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2024年7月刊フロースコミックスどんな手を使っても、私は生き残ってみせる──!自宅でラーメンを作っていたはずが、気がつくと普通のOLから、小説のモブキャラに憑依していた!?しかも、宮廷のあらゆる男を虜にしてしまう魔性の美男子・ユルーゲルが登場するBL小説で虐げられている王妃のメイド・アスとして…。この異世界で生き抜くことを誓ったものの、アスを待ち受けていたのは、冷酷な国王からのある命令で──。ハードモードなメイドライフファンタジー、第1巻! ↑楽天ブックスより、あらすじ引用登場人物 アス=王妃宮で働くメイド。 とある事件をきっかけに王子の乳母に任命される。ユルーゲル=エバンスが寵愛する青年。 エバンス=国王。 王妃=エバンスから蔑ろにされている。 ミオ=王子付きの護衛。ふと気が付くと出産真っ最中の王妃の部屋に控えるメイド・アスになっていた主人公。今の今まで私はインスタントラーメンを作っていたはず。産まれたのは王子で、後処理で忙しない王妃宮で彼女は右往左往。でも、気になるのは現在の自分の姿。同僚に頼んで少しの間だけ抜けさせてもらい化粧室に飛び込んだ。鏡に映るのはメイドの制服を着ている慣れ親しんだ自分の顔。子どもの頃からファンタジー小説に夢中になっていたアスは、その後、異世界ものにどっぷりハマった。いつか私も異世界転生して第二の人生を満喫するのだ。だが、そんな彼女もアラサーになり、憧れもいつか忘れかけていた。翌日目覚めてもアスのまま。私は本当に異世界転生してしまったのか。それから10日ほど経ったある日。世継ぎの王子を産んだというのに、男の愛人に現を抜かす国王から蔑ろにされている王妃の姿を見たアスは以前読んだBLファンタジー小説「脱出記」の一文を思い出した。国王エバンスにその愛人ユルーゲルとは「脱出記」のメインキャラではないか。しかも、この小説は登場人物の死亡率が異常に高い。アスなんて名前に覚えが無いのを思うとモブの一人だと推察できる。故に自分も死ぬ可能性があると言うことだ。憧れの異世界転生であっても早々に死んでは意味が無い。それに、元の世界に帰れる手立てがあるかもしれないし。アスはなんとしても生き残ると決意した。王妃宮では泥棒猫と陰で呼ばれ、虫のように嫌われているユルーゲルは、何を考えているのか毎日のように王子に会いに来る。日に3回、母乳を与えている王妃だったが、思う所があるのかそれ以外我が子を寄せ付けない。下手をするとユルーゲルの方が実の母親に見える程だ。暫くして王子付きの護衛騎士・ミオがやって来たが、王宮に比べればここは静かなもの。だが、そんな時に事件が。王子の乳母が黒魔術師と内通していた罪でエバンスに処刑されてしまい、宮は騒然。しかも、たまたまその場にいたアスが次の乳母に決まったのだ。子育て経験のない自分が乳母なんて無理ですとメイド長に訴えたものの、王命は絶対と取り合わない。そして、彼女は再び思い出したのだ。王子を育てた年若い乳母の存在を。作中で名前こそなかったが、それがアスだったのでは。幸い、その乳母が死んだと言う記載はなかった。ならば自分は最後まで無事なはず。そして、今後の展開では両親から無関心な扱いを受けているこの可哀想な王子は、いずれユルーゲルに心酔したミオから王妃の悪評を吹き込まれ母を憎むようになる。でも、そんなことはさせない。私が王子様を良い方に洗脳してやる。お父さんの方がクズ男だったのよ、と教えてあげるのだ。かくして、アスの乳母生活が始まって・・・。海外で3000万ビュー超えの人気作ですが、こちらも漸くコミックス化。現在141話まで更新されていています。展開的にそろそろクライマックスかな?まだ1巻なので登場人物も出揃っておらず、メインヒーローのクラインの登場も2巻から。あれ?こんなに遅かったっけ?そして、序盤はかなり淡々とした展開のため、退屈に感じる方もいるかも。ここを乗り越えたら本当に面白くなるので。原作では悪役側に付いてしまうミオもアスと交流を重ねて行くうちに良い友人、心強い味方になり、ヒーロー・その3ポジに。その2である魔法使い・シエルが出てくるのは3巻以降かなぁ。(この辺り、ピッコマで読んだのがかなり前だからうろ覚え)個人的にはメインヒーロー・クライン推しですが、結局アスは誰とくっつくのか。こちらも全16巻くらいになりそうだから、本当に年に2冊は確実に出してくれるよう祈ってます。
2024.08.25
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2024年8月刊フロースコミックスエルパーサ国の王女でありながら奴隷出身のベアトリーチェは夫の裏切りによって、帝国の捕虜となってしまう。なんとか生き残ろうともがく中、腹違いの王女が無残に殺される光景を目の当たりにしたことで、自身の正体を隠しながら、奴隷・クロエとして生きていくことを決意するが──!?正体を隠す王女と孤高な騎士のラブロマンス第1巻!! ↑楽天ブックスより、あらすじ引用登場人物 クロエ=エルパーサ国の王女・ベアトリーチェ。 国が滅ぼされ捕虜になった後に奴隷の身分に落とされた。アレクサンドロス=帝国の騎士団長。クロエの正体に気付かず興味を持つ ギルバート=エルパーサ国宰相でベアトリーチェの夫。エルパーサ国の王女・ベアトリーチェは、数奇な運命の持ち主だった。若くして亡くなった漢方医の記憶を持ったまま異世界転生を果たし、知識を生かして薬屋の奴隷として働いていた彼女は、ある日自分がエルパーサ王の庶子であると知らされ王宮へ。そんな最中、王の友人である宰相・ギルバートが王女との結婚を希望。しかし王は嫡子である王女二人を嫁に出すことを渋り、結果庶子のベアトリーチェに白羽の矢が立った。彼女は降嫁を命じられギルバートに嫁いだが夫はとんでもないサディストで、ベアトリーチェはその暴力に怯える日々。結婚して1年ほど経った頃、ギルバートはノステロス帝国に寝がえり、エルパーサ城は陥落。王は首を取られ、城に居た王族は皆惨殺された。ギルバートの屋敷にいたベアトリーチェは無用な殺生を止めさせるために自ら投稿。死を覚悟したが、指揮官であるアレクサンドロスは純血の王族でない上に黒目黒髪の彼女にはエルパーサ王族特有のプラチナブロンドの子どもは産めないと考え、戦争捕虜として帝国へ連れ帰えることに。国を裏切ったギルバートは褒賞として帝国から元エルパーサ国の地を領地として貰い、その領主に治まることになったのだが、妻の安否を全く気にもしないギルバートにアレクサンドロスは不快感を覚えていた。帝国に着いたベアトリーチェは、結局下級奴隷になることが決定。その際、加虐趣味のある騎士に目を付けられたことを機に、長くのばしていた髪を短く切ってイメージチェンジ。薬屋で働いていた頃の名・クロエと名乗るように。前世の記憶も相俟って彼女は配属された医局の薬草棚に興味津々。ついつい、雑多な棚を整理し片づけたことを看護課副院長のホルヘに怒られ罰を受けるが、薬草の知識と文字の読み書きができることが評価された。ホルヘの元で働き始めた彼女はある日、誤って毒草を食べ治る見込み無しと殺処分が決まったアレクサンドロスの愛馬・ハウルの治療を頼まれ・・・。海外で3800万ビューという人気作がついにコミックス化。この巻ではベアトリーチェ(クロエ)と、色々めんどくさい男・アレクサンドロスとの出会いが描かれています。今更新してる最新話(134話)では熱々な二人ですけど、今回改めて最初から読むとまー、その片鱗が全く見えないのが笑える。この頃はまだアレクサンドロスもベアトリーチェ=クロエとは気付いてないので、おもしれぇ女程度の興味しかない。大切な馬を本当に救えるというならやってみろ、と彼女の力量を試すのでした。1巻には0話から~13話までを収録。多分、14~15巻くらいまで行きそうなので出来れば年に2、3冊は発行して欲しいですね。
