いずれも米国指標としては注目度が高く、過去実績から言ってもそこそこ反応します。このように「影響力が拮抗」した指標が同時発表されるときの予想は、現実問題として無理があります。過去直近に同じ指標同士が何度も同時発表されているならいざ知らず、同時発表の事例を過去から集めてもデータが古すぎて現在の市場環境では役に立たないのです。
そこで今回、個別のシナリオは定型書式で用意できているので、それらを見比べてみましょう。
まず直前10-1分足です。
いずれの指標の分析でも、シナリオが用意できていません。よって、この間の取引は止めましょう。
次に直前1分足です。
驚いたことに、3つの指標の分析ともに、高い陰線率となっており、売ポジションでのシナリオが用意されています。つまり、この間は単独の指標分析で陰線に賭けるよりも、むしろ信頼度が高いと考えられます。
そして、直後1分足は、消費者物価指数の分析では買い、小売売上高の分析では売り、と結論が反しています。両者の直後1分足の跳幅平均値は20pipsと25pipsですから、やや小売売上高の方に分があります。がしかし、その差5pipsを信じて売ポジションを持って良いものか、と言うと、ちょっと心配です。
こういうときはポジションを持たずに静観して、以後の教訓収集に努めたいと思います。
最後に直後11分足は、NY連銀製造業景況指数でのみ、直後1分足の反応を見て追いかけるシナリオがあります。これも、3つのうちで最も反応が小さな指標でのシナリオをアテにしてポジションを取るのは不安です。
よって、これもパスした上で、初期反応を見てから追いかけるか否かは、実際のチャートの動きを見て決めたいと思います。
以上、直前1分足は、3つの指標分析で共通して高い陰線率となっています。
よって、直前1分足始値がつく頃にポジションを取得し、指標発表前までに解消したいと思います。
なお、個別指標についての調査・分析データは、以下のリンクで確認が可能です。
・ 2017年2月15日22:30発表予定ー米国物価指標「消費者物価指数」発表前後のUSDJPY反応分析
・ 2017年2月15日22:30発表予定ー米国実態指標「小売売上高」発表前後のUSDJPY反応分析
・ 2017年2月15日22:30発表予定ー米国景気指標「NY連銀製造業景況指数」発表前後のUSDJPY反応分析
以上
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