ファン
検索
<< 2024年12月 >>
1
2 3 4 5 6 7
8
9 10 11 12 13 14
22
23 24 25 26 27 28
29
30 31
最新記事
最新コメント
眼科の定期検査 〜 散歩 by コトタマ (02/15)
眼科の定期検査 by 三文字寄れば文殊のヒフミヨ (09/21)
本を読んで過ごす by 底彦 (12/13)
本を読んで過ごす by ねこ (12/12)
数学の計算をする by 底彦 (12/04)
タグクラウド
カテゴリアーカイブ
仕事 (59)
社会復帰 (22)
(44)
コンピューター (211)
(1460)
借金 (8)
勉強 (13)
(13)
数学 (97)
運動 (8)
日常生活 (1407)
(204)
健康 (38)
読書 (21)
プロフィール

ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村
にほんブログ村 メンタルヘルスブログ うつ病(鬱病)へ
にほんブログ村
にほんブログ村 科学ブログ 数学へ
にほんブログ村
にほんブログ村 IT技術ブログ プログラム・プログラマーへ
にほんブログ村

2017年08月12日

数学: 圏としての群・モノイド・半順序集合の逆圏 (間違った記述)

2017 年 8 月 13 日 追記
以下の内容は誤りを含んでいるかも知れない.
単一の群を対象が 1 個の圏と見做す仕方を自分が正しく理解していない可能性がある.
現在確認中でありひとまず内容については留保する.

2017 年 8 月 14 日 追記
修正した文章 を書いた.

以下は間違った内容の文章である. 自分の忘備録として残しておく.



今やっているのは逆圏に関する次のような練習問題.

($a$) 任意の単一の群はそれ自体圏と見做せる. 圏としての群の逆圏は何かを説明せよ. この圏が元の圏としての群と同型になること, および同型ではあるが, 同一となるとは限らないことを示せ.
($b$) 上の ($a$) と同様のことをモノイド (結合律を満たす 2 項演算と単位元を持つ集合 = 単位元を持つ半群) に対して行え.
($c$) 上の ($b$) と同様のことを半順序集合 (poset: Partially Ordered Set) に対して行え.

上記の (a) について, $G$ を任意の群とし, その 6 つ組としての定義を
\begin{equation*}
G = (A, O, d^0, d^1, u, m)
\end{equation*}
とおく.
・ 射の集合 $A = \mathrm{Ar}(G) = G$: $(a : G \to G) \in \mathrm{Ar}(G)$ は各 $g \in G$ に対して $a$ の $g$ への左からの作用:
\begin{equation*}
g \longmapsto a \cdot g
\end{equation*}
を対応させる群準同型. ここで " $\cdot$ " は群 $G$ の積を与える 2 項演算である.
・ 対象の集合 $O = \mathrm{Ob}(G) = \left\{\, G \,\right\}$: 群 $G$ の台集合 $G$ のみからなる集合.
$d^0, d^1 : A \to O$ は各 $(a : G \to G) \in \mathrm{Ar}(G) = G$ に対してそれぞれそのソース $G$ とターゲット $G$ を対応させる関数.
・ $u : O \to A$ は $G \in O$ に対して恒等写像
\begin{equation*}
u(G) = (\mathrm{id}_{G} : G \to G)
\end{equation*}
を対応させる関数. つまり群 $G$ の単位元を $e$ とするとき, $u(G) = e$ である.
・ $m : P = G \times G \to G$ は各 $(g, h) \in P$ に対して
\begin{equation*}
m(g, h) = gh = g \cdot h
\end{equation*}
により定義される関数.

