?T.事前投稿
ブログの日時は事前投稿日となっています。指標発表後に事後投稿し、その日時は「?U.事後検証」のタイトル行付近に記載しています。
本指標の反応分析は こちら に詳述しています。以下に記す今回の取引方針は、この分析結果に基づきます。
そこで述べた通り、本指標には
- 注目すべき項目が多く、それぞれの結果の良し悪しがどちらに反応するかが非常にわかりにくいものの、1?NFP増減事後差異[万人]ー10?失業率事後差異[%]+30?平均時給事後差異[%]、の解の符号が直後1分足との方向一致率が86%
- 指標発表直後の反応程度は年々小さくなっており、2017年発表分では直後1分足跳幅が39pips、2018年は更に小さくなる見込み
- 指標発表直後の反応方向は(上記判別式の解の符号に)素直で、指標発表から1分を過ぎても直後1分足跳幅を1度超え、10分経過後に直後1分足値幅を削ることが多い
という特徴があります。
今回発表の要点は下表の通りです。
市場予想は、失業率が改善し平均所得が悪化、となっています。総合的な事前差異はマイナスです。市場予想は、発表30分前にきちんと確認しておきましょう。
というのも、事前差異は直前10-1分足との方向一致率が76%です。市場予想が修正されたときのために、事前差異判別式を示しておきます。
1?NFP増減事前差異[万人]+15?失業率事前差異[%]ー2?平均時給事前差異[%]、です。
さて、前掲の詳細分析結果に基づくシナリオは以下の通りです。
- 直前10-1分足は、事前差異の符号と同じにします
。
- 過去3年間の平均を見ると、指標発表直前1分間は、他の平均的な指標の発表直後1分間と同じぐらい動きます。2015年に至っては平均跳幅20pips・平均値幅14pipsもありました。けれども、2017年には平均跳幅8pips・平均値幅7pipsまで反応が小さくなっています。大きく動くと思っているときに、思ったほど動かないと、利確・損切の機会を逸してしまいます。
気を付けましょう。
直前1分足の陰線率は80%です。この数字を見て、この期間にロングをオーダーすることはあり得ません。 ショートか取引きしないかが選択肢 です。 - 指標発表から数分間は、初期反応方向への追撃機会を窺いましょう
。
事後差異と直後1分足の方向一致率は86%です。発表結果の市場予想に対する良し悪しには、かなり素直に反応します。そして、直後1分足と直後11分足の方向一致率は89%あり、その89%の方向一致時に直後11分足跳幅が直後1分足跳幅を超えて反応を伸ばしたことが78%です。
但し、指標発表から10分後には、直後1分足終値を超えて直後11分足終値が反応を伸ばしていたことが50%未満しかありません。 再追撃するなら、10分後以降に機会を窺いましょう 。
以上
?U.事後検証
以下は、2018年3月10日に追記しています。
指標結果と反応を纏めておきます。
指標結果は、失業率と平均時給が市場予想よりも悪化した一方で、NFP増減が大幅に市場予想を上回りました。
反応は、少し複雑でした。指標発表とほぼ同時に、陰線側で安値を付けました。これは、平均時給が前回・予想を下回ったことへの反応と思われます。その後、NFP増減が大幅増だったことを受けてか、陽線側に転じました。がしかし、107円台での滞留時間が僅かで、再び陰線側に向きを変え、その後また陽線側に向きを変えました。
要するに、多くの参加者が今後の方向を見出せなかった、ということだと思われます。
ただ、反応程度を見てみると、直後1分足跳び幅は、陰線側に11pips、陽線側に14pipsです。これでは、特別な指標でなく、平均的な反応しかしない指標のようです。以前のように発表と同時に30〜50pipsも跳ねられても怖いものの、これでは何かつまらない気がしますね。
取引結果を下表に示します。
とりあえず勝ったものの、背景が黄色の取引はシナリオ外取引です。指標取引成績を纏めた下表では、黄色の取引を除いて集計し、それだと負けています。
どうも、米国が保護主義に走りそうだったり、北朝鮮と米国とが直接対話しようとしていたり、その前には仮想通貨が暴落したり、株価が下落したり、色々あって経済情勢を示す指標への反応がおかしくなっているような気がします。おかしいのは、このブログの分析の方かも知れませんけど。
次回発表は4月6日に予定されています。
以上
ーーー注記ーーー
本記事は、同じ指標の発表がある度に更新を繰り返して精度向上を図り、過去の教訓を次の発表時の取引で活かせるように努めています。がしかし、それでも的中率は75%程度に留まり、100%ではありません。詳細は 「1. FXは上達するのか」 をご参照ください。
そして、本記事は筆者個人の見解に基づいています。本記事に含まれる価格・データ・その他情報等は、本記事に添付されたリンク先とは関係ありません。また、取引や売買における意思決定を、本記事の記載通りに行うことは適切ではありません。そして、本記事の内容が資格を持った投資専門家の助言ではないことを明記しておきます。記載内容のオリジナリティや信頼性確保には努めているものの、それでも万全のチェックは行えていない可能性があります。
ポジションを持つ最終的なご判断は読者ご自身の責任となります。その点を予めご了承の上、本記事がFXを楽しむ一助となれば幸いです。
ーーー注記ーーー
本記事における分析シート、一部乃至は一連の体系化された手順を、個人の取引以外の目的で使用・公開・二次利用を行う場合には、著作権者及びFX手法研究会に対し、連絡を取り何らかの合意を行う必要があります。
以上
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