2022年7月のなつかなさん

二度目の梅雨もようやく終わって本格的に夏ですね。
今日は2022年7月24日(日)です。
仕事がない日曜だったので、朝のルーチンの自転車乗りのあと洗濯を済ませて出かけようとしたら、敷地の東側にある家庭菜園で何かの気配が。
見慣れた茶トラのしっぽがさっと動いて、こちらが動くより速く庭から逃げるのが見えました。
追いかけようとしたら、柵のところで一瞬だけ振り返って、目があいました。
なつかなさんでした。
呼びかけようとしたら、あっという間に道を渡って隣の家の敷地に入り、そのまま姿を消しました。

なつかなさんは、以前うちで保護したノラネコですが、数回の脱走を繰り返し、現在は未帰還猫です。
どうしても「ペット」として生きていくのが合わないようです。
じつは1週間ほど前にも、資源ごみを出すときに集積所の脇の水路で、見慣れたしっぽを見かけました。
そのときは、蓋のある側溝に潜り込んで姿を消しました。

元気でいるようでした。お腹は空いていないかな。
またいつでも来てくれたらいいと思うのです。
タグ: なつかな
posted by ゆうすけ at 17:09 | TrackBack(0) | ペット

2022年07月31日

2022年夏アニメ

「なンだとてめェ どこ中だコラあぁ」
「ちんあなごー」「さかなー」
ということで、2022年夏アニメは「リコリス・リコイル」が優勝しました。
特に説明はありません。
今ならアマゾンプライムなどで追いつけますので、未見の方はお早めにご乗車下さい。
ricorico01.jpg
「リコリス・リコイル」2022年7月〜
監督 足立慎吾 ストーリー原案 アサウラ
制作 A-1 Pictures

女子高生がガンファイトするお話というと、管理人的には「GUNSLINGER GIRL」を思い出します。
相田裕のマンガです。架空のイタリアを舞台にした作品で、「社会福祉公社」という機関に所属する少女たちの群像劇です。この組織は、表向きは障害者支援のための政府機関ですが、実態は、障碍者たちの体をサイボーグ化し、「条件付け」という洗脳を行うことで、テロ組織と戦う兵士にする諜報機関です。被験体には「暗殺者」にそぐわない「少女」が選ばれ、監視兼指揮者の「担当官」とバディで行動します。
ガンファイトシーンが本格的で、それまでになかったビジュアルで一世を風靡しました。
gunslingergirl01.png

「ガンスリンガー・ガール」(相田裕)
メディアワークス 全15巻
FN P90を斉射するヘンリエッタ
この射撃スタイルが「ヘンリエッタ撃ち」と呼ばれ多くのお友達を魅了した


「リコリコ」も今時の近接ガンファイトが斬新で、「政府公認の暗殺部隊」「謎の組織」が暗躍します。
主役は女の子二人のバディです。急激に人気が出ていますので注意してください。
気になるのが原案がアウサラさんで、この人は「ベントー」というラノベを書いた人です。
半額弁当を奪い合う「狼」たちの戦いを描いた作品です。アニメ化もされています。ちょっと嫌な予感がします。

夏アニメはこのほかは、「メイドインアビス」の「烈日の黄金郷」編が安定的にいい感じ。
クオリティがやけに高くて、このまま劇場にかけられそう。
原作を少し再構成して、リコたちの冒険(現在)と、なれはて村の始まり(過去)を上手く繋げていると思います。
3Dで作っているカジャさんの動きがいいね。
posted by ゆうすけ at 17:43 | TrackBack(0) | 映画・TV

2022年07月24日

神々の山嶺

アメリカで作られるアニメはほとんどが3Dアニメになり、2Dアニメは少数派になりつつあります。
日本では2Dアニメがまだ根強い人気ですが、実際の工程として「セル画」を使うことはほぼ無くなっているはずです。原画を「紙」に描くことはあっても、それ以降の動画や色塗りはPCで処理されます。
キャラクタの3Dモデルを作って、疑似的にセルルックにしている作品もいくつかありますし、車やメカなどの動画が面倒で使いまわしが利くものは、3Dモデルを利用するのが一般的です。

という状況の中、オタクガチ勢のフランスが作った2Dアニメが「神々の山嶺」。
原作は、夢枕獏の小説をコミカライズした谷口ジローの漫画です。
なんかややこしいね。
神々の山嶺02.jpg

「神々の山嶺」
監督:パトリック・インバート
原作:「神々の山嶺」作・夢枕獏 画・谷口ジロー
日本語吹替:堀内賢雄 大塚明夫 逢坂良太 今井麻美
2021年/94分/フランス、ルクセンブルク