$G^{\,\mathrm{op}}$ をその逆圏とする.
以下では, 群 $G^{\,\mathrm{op}}$ の各元を, 群 $G$ の元 $g$ の右上に "$\mathrm{op}$" を付けて $g^{\mathrm{op}}$ と記すことにする.
$G^{\,\mathrm{op}}$ は 6 つ組
\begin{equation*}
G^{\,\mathrm{op}} = (A^{\mathrm{op}}, O^{\mathrm{op}}, d^{0,\mathrm{op}}, d^{1,\mathrm{op}}, u^{\mathrm{op}}, m^{\mathrm{op}})
\end{equation*}
として定義する. 個々の構成要素は次のように定められる.
・ 射の集合 $A^{\mathrm{op}} = \mathrm{Ar}(G^{\,\mathrm{op}}) = G^{\mathrm{op}}$: $(a^{\mathrm{op}} : G \to G) \in \mathrm{Ar}(G^{\mathrm{op}})$ は各 $g^{\mathrm{op}} \in G^{\mathrm{op}}$ に対して
\begin{equation*}
g^{\mathrm{op}} \longmapsto a^{\mathrm{op}} \cdot^{\mathrm{op}} g^{\mathrm{op}}
\end{equation*}
を対応させる群準同型. ここで " $\cdot^{\mathrm{op}}$ " は群 $G^{\mathrm{op}}$ の積を与える 2 項演算である (後述: $g \cdot^{\mathrm{op}} h = h \cdot g$ により定義される).
・ 対象の集合 $O^{\mathrm{op}} = \mathrm{Ob}(G^{\,\mathrm{op}}) = \left\{\, G \,\right\}$: 群 $G^{\,\mathrm{op}}$ の台集合 $G$ のみからなる集合.
・ $d^{0,\mathrm{op}}, d^{1,\mathrm{op}} : A^{\mathrm{op}} \to O^{\mathrm{op}}$ は各 $(a^{\mathrm{op}} : G \to G) \in \mathrm{Ar}(G^{\mathrm{op}}) = G^{\mathrm{op}}$ に対してそれぞれそのソース $G$ とターゲット $G$ を対応させる関数,
・ $u^{\mathrm{op}} : O^{\mathrm{op}} \to A^{\mathrm{op}}$ は $G \in O^{\mathrm{op}}$ に対して恒等写像
\begin{equation*}
u^{\mathrm{op}}(G) = (\mathrm{id}_{G}^{\mathrm{op}} : G \to G)
\end{equation*}
を対応させる関数. つまり群 $G^{\mathrm{op}}$ の単位元を $e^{\mathrm{op}}$ とするとき, $u^{\mathrm{op}}(G) = e^{\mathrm{op}}$ である.
・ $m^{\mathrm{op}} : P^{\mathrm{op}} = G \times G \to G$ は各 $(g^{\mathrm{op}}, h^{\mathrm{op}}) \in P^{\mathrm{op}}$ に対して
\begin{equation*}
m^{\mathrm{op}}(g^{\mathrm{op}}, h^{\mathrm{op}}) = g^{\mathrm{op}}h^{\mathrm{op}} = g^{\mathrm{op}} \cdot^{\mathrm{op}} h^{\mathrm{op}} = h \cdot g
\end{equation*}
により定義される関数.

関数 $i : G \to G^{\,\mathrm{op}}$ を
\begin{equation*}
i(g) = g^{\mathrm{op}} \quad (g^{\mathrm{op}} \in G^{\,\mathrm{op}})
\end{equation*}
と定義すると, これは群の同型写像となる.
ここで任意の $g, h \in G$ に対して
\begin{equation*}
g^{\mathrm{op}} \cdot^{\mathrm{op}} h^{\mathrm{op}} = h \cdot g
\end{equation*}
である.

群の同型写像 $i$ によって $G$ と $G^{\,\mathrm{op}}$ は同型になる.

一方で $i$ は $G$ の 2 つの元の積 $g \cdot h \,(g, h \in G)$ に対して
\begin{equation*}
i(g \cdot h) = g^{\mathrm{op}} \cdot^{\mathrm{op}} h^{\mathrm{op}} = h \cdot g
\end{equation*}
と移す. したがって, $G$ と $G^{\,\mathrm{op}}$ は基集合は同じだが 2 項演算 " $\cdot$ " と " $\cdot^{\mathrm{op}}$ " が異なるために一般に同じ群にはならない.

$G$ と $G^{\,\mathrm{op}}$ が同じ群になるための必要十分条件は任意の $g, h \in G$ に対して
\begin{equation*}
g \cdot h = g \cdot^{\mathrm{op}} h = h \cdot g
\end{equation*}
が成立すること, つまり $G$ が Abel 群になることである (†).
†: この式の中の $g \cdot^{\mathrm{op}} h$ は厳密には $g^{\mathrm{op}} \cdot^{\mathrm{op}} h^{\mathrm{op}}$ と記すべきだが, ここでは混乱は無いだろう.


posted by 底彦 at 11:27 | Comment(0) | TrackBack(0) | 数学
この記事へのコメント
コメントを書く

お名前:

メールアドレス:


ホームページアドレス:

コメント:

この記事へのトラックバックURL
https://fanblogs.jp/tb/6585533

この記事へのトラックバック
Build a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: