1.はじめに
今回は、「仙台地下鉄南北線」の富谷町と名取市への延伸について、両市町が主張する内容と、その内容についての私見を投稿したいと思います。
2.南北線延伸の内容
以下に仙台市地下鉄南北線の延伸の内容について簡単にまとめます。詳細は、 河北新報の記事 をみてください。
- 両首長ともに「南北線延伸」を公約で当選
- 交通の利便性を確保が必要。アクセス改善を求める住民の要望も多い
- 富谷町は独自で延伸案の検討を行っている
- 仙台市には両2市町からの相談はなし
- 仙台市長:市域外の延伸には相当な制約があり、県の関わりも出てくる。(延伸計画は)市が示すべき性質のものではない
という内容です。
記事を内容や仙台市の意見をそのまま鵜呑みにすると、「富谷町」と「名取市」が勝手に騒いでいるだけで、地下鉄延伸は無理。ただし、宮城県が関われば話しは別とのことです。
また、他都市の延伸の事例では、「収支的には30万規模の都市への延伸なら可能性はある」とのことで、富谷町の人口5万2千人、名取市は7万8千人程度であり、収支的にもお話にならないということです。
以下に、両2市町への延伸がどこを通るのか、新聞記事等をみながら私が想定した経路を図に記載してみました。
まず、富谷町側です。
- 延伸の起点は泉中央駅
- そこから国道4号付近をとおり、大和町や大衡村に至る経路
次に、名取市側です。
- 延伸の起点は富沢駅の先、富谷車両基地
- そこから名取市西北部団地へ延伸する経路
- 各団地内まで延伸するか否かは不明
新聞記事にも何となく書いてありますが、仮に南北線への延伸を想定した場合、課題について、私が考える事項を記載します。
- 仙台市地下鉄として延伸させるためには、富谷、名取ともに仙台市との合併を行う必要がある
- 仙台市地下鉄以外の鉄軌道として延伸する場合は、第三セクター方式、または新規に私鉄を建設が必要
- 沿線の人口が少なすぎるため、収支的な問題がある。延伸しても単線か?
- 仙台市が掲げるコンパクトシティの考えに反する施策
仙台市東西線が開業したばかりですので、仙台市には他の路線を建設する余裕は全くないと思います。仮に市内の他の地域におけるアクセス改善を図るとすれば、この南北線延伸以外にも解決すべき場所は市内に沢山あります。私見ですが、大まかな経路を上の図にピンクの破線で描いてみました。
- 原則として、仙台市内の既成市街地や住宅団地へのアクセス改善を優先とする
- 鉄道空白地帯に鉄路またはLRT等の専用軌道を走らせる案
- まず、泉パークタウン(桂、高森、寺岡、紫山)へ至る経路。沿線には住宅地の他、大学や高校、企業等が立地しているため、この路線は整備すべき
- 次に、北仙台から仙台市北西部へ至る経路。昔から交通機関が未発達で取り残されている地域。山を成形しただけの住宅地が多いのでどこを通すかが課題(このエリアはBRTの方が良いかも?)
- 続いて、台原から鶴谷、鶴が丘方面へ至る経路。ここも開発時期が古いにもかかわらず、バスしか公共交通機関がないエリア。都市再生すれば、かなり良質な住宅地に生まれ変わる余地があるので、バス以外の公共交通機関がほしいところ
- 仙台市の南部に目を向けてみます。まず、東西線の八木山動物公園という非常に中途半端な場所に駅がある東西線の延伸。せめてひより台まで延伸しても良いかと考える
- 次に、若林区の交通空白地帯。これは地下鉄を延伸すると金がかかり過ぎるので、BRTでの整備を行うべき(薬師堂付近を起点として、南小泉、沖野方面へ至る経路)。料金はバスの料金ではなく、鉄道の料金を採用(例えば、仙台駅から乗車しても乗り継ぎ割引きの適用ではなく、通しで対キロ料金を採用)。薬師堂を仮に乗り換え駅とした場合は、いちいち改札をでなくても乗り換えできるようにすべき
- 最後に、仙台市南北線の仙台空港アクセス線との相互乗り入れ(仙台市域までは仙台市地下鉄、名取市側は仙台空港アクセス鉄道線の延伸)。個人的にほしい路線。地下鉄駅から空港まで直通する鉄道がほしい。JR仙台駅では乗り換えが不便。
ということで、私は富谷町と名取市への南北線の延伸は反対です。JR気仙沼線のようなBRTの整備で十分かと考えています。
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キーワード
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