どんどん人気が出て知名度も上がっているので、いまさらレビュウを書く必要ないんじゃない、と思いますが、管理人が個人的に書きたいだけです。このブログはほかの記事もそうですが、「誰かに薦めたい」と思って書いているわけではなく、単なる筆者のリビドーの発露です。当初はアフェリエイトで稼いでみよう、という野望もありましたが、そういうブログって面白くないではないですか。自分の好きなことを書く、という基本原則に立ち返っているわけです。そんなものわざわざ読んでくれてる人が若干名いるようなので、ごめんねってちょっとだけ謝っておこう。
ということで、5巻だよ。まだ中学2年だよ。主人公の人生で明らかに最も濃密な時間だよ。
今回は、3学期が始まって市川君の骨折お披露目があり、山田家潜入クエストからバレンタイン・プレイベントまでのお話。
数ページおきに、読者を悶死させるようなエピソードやシーンをぶち込んでくるので、桜井先生は少し反省するように。あと少しで有害指定図書になりそう。それぐらい「ヤバイやつ」満載。
好きな女子のお家に呼ばれて、いきなり風呂に入ってちんちん触りながら会話して、その後、全裸で直接その子のジャージを着るという「超級プレイ」を堪能した中二男子がかつていただろうか。いやいない。
市川京太郎君は自己肯定感が低いのですが、読者側からは「絶対幸運圏」の渦中にいるとしか言いようがない。
この作品では、ある種のパターンを繰り返して見せる、という演出がよく行われるのですが、今回は4巻での「市川の部屋で、市川が山田を押し倒す」の逆パターンを反復させてみせます。
前回は、ある秘密を隠そうとして、そういう行動になってしまったのですが、今回もそのパターンを繰り返して見せます。
山田の部屋に隠れることになった市川が、ふと視線を窓辺に向けたとき、山田がふいに市川を押し倒します。
もちろんその視線の先には「秘密」があるわけなのですが、マンガを読む限りでは、そこに描かれているのは「紅茶花伝」のペットボトルです。
じつはこのペットボトル、2巻のKarte27で、市川が山田に買ってあげたものなのです。
ふたりを結びつけるきっかけになった、極めて重要なアイテムが、そこに置いてあったのです。
と、ここまで書いておいて、じつは違うんです、と言ってみます。
じつはもっと重要な「秘密」が置いてあったのです。これは、単行本だけでは分からないようになっています。
今回の5巻では、特装版として、「僕らの心のアルバム」という小冊子が付録されたバージョンが販売されています。その小冊子の表紙に使われている写真をご覧ください。
この写真は、1巻のKarte11の文化祭エピソードで撮ったものです。
それから、今度は桜井先生がツイッターに投下されたイラストをご覧ください。
はい。「紅茶花伝」の横に、写真立てが描かれています。
山田が隠そうとした「秘密」は、おそらく「紅茶花伝」と、さらにその隣の「写真」です。
写真は市川のスマホで撮影しているので、山田が持っているはずはないのですが、ふたりはこの時点ですでにLINEのやりとりをしているので、山田が「そういえば文化祭のときの写真あったよね」と言って送ってもらっているという説を管理人は信じています。
というように、このマンガ、さらっと読みのもアリですが、いろいろと巧妙な仕掛けが張りめぐらされているので、じっくりと読み返すもの一興です。
かなり重要な情報を、付録やツイッターで流すという「あくどい」手口も見受けられますので、各員は気を引き締めて今後の状況を注視していただきたいと思う次第です。
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