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2006.03.25
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カテゴリ: メディア
▼富山の正力12(正力とハースト2)


両紙は記者を派遣するなどして、スペイン軍がキューバ人に対して残虐な行為をしていると、連日のように書き立てた。キューバに派遣された記者が「ハバナは平穏で、戦争の気配はない」とハーストに報告したところ、ハーストは「戦争は私が作る。お前は記事を作れ」と述べたという逸話も残っているほどだ。

ちょうどブッシュによるイラク戦争の前のような状況だ。イラクのサダム・フセインとその息子たちの蛮行を書き立て、ありもしない大量破壊兵器があると騒ぎ立てたのは、アメリカの政府でありメディアであった。

19世紀末の両紙の報道が政府によって巧みに操作されていたのかどうかは不明だが、両紙の誇張、もしくは捏造された報道は、キューバを支援すべきだとの世論を作り上げた。そしてハバナでアメリカの軍艦メイン号が爆発事故を起こすと、原因がわからないにもかかわらず両紙を中心とするアメリカの新聞はスペイン人による陰謀であると断定、「メイン号を忘れるな(Remember The Maine!」)」「スペインを打倒せよ」というスローガンを掲げながらアメリカ政府に戦争介入を訴えた。

新聞や大衆の圧力の押される形でアメリカ政府は1898年4月、スペインに宣戦布告、フィリピンとキューバでスペイン軍を打ち破った。この結果アメリカは、カリブ海を再び掌握しただけでなく、ドサクサに紛れて太平洋のハワイ諸島も手中に収め、パナマ運河を建設する権利も手に入れてしまうのである。皮肉な見方をすると、新聞と政治の見事な連携プレー。新聞がつくり上げた、政府のための戦争であった。
(続く)





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最終更新日  2006.03.25 09:12:41
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