グリーンブック


60年代前半のアメリカを舞台に、黒人のピアニストが、白人の運転手兼ボディガードを連れてコンサートツアーで「アメリカ最南部」を回ってくるお話。コメディ映画、のジャンルになるのかな。
これからの映画学校で、ロードムービーとバディムービーの教科書に指定されそうな映画です。
対立する価値観や立場をもつ二人が、長い旅のなかで、いくつかの「事件」を経て「変化」してゆく物語。
これまでにも何百回も同じような作品が作られていますが、基本は大事だよね、と思います。
上流階級の黒人と貧困層の白人、という組み合わせが、ちょっとだけ捻ってありますが、その組み合わせが60年代の南部を旅することで「ドラマ」が生まれます。
冒頭で、白人(イタリア系)のキャラクタが、いくつかのエピソードによって説明されます。
それが最終的にどのような「変化」を遂げるのかを、無理なく丁寧に描いていきます。
もう一方の黒人のピアニストも、やはり旅を通じて「変化」します。
映画の脚本はこう書くんだ、という声が聞こえてきそうです。テンプレートなんかつまらない、と思わずに、正統派ストロングスタイルの脚本をお楽しみください。


posted by ゆうすけ at 22:05 | TrackBack(0) | 映画・TV

2019年03月16日

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