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2020年05月31日

半自宅監禁日記(五月廿八日)



 昨日急ぎの仕事を片付けたおかげで、今日は特に締め切りのある仕事はない。ということで、運動不足の解消も兼ねて職場に出ることにした。昼頃から雨が降りやすくなるというので、午前中にうちを出て、途中のパン屋で昼食がわりにいくつか菓子パンを購入した。以前からたまに使っている店だが、武漢風邪騒ぎが起こってからは初めての入店である。前には一人いるだけで行列はなくすぐに買うことができた。入り口には消毒薬はなかったが、床に人間距離を取りやすいように待つ人の立ち位置を指示する印がつけられていた。それに従って並ぶと同時に店内に入れるのは三組ぐらいかな。
 買ったものは大した金額にはならなかったのだが、小銭がなかったこともあって、この店では初めて、クレジットカードで支払いをした。もともとジャパンナレッジの会費を払うために作ったカードで、ネット上で買い物するとき以外は滅多に使わなかったカードだが、武漢風邪の流行で現金を使わないことが奨励されていることもあって、最近はカードで支払うことが増えた。学生時代に持っていたカードは一回しか使わなかったというぐらいカード嫌いなんだけど、時代の流れには逆らいきれない。

 カードの便利さは重々承知しているけれども、お金を使っているという実感のないままに無駄遣いしそうなのと、盗まれたときの被害を考えるとあまり持ち歩きたくなかったのである。以前は基本的に銀行のキャッシュカードもクレジットカードも自宅に保管して持ち歩いていなかった。最近は長期滞在許可がカードになったり、職場の職員カードも持たされるようになったりした結果、必要に迫られて購入した日本の定期入れみたいなものに、クレジットカードなんかも入れて持ち運ぶようになってしまった。落としたくないのでズボンのポケットに入れずに、バッグにしまい込んでいる。
 世の中は、カードどころか、スマートフォンにあれこれ機能を詰め込んで、一台あれば何でもできるようになっているようだけど、その状況を恐ろしいと思わない人が多いようなのが不思議である。なくしたり壊したりしたら何もできなくなるようで自分では使いたいとも思えない。盗まれたときの被害もカード一枚盗まれたときよりも大きいような気がする。いろいろ対策はされているのだろうけど、どこまで信じていいのやらである。

 久しぶりにマスクを付けずに街に出た。店に入るときは着用が義務付けられているから、持参はしたけど。意外とマスクを着用して歩いている人が多く、チェコ人の間でもマスクが定着し始めているようである。日本では花粉症の人は春になると、ほぼ全員マスクを着用しているわけだが、チェコでは花粉がレルギーに苦しんでいる人でもマスクをつけるという人はいなかった。どうも、医者でもないのにマスクをしているのは不審者、つまりは犯罪を計画している人というイメージがあるらしく、全く定着していなかったのだ。
 まあ、チェコ人に限らず、ヨーロッパの連中は、日本人が花粉症対策でマスクを着用するのを不思議な習慣だと笑っていたようだし、以前は放射線を恐れてマスクをつけているなんてアホな報道をした連中もドイツやフランスなんかににいたなあ。花粉症も普通のマスクでは完全には防止できないけど、あるのとないのとでは症状のでかたが大違いだった。風邪を引いて咳が出るときにマスクするのもこちらでは見かけない。日本人でも風邪でマスクするのは子どもぐらいになっているかもしれないけど。

 ザフラートカで食事をいる人たちは、それほど多くなかったけど、これは気温が下がったのと、屋内での営業が再開されたために、寒い外で食べるのを嫌った人達が多かったということだろうか。いまだに武漢風邪を警戒している人が多い中、どれだけの人がレストランで食事をしているのかは疑問だし、座席数も間隔を開けることを要求されていて減っているはずだから、なかなか大変そうである。
 モリツとか、スバトバーツラフスキーとか、お気に入りのレストランが倒産なんてことにならないといいのだけど。どちらもチェコに欠けてはならないビールが中心のお店だから心配は要らないかな。この二つが、武漢風邪禍で閉店なんてことになったら、本気で中国製品のボイコットを考えなければならなくなる。世界よ、中国依存を止むべし。時当に至るべし。
2020年5月29日9時。







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2020年05月30日

半自宅監禁日記(五月廿七日)



 先週は月曜日から毎日外出したのに、日曜日にオロモウツに戻ってきて以来、一歩も外に出ていない。運動不足の再来は近いと、今日は午後から職場に出て仕事をしようと思っていたのだが、気まぐれを起して午前中に自宅で手を付けたのが失敗だった。ネット上に準備されたフォーマットにあれこれ必要事項を入れていく作業が、自動保存が頻繁に起こったり、登録ボタンを押した後の処理時間がながったりでなかなか進まなかったのである。
 登録するデータ自体は量は多いとはいえ事前に準備してあったから、コピーして行くだけだったのだけど、始めたときの二時間もあれば終わるだろうという目論見に反して、午前中だけでは終わらなかった。昼食の準備を始めた時点で職場に出る気力は失せていた。午後からも延々作業を続けて、3時半ごろに終了したときには、散歩に行く気もなくなっていた。入れたデータが正しいかどうかのチェックもしたけど、あまりに思い通りに動いてくれないのにいらいらしていたから、チェックミスもあるかも知れない。再チェックとかしたくねえ。誰かに押し付けるかなあなんてよからぬことを考えてしまう。

 今日は今週になって一番天気のいい一日で、気温も20度ちょっとまで上がり雨も降らなかったから、外出するのには最適だったのだけど、午後から職場で作業を始めていたら、帰りは何時になっていただろうか。武漢風邪騒ぎであんまり遅くまで職場に残っていられないような気もするから、気のまよいで午前中に自宅で作業を始めたことは、僥倖だったというと、大仰に過ぎるか。後二回同じ作業が残っているから、数時間がかりの仕事だということを頭に入れて予定を立てよう。

