今回の発表では次のようにポジションを持つ予定です。論拠を以下に示し、結果は事後に報告します。
※ 2017年1月4日21時36分追記
この指標の発表結果と取引結果を、 '17.01/04.00:00予定ー米国景気指標「ISM製造業景況指数」結果 に記載しました。
【1. 指標概要】
本指数は、(1) 米国主要経済指標で毎月最も早く発表されること(第1営業日)、(2) 景況感は景気転換の先行指標と考えられること、(3) 一般論として製造業の景況感は小売・消費・物価関連の他の指標への影響も大きいと考えられること、から重要度・注目度が高いとされています。
がしかし、後述するように過去のデータを見る限り反応(値動き)はそれほど大きくありません。
本指数の解釈は、50%を上回ると景気拡大・50%を下回ると景気後退、です。
本指数の意義は、景気転換をGDPよりも先行示唆することと、FRBが本指数が50%未満のときに利上げをしたことがないということ、です。
なお、ISMとはInstitute for Supply Management(米国供給管理組合)の省略形です。本指数は、製造業約350社の購買担当役員へのアンケート結果に基づく企業景況感を示した指標です。その内容は、「新規受注」「生産」「雇用」「入荷遅延」「在庫」の項目を、前月比で「良い」「悪い」「同じ」の三択で回答した集計結果に、季節調整を加えたものです。
【2. 既出情報】
最初に、本指標の過去及び今回発表情報のうち、既に公開されていることを整理します。以下の調査は2015年1月以降先月発表結果までの23回分のデータに基づき行っています。
まず、今回発表では前回よりも0.5ポイントの改善が市場予想されています。本指標の過去の市場予想と発表結果を下図に示します。
図から、最近の発表値は3回続けて前回発表値を上回っています。それが4回続けてとなるかが、今回発表のポイントと言えるでしょう。本指数は2016年8月に一度大きく落ち込みました。もし今回が市場予想並みの数値になると、前回の山にあたる2016年6月の発表値を上抜けるため、2015年12月・2016年1月を底とする上昇トレンドを確認することができます。
次に、過去の本指標発表前後ローソク足を一覧整理しておきます。
このブログでは、ローソク足の大きさを比較しやすくするため、同じタイミングを始値とする始値規準ローソク足で表記します。比較は、指標発表の10分前からの9分足(10-1分足と縦軸に表記)・1分前からの1分足・発表直後の1分足・同10分足、の四種類について行います。
縦軸の目盛数値を見ると、指標発表の10分前からの9分足(縦軸には10-1分足と表記)で、5pips以上の跳幅となったことが13回あり、10pipsを超えたことは2回しかありません。同様に、指標発表直前1分足では、5pips以上の跳幅となったことが8回で、10pips以上となったことは1回しかありません。重要度や注目度が高い割には、発表直前にあまり大きな動きが起きていなかったことがわかります。そして、発表直前1分足では、陽線になったときよりも陰線になったときの方が、明らかに値幅が大きくなる傾向があるようです。
指標発表直後の反応は、25pips以上となったことが、1分足で1回、10分足で6回あります。ちなみに、最も大きく反応したときは40pipsとなっています。やはり、重要度や注目度が高い割には、平素あまり大きく動く指標ではないようです。
なお、参考までに、直近関連指標として「2016年12月分シカゴ購買部協会景気指数(12/30発表)」の結果を調べてみました。
同発表では、前回結果57.5・市場予想56.8・今回結果54.6と、前回結果に対し2.9ポイント・市場予想に対し2.2ポイント低下していました。グラフを見る限りでは、この指標でこの程度の事前差異・事後差異の低下は、とりたてて大きな差異ではありません。むしろ、今回それらが低下しても、2015年12月を底とした上昇トレンドには変化なし、とグラフ全体からは見受けられます。
ちなみに、このときの反応は発表直後10分足が7pipsの陰線でした。
以上の既出情報を整理した結果を纏めておきます。
- 本指標の過去反応は、発表直前10分間で10pipsを超える可能性は少なく、発表直後10分間で25pips以上となったことも6回(26%)しかありません。重要度や注目度の割には反応がそれほど大きくありません(過去最大の反応は40pips)。逆に言えば、ポジションを取って10pipsも20pipsも含損が発生すると、挽回できる可能性は小さいと言えるでしょう。
- 本指標の今回市場予想は、前回よりも0.5ポイント改善となっています。予想通りに今回も改善されると、4回連続で前回結果よりも改善されることになります。その場合、2015年12月・2016年1月を底とする上昇トレンドを確認することができます。
- 本指標と参考対比した12/30発表「2016年12月分シカゴ購買部協会景気指数」では、今回発表が前回発表と市場予想よりも低下したものの、2015年12月を底とした上昇トレンドには変化なし、と見受けられます。
この続きは、(1) 過去の反応の大きさ、(2) 過去のローソク足の向き、(3) 過去の反応(指標値によってどちらに値動きしたか)を分析し、本指標でどのようにポジションを持てば良いかの検討を行っています。 こちらの'17.01/04.00:00予定ー米国景気指標「ISM製造業景況指数」分析 からどうぞ。
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