から撮影したのが次の写真。

(同上・社殿全景)<参考>​ 大伴黒主神社(大津市)
 大伴黒主の祖先は、大友皇子(弘文天皇)の子である大友与多王とも伝えられるらしいが、その与多王や大友皇子関連の過去記事は下記です。
<参考>​ 大津歌碑散歩(その3) ​ 2013.1.9.
    ​ 大津歌碑散歩(その4) ​ 2013.1.10.
    ​ 百穴古墳群から近江神宮・弘文天皇陵へ ​ 2012.1.27.

 大伴黒主さんにお別れして坂道をトレンクルで走り下る。
 ところが、京阪電車の線路の踏切に出る手前、冒頭の地図で「自転車故障発生地点」とある★印の辺りで、後輪に違和感。見ると、後輪のタイヤの一部がひん曲がって車輪から外れ、内側のチューブが押し出されて風船のように膨らんではみ出ているではないか。そんなことで、後輪は回転せず固定状態。仕方なく肩に担いで行くことにする。
 踏切を渡り少し進んだ辺り、小川沿いの小径で、その後輪の状態を撮影してみました。

(トレンクルの後輪 左側から撮影)

(同上・反転させて右側から撮影)
 JR湖西線の下を潜ると、右手にセブン・イレブンが見えた。
 自転車屋のことを尋ねようとそちらに向かうと、高校生と中学生だろうか兄妹といった感じの男女がこちらにやって来た。彼らに自転車屋さんの所在を尋ねると、唐崎方向を指さして、平和堂の手前の信号を右に入ったところにあると教えてくれた。
 テクテクと歩く。

(自転車屋~JR唐崎駅)
 やれやれと情けない姿の後輪のトレンクルを自転車屋さんに持ち込む。
 小口径のタイヤがあればいいのだが・・。
 どうやら、あったようでタイヤを交換していただく。

(自転車屋さん)※角に掛けてある黒いザックはヤカモチのものです。
 タイヤ交換を終えて出発。
 ところが、上の地図の「1回目パンク地点」まで走った時「パァ~ン」という大きな破裂音。後輪がパンク。
 チューブも駄目であったかと再び自転車屋さんに引き返し、チューブも新しいのに取り換えてくれと依頼。
 すると、このパンクの衝撃によるものなのかどうなのか分からないが、取り換えたタイヤがささくれだったようになっている部分が生じていて、もう使えないとのこと。元のタイヤを使って新しいチューブにして置いたが、応急処置なので、何処まで持つか分からない。申し訳ないから頂いたお代はお返しする、という自転車屋さん。とにかく早い機会にタイヤを取り換えて下さという話。
 親切な自転車屋さんである。お代の返金は受けたものの、それでは余りに申し訳ないので、心ばかりの金額を受け取っていただくこととしました。
 もう、先へ進むのは無理と判断。
 唐崎駅まで持ってくれればよしで、唐崎駅へと向かう。
 ところが、同じく上の地図の「2回目パンク地点」とある場所まで来た時に、再び「パァ~ン!」という大きな破裂音。
 駅まで持たずにパンクでした。
 是非もなし、再びトレンクルを担いでの歩きである。

(JR湖西線・唐崎駅)
 駅前で、ザックから収納袋を取り出し、トレンクルをたたんで収納。
 銀輪散歩を切り上げ、帰宅の途につく。
 京都、大和西大寺経由で近鉄奈良線・瓢箪山駅下車、馴染みの自転車屋さんにトレンクルを持ち込み、点検と修理を依頼。
 暫時の入院である。車輪そのものに問題があるのであれば、それの取り換えとなって、時間も修理費もかかることになるが、現在(7日午後6時半)時点でも何の連絡もなく入院したままなので、車輪の取り換えという事態になっているのかも知れない。
 「トレンクル爆発」とは大袈裟なタイトルとなりましたが、チューブの破裂音は「爆発」と言ってもいい音でありましたので、ちと過激な表現とした次第。
 かくて中途半端な銀輪散歩となりましたが、再度出かける口実ができたと思えばいい、と前向きに解釈。
 坂本城跡ほかのことは、そのうちに再挑戦、ご報告申しあげますので、NHK大河ドラマの「麒麟が来る」までしばらくお待ち下さい、という最近のフレーズではありませんが、皆さまも、トレンクルが退院するまでしばらくお待ち下さい。​
​​​​​​​​​​​​​​​​​​(​​ つづく ​​)
​<参考>​ 銀輪万葉・​京都府、滋賀県篇(その1)
    ​ 銀輪万葉・京都府、滋賀県篇(その2)





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最終更新日  2020.10.17 21:21:57
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