 今日からチェコ、スロバキア、ハンガリーの三国間で48時間以内の滞在であれば、出入国に際して陰性の検査証明も、14日間の隔離生活も不要という制度が始まった。チェコとスロバキアの国境を越えるポイントのうち6か所だけが解放されて、一般の人が出入りできるようになった。国境の検問で事前に必要事項を記入した書類に、入国の日時を記入してもらって、帰りにその紙を見せて48時間以内であることが確認されれば、隔離生活に入る必要はないのだとか。
 ただし、問題もすでに発覚していて、この制度の対象となるのは、住民登録してある国からよその国を訪問する場合だけで、現在滞在している国からというわけではない点である。ニュースにはスロバキアで仕事をしているチェコ人が出てきて、住民登録をしていないので、今チェコに帰ると、緊急帰国扱いになって、この制度の対象にならないと言っていた。大半の人は、今いる国に住民登録をしているだろうから問題はなさそうだが、チェコで勉強しているスロバキア人の大学生なんは住民登録なんかしていないだろうしなあ。いやすでにほとんど帰国しているかな。

 チェコなどが参加を求めていたオーストリアは、この移行措置的な制度の導入はしないことを決め、6月15日をめどに、チェコやスロバキアとの国境の通行の完全自由化を計画しているようだ。チェコは乗ると思うけど、スロバキアはどうかなあ。大きな期待を背負って成立した新政権は、武漢風邪対策が必要以上に厳しいことを批判されて、苦しい立場に追い込まれて慌てて規制解除を進め始めているから、現状が続けば乗るかな。

 今日のスポーツニュースで、再開されたサッカーリーグの観客の謎が解けた。選手関係者も含めて300人以下という制限を守って、観客を入れるかどうかを決めるのは試合の主催者、つまりはホームチーム側で、スパルタとプルゼニュの試合は無観客だったが、ボヘミアンズとテプリツェの試合には観客が入っていた。
 スパルタは監督交代と中断期間を経ても相変わらずの低調ぶりで、少数でも観客が入っていたらブーイングがとんで大変だっただろうから、解説者が無観客でよかったなんて皮肉なコメントをのこしていた。ボヘミアンズのほうは、ボヘミアンズで試合出場経験もある俳優のイバン・トロヤンなど熱狂的なファンが、数十人客席に座っていた。映像を見る限り人間距離が十分に取れていないところもあるように見受けられたが、屋外のイベントだからいいのかなあ。
 ボヘミアンズのスタジアムはプラハの住宅地の真ん中にあるため、周囲の背の高い住宅から観戦できることでも知られている。この試合も何人かの人が自宅のベランダから観戦していた。それどころか、スタジアムのそばに生えている木に登って、旗を振りながら観戦している人まで、これは多分一人だけだろうけど、いて、ニュースになっていた。ボヘミアンズファンてのは数は少ないけれども、熱烈な人が多くて、同時にちょっと変わっている人も多いのである。

2020年5月28日11時。







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2020年05月29日

半自宅監禁日記(五月廿六日)



 昨日、久しぶりに、規制緩和が進んだというのに、自宅から一歩も出なかったので、今日は午後から散歩にでも出ようと考えていたのだが、天候が不順で、断続的に雨が降っていたので断念した。普通なら雨の中を職場まで出なければならないところだから、在宅勤務のささやかなメリットというところか。最近降る雨は冷たい雨が多くて、ぬれたら風邪を引きそうなのも、外出をためらう理由である。

 ドイツ、オーストリアとの国境の開放は今日からだが、あくまでも車の通れる道路で国境を越える場所の解放であって、サイクリングコースや歩いて国境を越える道なんかは閉鎖されたままである。南モラビアのブジェツラフの先のポシュトルナーの国境では、オーストリア側の事務手続きに不備があって、通行止めを解除する通達が来ておらず、オーストリア側の警察に追い返された車両も何台かあったらしい。その状況も午後には改善されたらしいけれども、全体的に武漢風邪以前の交通量には程遠いようである。
 閉鎖中の国境の開放に慎重なスロバキアだが、明日からチェコとハンガリーとの国境を何箇所か開放し、相互に入国時間が48時間以内なら陰性の検査結果も、入国後の隔離も不要という協定が結ばれたらしい。これで現在合意に達しているチェコ、スロバキア、ハンガリーに、オーストリアも加えてミニシェンゲン圏を設定し、六月中旬に国境を越える移動を自由化する前の一段階として、国境を越えて仕事に通っている人に便宜を図るらしい。

 自家用車以外の国境を越える手段では、現時点ではバスが一番多いようだ。一番長距離はロンドンまでのバスが運行を再開している。飛行機はプラハ以外の、オストラバやブルノの空港でも営業の再会が許可されたが、現時点ではプラハから8都市を結ぶ便が飛んでいるだけである。日本からの留学生がどのぐらい残っているのかは知らないが、6月末に留学期間が終わっても日本に帰る飛行機を見つけるのは大変そうだ。
 運行の再開が一番遅れているのは鉄道で、現時点で運行されている国際列車はプラハとベルリンを結ぶ一本だけのようだ。乗っている人が少ないうえに、大半は国内の移動に使っているようで、プラハからベルリンまで、ベルリンからプラハまで乗っていた人はほとんどいないようだ。ニュースでは、ベルリンからプラハまで来た人が、ロンドン行きのバスに乗るためにプラハに来たんだと語っていたけど、遠回りじゃないのか。ドイツからイギリスに直接行く便がまだ再開されていないのかもしれない。

 今日から本格的に再開されたサッカーの1部リーグだが、昨日行われた検査では陽性になった関係者は一人もいなかったようで、ちょっとだけ心配されていたムラダー・ボレスラフとスラビアの試合も予定通り実施された。まだ観客は入れないと思っていたのだが、チェコテレビで放送されたプシーブラムとオストラバの試合では、まばらにとはいえ観客が入っていて驚いた。オロモウツでは観客が入れないから自動車で集まるファンゾーンを設置したという話なんだけど。

