今から15年以上前、まだ「地上アナログ放送」が行われていた頃に、42型の液晶TVを買いました。
ビクターのEXE(エグゼ)という機種で、LT-42LH800という型番でした。
じつは今でも使っているのですが、画面にオーロラみたいな色むらが見えるようになってきたので、買い替えることにしました。
新しいTVは東芝のREGZAです。55Z570Lという型番で、2023年モデルかな。ちょっと古い機種なので特売(税抜99,000円)に出されていて、今朝のチラシで見て即決で買いました。
管理人的にはTVにはあまりこだわりがないのですが、できれば大画面であることと、倍速パネルを積んでいるぐらいが条件です。
倍速パネルというのは、1秒間60コマの映像のコマとコマの間に1コマの新規映像を生成して120コマにする技術です。残像感が低減され、動きの速い映像がなめらかに表示され見やすくなります。アニメでいうと、リミテッドアニメを人工的に中割をして疑似フルアニメっぽくする技術、かな。余計分かりにくい説明だな。
倍速パネルが無いとダメか、というと、別にそうでもないんだけど、気になると欲しくなる機能です。
EXEは赤色の違いが綺麗に出ないのと、速い動きが苦手だったので、REGZAの技術に少し期待です。
水曜に配達されるので、TV周辺をいろいろ片付けましたが、謎の配線が多くて大変でした。
すでに使っていないビデオデッキや古いHDDレコーダーが絡みついておりました。
新しいTVを載せるTV台も買い換えました。
ちなみに古いTV台は、ブラウン管TVの時代から使っていた代物だったので、リサイクル店に引き取ってもらおうとしたら断られました。悲しい。
TVとかタブレットとか、日常的に使うデバイスが新しくて性能が良いと、QOLが向上した気がします。
たまに大きな買い物をすると気分が良いなあ。
2024年05月26日
2024年05月19日
青春リビドー山(by位置原 光Z )
世界中で局所的に人気が高い位置原光Z(いちはらひかりZ)先生のコミックスを電子版で購入しました。
リアル書店ではあまり見かけません。買うところを人に見られたくないし。
ついでに「いって いっぱい いって」もご購入しました。やったね。
「いって・・・」のほうは、2021-2023年ぐらいに発表された作品集です。
いずれもかなり下品で性癖が歪んだ男女ばかりが登場します。お子様の手の届かない場所に保管してください。
内容についてはあまり深く追求しません。
騙されたと思って読んでみてください。騙されますから。
1万年後に人類が滅亡した後で、来訪した異星人がたまたまこの本を読んでしまうとヤバい本です。
「こういう連中なら滅亡するよなあ」と思われそう。いや、違うんです、誤解です。
内容とは別に、作画上のアレコレが気になるマンガです。
99%の確率で言いますが、画用紙にペンとインクで描いています。今どき珍しいアナログ派です。
スクリーントーンが手に入らないせいか、中間色の部分は手描きです。ものすごく雑にフリーハンドで描いています。
ときどき気になるのが、集中線の処理。
いまどきは作画ソフトを使って一発で出来ちゃうんですが、位置原先生は「手描き」にこだわる人なので、なんか味わい深い集中線が多い。だいたい中心がずれていたり、抜きが甘かったり、バランスが悪かったり。
右上の図版の集中線は、なんか投げやりなパターン。じんわりと可笑しい。
背景も手書きで埋めているので、いまどき珍しいエフェクトがいっぱい見られます。
上の二つはいわゆる「かけアミ」で、左側はとくに「へびなわ」と呼ばれる種類のアミですが、これぐらいヘタクソな「へびなわ」は本邦初かも。昔のアシスタントだったら先生にキン肉バスターかけられそう。
右側は左の絵の数年後に描かれたものですが、とくに成長していない点が素晴らしい。
こういう手描きのいろいろは、じつは作品の世界観的には「アリ」です。
けっこうきわどいネタも、この絵柄でいい感じにまとまっています。
自分の弱点を長所に変えるという必殺のワザを会得している時点で、位置原先生は優勝ですね。
本当に騙されたと思って読んでみてください。騙されるから。
リアル書店ではあまり見かけません。買うところを人に見られたくないし。
ついでに「いって いっぱい いって」もご購入しました。やったね。
「いって・・・」のほうは、2021-2023年ぐらいに発表された作品集です。
いずれもかなり下品で性癖が歪んだ男女ばかりが登場します。お子様の手の届かない場所に保管してください。
内容についてはあまり深く追求しません。
騙されたと思って読んでみてください。騙されますから。
1万年後に人類が滅亡した後で、来訪した異星人がたまたまこの本を読んでしまうとヤバい本です。
「こういう連中なら滅亡するよなあ」と思われそう。いや、違うんです、誤解です。
内容とは別に、作画上のアレコレが気になるマンガです。
99%の確率で言いますが、画用紙にペンとインクで描いています。今どき珍しいアナログ派です。
スクリーントーンが手に入らないせいか、中間色の部分は手描きです。ものすごく雑にフリーハンドで描いています。
ときどき気になるのが、集中線の処理。
いまどきは作画ソフトを使って一発で出来ちゃうんですが、位置原先生は「手描き」にこだわる人なので、なんか味わい深い集中線が多い。だいたい中心がずれていたり、抜きが甘かったり、バランスが悪かったり。
右上の図版の集中線は、なんか投げやりなパターン。じんわりと可笑しい。
背景も手書きで埋めているので、いまどき珍しいエフェクトがいっぱい見られます。
上の二つはいわゆる「かけアミ」で、左側はとくに「へびなわ」と呼ばれる種類のアミですが、これぐらいヘタクソな「へびなわ」は本邦初かも。昔のアシスタントだったら先生にキン肉バスターかけられそう。
右側は左の絵の数年後に描かれたものですが、とくに成長していない点が素晴らしい。
こういう手描きのいろいろは、じつは作品の世界観的には「アリ」です。
けっこうきわどいネタも、この絵柄でいい感じにまとまっています。
自分の弱点を長所に変えるという必殺のワザを会得している時点で、位置原先生は優勝ですね。
本当に騙されたと思って読んでみてください。騙されるから。
青春リビドー山 (電撃コミックスEX) [ 位置原 光Z ]
価格: 858円
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感想(0件)
2024年05月14日
WITCH WATCH(by篠原健太)
「WITCH WATCH(ウィッチ ウォッチ)」は週刊少年ジャンプに連載中のマンガ作品です。
作者は篠原健太。『SKET DANCE』や『彼方のアストラ』の人です。
歳を重ねるとできなくなることが増えていきますが「週刊少年ジャンプを読む」というのもその一つかと思います。中学生のころから毎週読んでいましたが、さすがに還暦近くになるとあの雑誌を読み続けるのが辛くなる。
なにが悪いというわけではないのですが、雑誌の持つ「ノリ」についていけなくなる、といった感じです。
それでも読みたい作品はいくつかあるので、コミックスのほうで読ませていただいております。
「WITCH WATCH」もそういう作品のひとつ。
ときどきレンタルして読みます。
しかも読んだ内容をすぐ忘れるので、毎回、1巻から全部借り直して読んでいる。
今回は1巻から15巻までをまとめて読みました。
うん、面白い。すごく安定感がある。
いちおうご存じない方のために、ざっくりあらすじをご紹介しておきます。
「鬼の力を持つ高校生・乙木守仁は、古い盟約に従い魔女で幼馴染のニコと同居することに!! 魔女修行から戻り、幼馴染との再会にときめくニコだったが、守仁には、予言された災いからニコを守る使い魔としての使命があり…!? “ドジっ子”ニコが突飛な魔法で、回避不能なトラブルを巻き起こす——!! 奇想天外! マジカルコメディ開幕!!」
ということで、メインストーリーには「大災厄からヒロインを守る」というシリアスっぽい内容を置きながら、学園・日常コメディもやってしまおうという欲張りなマンガです。
登場キャラも、魔女、鬼、天狗、狼男、吸血鬼など、正直節操がない。でも不思議と上手くいっている。
基本的に「ざっくりいこうぜ!」というマンガです。
園原健太先生の作品は、いずれもコメディ色が強いのですが、マンガとしてはものすごく真面目で誠実に描かれている点がポイント高いですね。
作画もストーリーも、マンガの教科書みたいです。このクオリティで週刊連載というのがすごい。
ベテランだけあって、いろいろと引き出しが多いというか、キャラクタの立て方が上手い。
敵とのバトルもありますが、陰惨な殺し合いにはならないので、読後感が宜しいです。
管理人が一番好きなエピソードは、コミックス10巻の「憂いの淑女」。
不器用なお嬢様をお助けする話ですが、たまたま週刊誌で読んでしまい、震えながら笑った一編。
あらためてコミックスで読みましたが、やっぱり震えながら笑ってしまった。
ほかにもいろいろ語りたいところが多い作品ですが、あまり話すと野暮になってしまうので、騙されたと思って素直に読んでみてください。
週刊少年ジャンプの良心、かもしれない。
作者は篠原健太。『SKET DANCE』や『彼方のアストラ』の人です。