谷口ジローは日本の漫画家で、「孤独のグルメ」や「坊ちゃんの時代」「犬を飼う」「事件屋稼業」などを描いた人です。
フランスでは驚くぐらい人気があります。
フランス文化省から芸術文化勲章シュヴァリエ章を授与されるぐらい評価されています。
そのフランスが谷口ジローをリスペクトして本気で作ったのが「神々の山嶺」です。

あらすじはざっとこんな感じ。
「登山家マロリーがエベレスト初登頂を成し遂げたかもしれない」といういまだ未解決の謎。その謎が解明されれば歴史が変わることになる。カメラマンの深町誠はネパールで、何年も前に消息を絶った孤高のクライマー・羽生丈二が、マロリーの遺品と思われるカメラを手に去っていく姿を目撃。深町は、羽生を見つけ出しマロリーの謎を突き止めようと、羽生の人生の軌跡を追い始める。やがて二人の運命は交差し、不可能とされる冬季エベレスト南西壁無酸素単独登頂に挑むこととなる・・・。

原作小説は上下2巻、漫画版は全5巻というボリュームですが、映画は90分!
じつは管理人は小説も漫画も、老後の楽しみにとっておいたので、未読です。
映画をいきなり観た感じでは、ストーリーを絞り込み、ダイジェスト版にならない工夫がされています。
やはり圧巻は冬山の登攀シーンです。
日本のアニメ制作会社でも、技術的にはこれと同等かそれ以上のものを作ることが可能と思われますが、なんというか「魂」が込められています。センスもすごく良い。
同じフランス製作の「ロングウェイノース」でも感じましたが、フランス人とは友達になれる気がします。
谷口ジローに見せてあげたかったなあ、というのが素直な感想です。
posted by ゆうすけ at 17:32 | TrackBack(0) | 映画・TV

2022年07月16日

最近のヤングアニマル

梅雨が明けたら連日大雨が降る2022年7月です。お元気ですか。管理人のゆうすけです。
ご近所のマンガ喫茶が着々と閉店して、最近はマンガを読むのも一苦労です。
それでも時々ネットカフェなどを巡回して雑誌を読んでいます。

ということで、最近いちばん気になるのはやはり「ヤングアニマル」(白泉社)でしょう。
羽海野チカの「三月のライオン」と三浦建太郎の「ベルセルク」を連載する雑誌としての役割が「ヤングアニマル」の存在理由だったのですが、三浦氏が急逝されたことで、どうなることかと思っていました。
ところがなんと友人の漫画家である森恒二氏と、三浦先生のアシスタントさんたちが手を組んで、「ベルセルク」を再開する運びとなりました。
その経緯についてはヤングアニマル誌上やWebで公開された「ベルセルク再開のお知らせ」で語られておりますので、詳しいことは省略しますが、個人的には大変感謝しています。
「お知らせ」でも述べられているように、再開後の「ベルセルク」は、「三浦建太郎が友人の森恒二に語った結末までのストーリー」を出来る限り忠実に具現化する内容になります。これまでとはやや雰囲気が変わったり、一部ダイジェストな部分も出てくるかと思いますが、「この物語を完結させたい」という意気に感ずる次第であります。
現在すでに再開して3話ほど経過していますが、評価は保留です。
あらためて三浦氏の画力の凄さが分かるとも言えますが、後を託された人たちが成長してゆくのを見守るのもファンの醍醐味かと思います。応援していますよ。

そのヤングアニマルで、密かに新連載が始まっているのが「この復讐にギャルはいらない」(まの瀬)です。
まの瀬さんは「顔がこの世に向いてない」(全3巻)を描いた個性派の漫画家です。
前作の連載終了後は、読み切りを1本発表していましたが、気が付いたら青年誌で連載を始めていました。
白泉社というか、ヤングアニマルはけっこう異色な作家を上手く捕まえてくると思います。
この復讐にギャルはいらない02.jpg

「この復讐にギャルはいらない」(まの瀬)
ヤングアニマルにて連載中

「この復讐・・・」はこんな内容。
「温もりを知らずに生きてきた孤独な殺し屋・橿原ノゾミ。
自らを育てた“ファミリー”を裏切り、教室の隅が定位置の地味な高校生として日々を送っていたが、 クラスのギャル・新宮レオナを不良から助けたことがきっかけで、なぜかぐいぐい距離を詰められることに。
慣れないギャルとの交流に、橿原は彼女が自分を狙う刺客なのではないかと疑いを持つ。
果たして新宮さんは刺客なのか、それとも——」

