これは2016年2月以来、6年ぶりの円安になります。
他でもなく、米連邦準備制度理事会(FRB)による
利上げ決定を受けて、金利が高く、より高い運用益を
見込めるドルを買って円を売る動きが加速したのが
主因と言えます。
米国の利上げに比べ、日銀はこれまでの緩和政策を
維持するかまえを明言しています。
このままでは米国の金利が上がり、日米の金利差が
広がることによって、さらなる円安傾向の可能性が
強まるでしょう。
かつて日銀の黒田総裁は、輸出企業にとっては円安が
有利に働く点を重視して、日本経済全体としては
プラスという見方を示しており、このような日銀の
スタンスからして、今後120円台前半までは十分に
ありえるのではないでしょうか。
問題はさらなる円安が進むと、輸入品の値上がりに
つながり、家計や企業の負担は重くなり景気回復へ
水を差すことは避けられないでしょう。
新型コロナの感染拡大や、ウクライナ問題、そして
先日の東北地方での大地震など、度重なる災難によって
ガソリンや電気など、ほぼすべての生活必需品の
値上がりが後を絶たない状況で、すでに国民の生活は
大きな負担を強いられているだけに、円安の加速が
日本経済全体への悪影響が一層憂慮されますね。
なんだか、このところ暗いニュースが続き、気が滅入って
しまいそうですよね。
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