この番組では漫画家の仕事場に無人カメラを設置して創作の一部始終を記録し、それを後日、ホストの浦沢直樹(漫画家)とゲストである漫画家本人がVTRを観ながらいろいろと語る、というものです。
マンガに興味がない人には、何が面白いのかさっぱり分からない番組です。
だがしかし観ている人はいるものです。しかも評価は高い。
文化庁は2022年3月に、優れた映像作品などを表彰する第25回メディア芸術祭で、NHK・Eテレの「浦沢直樹の漫勉neo〜安彦良和〜」にエンターテインメント部門の大賞を贈りました。たしかに、安彦さんの回は、もうなんというか、スゴかったですよ。だれもマネできない。
「漫勉NEO 渡辺航」
2022.3.2 NHK・Eテレにて放送
2022.3.2 NHK・Eテレにて放送
そんなわけで、2022年3月2日には「弱虫ペダル」で人気の渡辺航(わたる)先生が登場しました。
渡辺先生、さっそうとロードバイクに乗って登場したのですが、着ている服が「弱ペダ」の総北高校レギュラージャージ+主人公のでっかい顔が描いてあるTシャツという格好だったので、「ものすごいオタク感」を醸し出していて死にそうになりました。作者が自分自身のキャラクターグッズを着用して来るというスタイルに、渡辺先生の覚悟完了の心意気を感じました。
渡辺先生は趣味の自転車でブレイクしただけあって、自転車好きは半端じゃないようです。
最初にさらっと「昨日も160km走ってきました」と言っていますね。
浦沢先生は自転車に乗らないせいか、これを拾わなかったのですが、1日で160km走る漫画家が世界にどれだけいることか。
ちなみに160kmという距離ですが、淡路島1周だと150km、琵琶湖の南湖を除いた北湖1周が160kmです。平均時速30kmで走っても6時間はかかるはずです。休憩や信号待ちなどを計算に入れると、9時間はかかります。
いずれも管理人はいちおう1日で走ったことがありますが、翌日は使い物にならないぐらい死んでいました。
他にも渡辺先生は週に5日程トレーニングをしていて、毎日1時間位ローラー台でもがいているようですが(Zwiftという室内サイクリングアプリを使っているみたいでした)、1時間もローラーを回せるというのが信じがたい。こんな健康な漫画家を見たことが無い。
脚の筋肉なんかはすっごいことになっているはずなので、浦沢直樹に「ズボンを脱がせ!」という念波を送り続けていましたが、ダメでした。たぶん、太くは無いけどパツンパツンで、ふくらはぎが常人の倍ぐらいあると思う。「弱虫ペダル」の岸神小鞠君にメチャクチャ触られそう。
番組内では、渡辺先生がとてつもないスピードで絵を仕上げてゆく様子が紹介されて、そっちも凄かったです。フリーハンドで自転車をガリガリ描いているのが驚異的でした。
以前、このブログでも書いたのですが、やはり「ネーム」を作っているところを見せて欲しいですね。
作画作業も面白いのですが、漫画家が絶対見せたくないと思う、「ネームを描いているときの苦闘」を紹介してほしいです。江口寿史とかどうかな。
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