今週は本日から英国指標発表が雇用・物価・小売と続きます。いずれも大きく反応する指標なので、これらでGBP下げを加速する結果がでそうな指標を探しています。
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本日は、
18:30 9月・10月集計分 英国雇用統計
19:00 11月集計分 独国ZEW景況感調査
が発表されます。
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英国雇用統計 は、取引が難しい指標です。発表前は失業率の事前差異に、発表後は平均所得と失業率の事後差異に注目しましょう。
市場予想(前回結果)
・平均所得(含ボーナス)前年比+3.0%(+2.7%)
・失業率4.0%(4.0%)
失業率市場予想は前回結果と同値のため、事前差異判別式の解は0となります。市場予想は発表まで改訂されることがあるので、指標発表前にもう一度確認しましょう。
なお、翌14日発表予定のCPI前年比市場予想は+2.5%(前回+2.4%)です。最新の実質所得見込みは、平均所得前年比の事前差異ーCPI前年比の事前差異、となりますが、この式の解と直前10-1分足の方向には相関がありません。最新実質所得見込みと直後1分足の相関が認められるのは、平均所得前年比の事後差異ーCPI前年比の事前差異、です。
過去反応平均順跳幅/値幅pips(2018年平均pips):GBPJPY
・直前10-1分足14/11(14/9)
・直後1分足29/21(24/19)
・直後11分足38/26(35/24)
多くの指標で2018年に入ってからの反応は小さくなっていますが、本指標は違います。指標発表前から、そんじょそこらの米国指標より大きく動くのでご注意ください。
過去傾向に基づく取引方針
・直前10-1分足は事前差異と逆方向にオーダーし、利確/損切の目安は10pipsです。事前差異が0のときは取引を見合わせます。
・直前1分足は事前差異と同じ方向に3pipsを狙い、指標発表の5秒前にはポジション解消しておきましょう。事前差異が0のときは取引を見合わせます。
・直前1分足跳幅が10pips以上に達したら、指標発表前にそれとは逆方向にオーダーし、指標発表直後の跳ねで利確/損切です。但し、直後1分足順跳幅の過去平均は30pips近くあります。相応の覚悟はしておきましょう。
・指標発表直後の追撃は短時間が良いでしょう。既に跳ねてから追撃することになるので、あまり欲張らないことが肝心です。反応が小さいときは反応を伸ばさないことが多い指標です。
・再追撃を行うのは、事後差異がプラスか△2未満のとき、あるいは、直後1分足値幅が20pips以上のときです。既に直後1分足が20pipsも反応してから再追撃を行うのは不安があります。でも、利確/損切の目安5pipsとすると、直後1分足値幅20pips以上で再追撃を行う方が、同20pips未満で再追撃を行うときより勝率が稼げます。
・直後1分足跳幅が40pipsに達したら再追撃し、直後11分足終値がつく頃の利確を狙います。「抜けたら追う」べき閾値が、直後1分足跳幅40pips付近にあります。反応が大きいときの追撃のため、半値戻しでナンピンを1回だけ許容するか、半値戻しで損切を予め決めておいた方が良いでしょう。但し、ナンピン実施時の損切は確実に行うようにしましょう。
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独国ZEW景況感調査 は、多くの指標解説で期待指数に注目が集まるように誘導されています。けれども、指標発表直後の反応方向との一致率が高いのは現況指数の方です。現況指数の事後差異(発表結果ー市場予想)と直後1分足の方向一致率は66%です。期待指数のそれは56%です。
市場予想(前回結果)
・期待指数△24.2(△24.7)
・現況指数+65.0(+70.1)
過去反応平均跳幅/値幅pips(2018年平均pips)
・直前10-1分足7/4(6/2)
・直後1分足7/5(6/4)
・直後11分足13/8(13/8)
最近(2018年)の反応は小さくなっています。
過去傾向に基づく取引方針
・直前1分足はショートをオーダーします。
・直後1分足は、直前10-1分足が10pips以上跳ねたときは、指標発表直前にその方向にオーダーします。跳ねなかったら指標発表直前に直前1分足と逆方向にポジションをオーダーし、発表直後の跳ねで利確/損切です
・追撃は初期反応方向を確認したら早期追撃開始です。
・再追撃は、直前10-1分足が10pips以上跳ねたら、直後1分足終値がついた段階で、逆張りをオーダーします。
以上
以下、11月13日23時頃に追記しています。
【事後検証】
英国雇用統計は、予想に対し悪化、前回に対し改善、となりました。反応は陰線でした。
取引結果を下表に纏めます。
背景が黄色の列は方針外取引です。
本ブログ開始以降の本指標取引成績を下表に纏めておきます。今回は1枚当たり3000円強の利確でしたが、そのほとんどは方針外取引だったため、それはこの成績表には含めていません。
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ZEWは、英国雇用統計のGBP追いに注力していたため、取引していません(どうせZEWの反応は小さい、と思っていたから)。
指標結果は悪化だったものの、反応は発表と同時に陰線側に跳ねたものの数秒後には戻し始め、直後1分足は陽線で終わりました。がしかし、やはり過去の傾向通り、すぐにまた陰線側に転じました。
指標発表時刻を跨ぐポジションは、直前1分足と逆方向にオーダーなのでロングをしていなければいけません。けれども、上記のように陰線側への跳ねは数秒間だけで、この間に損切することになっていたと思われます。よって判定は「?」です。
追撃方針は、直後1分足が陽線だったことから「〇」にも思えます。がしかし、上記のように数秒間だけの陰線側への跳ねの最中に追撃していたら、1分過ぎまで陰線側に再反転していないので「?」です。この方針では勝てなかったと思います。
ーーー注記ーーー
本記事は、同じ指標の発表がある度に更新を繰り返して精度向上を図り、過去の教訓を次の発表時の取引で活かせるように努めています。がしかし、それでも的中率は75%程度に留まり、100%ではありません。詳細は 「1. FXは上達するのか」 をご参照ください。
そして、本記事は筆者個人の見解に基づいています。本記事に含まれる価格・データ・その他情報等は、本記事に添付されたリンク先とは関係ありません。また、取引や売買における意思決定を、本記事の記載通りに行うことは適切ではありません。そして、本記事の内容が資格を持った投資専門家の助言ではないことを明記しておきます。記載内容のオリジナリティや信頼性確保には努めているものの、それでも万全のチェックは行えていない可能性があります。
ポジションを持つ最終的なご判断は読者ご自身の責任となります。その点を予めご了承の上、本記事がFXを楽しむ一助となれば幸いです。
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本記事における分析シート、一部乃至は一連の体系化された手順を、個人の取引以外の目的で使用・公開・二次利用を行う場合には、著作権者及びFX手法研究会に対し、連絡を取り何らかの合意を行う必要があります。
注記以上
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タグ: 英国雇用統計,ZEW