 夜のニュースでは、制限人数300人を超えなければいいということで、年間チケットを持っている人たちの中から数十人のファンが入場を許可されたとか言っていた。すべての試合で観客が入ったのか、プシーブラムだけの特例だったのかはわからないが、ここは少数とはいえ観客を入れた決断を称賛しておこう。
 年間チケットの購入者は個人情報も登録されているはずだから、誰がどの試合を観戦したかなんて情報も手に入る。仮に観客の中から感染者が出たとしても、誰を検査の対象にするべきかはすぐに明らかになる。今後はチケットの匿名性を廃する方向に進むのだろう。反対を続けているフーリガンとかウルトラスとか自称している迷惑ファンどもにかんしては、強制的にチケットを記名制にすることを推進してほしいものである。

 テニスでも武漢風邪流行後、最初の大会が始まった。これはチェコのテニス協会が急遽開催を決めたもので、大統領杯と名づけられている。男子の部も女子の部も8人ずつの出場で、三日間の予定で開催される。ランキング上位者から順に8人ということだろうと思うけど、何人か上位の選手でも、国内にいないのか出場していない選手もいるように見受けられる。
 スポーツイベントの解禁で思うのは、スポーツニュースの内容が試合結果を報じるようになったのも、日常の生活が戻ってきたことを象徴しているということだ。これまでは、せいぜいほとんど名前も聞いたことのないようなチームが登場するベラルーシリーグの結果がたまに伝えられるぐらいだったし、韓国とか台湾の野球のニュースもあったかなあ。いずれにしても結果を知らされても嬉しくもなんともないニュースばかりだった。

 とまれ、我らがオロモウツは、スロバーツコと0−0の引き分け。ドイツでは点がたくさん入る試合が多いようだけど、チェコは以前よりロースコアの試合が増えているような気がする。
2020年5月27日9時。





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2020年05月28日

半自宅監禁日記(五月廿五日)



 今日からは、一部を除いて規制がほぼ解除される。外出時のマスクの着用の義務さえ、鉄道やバスなどの公共交通機関を使うときや、お店に入るとき、人ごみができていて必要な人間距離を取れない場合を除いて、解除された。レストランの屋内での営業も再開され、これまで気温が下がった日にも外で食事しなければならなかったのが、暖かい屋内で食べられるようになる。持ち帰りサービスを利用している人のほうが多いかもしれないけど。
 ホテルの営業再開も許可されたが、現時点ではビザなしの観光目的での外国人の入国は許可されていないので、休業を継続することを選んだホテルもあるようだ。大手ホテルのチェーンは経済的な体力がありそうだから、倒産ということはなさそうだけど、ブ・ラーイのような小規模のホテルの中には、営業を再開できないまま廃業するところもでてくると予想される。すでに廃業を決めたところが数パーセントあるなんてニュースもあったなあ。

 外国人の入国に関しては、明日から、ドイツとオーストリアとの国境のうち、完全に閉鎖されていたところも開放されることが決まった。警察の検問は、入国者全員ではなく適宜選ばれた人だけが検査を受けることになるようだが、入国の際に課される条件は四日以内の陰性の検査結果であることは変わりない。これは、チェコを出てドイツ、オーストリアに入るときも同様である。スロバキアとの交渉はうまく行かなかったのか、現時点で閉鎖された国境の開放というニュースは入っていない。

 それから、義務教育の前半、日本で言うと小学校の1年生から5年生までの学校での授業も再開された。ただし、通学は義務ではなく、親の判断で自宅からのオンライン授業を継続している子供たちもいるらしい。教室での授業と両方こなさなければならない先生も大変である。また、一クラス辺り15人という人数制限があるため、本来同じクラスだった子供が別々のクラスに入れられる場合もあって、子ども達や保護者の不満を呼んでいる。
 人数制限があって、クラスが増えるということは、学校によっては教室が足りなくなるということで、これも今週から登校が再会されたのが全学年ではなく、5年生までになっている理由だろう。義務教育後半の4学年は、6月8日から登校が再会される予定になっているが、そうなると教室と先生の不足はさらに大きくなる。高齢者の先生は直接子どもと接する授業の担当にはしないなんて話もあるし、例によって現場で大変な苦労をしそうな決定を、上が下してしまったということなのだろう。同じ授業再開でも人数制限がなければ、まだ楽だっただろうにさ。

 病院や老人ホームへのお見舞いの一律禁止も解除された。ただし、個々の病院や老人ホームで対応が違っており、特に病院では半数近くが禁止の継続を選び、一部には院内の対応の調整が必要として今日からではなく少し遅れて解禁するところもある。厚生大臣はあまりに慎重な病院の対応を批判していたけれども、武漢風邪の対応で疲弊している病院に、これ以上の負担をかけるのはやめたほうがよくないか。ここは個々の病院の判断に任せるべきであろう。
 知り合いには、入院している人も、老人ホームに入っている人もいないから実害はないのだけど、小児科の入院病棟でお見舞いができないと言うのはちょっと子供たちかわいそうかな。訪問が許可された病院や老人ホームでも、刑務所の面会室のように真ん中に透明な仕切りがあって、マイクを通じて話す特別な部屋を準備しているところもあるみたいだし、施設側の負担は大きい。

 イベント関連では、300人に制限が拡大された。500人という話もあったのだが、五月末から300人、六月に500人と段階的に行えるイベントの規模を大きくしていくようである。ただし、人間距離をとった上での開催が求められるので、劇場や映画館などでは、人数規制の緩和があっても中に入れられる人の数は変わらないところが多いようだ。屋外で行なわれるスポーツイベントは、規模が大きいだけに、この緩和の恩恵を受けそうだが、観客を入れての試合はまだまだ遠いかな。明日から入れるかも知れんけど、どうやって選ぶのかね。
 ということで、この日記もどきももうしばらく続く。
2020年5月26日11時。