ギャグなのかシリアスなのかも判然としません。ラブコメと言えなくもない。
それよりも管理人が気になるのは、この主人公設定自体が「本当」なのかという点。
この設定、主人公の「自称」なんです。
いちおう身体能力の高さなどは実際に披露されていますが、何か「信頼できない語り手」のように思えて仕方ない。
全てを疑え。

2022年07月09日

銀河大計画2022が出来たよ

管理人のゆうすけです。
2022年夏のコミケ(コミケ100)に新刊を出す予定です。というか、もう出来ています。
新刊の書影はこんな感じ。
ginga2022表紙02.jpg
「銀河大計画2022」
本文88頁 表紙カラー
サークル:大滝組
2022年8月13日(土)参加
東5・ぺ20a


目 次
結晶化するイメージ
ぼくのアニメの見方
高畑勲という怪物
56歳のたしなみ
昔読んだSFの話
ナイスなネーちゃん、ナイスネイチャ
映画館で映画を観る
僕らが旅に出る理由
NEVER AGAIN(二度とやらない)
山梨でお泊り温泉
一軒家暮らし
入院体験記

うん、雑文だな。表紙の写真は木星です。NASAのライブラリーから借りました。
本文とは全然関係ない、はずですが、実はちょっとだけある。
管理人は今回2本書いていますが、そのうち「昔読んだSFの話」に関係しています。
じつは最近ようやく「星を継ぐもの」を読んだのです。あのJ.P.ホーガンのアレです。今頃ね。
そんなわけで、記念に木星を使いました。
コミケにお出かけの方は、1日目に参加していますので、お時間があればどうぞ。
posted by ゆうすけ at 20:22 | TrackBack(0) | 同人誌

2022年07月03日

これ描いて死ね(byとよ田みのる)

世の中には多くの「泣ける映画」「泣ける小説」「泣けるアニメ」等々が存在しますが、管理人にとっての目下最大の「泣ける漫画」がこの作品。
「これ描いて死ね」(とよ田みのる)です。
作品の概要は以下の通り。
「安海 相(ヤスミ アイ)は、東京都の島しょ・伊豆王島に住む高校1年生。
漫画を読むのが大好きな彼女は、とある出来事がきっかけで漫画を“つくる”ことを意識し始める……
少女を待ち受ける世界は、果たして!?
漫画大好き漫画家・とよ田みのるによる漫画家漫画!!
作品を生み出す苦しみも歓びも、余さず描く漫画浪漫成長譚!!!」

ということで、とよ田みのるが満を持して放つ「漫画の漫画」です。とよ田版「まんが道」ですね。
「ゲッサン」連載中で、2022年7月現在コミックス1巻が発売中。
Webで1話だけ読めるので、騙されたと思って読んでみるといいかも。異常に高密度な1話です。
この1話で「乗れた」人はコミックスを急いで買うように。ダメだったひとはさようなら。
「乗れる」かどうかのポイントは、「漫画が好き」かどうかです。とよ田みのるは以前からそうですが、「漫画が好きすぎる」人です。2002年のデビュー作の「ラブロマ」からずっと見ていますが、「漫画が好き」を拗らせまくった「金剛寺さんは面倒臭い」まで、いつも漫画に対して全力です。
korekaite.jpg
korekaite02.jpg

作品概要でも書いていますが、この作品はとある女子高生が「まんが道」を突き進む漫画です。
第1話で明らかになりますが、その師匠となるのが学校の先生です。
先生はかつては漫画家でしたが、現在はそれを封印して離島で教師をしています。
その先生の過去を描いた番外編「ロストワールド」が1巻巻末に収録されていますが、これを読むだけでもコミックスを買う価値がある。
ものすごく優しい雰囲気の漫画を描いている人が、「読者全員殺す気」で描いているという狂気。
「面白さで殺す!」という決意と覚悟を持って、死ぬ気で描いているという漫画家の宿痾が心を打ちます。
1巻では主人公が「漫画を描く」ことに目覚め、仲間と師匠を得て、ライバルと邂逅するまでが描かれます。
とよ田みのる先生も、「読者全員殺す」気で描いている雰囲気が濃厚に漲っています。
読者諸兄は存分に殺されてください。


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銀河大計画別館の管理人。 「銀河大計画」は、1993年から細々とやっている同人誌です。 ゆうすけが書いたネタや没ネタなどを、別館で細々と掲載します。どうぞよろしく。 アイコン卵酒秋刀魚さん。
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