歳を重ねるとできなくなることが増えていきますが「週刊少年ジャンプを読む」というのもその一つかと思います。中学生のころから毎週読んでいましたが、さすがに還暦近くになるとあの雑誌を読み続けるのが辛くなる。
なにが悪いというわけではないのですが、雑誌の持つ「ノリ」についていけなくなる、といった感じです。
それでも読みたい作品はいくつかあるので、コミックスのほうで読ませていただいております。
「WITCH WATCH」もそういう作品のひとつ。
ときどきレンタルして読みます。
しかも読んだ内容をすぐ忘れるので、毎回、1巻から全部借り直して読んでいる。
今回は1巻から15巻までをまとめて読みました。
うん、面白い。すごく安定感がある。
いちおうご存じない方のために、ざっくりあらすじをご紹介しておきます。
「鬼の力を持つ高校生・乙木守仁は、古い盟約に従い魔女で幼馴染のニコと同居することに!! 魔女修行から戻り、幼馴染との再会にときめくニコだったが、守仁には、予言された災いからニコを守る使い魔としての使命があり…!? “ドジっ子”ニコが突飛な魔法で、回避不能なトラブルを巻き起こす——!! 奇想天外! マジカルコメディ開幕!!」
ということで、メインストーリーには「大災厄からヒロインを守る」というシリアスっぽい内容を置きながら、学園・日常コメディもやってしまおうという欲張りなマンガです。
登場キャラも、魔女、鬼、天狗、狼男、吸血鬼など、正直節操がない。でも不思議と上手くいっている。
基本的に「ざっくりいこうぜ!」というマンガです。
園原健太先生の作品は、いずれもコメディ色が強いのですが、マンガとしてはものすごく真面目で誠実に描かれている点がポイント高いですね。
作画もストーリーも、マンガの教科書みたいです。このクオリティで週刊連載というのがすごい。
ベテランだけあって、いろいろと引き出しが多いというか、キャラクタの立て方が上手い。
敵とのバトルもありますが、陰惨な殺し合いにはならないので、読後感が宜しいです。
管理人が一番好きなエピソードは、コミックス10巻の「憂いの淑女」。
不器用なお嬢様をお助けする話ですが、たまたま週刊誌で読んでしまい、震えながら笑った一編。
あらためてコミックスで読みましたが、やっぱり震えながら笑ってしまった。
ほかにもいろいろ語りたいところが多い作品ですが、あまり話すと野暮になってしまうので、騙されたと思って素直に読んでみてください。
週刊少年ジャンプの良心、かもしれない。
ウィッチウォッチ 1 (ジャンプコミックス) [ 篠原 健太 ]
価格: 484円
(2024/5/14 22:14時点)
感想(10件)
2024年05月04日
十角館の殺人
2024年のGWも後半を過ぎました。
管理人は長年の宿題をまたひとつ片付けました。
今回の宿題は「十角館の殺人」(綾辻行人)です。
いわゆる「新本格ミステリィ」の元祖です。これを読んでいないと「新本格」を語れないそうですが、とくに語る予定はないので読まなくてもいいんだけど、冥途の土産に読んでおきました。
うむ、こういうミステリィだったのか。なるほど。
ということで、いまさら「十角館の殺人」を読んで「新本格」をマスターした気になったわけですが、「新本格」って何ぞ、という方のために、インターネッツから引用文をコピペしておきます。
「本格推理小説のように、犯行のトリックを重視し、謎解きの面白さを追求した作品を指す。 日本では1980年代から1990年代にかけて、社会派推理小説の隆盛に対して登場した一連の作家の作品が知られる」
ということだそうです。「本格推理小説」とは何ぞ、という新たな疑問が湧いてきますね。
分かりやすく言うと、「金田一少年の事件簿」です。
金田一耕助のシリーズが「本格推理小説」で、金田一少年の事件簿が「新本格」
マンガじゃねーか、と言われそうですが、マンガでも小説でもOKです。
謎のある事件を名探偵が解き明かすようなヤツね。ハードボイルドな探偵が殴りあったりとか、西部警察の大門軍団が出てきたりするやつは非該当です。
興味深いのは、本格、という言葉の使い方が妙な点です。
本格というのは、推理に係ります。正式な犯罪や捜査、という意味ではありません。論理的に破綻が無い推理に基づく小説、というような意味です。
したがって、事件自体はわりと奇天烈なものが多いようです。
無人島に招待されたご一行が次々と殺されたり、吹雪の山荘に閉じ込められたご一行が次々と殺されたり。
あるいは密室とか謎の館で連続殺人が行われて、おまけに死体が派手に装飾されていたりとか。
普通の新聞ではいちどもお目にかかったことがないような事件がほとんどです。
ちなみに「十角館の殺人」では、孤島にある謎の館で連続殺人が発生します。
謎は全て解けます!ジッチャンの名にかけて!