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2020年05月27日

半自宅監禁日記(五月廿四日)



 最近雨が多い。日本の梅雨ほどではないけれども、気分を憂鬱にさせるような雨が、チェコにしては強い雨が降る日が続いている。金曜日の日中は気持ちがいいほどの晴天だったのだが夕方には雲が空を覆っていた。夜になると断続的に弱い雨が降り始め、土曜日の午前中まで続いた。土曜日の午後は雨は上がったものの、どんよりとしたくもが垂れ込め、一日中眠くてたまらなかった。

 実際にソファーやベッドで寝てしまうと、去年の年末に飼い始めた二匹の子犬が、どこからかやってきて飛び乗って顔をなめたり、お腹の上を歩いたりするので、寝ていられなかったのだが、気分としては一日中寝ていたようなものだった。夕方からは強い雨が降り始めて、それが今朝まで続いていた。今日はオロモウツに戻るのだけど、雨の中車をでオロモウツまでってのは云々ということになるだろうと昨夜の時点では予想していた。それが、朝起きてみたらからっと晴れ上がっていて、前線が通過した後のさわやかな天気になっていた、
 長期的な雨不足で、河川の水位が下がるだけでなく、地下水の水位も下がって夏になると水不足に襲われる地域も増えている現在、雨にはできるだけたくさん降ってほしいのだけどねえ。ニュースで見せられる地図では、オロモウツの近くも地下水の水位が平常の10パーセントぐらいまで下がっているようだし、きれい好きの日本人としては夏場に水の使用制限なんてことにはなってほしくない。

 武漢風邪の流行がもたらしたメリットとして数え上げられる、チェコ人がちょっと清潔になりそうってのも、水の使用量のことを考えるとデメリットにもなりかねない。農業の大規模集約化が進んで単一の作物を広大な土地に作付するようになったのも、畑のの水能力の面ではマイナスになっていて、雨で表面の土壌が流されて川もないのに洪水が起こる原因になっているのだとか。
 以前は、畑の周囲にあぜみたいなものがあってそこに木陰を作るための木が植えられていたりしたのだけど、効率優先の農業の集団化によってぎりぎりまで耕作地とされて、民家と畑が隣接するなんてところができているのはビロード革命後かな。以前は流れていた小川を埋め立てて住宅地にしたなんて話も合ったなあ。インジェニールと呼ばれる人たちが、あれこれ理論だけで計画を立てて実行したらとんでもないことになったという実例が山のようにあるらしい。

 南モラビアのスロバーツコの一角にあるベセリー・ナド・モラボウには、見事なルネサンス様式の城館が残っている。モラバ川沿いの湿地帯に建てられた城の建築には、戦前に日本の東京の海沿いにビルが建てられたときと同じような技法が使われていたらしい。つまり木の杭を大量に地面に打ち込むことで建物も基礎を固め、地中の水の影響が建物の中には出ないようにしていたのだという。湿地帯の石造建築物は湿気のせいで病気になりやすいというのは、水に囲まれた要塞都市だったオロモウツでも問題になっていたから、ベセリーも全く問題がなかったということはないのだろうけど。
 それはともかく、地中に打ち込まれた杭のおかげで、城館は問題なく建設され、存在し続けてきたわけだ。それを、ビロード革命後に、城館の維持を楽にしようと考えた建築技師がいて、城館のしたの土地の乾燥化を図ったらしい。モラバ川から染み出してくる地下水を遮断して、城館のある土地は乾燥したものの……。水があることが前提となって建てられていた建物は、乾燥化の結果崩壊してしまったのだとか。現在も改修して一般公開となっていないのはこれが原因らしい。せっかくの観光資源をもったいないことをしたものである。

 畑に関しては、同じ農作物を一まとめに作付できる面積を決めて、畑の状態がさまざまになるようにする法律が準備されているらしい。庭のある家庭向けに雨水をためて庭の畑にまく水として使うことを義務付けるなんて話もあるし、役人や政治家もいろいろ考えるものである。ただ、何とかの自由を最上のものとする民主主義としてはこれでいいのかね。
 農場の畑のほうは大規模な機械を使った農作業の効率が下がるとして反対している農業関係者も多いようだが、雨水のほうは、すでに補助金が出ているので、導入済みの田舎の家庭は多い。何でもかんでも補助金を積み上げて導入を推進する環境対策はどうかとも思うし、電気自動車にしてもまだ十分に走れるガソリン車を廃車にして導入するのが正しいのかどうか疑問が残る。

 環境保護がどうこうというのなら、真っ先に取り組むべきは使い捨て文化を修正していくことだと思うんだけどね。プラスチックのストローがどうこう言うなら、やるべきことはストローの素材を変えることではなく、ストローの必要な飲み物の販売をやめることのはずである。この辺が、欧米流の環境保護キャンペーンに、本質から離れているような気がして、全面的に賛成できない理由である。理念としては理解できるけど、そのやり口がひどすぎる。

 夕方には風が吹き始め、雨もまた降り始めた。今年の夏は降水量が平年並みで、水不足なんて騒がれないことを願おう。いや、その前に、日本人の感覚でも暑いと思うような夏が来ないことを願うべきか。
2020年5月25日10時。






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2020年05月26日

半自宅監禁日記(五月廿三日)



 サッカーの一部リーグの再開の一戦、テプリツェとリベレツの北ボヘミアチームの試合は、予定通りに行われた。最終的に実施されることが決まったのは、昨日のことで、両チームの選手たちが二回目の検査を受けて、全員陰性であることが確認された後のことである。二回連続で陰性の結果が求められるのは、一度陽性と判定された人が、完治したと認められる条件に合わせたのかもしれない。
 現時点では、スポーツであれ、文化的イベントであれ、一度に会場に集まれる上限は100人になっているのだが、それではテレビ中継や取材のマスコミなどが入れないということなのか、サッカー協会では、政府と交渉して例外的に150人という数が認めさせていた。月曜日から上限が300人に拡大されるから、火曜日に行われる試合からは、例外は必要なくなる。

