現時点まで半年間の運用益は30%に達しており、正直言って、例年に比べて「運が良かった」こともあるでしょう(例年の約2倍ペースです)。取引する・しないの判定基準を70%(例年75%)まで下げたため、取引対象指標が3倍ぐらいに増えたことが原因、と思われます。
【1. 今週成績及び所感】
6月第5週の取引結果を纏めておきます。
今週は5指標で取引を行いました。
取引時間は13分24秒(1指標当たり2分41秒)、損益はいつも1枚ずつの取引で+3,919円(同+784円)でした。
勝率は、指標単位で100%(5勝)、シナリオ単位では75%(9勝3敗)でした。
取引時間は短く抑えることができて無理なく勝率が稼げた半面、収益はやや少なくなりました。
個別の調査・分析・結果・検証の記録は以下をご参照ください。
6月第5週の経済指標要点は次の通りでした。
- 素直な初期反応がすぐに反転してしまう指標が多く見受けられました。週初めのECB総裁発言によって、プロの思惑で為替・金利・株価が動き始めた週だったと思います。こういうとき、我々アマチュアが下手に解釈しても仕方がありません。プロがいつ動くかはわからないのです。
- 米国指標は、個人消費が弱いため物価上昇圧力が弱まってきているものの、1−3月期GDPは確定値で+1.4%まで挽回してきた、と捉えれば良いと思います。所得が伸びている以上、それが消費に回るのがいつなのかが問題です。
- 欧州指標は、独景気は現在が絶好調で半年後も続くと見る向きがやや少なくなっています。独失業率はやや悪化したものの、東西統一後で最も良い状態ですから問題ありません。移民は職を奪うというこれまでの切り口が的外れだと判ると、難しい報道が必要になるので面倒です。FXには関係ありませんけど。
- 英国指標は、GDP確定値が改定値水準を維持して+2.0%となっていました。本発表に前後してBOE総裁やMPC委員から利上げ検討の発言が続きました。
【2. 次週主要指標の過去反応】
次週6月第5週で関心を持っている指標を下表に纏めておきます。
この表の右3列の数字は、過去の直後1分足跳幅・値幅・直後11分足値幅の平均pipsです。データはまだ、各指標の前回までの記事で用いた値ですから、最新の値にはなっていません(誤差が1-3pips程度あると思われます)。そのつもりでご覧ください。
関心を持っている内容は次の通りです。
- 次週は、英製造業PMI・豪政策金利・英サービス業PMI・英鉱工業生産・米雇用統計、と大きく反応(20pips以上)する指標発表が続きます。
- ほとんど反応しないため取引はしないと思いますが、日本指標では日銀短観が公表されます。また、豪州政策金利が発表されます。
- 米国指標はISMと雇用統計が発表されます。最近の雇用統計は、雇用者数よりも平均賃金の方が注目されています。ISMの数値改善はFRBの引締政策実施を後押しするので注目されています。今回のFOMC議事録は、先のFOMC声明で当座の疑問が解消されているので、あまり反応しないと思われます。
- 欧州指標はECB理事会議事録が公表されるものの、それ以前にECB幹部の相次ぐ発言によって、議事録内容はEURレートに折込まれているはずです。
- 英国指標は、先週のBOE総裁発言で利上げ検討の前提が「消費の落ち込みを設備投資でどれだけ挽回できるか」に関心が集まっています。1-3月期GDP確定値が先週発表(企業設備投資も)されたばかりなので、その後の消費実態と投資意欲に結び付くPMIに注目しておきましょう。
以上
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