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2020年11月07日

【読書日記】確率的思考 田淵直也(著)



今日ご紹介する本は、私がYou Tubeのチャンネル登録している FXトレーダー メンタリスト投資家Sai さんオススメの1冊です。

著者の 田淵直也氏の は、 金融市場の不確実性について書かれたものが多いですね。

この 確率的思考 の前半では、私達がどれほど自分の考えを過信しすぎるか、そして歴史を振り返り、戦国武士たちが不利な状況下で、いかに不確実性を最低限にして戦ったかに触れています。

孫子の兵法 にもあるように、 戦う回数を減らし 、確率的に 勝てる戦いをする ことが大切なんですよね。

でも、不確実性が多ければ多いほど、不利な状態であればあるほど、 ドーパミンが流出 して ボロボロになるまで戦ってしまいます

引くに引けなくなってしまう


私たちの勝利に関する思考には、色々なバイアスがかかっています。

しかし、この本では 勝敗は五分五分 だと言っています。

例えば、宝くじの番号を例に取ります。

六桁の数字が「999999」と「2657952」の宝くじが2枚あるとします。

「999999」の宝くじを購入してしまったら、その時点で当選する確率はほぼゼロだな、って思いませんか?

でも、どちらの数字も当選する確率は同じなんですよね。

「999999」が当選したことは、過去には例がなかったかもしれません。

でも同様に「2657952」が当選した確率も過去にはなかったかもしれませんよね。

でも、なぜだかこちらのほうが当選しそうに見える。


あと面白かったのが 徳川家康 の逸話です。

家康が、 勝って兜の緒を締めよ を、どれほど自分に言い聞かせていたかがうかがえます。


強大な武田信玄に挑み、惨めな敗北を喫した三方ヶ原の戦いの後、彼は、憔悴し茫然自失となった自らの姿を絵師に描かせている。
顰(しかみ)像と呼ばれるその絵は、現存している。
家康は、ことあるごとにその絵を眺め、思い上がりを戒めていたに違いない。

本の後半部分は金融市場について書かれています。

では、素敵な週末をお過ごしください

Don't halloo till you are out of the wood.

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