 この試合は、ホームのテプリツェが前半、後半に1点ずつ取って、2−0で勝った。結果よりも、無事にリーグが再開され、試合が行われたという事実のほうがはるかに重要である。テプリツェのスタジアムの芝の状態が悪すぎることを理由に二回も延期された試合で、今回も前夜から雨が降り続けていたから、再々度の延期が心配されていたのだが、中断期間を活用して芝の再生、もしくは張替えに成功したようだ。これで、火曜日からの本格的なリーグ再開も延期されることはないだろう。また一つチェコに日常生活が戻ってくるのである。

 奇しくも選手から感染者を出した二つのチームの対戦となったムラダー・ボレスラフとスラビアの試合も予定通り行われそうである。それは木曜日に行われた二回目の検査で、一回目の検査で陽性と判定されすでに自宅隔離に入った選手以外は、全員陰性という結果が出たからである。チーム全体が隔離されるという自体は避けられ、チーム練習も再開されている。ただし月曜日にもう一回念のために検査を受けることになっているようだ。

 反対に試合への出場が危惧されているのがカルビナーである。以前局地的な集団感染が発生していると書いたオストラバ近くの炭鉱というのがOKDという会社のカルビナーにある炭鉱で、従業員全員の検査が進められているが、すでに100人以上の感染が確認されている。この炭鉱ではチェコ人だけでなくポーランド人の炭鉱夫も働いていることもあって、どんな経路で武漢風邪が炭鉱に入り込んだのか確定できないらしい。
 地下の炭鉱内で働く人だけでなく、地上部門で働いている人の間でも感染が広がっており、家族など感染の恐れのある関係者の洗い出しも完全には終わっておらず、感染の拡大をコントロール下に置けていないらしい。カルビナーのあるモラビアシレジア地方では、対策が検討されているのだが、その一つとして議題に挙がったのが、カルビナーの封鎖だという。

 そうなると、市境が閉鎖されて出入りが禁止されることになるから、カルビナーでの試合ができなくなるのはもちろん、事前にチーム全体が市外に出ていない限り、相手ホームでの試合もできなくなってしまう。炭鉱とは直接関係のないサッカーの試合に関しては例外が認められるかもしれないけど。市が封鎖になっても、市域の外に出られないだけで、中での生活は、制限はあるけどそこそこ普通にできるのだしね。
 このような部分的な問題はあっても、チェコのサッカーリーグの1部と2部が、最終節まで行われるのはほぼ確実になっている。感染リスクがあるのに何で再開するんだなんて駄々っ子みたいな批判は聞こえてこない。サッカーだけでなく自転車や、ボートなどの屋外競技の大会も、小規模でとはいえ、行われ始めている。

 武漢風邪の流行は、局地的な集団感染以外は、新たな患者の発生は微々たるものになっている。オロモウツ地方では、ここ何日か新規の感染者がほとんど増えておらず、治癒した人が増えた結果、現在治療中の人の数が100人以下になっており、完全に収束する日も近いといえそうだ。とはいえ、それですぐにサッカーの試合に観客を入れるという話にはならない。
 それでオロモウツではシャントフカの屋外駐車場に大規模プロジェクターを設置して、ファンゾーンとしてシグマファンを集める計画が進行している。入場料は無料、ただし、自家用車で来ることという条件が付く。チェコでは武漢風邪で、普通の映画館では入場制限のために満席になっても採算が取れないことから、屋外にスクリーンを設置して、車の中から映画を見る形での映画の上映が流行り始めているのである。アメリカの映画や小説に出てくるあれである。
 こういうファンサービスを考えているのはオロモウツだけではあるまい。試合会場には入れなくても、応援はできるわけだ。テプリツェではスタジアムのスピーカーからファンの歓声、たぶん以前の試合で録音されたものを流して、それっぽい雰囲気を出そうとしていたようだし、まあいろいろ考えるものである。
2020年5月23日23時。





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2020年05月25日

半自宅監禁日記(五月廿二日)



 今日は、いよいよってほどでもないけど、武漢風邪の流行が始まって以来、初めてオロモウツを離れる。車のタイヤ交換がてらうちのの実家に帰省するのである。例年は三月から四月にかけてのイースターの前後に行くことが多いのだけど、今年はその時期は一番規制が厳しかったころで、五月下旬にまでずれ込んでしまった。
 昨日、一昨日と気温が下がって、ちょっと肌寒さを感じさせるような冷たい風が吹いていたが、今日はさらに気温が下がると言うので警戒していたのだが、外の気温の低さと車内の温度はあまり関係がなく、暦上は初夏の日差しを浴びて暑さを感じるほどだった。8時半ごろにうちを出たとき、車の温度計は7度をさしていたのだが、日が出ていて風もなかったおかげで、ガソリンスタンドで外に出たときも半袖でも十分に耐えられた。

 恒例の南モラバ行きで一番苦労させられるのはプシェロフである。ただでさえややこしいルートで街を抜けることになるのに、現在、オロモウツ側の郊外で高速道路の建築と市内と高速道路を結ぶ跨線橋の工事が行われている関係で、市内に入るまでに渋滞でかなりの時間を費やすことになった。前回、年末に通ったときもここでひどい目にあったのだが、武漢風邪騒動で、完全に規制が解除されたわけではないから車の数も多くないだろうと軽く考えていたのが失敗だった。
 すでに非常事態宣言は解除されているから、何をはばかることもなく移動していいわけである。しかも鉄道やバスの運行の状態が不安定で、乗車できる人数も減らされているはずである。となれば、車で移動するのが一番確実だということで、車を利用する人の数は減っていないのだろう。月曜日の時点で、オロモウツの市内の車の量が以前と同じぐらいまで戻ったような印象も受けたし。自動車内であれば、公共交通機関とは違ってマスクを着用しなくていいというのも、車の利用が多い理由の一つになっているかもしれない。

 プシェロフの入り口での渋滞の原因は、信号の変わるタイミングの設定がおかしいことにある。鉄道の線路をくぐる手前と、くぐった先の二箇所に信号があるのだが、くぐった先の街の入り口の交差点の信号が青のときには、手前の信号が赤で、手前が青のときには先が赤になるという設定になっている。手前の信号のところで合流する脇の道の交通量が少なければこれでも問題ないのだろうが、この設定を知っている地元の人たちが、こぞって迂回路を経て脇の道から合流しようとすることで、主要どうであるオロモウツとプシェロフを結ぶ道路の車列がほとんど進まないという事態に陥っている。
 二つの信号を連動させてどちらもほぼ同時に青になるようにしておけば、一部通行止めになっているところがあるから、多少の流れの悪さは発生するだろうけど、ここまでの渋滞にはならないはずである。まあ、日本の渋滞と比べると渋滞と呼んではいけないレベルのものではあるのだけど、チェコ的には十分以上にいらいらさせられる渋滞である。

 プシェロフを迂回するバイパスとしての高速道路が完成すれば、こんな渋滞は発生しようもなくなるのだが、工事は遅々として進まず、一体いつになることやらである。本来の予定では、いやリーマンショック後に改定された予定でも、すでに完成していてもおかしくないはずなのだが、さまざまな事情で準備が長引き、さらにさまざまな事情で工事自体も長引き、建設費用がかさんでいくのがチェコの公共事業である。喜んでいるのは建設会社と、そこから政治献金という名の賄賂をかき集める政治家だけというのは、日本もヨーロッパもあまり変わらない。
 オロモウツとプシェロフを結ぶ高速道路も計画自体は存在するのだけど、ルートをどうするかでもめまくって一度決まったものに反対の声を上げる町や村が出てきて、いつになったら建設が始まるのかさえわからない。最終的にはオロモウツからブジェツラフまで高速道路で結ばれるはずなのだが、こちらが生きている間に完成するのだろうか。

 現時点での救いと言えば、中国企業が高速道路建設工事を担当していないことと、中国資金での建設工事にはなっていないことだろうか。以前、運河を掘ってドナウ川とオーデル川を結ぶ河川輸送のルートを開削しようというプロジェクトが中国企業主体で計画されているというニュースがあって、すでにホドニーンの近くに貨物の集積場の建設が始まったなんてことも言われていたが、幸いなことにこちらも実現していない。中国政府にしても、中国企業にしても、約束するときは気前よく膨大な額を投資すると言うけれども、実際には、その何分の、いや、何十分の一かしか投資しないからたちが悪い。スラビア・プラハは例外に過ぎないのである。
 武漢風邪の流行を機に、世界の中国依存の深化という形で進んでいるグローバリゼーションが停止するか、せめて方向を変えるかしてほしいものだと思う。このままだと中国に支配された世界と言う最悪の未来が実現しかねない。
2020年5月22日23時。





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2020年05月24日

半自宅監禁日記(五月廿一日)



 今日も火曜日に続いて、午前中から職場に出ることにした。昨日も、午前中の早い時間からオンラインで会議が入っていたため自宅で仕事をしていたけど、会議疲れで頭が働かなくなったこともあって、夕方から散歩に出かけて、一時間以上も街の周囲を早足で歩いてきたから、久しぶりの四日連続外出ということになる。

 非常事態宣言下で、原則外出禁止というと、外に出ることは許されないと思いがちだが、実際はそんなことはない。一番規制が厳しかった時期でさえ、仕事のための外出、営業が許可されている店での買い物は許可されていたし、健康維持のための散歩やジョギングなども、人の多くないところを選んでという条件は付いたものの禁止はされていなかった。だから、それが散歩であろうと、ちゃんとした名目さえあれば、マスクを着用して大手を振って外出してもよく、それを理由に非難されるいわれもなかった。
 それでも当時外出する人が少なかったのは、規制の細かいところがうまく伝わっていなかったのと、何となく散歩などというもののために外出するのがはばかられるところがあったからだろう。少なくとも、個人的にはそんな気分で、無理して散歩しなくてもいいやと考えることが多かった。その後、政府が記者会見やニュースなどを通して周知し、規制の緩和が始まったことで、特に週末などに外出する人の姿が増えたのだが、同時にマスクの着用や、人間距離を取るというルールを守らない人も増えた。これは批判の対象となり、処罰された人もいたはずだ。

 今週毎日街に出て思うのは、非常事態宣言下で外出を我慢していた人が結構たくさんいて、月曜日から外に出るようになった人も多いのかなということだ。数が増えただけでなく街行く人々の表情に余裕が戻ったようにも感じられる。今日も午前十時過ぎという比較的早い時間だったけれども、あちこちのレストランのザフラートカで営業の準備が進められていたし、喫茶店のザフラートカの中にはすでに客が何人も入っているところもあった。
 ただ、先週は全く見かけなかった、マスクを着用していない人の姿も、片手で数えられるぐらいだったけど、見かけたから、非常事態宣言が解除された開放感が、日本人が好きな言葉で言えば、気のゆるみとなって表れている部分もなくはない。これは自分でも他人のことは言えないのであって、初日の月曜日と、二日目の火曜日は、マスクを忘れて家を出そうになって、慌てて取りに戻ることになってしまったのだった。

 職場に向かう途中で、コーヒーを買いにコドーによった。今後は職場に出る日も増えるだろうから、職場用にコドーブレンドも買うつもりだった。自宅用に中米の国の豆を買った後、ブレンドを注文しようとしたところで、現在販売中の特別な豆としてコロンビアの豆が四種類あることに気が付いた。これは試さずばなるまいと最初に注文したのを、すでに何度も飲んだことあるし、職場用にまわすことにして、一つ選んで注文した。銘柄を見てもどんなコーヒーかわかるほどの通ではないし、二つ同時に飲み比べて初めて違いがわかる程度の舌しか持っていないけど、あれば、いろいろ飲んでみたくなるのである。

 ついでに以前から気になっていた、プラスチックの蓋つきのガラス製のカップにコルクの輪っかがついて、熱いコーヒーでも持ち運びできるようになっているものも購入。これでコドーの持ち帰り用のコーヒーを買うこともできるようになる。持ち運びを考えるとプラスチック製のほうが軽くていいのだろうけど、熱い飲み物をプラスチック製の容器で飲むというのに抵抗があるのである。
 だから、蓋に開けられた穴からコーヒーを飲むようなことは絶対にしないと断言できる。せっかくの味が落ちそうじゃないか。オロモウツでいくつもの喫茶店共同で進行中のプロジェクト、使い捨ての紙コップの代わりに何度も使えるプラスチックのコップでコーヒーをというのにも関心はありながら手は出していない理由もそれである。

 今日、仕事用のメールアドレスを開けたら、みょうちくりんな日本語のメールが届いていた。今までチェコ語や英語でなら見たことがあったけど、日本語でもこんなメール出す人が出現したんだ。という感動を共有するために、意味不明、もちろん詐欺だというのはわかっているけど、日本語が変で何が言いたいのかよくわからないメールを引用しておく。


差し押さえを回避するために(11億200万ドル)の債券預金の請求を支援するために連絡を差し上げています。故国の国民は、銀行の前に完全に預けておくために、国の国民を残しています。 すぐに返信してください。メールアドレスから直接私にメッセージを送ってください。(robertgabold@gmail.com)
Mr Gabol


 我が知り合いにはロベルト・ガボルなんて人はいないはずである。何かスロバキア人っぽいと感じてしまうこの名前、こちらがチェコにいることを承知で送りつけてきているとしたらなかなかの努力だと言えよう。詐欺師の世界でも在宅勤務で詐欺メールに手間と時間をかけるようになっているのかね。そう言えば、ブログのコメントも最近偽物販売サイトの宣伝コメントが増えているのだった。日本語も割とまともだったから、日本人のアルバイトが増えているのかと思ったのだけど、この手の仕事は送った数ベースで報酬が決まるのか、売り上げに対する歩合制なのかちょっと気になってしまう。プログラム組んでほぼ自動でやっているんだろうけどさ。
2020年5月21日24時。






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2020年05月23日

半自宅監禁日記(五月廿日)



 選手一人の感染が確認されたムラダー・ボレスラフとリーグ再開初戦で対戦することになっているスラビア・プラハでも一人の選手の感染が確認されたらしい。どちらも症状はでておらず、普通に練習をしていたようだが、感染がわかってからは自宅隔離状態に置かれている。ただし、チーム全体を隔離することはなく、両チームとも再開された練習を中止して、選手たちの体に過度の負荷をかけない対策をとっただけで、現状では予定通り試合が行なわれることになっている。
 選手だけでなくチーム関係者も含めて、確か1500人以上の検査をして、二人しか感染していないのだから、特に騒ぐほどのことでもないだろう。感染が拡大期にあるのであれば、これは危惧すべき事態であろうが、収束に向かっている現状では過剰に恐れる方が害が大きい。対策責任者も務めた厚生省の疫学の専門家であるプリムラ氏も、ここまでくれば規制をどうするかは学者ではなく、政治家の仕事だと断言している。

 この手の感染症というのは、どんなに厳重な対策をとっても、感染のリスクをゼロにすることはできないのだから、疫学上危険性が残るという理由で規制を継続していたのでは、いつまでたっても規制の解除はできないのである。 こいうところで腹をくくれる政治家が国政を担当していればいいのだけどね。チェコは、専門家の意見を受け入れることが大切だった対策の導入期は、あまり問題はなかったが、規制を解除する段になって頼りなくなった印象である。

 その意味でちょっと心配なのがスロバキアで、周辺国よりもはるかに少ない感染者数と、犠牲者数を誇りながら、規制の解除には慎重な姿勢を崩していない。規制自体もチェコよりも厳しい印象で、輸送用のトラックなどの入国の審査が厳しかったため、スロバキアとの国境から延々トラックの列が伸びていて何時間も待たされているなんてニュースもあった。
 これは、国会の選挙が終わって現在の内閣が成立するまでの間に、武漢風邪がヨーロッパを席巻したため、当初の対策を担ったのは前政権だったのである。その前政権の対策が緩すぎると、就任の際に批判したのが尾を引いているのか、流行が収束に向かい始めてもなかなか規制の緩和が進んでいない。

 チェコが先週の月曜日から解禁した大規模ショッピングセンターの営業も、今日になってようやく解禁されたし、帰国したスロバキアの人たちに課される14日間の隔離生活も、チェコのような自宅ではなく、政府指定の期間で過ごすことを強要され、その設備が刑務所並みだとか、食費を取りながらその額に見合わないものしか提供されないという批判がなされている。
 チェコとオーストリアの間で進んでいる、国境を越える移動の自由化の交渉に関しても、スロバキアも引き込みたいようなのだが、返事が煮え切らないというか、チェコとオーストリアが考えている日取りよりも遅い日程を提案しているようである。チェコで仕事をしたり勉強したりしているスロバキア人も多いから、この二国の国境はできるだけ早く解放するべきだと思うのだけど、なかなか大変である。

 イタリアもそうだけど、ギリシャやクロアチアなど、夏の観光シーズンで一年分稼がなければならない(誇張あり)人々の多い国では、六月中旬をめどに外国からの観光客の受入をはじめる方向で準備を進めているという。無条件に国境を開放するのではなく、武漢風邪の流行を押さえ込むことに成功した国と特別の協定を結ぶことで、その国民への入国の便宜を図る、つまりは検査や証明書なしでの入国を許可するなんてことを考えている国もあるようだ。

 チェコは、チェコ人が大好きな夏のバカンスの地、クロアチアとの協定を結ぼうと働きかけているようである。もちろんクロアチアの流行の状況がイタリアなどと比べるとはるかによかったのも、交渉対象として選ばれた理由である。当初はプラハから飛行機で往復するチェコ人観光客を対象にという話だったのだが、その後オーストリア、スロベニアなど周辺諸国の状況も改善されたことで、陸路での移動も対象になるかもしれない。
 そういえば、チェコ、オーストリアなどを中心に、中欧の武漢風邪の流行が終息に向かっている国々で、ミニシェンゲンみたいなものを設定して、相互の国民の出入国の規制を解除するという計画も存在するはずだ。さすがに外国からの観光客の落ち込みを国内需要だけで取り戻すのは不可能だから、全く入国させないというのも現実的ではないし、あれこれ入国後の隔離生活だの陰性の証明書だのが必要になると、観光客が来るとも思えない。EU主義者は、分断行為だとして批判するのだろうけれども、現状で一斉の国境解放をしたら、再度流行が戻ってくるのは目に見えているから、これが現実的な対応というものである。

 まあ、チェコでは、来週からのホテルの営業再開で、再開しても現状ではどれだけ客が来るかはわからないけど、滞在許可なしでの入国も、条件さえ満たせば可能になるらしいから、今年の夏がどうなるのは少しは見えてくるのかな。
2020年5月21日9時。






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2020年05月22日

半自宅監禁日記(五月十九日)



 本来ならば昨日書くべきだったのだろうが、話が違う方向に進んでしまって書けなかったので、市に遅れで昨日の話しから始めよう。午前中は自宅で作業をしていたのだが、せっかく非常事態宣言が解除されたのに、外出しないのはもったいないと考えて午後から職場に出ることにした。ニュースでは、宣言の解除前とあまり変わらないと言っていたが、先週街を歩いたときと比べるとはるかに雰囲気が明るくなっていたような気がしたのは、天候の差だけではないと思う。
 フローラの公園や、街中を歩く人の数自体も多かったが、天気がよかったこともあって、空気が、先週までの晴れていてもどこか澱んでいるような空気がさわやかなものに感じられた。それはこちらの気持ちのありようを反映したもので、実際のところは変わっていないのかもしれないが、同じような気持ちを抱いていた人はいるに違いない。

 昨日職場に出たのは今日の仕事の準備で、自宅からやってもいいのだけど、せっかく非常事態宣言が解除されたのだから、職場でやることにしたのである。例によってビデオ会議というやつなのだが、職場のPCでZoomを立ち上げてみたのだが、スピーカーもなければカメラもついていなかった。スピーカーとマイクは棚漁りをしたら、ゲーム用の妙に質の高いマイク付きヘッドホンが出てきたからいいのだけど、カメラはどうしようもない。
 ということで、電車で長時間移動するときに携帯して書き物をするのに使っているノートPCを引っ張り出した。こちらにはカメラがついている。Zoomを立ち上げると、なんか変。自分の顔が上下反転していたのだ。通常でも鏡と同じように左右反転するから、そういう仕様かとも思った。最近新しいバージョンが出てセキュリティーがどうこうとか言っていたしさ。このままでもいいかとも思ったのだけど、あれこれいじっていたら上下を元に戻すことに成功した。これで準備完了である。

 職場からの帰りは運動不足解消のために遠回りすることにした。改修工事中だったモラバ川に架かる橋、ロシア正教の教会の前の橋の改修工事が済んだというニュースも見かけた記憶もあるので、河岸工事も終わっただろうと川沿いの道を散歩することにした。そうしたら駅と旧市街を結ぶモラバ川の橋で改修工事が始まっていてその前後の河岸の道も通行止めになっているようだった。この河岸の工事はもうずいぶん前に始まったと思うのだけど、日本とは工事のスピードが違うのである。
 それでも下流のパラツキー大学の法学部の辺りからシャントフカの裏にかけてはすでに河岸の改修工事が済んで歩けるようになっていた。以前と比べると、堤防めいたものもできて洪水に強くなった印象である。雨の多い日本だったら、これでも梅雨の時期は毎日洪水ということになりそうだが、雨の少ないチェコではこれで十分なのだろう。手すりがあちこちに設置されて見た目が悪くなったのが気になったが、これも洪水対策の一環なのかもしれない。1997年のモラビア大洪水から20年以上の時間をかけてようやくここまで来たと考えると、なかなかに感慨深いものがある。

 今日は職場へ向かう際に昨日通ったのとは反対側の河岸を歩こうと思って出かけたのだが、工事の車両が出ていて、橋の袂からモラバ川沿いの道に降りていくことができなかった。仕方がないので駅の前のほうまで大回りをしてロシア教会の前にでた。大回りをしたのは歩く距離を増やすためであって特に見たいものがあったからというわけではない。ただ、河岸工事の様子を見ることができたのは興味深かった。あんまり進展している様子はなかったのだが、どうも川幅自体を広げる工事をしているようで、昔作られた河岸のレンガの壁なんかも撤去の対象になるようである。今後はさらに上流の部分も改修されていくことになるのだろう。気の長い話ではあるが、オロモウツが洪水に強い街になるまでにはまだしばらくかかりそうである。

 昨日、今日と街を歩いていて気になったのは、営業を再開していない店がいくつかあることで、中には新たな借り手を求める張り紙が出されているところもあった。普段から店の入れ替わりがないわけではないから、これらの店のすべてが今回の武漢風邪騒ぎで廃業したということはないだろうけど、止めを刺されたなんてところはいくつかあるに違いない。今後もこの手の廃業、閉店は増えると予想されているから、数少ないなじみの店が消えないことを祈っておこう。
2020年5月20日9時30分。







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