2022年06月07日

怒りさえ覚える日銀総裁の発言

昨日の6日、日銀の黒田総裁は都内の講演で、

今の相次ぐ値上げに対して、「家計が値上げを

受け入れている」との見解を示しました。

本当に現実を知らなすぎるとしか言いようが

無いですよね。

総裁はその根拠として、コロナ禍で行動制限による

「強制貯蓄」が蓄積していてそれによって値上げの

許容度が高まっているというのです。

この発言に対しても怒りが込み上げてきますよね。

コロナ禍で貯蓄が増えた家計はごく一部にしかないし、

就職難など生活苦に追われている人の方が圧倒的に

多数を占めているのです。

ある調査によると、相次ぐ値上げによって家計に

大変影響を受けていると感じている人が9割を

超えているのです。

このような現実をもっとしっかりと受け止めるべきでは

ないでしょうか。

目をそらそうとしているのか、現実を知らなすぎと

言うべきなのか、まったく日銀総裁の見解に疑念を

抱かざるをえませんね。

帝国データバンクの調べによると、今年の食品の

値上げ品目は6月1日時点で、すでに1万品目を

突破したそうです。

原料や原油などの価格の高止まりに加え、円安基調も

続いており、年内にならなる値上げの動きが進む

公算が大きいとしています。

6日の為替市場では1ドル=132円台を突破し、約20年ぶりの

円安を推移しています。

そんな中で、通貨の番人と言われている日銀の総裁から

未だに円安容認の発言が出ると、間違いなく円安は

加速するでしょう。

その結果、値上げラッシュに歯止めがかからず、今の

「悪いインフレ」は加速するしかないのです。

家計の実情を顧みず、企業利益重視の日銀総裁の

スタンスに対しては強い異論を唱えたいものですね。
















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