詳細はネタバレになるので書きませんが、いつも思うのは、本格・新本格の犯人は大変だなあと。
「金田一少年」のスピンオフにも犯人視点の作品がありますが、爆笑するぐらい犯人側の準備が大変だ。
しかも最終的には名探偵にすべて看破されるので、ひとつも報われない。
それでも新たなるトリックは日々産み出されているのです。
管理人は長年の宿題をまたひとつ片付けました。
今回の宿題は「十角館の殺人」(綾辻行人)です。
いわゆる「新本格ミステリィ」の元祖です。これを読んでいないと「新本格」を語れないそうですが、とくに語る予定はないので読まなくてもいいんだけど、冥途の土産に読んでおきました。
うむ、こういうミステリィだったのか。なるほど。
ということで、いまさら「十角館の殺人」を読んで「新本格」をマスターした気になったわけですが、「新本格」って何ぞ、という方のために、インターネッツから引用文をコピペしておきます。
「本格推理小説のように、犯行のトリックを重視し、謎解きの面白さを追求した作品を指す。 日本では1980年代から1990年代にかけて、社会派推理小説の隆盛に対して登場した一連の作家の作品が知られる」
ということだそうです。「本格推理小説」とは何ぞ、という新たな疑問が湧いてきますね。
分かりやすく言うと、「金田一少年の事件簿」です。
金田一耕助のシリーズが「本格推理小説」で、金田一少年の事件簿が「新本格」
マンガじゃねーか、と言われそうですが、マンガでも小説でもOKです。
謎のある事件を名探偵が解き明かすようなヤツね。ハードボイルドな探偵が殴りあったりとか、西部警察の大門軍団が出てきたりするやつは非該当です。
興味深いのは、本格、という言葉の使い方が妙な点です。
本格というのは、推理に係ります。正式な犯罪や捜査、という意味ではありません。論理的に破綻が無い推理に基づく小説、というような意味です。
したがって、事件自体はわりと奇天烈なものが多いようです。
無人島に招待されたご一行が次々と殺されたり、吹雪の山荘に閉じ込められたご一行が次々と殺されたり。
あるいは密室とか謎の館で連続殺人が行われて、おまけに死体が派手に装飾されていたりとか。
普通の新聞ではいちどもお目にかかったことがないような事件がほとんどです。
ちなみに「十角館の殺人」では、孤島にある謎の館で連続殺人が発生します。
謎は全て解けます!ジッチャンの名にかけて!
詳細はネタバレになるので書きませんが、いつも思うのは、本格・新本格の犯人は大変だなあと。
「金田一少年」のスピンオフにも犯人視点の作品がありますが、爆笑するぐらい犯人側の準備が大変だ。
しかも最終的には名探偵にすべて看破されるので、ひとつも報われない。
それでも新たなるトリックは日々産み出されているのです。
十角館の殺人 <新装改訂版> (講談社文庫) [ 綾辻 行人 ]
価格: 946円
(2024/5/4 19:50時点)
感想(68件)