管理人は2022年8月某日に、名古屋市中区のテレピアホールで開催されている「大ベルセルク展」に行ってきました。
できるだけゆっくり見たかったので、平日の午後に休みを取って乗り込みました。
この「大ベルセルク展」は、当初は三浦建太郎氏のベルセルク連載30周年記念として、2021年1月に開催される予定でした。コロナ禍の影響で同年9月に延期となり、その開催前の5月に三浦氏が急性大動脈解離で死去され、「三浦建太郎画業32年の軌跡」という副題が加わることとなったものです。
会場のテレピアホールは、名古屋の中心部の栄から少し東へ歩いたところにあります。東海テレビの隣のビルです。
平日の午後だったので、当日フリー券でサックリと入場できました。
会場に展示されている原画は撮影NGですが、フィギュアなどの造形物は部分的に撮影OKでした。
入場すると、「ベルセルク」の原画が年代順に展示されています。
(単行本の順ではなく、物語の時代順です)
原画に触ることはできませんが、相当近づいて見ることができるので、生原稿を穴が開くほど鑑賞してきました。
欲を言えば、「ベルセルク」以外の作品、「ギガント・マキア」なども展示して欲しかったのですが、残念ながら「大ベルセルク展」です。
連載初期のものから、直近の原稿まで、かなりボリュームがあります。
カラーの原画も相当数展示されています。
三浦先生は、最後の頃はデジタル作画も試したようですが、基本的にアナログ派なので、描き込みがスゴイです。本物のスクリーントーンを貼って削った最後の世代かもしれません。
展示の最後に三浦先生の机が置いてあり、実際に執筆していた時の状況が再現されています。
机の上にはWACOMの液タブがあり、モニタも複数あったので、最終的にはデジタル化になっていたようですが、インタビューなどでも「デジタル作画の功罪」のような話(デジタル化すると際限なく修正や細かい処理が出来てしまうので、単純に便利であるとは言えない)をしていたので、アナログからの叩き上げ作家としては、悩ましい状況だったのだと思います。
机上の書棚の端に並んでいた本。
管理人も同じ本を持っていたのでちょっと嬉しかった。
スタジオぬえのメカニック本です。
管理人も同じ本を持っていたのでちょっと嬉しかった。
スタジオぬえのメカニック本です。
三浦先生の絶筆となった「ベルセルク」ですが、現在はその続きをお弟子さんたちが頑張って描いています。
本家と比べれば当然見劣りもしますが、管理人的にはその意気に感じて良しとしています。
三浦先生もきっと喜んでくださると思います。
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