2024.08.23
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2023年8月刊モンスターコミックスf漫画:ほいっぷくりーむさん、原作:ヤマトミライさんグレイグが不在の間に屋敷を訪ねてきたシェリルの妹・リリアは、自分こそが辺境伯夫人だと主張し、我が物顔で屋敷を闊歩し始めた。シェリルと使用人達がどうしようもできないなか、リリアはシェリルに無理やり離縁させようと迫る。最愛の人のピンチにグレイグは…!?大人気シンデレラストーリー、ついに完結!! ↑楽天ブックスより、あらすじ引用登場人物 シェリル=侯爵家の長女。求婚されて嫁いだものの人違いと判り、一年後に離縁 される予定だった。 グレイグ=辺境伯家の当主でシェリルの夫。 リリア=シェリルの妹。外面の良い悪女。そういえば、3巻の感想書くの忘れてました(^_^;)でもまぁ、今更なので完結巻の方を。前巻のラスト間近にて、グレイグの留守中に辺境伯家に乗り込んで来たリリア。どうせシェリルは離縁されるんだから私が次の夫人になる、とふざけたことを宣うリリアでしたが、一度袖にした男の妻に収まろうなんてプライド無いのか、この女。シェリルは妹の狡猾な罠に嵌り、夫人の為の部屋を追い出され、テリーが懸念していたグレイグのサイン入り離縁書がリリアに見つかって追い詰められてしまいます。ここに来て、嫁いで来たばかりのシェリルへの仕打ちへの戒めとしてグレイグが残しておいた離縁書。気持ちは判らんでもないけれど、彼女とこのまま夫婦として生きていくと決めたからには処分しておけよと。とはいえ、勝手に当主の部屋に入って引き出しを漁るリリアもなぁ。(実行犯はメイドでしたけど)それにコミカライズ版で読んでても、辺境伯の屋敷に騎士すら置いていないのが物凄い違和感が。まぁ、そんな連中居たら高々女3人組程度に屋敷占拠なんてできるわけないので、お話の都合と言うことなんでしょうね。人の屋敷で好き勝手やって来たリリアではありますが、グレイグの妻になろうと焦っていたのは、今までの素行の悪さのせいで、実家に相当な負債を負わせ、他国の裕福ながら可逆趣味のある子爵との縁談が薦められていたからでした。そんな奴に嫁がせようとしてたとは、さすがに次女に甘かった両親も面倒見切れなかったと見える。ホント、当初決まってたとある国の第三王妃の座で満足しとけば良かったのに。リリアの身から出た錆を利用し、シェリルを虐めた罪を償わせるため、相応の仕返しを用意したグレイグ。この一連の流れは読んでても痛快でした。最期は怒涛のハッピーエンドなエピローグで、長男誕生により、シェリルが本当にハルウェート家の血統だと判明。さて、あのクソ親父は孫を見たらどう思うやら、と匂わせ、ラストのアレですよ。今更、後悔しても遅いっての。精神的に追い込んで早死にさせた前夫人と虐げ続けて来たシェリルへの懺悔はもう受け入れられるはずないんだよなぁ。シェリルの判断は当然だと思う。それにしても、将来的に5人もの子宝に恵まれた二人だけど、ちゃんと夫婦それぞれに激似な子達が一人ずついるのが漫画ならではの演出でとても良かったです。評価:★★★★★やっぱり色々感慨深い。
2023.08.22
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2023年7月刊noicomi COMICS著者:富樫じゅんさん/クレハさん「俺が愛するのはただひとりだーー」鬼の花嫁となった柚子を取り戻したい柚子の両親は、瑶太の妖狐の能力を使い護衛を突破、柚子を無理やり家に連れ帰ろうとする。騒ぎを聞きつけた玲夜は激怒し、妖狐の当主・撫子と面会、瑶太と花梨に厳罰を下しーー。 ↑楽天ブックスより、あらすじ引用登場人物 柚子=鬼の「花嫁」に選ばれた少女。鬼龍院玲夜=あやかしの頂点である鬼の一族の次期当主。 花梨=柚子の妹で、妖狐一族の瑶太の「花嫁」 狐月瑶太=妖狐一族の少年。コミカライズ版の3巻目です。この巻にていよいよ、玲夜の両親である千夜と沙良、妖狐一族の当主・撫子もお目見え。主要人物たちも出揃い、漸く原作1巻分消化してるのかなと思いきや、クライマックスの途中でぶった切っててビックリ。なるほど、ここで終わるのか。改めてこのエピソードを読むと、柚子と花梨の両親は本当に毒親だなぁ。父方の祖父母は常識人なのに、一体どうしてあんな偏った考えを持つようになったんだろ。やはり金?どちらにせよ、原作でもこの人達は最後まで反省しないんで縁を切って正解。なまじ金蔓がいると思うから当てにして働かないんでしょうしねぇ。巻末には桜子目線の短編漫画とクレハさんによる、柚子のクラスメイト視点の短編小説が収録されています。今回もフェア(?)参加している書店で購入すると、表紙絵のクリアしおりが貰えるようで、今回は同日発売の原作小説・新婚編三巻の方もしおり付きでした。しおりはいくらあってもいいので、嬉しい特典です。明日は、その新婚編三の感想記事をUP予定です。評価:★★★★★何故か、楽天では紙媒体のリンクが出なくて電子書籍となっています。
2023.07.28
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2023年4月刊アルファノルンコミックス原作:朧月あきさん漫画:七里ベティさん天涯孤独で育った里穂は、花菱家に養女として引き取られ、周囲の皆から虐げられる過酷な日々を送っていた。そして17歳の誕生日、里穂はあやかしの「生贄」になるよう養父から告げられる。しかし、絶望する里穂の前に現れたあやかしの帝は、彼女を「生贄」ではなく「花嫁」として迎え入れるつもりだったようで……? ↑楽天ブックスより、あらすじ引用登場人物 花菱里穂=花菱家の養女。 麗奈の身代わりで、あやかしへの「生贄」にされた。 朱道=あやかしの帝。里穂を自らの花嫁として迎える。 雪成=朱道の従者。 花菱麗奈=花菱家の長女。 花菱煌=花菱家の長男で麗奈の双子の弟。不遇ヒロインものです。同名小説のコミカライズ版だそうですが、私は未読。大好物ジャンルなのにまだまだチェックが甘い(^_^;)その昔、花菱家の先祖の大名は、あやかしとある条約を結んだ。あやかしに人間界での悪行を禁じる代わりに、100年に一度「生贄」を捧げると言うもの。綿々と受け継がれてきたこの掟。今年はその「生贄」を献上しなければならない。本来ならば花菱家の末裔で年回りも丁度良い長女・麗奈がその役割を担うはずだったのだが、現当主は可愛い娘をむざむざ死なせに行くわけにはいかないと、7年前に麗奈と同い年の少女・里穂を養女として迎え入れていた。その里穂は天涯孤独で施設育ち。しかも引き取られてからと言うもの麗奈を始め、その双子の弟・煌に虐められる毎日。味方になってくれたのは親友の亜香里のみだった。そんなある日、里穂は義父から麗奈の代わりに「生贄」になるよう命じられた。自分が引き取られたのも身代わりにするためと聞き、内心ショックを受けるも、断ったとて彼女には居場所がない。覚悟を決めて、異界に繋がる祠に入ると、あやかし側から迎えが来ていた。そして、辿り着いた邸にて、あやかしの帝・朱道と対面。てっきり自分は糧として朱道に食われるのかと思いきや、そもそもあやかしは人間を食わないと言う。今までの「生贄」とされた娘たちは皆帝の花嫁として迎え入れられていたらしい。しかし、朱道は里穂に興味を示さず嫁も不要と言い、危うく追い出されかけたのだが、自分にはもう帰る場所が無いのだと頼み込み、一先ず邸での滞在だけは許された。せめてもと、使用人たちに混じり掃除や洗濯など率先して働く彼女だったが、古参の下女たちに里穂の立場を勘違いされたことで手酷い嫌がらせを受けるようになり・・・。あの花菱家の面々が胸糞全開だったのに、あやかしの家でも虐められるって不運過ぎる。暫くその虐めの場面が続いたのでハラハラしましたが、付喪神たちの思念を読み取り里穂の境遇を知った朱道によって救われ、彼の妻としての待遇を受けられることに。やがて、朱道も里穂に興味を持ち、段々と心惹かれて行きます。元の家の連中にもザマァさせてやりたいと思ってたら、舞台は人間界に戻るみたいです。でも、麗奈が里穂の境遇に嫉妬して何かやらかしそうだし、どいうう展開になっていくのか楽しみ。というか、今更後悔しても遅いし、あんたじゃ早々に追い返されてそうだけど。コミックスも1巻が出たばかりなので、原作も買っちゃおうかな。まだ2冊のうちに。評価:★★★★★「鬼の花嫁」がお好きな方はハマるかと。
2023.05.13
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2023年3月刊ビーグリー著者:村上私さん継母に虐げられ育ったアンナは、怪しい噂を持つ王子・エヴァンの住む山城へと奉公に出されてしまう。新人いびりに遭い窮地に立たされるアンナ…。しかしそれを救ってくれたのは王子・エヴァンだった! 『人の心が読める』異能を持つゆえに、心を閉ざした王子と心優しいメイドの少女。不遇な二人が出会った時、運命の歯車が回り始める! 『伝説の宝石』をめぐって欲望と思惑、そして愛が交錯するラブファンタジー開幕!! ↑楽天ブックスより、あらすじ引用登場人物 アンナ=継母と義妹に虐げられている少女。エヴァン=第一王子。人の心が読める能力を持つ。フィオナ=アンナの義妹。読みたいと思っていた所、ピッコマの「待てば\0」枠に入ったため漸く1巻分だけ読めました。不遇ヒロインものです。継母と義妹に虐げられ、挙句の果てには山奥にある城に奉公に出されたヒロイン・アンナ。その城は隠遁生活を送る王子・エヴァンが住んでいるのだが、先輩の使用人たちはやる気の無い者ばかり。一人真面目に働くアンナは彼らを横目に押し付けられた分も仕事をこなしていた。実際のところ、家にいた頃より全然マシ。それに、彼女の働きを褒めてくれる人物も。だが、城に来て3ヶ月経った頃、何故かアンナに給金は一切支払われず、心配になって尋ねたら殴られる始末。どうやら彼女の給金は使用人頭に着服されているらしい。そんな折、地方へ働きに出ている兄・アレンから手紙が。流行り病で臥せっているそうでいくらか用立てて欲しいとの頼みに、再度給金を貰えるよう頼みに行ったアンナは使用人頭からある提案をされる。窮地に陥った彼女を救ったのは、この城の主・エヴァンで・・・。先ず、継母と義妹は一体何様?当主であるアンナの父が亡くなってからというものやりたい放題。終いには、義妹・フィオナの結婚に邪魔だからとアンナを奉公に出すって意味判らん。そして、アンナの勤め先となるのが、ある特殊な力を持った王子・エヴァンの住む城。彼の母は先代「宝石の娘」であり、その血のせいか、エヴァンには人の心が読める。しかし、謀反人などを見つけるには重宝すれど、人の醜い一面も知ってしまう、忌むべき力。エヴァンはすっかり人間不信となっていたのだけど、そこで美しい心根を持つアンナと出会います。彼女の心は何故か読めず、まるで亡き母の様。エヴァンは彼女に興味を持つものの、後にアンナの継母の策に嵌り二人共々ピンチに。この手の話では割と早い段階に事態は好転していくのがパターンなんですけど、なかなか一筋縄ではいきません。序盤の城の使用人たちからの虐めも度を越してたし、不幸にも程がある。アンナこそが「宝石の娘」なのに、何の力もないフィオナが継母の策略で「宝石の娘」として未来の王妃になるとか有り得ない。あー、早く化けの皮が剥がれてくれないだろうか。恐らく、最後はエヴァンと一緒になるんだろうとは思うものの、結構モヤモヤ展開が続きそうですね。こういう内容は大好物なれど、電子版でしか販売されてないのが少々惜しい。普通に紙媒体で出して欲しいな。評価:★★★★☆
2023.04.16
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2022年3月刊モンスターコミックスf漫画:眠井フジさん原作:硝子町玻璃さん「は?お前はもう二十七歳じゃないか」聖女であるマリアライトは年齢を理由に婚約者であった王太子から婚約破棄をつきつけられる!様々なことがあり過ぎてメンタルが強固になったマリアライトはそれを了承し生家に戻るが、そこには角が生えた子供が隠れていて…?さらに、凄まじいスピードで成長した彼はマリアライトにベタ惚れで、自分の国に連れ帰る気満々!!なろう発溺愛ファンタジー待望のコミカライズ! ↑楽天ブックスより、あらすじ引用登場人物 マリアライト=アラサー聖女。国の繁栄のために尽力していたが、年齢を理由に 王太子から婚約破棄された挙句に王宮から追い出される。 シリウス=空き家だったマリアライトの家に住み着いていた少年。 レイブン=シリウスを探しに来た側近。タイトル通り、聖女ものです。ピッコマにてコミック1冊分以上無料で読める期間中なので、読まないと勿体ないってことで、ここ数日コミックスの感想が続いてるのはそのせいです。これを機に原作も読んでみようかなって気になってるので、後にそちらの感想も投稿するかも。平民産まれのマリアライトはある日突然聖女の力に目覚め、間近に迫っていた結婚は取りやめとなり、当時13歳だった王太子の婚約者に据えられた。マリアライトの力は植物への影響が大きく、緑で潤し実りを助け早めるもの、あちこちの地域を回ってその恵を授けた結果、見違えるほど豊かな国となって行った。あれから数年、この国の繁栄は偏にマリアライトのおかげと言っていい。なのに、大人になった王太子はそんな彼女を年増と言うだけで遠ざけただけでなく、挙句に婚約破棄を言い渡して王宮から追い出してしまった。マリアライトにしてみれば、婚約してから碌に顔も合わせない王太子に愛情を持てずにいたので、この事態にもさしてショックは受けず、一人実家へと戻っていった。両親も亡くなり、すっかり寂れた実家には一人の少年が住み着いており、のっぴきならない事情があるのだろうと察した彼女はそのまま少年を保護することに決めた。少年はシリウスと名乗り、その頭には2本の角が。おそらく魔族か、そのハーフだとすぐに察しは付いたものの、マリアライトの態度は何ら変わることなく、聖女の力を生かした作物の売買でシリウスと二人、食うには困らず暮らすことが出来た。あれから半年、シリウスは見違えるほど成長し見た目には20歳前後の青年の姿になってマリアライトも内心驚いていた。その頃になって、漸く彼の口から事情が語られ、やはり彼は魔族だと判明。魔界での政権争いに巻き込まれ人間界まで逃げて来たのだそうだ。どうりでこの成長速度。最近では、町に行くたびに恋人同士と間違えられて変に意識してしまう。シリウスもやたらと彼女に懐き一方ならぬ執着めいたものを感じるし、どう接すれば良いのやら。二人の関係が少しずつ変わり始めた頃、黒髪の青年が家の近くで行き倒れており、介抱すると目覚めた彼はレイブンと名乗り、シリウスを探していたのだと言う。偶然の再会に喜ぶ彼らだったが、レイブンによれば政権争いも沈下したため魔界へ帰って来いとの王からの命令を受けていた。シリウスこそ魔界の皇太子で・・・。年齢もあるんでしょうが、マリアライトがとにかく逞しい。婚約破棄されようが王宮から追い出されようが、この力があれば取り敢えずは食うに困らない。優しいけれど、細かいことにはこだわらない彼女はシリウスが魔族と判っても庇護するべき対象と彼を保護し共に暮らしていくわけですが、まさかたった半年で青年の姿になるとは予想外。ちょっとときめいたりもしたりするものの、過去2度も結婚のチャンスを逃している分、その手のことにはちょっと臆病になってたりします。一度目はともかく、二度目のパターンは王太子の自分勝手な考えからなので、これは後にザマァされるのかしら。マリアライトが魔界に行っちゃったんで、この国の今後がヤバそうな。ヒーローのシリウスはマリアライトに惚れこんでるので一生手放さそうだし、三度目の正直ばりに漸く幸せを掴めそうなヒロイン。このジャンルの王道展開でありながら、キャラが皆面白いのが良いですね。評価:★★★★★
2023.04.09
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2022年3月刊フロースコミックス漫画:綾月もかさん原作:琴子さんある日 異世界に飛ばされた咲良(サラ)は、とある事情から追われ倒れていた少年・ルークを救い、共に暮らしていた。が、ルークが心の傷が癒え始めた矢先、突然サラは元の世界に戻されてしまう。3年後、再び訪れた異世界でサラが再会したのは、国随一の氷魔法使いであり、騎士として功績を挙げ男爵位を得た25歳のルークだった!10歳年下から、2歳年上のスパダリになった彼は「人生をかけて貴女に恩返しをします」と、サラをひたすらに甘やかしてきて…! ↑楽天ブックスより、あらすじ引用登場人物 咲良(サラ)=自室から突然異世界転移した大学生。一時期そこで暮らしていた が現世に戻る。 ルーク=サラが異世界で助け、同居していた少年。 モニカ=異世界にやって来たサラを雇ってくれた食堂の女将。同名のビーズログ文庫のコミカライズ版です。原作の方は未読で、現状この1巻しか読めてません。サラはある日突然自室から異世界に飛ばされた現代の日本人。右も左もわからぬ彼女は、食堂を営むモニカに助けられそこで働きながら暮らしていた。ここは魔法が存在する世界で、サラにも治癒魔法の才があること判り、ちょっとした怪我なら治せるように。この世界にやって来て3ヶ月ほど経った頃、サラは帰り道で大怪我をした少年を保護。治癒魔法で回復した少年はルークと名乗ったものの酷く怯えている。怪我の度合いからしてかなりひどい目にあったようで、敢えて事情は聞かずに彼を手元に置いて面倒を見ることに決めた。ルークは次第にサラに懐き、やがて全幅の信頼を置くまでになった。そして、サラに色目を使う男たちを牽制するように。だが、サラはいつまでこの世界に居られるか判らない。ルークの素性は判ったものの、身元引受人はいないも同然だった。頭の良い子だし、将来職に困らぬよういずれはアカデミーに行かせてやりたい。食堂だけでなく治癒の力を生かし、病院で働き始めたサラは、必死に金を貯め、もしもの時の為にもモニカに事情を話し、貯金と身に着けていたアクセサリーを預けた。予感は的中、これも金になるかもと祖母の形見の腕時計を弄っていたサラは、現代の自分の部屋へと戻っていたのだった。異世界では何か月も過ごしていたはずなのに、現代ではたったの1ヶ月。喪失感に苛まれながらも再び日常に戻った彼女は無事に就職し、あれから3年が経った頃、再びサラは異世界へ転移していた。そこで彼女は大人へと成長したルークに再会。聞けば今年25歳だと言う。あちらでは3年しか経っていないのに、ここではすでに15年も経過していたことに心底驚いたが、あの幼かった彼が今では自分より年上とは。モニカとも再会し、あれからの状況を尋ねると、ルークはサラの残した金でアカデミーに入り、成績優秀で卒業後、最年少で騎士団長にまで登り詰めたらしい。それにしたって、随分な出世ぶりだが、どうやら彼はサラが寝物語に語ってくれた理想の男性像に近づくために必死に努力したのだそうだ。いつか絶対、サラにまた会えると信じて。ルークの一途さが良いです。初恋の人が以前とほぼ変わらぬ姿で現れたら、そりゃ暴走するわ。本来ならアラフォー近くになってるはずだったのに、自分より年下の23歳。守られるばかりだった頃とは違い、今度は強くなった自分が彼女を守る番。あらすじにスパダリとありましたが、確かに4拍子くらい揃ってる青年に成長したのでそう呼んでも良いかも。最終的にくっつくとは思うけれど、途中色々トラブルが起こりそうな予感。正にタイトル通りのお話でした。評価:★★★★★
2023.04.08
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2019年2月刊モンスターコミックスf漫画:無糖党さん原作:soyさん「お前との婚約を破棄する!」いきなり婚約者からの婚約破棄宣言!?どうやら彼は最近転校してきた庶民上がりの伯爵令嬢にぞっこんしているから、私を悪役令嬢に仕立て上げて婚約破棄を企んでいるらしい。婚約自体に未練はないが、慰謝料はたっぷり請求しないとね! ↑楽天ブックスより、あらすじ引用登場人物 ユリアス=ノッガー伯爵令嬢。実業家でもありお金に目が無い。 ルドニー=第一王子。ユリアスを気に入り強引に友人関係となる。 マチルダ=庶民に大人気の漫画「ドキ☆がん」の作者。 ジュリー=自らを「ドキ☆がん」のヒロインと思い込んでいる少女。 ラモール=侯爵家の長男で、ユリアスの婚約者。ローランド=ユリアスの兄。 マイガー=ルドニーの乳兄弟でマチルダの息子。原作は小説ですが今回はコミックスで。kindle unlimitedで突然本が借りられなくなっちゃったからなんで?と思ったら、今年に入ってからのバグらしいです。それも一斉にではなく、急にその症状になるみたいで。一応、ググったら対処法が判ったので今のところ解決したけれど、早い所修正して欲しいなぁ。思わず、口座引き落としの履歴確認しちゃったよ(^_^;)閑話休題伯爵家の長女ユリアスには子供の頃から親同士の決めた婚約者がいる。お相手は侯爵家の長男・ラモール。この婚約、どうやら羽振りの良いノッガー伯爵家からの援助を期待してのものらしい。侯爵家と言えどかなり困窮しているようで、婚約が決まってからと言うもの毎月一定の額をノッガー家に請求してくる結構な寄生ぶりだ。ユリウスにしてみれば、見るからに世間知らずでアホなボンボンのラモールには愛情を持っておらず、精々その爵位だけを利用させてもらおうと考えていた。彼女にとって夫は御しやすい方が都合がいいので。だが、常々その言動からアホも極まれりと思っていたラモールから婚約破棄を言い渡された。どうも、他に好きな女が出来たらしい。伯爵家の援助が無ければ立ち行かない家のくせに、未だに立場は上だと思い込んでいるラモールは清々したと帰って行ったが、勿論毎月の資金援助は打ち切られるからどうなるか見ものだ。それにしても、ラモールが惚れこむジュリーという娘は、確かバナッシュ伯爵家の婚外子で少し前に引き取られたとかいう。成程、確かにドジっ子そうで守ってあげたくなるような美少女だ、ああいうのが好みだったなら、ユリアスなど正反対だったろう。しかし、ラモールがあることないことでっちあげて婚約破棄に関して向こうが有利になるよう仕立てるかもしれない。その前に浮気の証拠を掴んでおくかと絶好のポイントで隠し撮りをしてやった。あと数回ほど撮れば十分。ほくそ笑んでいたユリアスはそこで兄の友人でもある第一王子・ルドニーと出会い、令嬢らしからぬ態度を気に入られ無理矢理友人認定されてしまう。だが、証拠画像の信ぴょう性を問われた際、王子として証言してくれると言われれば、そう悪い話でもないか。そんな中、ユリアスはジュリーにある既視感を覚える。彼女の言動って、ユリアスが資金援助してマチルダに執筆してもらっている漫画「ドキドキ☆貴族になってもがんばっちゃうもんね!」(通称「ドキ☆がん」)のヒロインにそっくり。というか、似たような境遇だからヒロインになり切ろうとしている節がある。ドキ☆がんは庶民に大人気で、ジュリーが読んでいてもおかしくはない。かと言ってなりきりはかなり痛い。あのヒロインは次々にカッコイイ青年とフラグを立てまくり、今の展開だと最終的には王子とハピエンになるはず。念のためルドニーに尋ねるとやはりジュリーと不自然な出会いがあったとのこと。ジュリーはユリアスの兄・ローランドや、ルドニーの乳兄弟のマイガーにまで近付いている。まるで預言書のようにこうも筋書きをなぞられると最終的なお相手にされそうなルドニーは堪らない。金を払うからどうか筋書きを変えて欲しいとユリアスに頼み込み・・・。内容的には終始コメディ調。転生ものっぽいですが違います。御しやすさと爵位だけで婚約していた相手に婚約破棄されたって痛くも痒くもない豪胆なヒロインは、事業家でもあり既に一財産は優に稼いでいる。そんな彼女の商売の一つが「ドキ☆がん」の発行。でもまさか、そのヒロインになりきりが現れ厄介な行動を起こしている。ヒーローの願いで筋書きを変えることになったのは想定外だが、ヒロインも色々味方を付けておかないと悪役令嬢にされかねない。しかし、筋書きを変えたことで物語の王子が悪役令嬢と結ばれると言うとんでも展開になりそうって所で1巻は終わっています。その間、マチルダの事情やその息子マイガーの想いなど注目ポイントは多数。結構面白かったので、そのうち全巻揃えちゃおうかな。評価:★★★★★それにしてもタイトルやあらすじにある「慰謝料」の件は後に回収されるんですかね?現状、慰謝料の「い」の字も出て来てないんで気になって。まぁでもまだコミックスの1巻だしな。
2023.04.07
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2023年2月刊noicomi COMICS著者:富樫じゅんさん、クレハさんあやかしの頂点に立つ存在である“鬼”。その鬼を統べる鬼龍院家の次期当主・玲夜に「花嫁」として選ばれた平凡な少女・柚子。柚子を顧みない両親の家を出て鬼龍院家の屋敷で暮らすことになった柚子の生活は一変ーー。柚子に惜しみない愛を注ぐ玲夜に対して愛されることに慣れていない柚子は上手く応えられないことにもどかしさを感じていて…。そんななか、柚子の出現により婚約を白紙撤回されることになった玲夜の許嫁・桜子が新たな波乱を呼んでーー!?大ヒット和風あやかしシンデレラストーリー、待望の第二巻!! ↑楽天ブックスより、あらすじ引用登場人物 柚子=あやかしの頂点である鬼の花嫁に選ばれた高校生。鬼龍院玲夜=鬼龍院家の次期当主。 荒鬼高道=玲夜の側近。 透子=柚子の親友。猫又のあやかしの次期当主・東吉の花嫁。 猫田東吉=猫又のあやかし。渾名はにゃん吉。1巻の展開と進行具合からして、これは原作1冊分をコミックスは3巻で描くのかなと思っていたら、やっぱり。1巻ではあまり出番が無かった透子やにゃん吉、高道が出張って来た感じ。高道の玲夜LOVEぶりのせいで、本人たちの知らぬ間に周囲からそういう仲なんじゃないかとあらぬ疑いを掛けられてます。この巻で初登場の桜子が意味深なアドバイスをしたおかげで、話を聞いた柚子までぐるぐる。まぁ、これは単に桜子の腐女子な妄想故の要らぬお節介なんですけど、それがまた彼女だけでなく柚子の妹の花梨まで勘違いしてたってのがまた。脇目も降らず柚子一筋の玲夜にしてみれば迷惑以外の何ものでもなく、根も葉もない噂を知った時、3巻での彼の爆発ぶりも楽しみ。家族から蔑ろにされ続け、彼氏からはポイ捨て。おかげで柚子は未だに玲夜の愛情を信じられずにいるものの、彼からの溺愛ぶりに段々と打ち解けていきます。なのに、玲夜の想い人は高道だと聞かされてどういうこと?と。そんな彼女に、縁を切った家族の魔の手が迫り・・・。で、次巻に続く。いやー、いい所で切りますねぇ。これは原作未読でノイコミやシーモアで連載読んでる方はかなり気になったのでは。描き下しで、にゃん吉目線のミニ漫画と、これまた彼目線の本編中のとあるシーンに繋がる一幕を描いた番外編小説が収録されています。予告では3巻は夏の発売らしいけど、多分また原作と同時発売だと思うので、新婚編3巻の告知が出ればはっきりしますかね。今回も初版特典(?)で表紙イラストのクリアしおりが貰えました。評価:★★★★★
2023.02.24
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*画像は1巻のものです。itコミックス著者:ゆざきさかおみさんひとり暮らしで少食だし、作ったところで食べきれない。でも、本当はもっと作りたい! 料理が大好きな野本さんは、そんな想いと職場のストレスから、うっかり一人で食べきれないほどご飯を作ってしまう。そんなとき、お隣のお隣に住む春日さんのことを思い出して勇気を出して夕食に誘ってみると…? ↑楽天ブックスより、内容紹介文引用今回はコミックスです。NHKでドラマ化された作品なので、ご存じの方も多いかと。私なんぞがあれこれレビューするのもアレなので、多くは語りません。一人より、二人で食べるともっと美味しい。そんなお話です。1,2巻はほぼこのダブルヒロインの食事風景ややり取りで展開されて行くんですけど、3巻からは新キャラが二人追加。皆何かしら事情を抱えていたり、自分なりの考えを持っていたり。家族だから必ずしも分かり合えるとは限らない等、読んでると色々考えさせられる内容となっています。ヒロイン二人の関係がどうなっていくのかドッキドキなんですけど、最終的にどんな選択をしても応援していきたい。それと、作中出て来る料理がどれも美味しそうで読んでるとお腹が空きます。凝ったものもあるけれど、家庭料理が多いのも良いです。評価:★★★★★
2022.12.23
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2022年8月刊(画像は1巻ですが、2巻の刊行月です)角川フロースコミックス『何度でも繰り返してやる。死以外のエンディングを迎えるまで…』友達の勧めではじめた乙女ゲーム、公女様のラブラブ・プロジェクトーー。悪女キャラの『ペネロペ』に感情移入しハードモードで死亡エンドを繰り返すも、寝落ち。そして目覚めると…私がまさかの『ペネロペ』にーー!?1度の選択ミスでも即GAME OVER!リセット無しのこの世界で、死亡エンドを避けるために奮闘する ↑楽天ブックスより、あらすじ引用登場人物 ペネロペ=エカルト公爵令嬢。主人公が憑依した乙女ゲームの悪役令嬢でハード モードのヒロイン。 デリック=公爵家の長男。 レナルド=公爵家の次男。 カリスト=帝国の皇太子ヴィンター=ベルダンディ侯爵。 イクリス=ペネロペの護衛騎士。敗戦国の貴族で元奴隷。 エイミー=ペネロペ付きのメイド。昨日の記事にて、2巻が店頭に無かったと書きましたが、もう1件にて無事GET私はピッコマで読んでいます。帯に海外で125万人が読んでいるとの煽り文があるのを見るにかなりの人気作のようです。だから、刊行ペースが速いんだなぁ。とは言え、年2冊が早いって、私もかなり感化されてる気も(^_^;)大富豪の婚外子である主人公は母の死後、実父の家に引き取られます。腹違いの兄二人は彼女を厭い、何かと嫌がらせを仕掛けては虐めていました。多忙な父は息子達の非道を見てみないふりをして、主人公とは関りを持たず、一切助けることも無かった。さすがに耐えきれず、主人公は大学入学と同時に家を出て一人暮らしを始めます。ある日、友人から薦められた乙女ゲーム「公女様のラブラブ・プロジェクト」をプレイすることになった彼女は激ハマり。シナリオと絵は良いけど所謂ヌルゲーなシステムのおかげで、早々に全クリアしてしまった彼女は、1万円の課金で見られると言う隠しエンディングがあることに気付きます。見たいけど1万はなぁ、と逡巡していると注意書きにはハードモードをクリアすると無料で見れると聞いて俄然やる気に。だが、ハードモードはノーマルモードのヒロイン・イヴォンが主役ではなく、そのライバルで悪役令嬢のぺネロぺがヒロイン。しかも、あのヌルゲー具合は何処へ行ったばりのとんでもない難易度で主人公は幾度もバッドエンドを味わされます。やがて彼女は自分と似た境遇のペネロペに思い入れを始めるのです。貫徹してしまい眠気に逆らえず眠りについた主人公が目を覚ますと、自分がペネロペになっていることに気付き・・・。序盤はこんな感じ。ハードモードの世界では出て来る選択肢がクソばかり。どれを選んでも好感度が下がり、下がり過ぎるとペネロペは攻略対象から殺されてしまう。でも、ペネロペは公爵家では難しい立場で味方は一人もいない。使用人たちからも馬鹿にされ、嫌がらせを受け続ける日々。悪役令嬢になったのも、これって環境のせいでは?どちらにせよ、この世界で死ぬことは避けたい。それで元の世界に戻れるなら試す価値はあるけれど。一先ず、この世界での生き残りをかけて攻略対象たちの好感度を下げない様努力する主人公。2巻で攻略対象全員が出揃い、現状一番好感度が高いのはイクリス。次に次男って感じかな。ピッコマの方では大分話が進んでいて、皇太子と急接近。イヴォンがヒロインの際は兄二人は実の兄妹だったけど、ペネロペは養女なので血の繋がりは無し。好感度はともかく、長男が結構靡いてそうだから、案外こっちが最終的な相手かと思いきや、この人は性格がちょっとアレなので、出来れば個人的イチオシキャラの皇太子・カリストと上手くいって欲しい所。3巻は来年の3月発売らしいので今から楽しみ。評価:★★★★★悪役令嬢モノがお好きな方には是非とも読んでみて欲しいお話です。
2022.12.10
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2022年9月刊モンスターコミックスF原作:ヤマトミライさん漫画:ほいっぷくりーむさん妹と間違って求婚されたシェリルは、セノーデル辺境伯から一年後の離縁を言い渡されることとなった。だが、離縁までの期間をめげずに前向きに暮らす彼女の姿を見て、屋敷内で応援する人々が増えていく。そして、流行り病がきっかけとなって辺境伯も自らの勘違いに気付き、彼女の素晴らしさを知っていくのだが…… ↑楽天ブックスより、あらすじ引用登場人物 シェリル=とある事情で不遇に育った侯爵令嬢。求婚書が届き辺境伯家へ嫁ぐも 人違いだったと判明し、一年後に離婚が決まっている。 グレイグ=辺境伯で書類上のシェリルの夫。リリアの悪意によって騙された形で シェリルと入籍し、彼女の悪評を鵜呑みにして嫌っていた。 テリー=セノーデル家の執事。 リリア=シェリルの異母妹。美しい外見とは裏腹に意地悪で傲慢な性格。 姉に自らの悪評を擦り付け、派手に遊び歩いている。 マルクス=グレイグの昔馴染みで隣国の子爵。今回はコミックスです。帯の煽り文句「最高のじれキュンシンデレラストーリー」は言い得て妙ですねwこの2巻に収録されているのは7話から12話まで。かなり気になる所で終わっています。そーかー、ここで終わるかー。シェリルの悪評が誤解と判り、グレイグの態度が軟化。これ迄の非礼を詫びます。シェリルの方もハルフウェート侯爵家での自分の立場と扱い等を包み隠さず話し、蟠りの解けた二人の関係がグッと近付いて行くのです。仲睦まじい様子にテリー始め、屋敷の使用人たちも嬉しく思っていたけれど、どうやらグレイグは離婚を覆す気は無いらしい。これまでの態度から自分が彼女の夫になるなんてとんでもないって心境からのようだが、傍から見ていてもシェリルがグレイグに好意を寄せているのは丸判り。そのまま奥方に迎える方が彼女の為なのに、とテリーは内心じれじれしていました。どうせ、いい結婚相手を探すにしたって彼のお眼鏡に叶う者など見つかるはずもない。そんなことは、昔なじみのマルクスにも見透かされており、気付かぬは本人ばかりなり。そして、二人の関係が大きく変わる切欠となる事件が起きて・・・。この事件も原作小説に比べるとかなりマイルド描写にはなってるんですが、結構胸糞なので、未遂でもヒロインがヒーロー以外にアレコレされるのが許せないっ!な方は、3巻冒頭は要注意。評価:★★★★★グレイグの優柔不断さにイライラはするものの、1巻に比べれば大分マシ。
2022.09.22
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2021年11月刊フロースコミックス唯一自分の外見ではなく、召喚術に興味を持ってくれた「ガスパル」。彼に愛されるためなら、命の危険すら惜しまなかったのに、ガスパルには本命の恋人が別にいたー?!それが自分のいとこ「トリスタン」であることを死ぬ間際、目の当たりにした「イヴォナ」は無残な死を迎え…しかし、死んだはずが、なんと二十歳の1年前に逆戻りー?!人の言いなりの人生だったイヴォナの復讐と運命的な恋を描く転生ラブファンタジー、第1巻!! ↑楽天ブックスより、あらすじ引用登場人物 イヴォナ=代々召喚術師を輩出するボルト子爵家の一人娘。命を懸けて尽くした 婚約者に裏切られ絶望のまま死を迎えようとした瞬間、1年前に時間 回帰した。 クロード=アゼンタイン公爵家の当主で聖剣の持ち主。回帰後のイヴォナに取引 を持ち掛けられ、彼女と契約結婚をする。 ガスパル=ギーズ公爵家の嫡男で皇帝の甥。クロードをライバル視し、彼より手 柄を立てるためイヴォナの召喚術に目を付けて彼女と婚約。数々の功 績を自分のものとしていた。トリスタン=イヴォナの従兄。斜陽のボルト家の更に分家筋の生まれのため困窮し ていたが自慢の美貌でガスパルに取り入り、愛人関係になる。今回はコミックスで。こちらも所謂韓国マンガになります。あらすじでは転生もの風に書かれてますが、どちらかと言えば時間回帰ものかな。自分を裏切り死に追いやった婚約者とその愛人(ヒロインの従兄)に復讐する話。その昔、召喚術師を多く輩出していたと言うボルト子爵家。現当主の父には全くその才がなくボルト家の財産を食い潰すばかり。イヴォナは自分に無関心の父に認めてもらいたくて独学で勉強し召喚術を身に着けたものの、顧みられることはなかった。そんな彼女に手を差し伸べたのはガスパル・ギーズ。公爵家の嫡男で皇帝の甥と言う、イヴォナが近寄れる人物ではないのだが、彼は彼女の召喚術を褒め、しかも自分の未来の妻になってほしいのだと言う。初めて認められて浮足立っていた彼女は更に腕を磨き、神獣まで召喚できるように。だが、手柄は全てガスパルのものとされた。自分は隠れて術を使い、さもガスパルが召喚している風を装う。ガスパルの評判はうなぎのぼりであったが、聖剣の持ち主でもう一人の皇帝候補・クロードには遠く及ばない。ましてや彼は無愛想ではあるものの誰に対しても平等で、分け隔てない対応に人々の人気も高かった。ガスパルはクロードに勝ちたいのだとイヴォナに秘笈と呼ばれる秘術の使用を強要。彼女はガスパルのためにと危険な秘術を行使した結果、美しかった姿形は変わり果て呼吸もままならない状態に陥ったのだった。それでも、彼女の必死の努力の甲斐あってガスパルが次期皇帝に決まったのだが、死期が近づくイヴォナが見たのはガスパルとトリスタンによる愛の語らい。トリスタンは自分の兄代わりの青年でいつも気にかけてくれていた人物。でも陰ではイヴォナを裏切り、ガスパルの愛人に収まっていたのだ。そして、自分がただ利用されただけだったと知ります。もうすぐ自分は死ぬ、でも無性に悔しい。こんな奴らの為に。恨みの念で意識を失った彼女が目覚めると見慣れた子爵家の自分の部屋。秘笈によって変貌した身体も元に戻っており、日付を確認すると1年前。20歳の自分に戻ったと確信したイヴォナはガスパルとトリスタンへの復讐を誓い・・・。私はピッコマで読んでるんですが、現在114話まで公開されてます。クライマックスに入りかかってるというか、取り敢えず復讐は完遂しそうな所まで行ってる感じ。とは言え、ここからまだもう一つ問題に突入していくので、おそらく全140話くらいかなと予想。もー、ガスパルとトリスタンがとんでもないクズなので、そりゃ真相を知ったら死ぬに死ねませんわ。そして、イヴォナが何故回帰できたのかも判明してます。この辺の件を読むと更にクロードに惚れること間違いなしな展開なので、早くコミックスで纏めて読みたいっ。(ピッコマは読み直しがし難いので)当然、私の推しはクロードです。この1巻は出番は少ないけれど、さすがヒーロー、良い男なのです。んが、1巻が発売されてかれこれ1年近く経ってるのが(^_^;)途中数か月休載してたってのも発行が遅い理由かなとも思いますが、やっぱり年に2冊は出してほしいよねぇ。※追記どうやら、今週更新分でシーズン3が終り、暫く休載になるようです。この時点までくればもう休まないだろうと思ってただけに、やられたー感が(^_^;)ちゃんと最後までコミックス出してくれるんでしょうか。評価:★★★★★小悪党な復讐対象たちがヒロインの企みに見事に引っかかり右往左往する様が面白い。
2022.09.13
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2022年5月刊モンスターコミックスF原作:ヤマトミライさん作画:ほいっぷくりーむさんシェリルは侯爵家に生まれながら、「不義の子」として父親に娘として認められず、使用人以上に酷使され食事も満足に与えられてこなかった。そんな彼女の下に、ある日、なぜかセノーデル辺境伯からプロポーズの手紙が届く。自分を選んでくれた彼に尽くそうと決めてシェリルは辺境伯を訪ねるのだが、会うなり放たれたのは冷たいひと言だった…… ↑楽天ブックスより、あらすじ引用登場人物 シェリル=ハルフウェート侯爵家の長女ながら、一族の特徴である銀髪と青い瞳 のどちらも受け継がず父から実子と認められないまま育った。 グレイグ=セノーデル辺境伯家の当主。手違いからシェリル宛に求婚書を出して しまい、離婚申請ができるまでの一年間形だけの夫婦として過ごすこ とになる。 リリア=シェリルの異母妹。美しい外見が自慢で男たちを手玉に取っていた。 外では姉の名を騙っており、グレイグが勘違いする原因となった。 テリー=セノーデル家の執事。 リーリア=セノーデル家のメイドの一人。シェリルと親しくなる。ハルフウェート侯爵 =シェリルとリリアの父親。黒髪黒瞳のシェリルを実子と認めず虐げて いた。前妻の不義を疑い、精神的に追い詰めて死なせている。こちらはコミックス版です。ピッコマとコミックシーモアで大人気、と言うことで初版切れも早かったようで(^_^;)2巻は9日発売で表紙も既に公開されていますね。次はもうちょっと多めに刷ってほしい。私は先に小説版の方を読了していたので、先の展開は判っていましたが、今読み返しても本当に侯爵家の面々はクソですわ。特にリリア。これがどうしようもないあばずれで、終盤でも騒動を起こします。コミックサイトで今無料分で掲載されているのが、その騒動「セノーデル邸乗っ取り事件」の最中で、読んでやきもきされている方も多いと思います。(国境を守る辺境伯邸に護衛騎士団も置いてないのはかなり不用心に思いますが、まあ話の都合でしょうね)課金すれば最後まで読めるものの、換算すると結構なお値段になるので待てるなら、コミックスになるのを待った方がお得です。閑話休題。シェリルは侯爵令嬢でありながら実子と認められず、家族から虐げられ続け、使用人のようにこき使われていました。そんな彼女の元にセノーデル辺境伯なる人物から求婚の申し込みが届きます。父はどこぞで色目を使って引っ掛けて来たのだろうと悪態をつくが、確かに文面には自分を見初めたとある。でも、華やかな場とは無縁なシェリルにはとんと覚えが無い。疑問は残るものの、美しい異母妹ではなく、みそっかす扱いの自分が選ばれたのは嬉しい。父は良い顔をしていなかったが多額の支度金を貰ったことで渋々承諾。だが、本来シェリルの輿入れの為に使われるはずのその支度金は家族に取り上げられ、彼女にはリリアのお下がりである季節外れのドレスが数枚渡されただけ。セノーデル領は王都より北方にあり、雪深い地だった。薄手のドレスで凍えながらも馬車で数日かけて、グレイグの待つ屋敷に到着したシェリル。迎えに現れたグレイグは大層なハンサムだったが、彼女を見て表情が変わった。そして「君は誰だ?」と問いかけるのでした。実はグレイグが見初めたのはリリアであり、求婚も彼女に宛てたものだった。しかし、異母妹は遊びが過ぎて最近はトラブルも多い。そこで、最近は本名を伏せてシェリルと名乗って享楽に耽っていたらしい。グレイグとはとあるパーティーで出会い、見事な猫かぶりで彼の気持ちを射止めた。とは言え、見目の良い彼の事もリリアは特に覚えていなかったのだが。侯爵家に慌てて確認を取り、人違いが判明したものの、既にシェリルと入籍をしているため1年経たないと離婚申請できない。しかも、リリアの方は改めて出した彼の求婚を断ったと言う。グレイグは大層ショックを受け、シェリルに気を遣う余裕もない。それに、悪女と噂がある女など娶るつもりはさらさらないときっぱり言い切った。当然それはリリアのことで、シェリルは無実なわけですけど、支度金もガメてるし、名前を騙ってた時点で訴えたら普通に勝てると思う。とは言え、面子もあるから大事にはしたくないんでしょう。彼は1年だけは屋敷に置いてやると言い放ち、それから数か月経った今もシェリルは無視され続けていた。そんな彼女を気にかけてくれたのは屋敷の使用人たち。地味で慎ましく、日がな一日刺繍をして過ごしているような女性が、高慢で男狂いにはとてもじゃないが思えない。執事のテリーは再三グレイグに進言したが聞く耳を持たないので、どうしようもない。一方シェリルは父からの手紙で離婚後に侯爵家に戻ることを禁じられていた。ここを追い出されたら女一人どうやって生きて行けば。グレイグが商談で長期間留守にしていたある日、屋敷内では流行り病が蔓延。次々に発症し、無症状の者は自宅へ帰らせてこれ以上の感染を防いだ。シェリルも看病に明け暮れ、ついにはテリーも倒れた頃、漸くグレイグが帰宅し、状況が変わります。復調したものも増え、帰宅させていた使用人たちも呼び戻したことでなんとか屋敷内の仕事も回るように。グレイグは一人頑張っていたシェリルを見直し、誤解があった事を認めます。フラれたショックで、噂を鵜呑みにしていた自分が悔やまれる。これまでの詫びとして服を贈り、夕食に招くも、今度はシェリルが病で倒れ・・・。ここまでが1巻の内容。2巻はどこまで進むかな。多分、全3巻だと思います。とにかく、漫画でザマァされるあのクソ親父の顔が見たい。評価:★★★★★原作よりマイルドなので読み易いです。
2022.09.05
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角川フロースコミックス売春婦だった母が伯爵と結婚し貴族の一員となり生活が一変した「アリア」。 妹の「ミエール」によって母が殺され…自分も殺されかけたが、死の直前に砂時計のおかげで過去へと戻ることができた・・・! 「アリア」は妹を超える悪女になって「ミエール」に復讐することを決意したがーー! ↑ピッコマより、あらすじ引用登場人物 アリア=元は平民だったが、母の結婚により伯爵令嬢になった少女。生まれ のせいで義妹・ミエールに疎まれ、その策略によって処刑の憂き目 に合う。だが死の直前に不思議な力で時間が巻き戻り、自身も14 歳の頃に戻っていた。ミエール含め伯爵家の面々への復讐を誓う。アーステロペ=皇太子。不正蔓延る国の改革に乗り出し、不法カジノ摘発騒動の際 にアリアと出会い恋に落ちる。 ミエール=ロースチェント伯爵令嬢。義姉であるアリアとその母・カリンを嫌 い死に追いやった諸悪の根源。回帰したアリアの巧妙な手口によっ てどんどん立場を悪くする。 カリン=アリアの母親。元は売春婦で馴染み客の伯爵と結婚し伯爵夫人とな った。その数年後、ミエールによって毒殺される。 回帰後はアリアの努力によって存命。 カイン=ミエールの兄で、アリアを処刑した人物。当然復讐対象で回帰前と は辿る運命が変わり、その影響からかアリアに懸想するように。 サラ=アリアが教養を身に着けるために呼び寄せた家庭教師の一人。刺繍 の名手で、素直で美しいアリアを可愛がっていた。 ジェシー=アリア付きのメイド。一応、2巻までの主な登場人物です。こちらも韓国マンガで、復讐&時間回帰モノ。母を毒殺し、自分を策に嵌めて処刑に追い込んだ義妹・ミエールを恨み最期を迎えたヒロイン・アリア。でも不思議な力によって、彼女の時間は14歳の頃に戻ります。それはまだ、母が結婚したばかりでアリアも伯爵家に馴染めていなかった頃。どうしてこうなったのかは判らないけれど、せっかく時が巻き戻ったのなら、この状況を利用しない手はない。一番憎いのは当然ミエールだけど、今となれば伯爵もいけ好かないし、義兄のカインはアリアの首を跳ねた男。自分の家族は母だけ。となれば、このロースチェント家を完膚なきまでに叩き潰してやろう。アリアは復讐を誓います。回帰前は貴族の仕来りも教養も無く、顔だけで青年貴族たちと付き合っていたけれど、やはり学と貴婦人としての嗜みも生きていくには重要だ。勉強は好きではなかったものの、いざ始めてみると中々に面白い。学びながらも今から人脈作りをしておくかと、刺繍を習いたいと呼び寄せた子爵令嬢のサラは、将来侯爵夫人になる女性だ。精々良い後ろ盾になってもらわなければ。美しい外見も相俟って、可愛らしさを装い見事サラの心を射止めたアリアは人心掌握の才もあったのか、貴族の令嬢達からも慕われます。そして、彼女を陰でバカにしていた伯爵家の使用人たちの心もガッチリ掴み、いつしか彼女は多くの味方を得るのです。逆にミエールの方は、アリアには一歩も二歩も出遅れて、目立たぬ存在に。勿論、そんな状況は許せないと、アリアへ嫌がらせを仕掛けたりするんですが、華麗に回避された挙句、益々立場を悪くするだけ。暫くミエールは影が薄くなっていき、ある日アリアは素性の知れぬ青年アースと出会い・・・。2巻までの内容はこんな感じ。16話迄収録されてます。現在103話まで進んでおり、本編はそろそろ終了かな。多分、後日談なる外伝を20話くらい連載するんじゃないかと。とにかくアリアの悪女っぷりが清々しいので、ざまぁ系がお好きな方は是非お勧めしたい作品です。とは言え、アリアも復讐だけでなく周りの温かさに気付き、大切にしたい人達も多数できます。後に結婚するアースは勿論、サラや自分付きのメイドのジェシーやエイミー等。ちょっと優しい一面も見せたりして、この人に従ってれば安泰っていうのを見せつけるのが、読んでて気持ちいのです。惜しむらくは刊行ペースが遅い事。出来れば、年2冊は出してほしい。でないと、最終巻は何年後になるやら。案外最後の方は間を空けずに発行するかもですが、それまでが長いんすよ(^_^;)評価:★★★★★
2022.09.03
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2022年7月刊(3巻の発売日です)角川フロースコミックス他人に嫌われることを恐れる臆病な性格の「楓」。そんな彼女は、会社からのクビ宣告を機にようやく自分の生きたいように生きようと決意したのだが…。目覚めると、使用人たちにイジメられる公爵夫人「クロエ」になっていたーー!!苦境に満ちた転生先でも、唯一安らぎを与えてくれる『お茶』を楽しみにどうにか自分らしく耐え抜こうと頑張る。 ↑楽天ブックスより、あらすじ引用登場人物 クロエ=バーテンベルク公爵夫人。美しい外見ながら自分に自信が無く内向 的な性格だったが、ある日突然日本の会社員・日向楓と精神が入れ 替わる。以降、楓の唯一の趣味である紅茶の知識を生かして人気者 となっていく。 日向楓=ごく普通の会社員。頼まれたら嫌と言えない性格のせいで会社では いい様にこき使われていた。そんな折、プロジェクトの失敗の責任 を押し付けられて会社はクビに。ヤケ酒の末ふて寝した際、クロエ の精神と入れ替わった。アルフォンス=バーテンベルク公爵家当主でクロエの夫。父からの虐待に近い厳し い教育のせいであまり感情を表に出さず、クロエにも無関心だった が、彼女が設けたティータイムにより夫婦仲が改善。後に帝国一の 愛妻家となる。 コリン=バーテンベルク家に仕える侍女頭。クロエの昔馴染みで、彼女のこ とを無能と嘲り、自分の主人になってからも馬鹿にしていた。 キエル=バーテンベルク家の執事。 メイソン=アルフォンスの伯母で伯爵夫人。 ポートナム=子爵夫人で、中身が入れ替わったクロエに出来た初めての友人。小説がなかなか読み進まないので、コミックスの感想が増えると思います。ご了承ください。今回は、既に完結済みのウェブコミックの人気作「公爵夫人の50のお茶レシピ」コミックスは現段階で3巻まで発売。所謂韓国マンガで、現代人のヒロインも本国版では韓国人で名前も違います。転生ものでも異世界召喚でもない、入れ替わりものという、あまり無い設定ですが、これが功を奏し、ヒロイン二人はお互い新しい世界で本来の自分を取り戻して行くのです。とは言え、元のクロエの状況は終盤まで不明のままで入れ替わり現象も彼女達だけではない事が判明。コミックスだと12巻くらいからかな。ので、先は長い。大体10話で1冊分の構成となっていて、発売も多くて1年に2、3冊。因みにこの作品は150話弱あります。どちらにしろ、ピッコマでは大抵ラスト迄の10~15話くらいから(人気作だと20話くらいの時も)は課金しないと読めない仕組みになってるので、コミックスが買えるくらいの金額は必要になると言う。それに何だかんだと纏めて読んだ方が面白いし、余韻にも浸れるので気に入った作品は迷わず購入しています。精神が入れ替わり戻る術も判らないまま、貴族として生きることになったヒロイン・クロエ(楓)。でも、高位貴族の妻ながら昔なじみのコリン夫人によって、彼女は使用人たちからも虐められていた。何故ならクロエは自信が無く、いつもオドオドしていたから。元の世界での楓は会社にいい様に使われ、挙句の果てに上司のミスを押し付けられてクビになったと言う苦い経験があった。人の顔色ばかり窺っていたからあんな目に合ったのだ。何の因果か公爵夫人と言う高い身分のクロエがバカにされていい謂れはない。彼女は先ず、舐めた態度の使用人たちに厳しい教育的指導をし、誰が主人なのか身を持って知らしめることに成功。まだまだコリン夫人は反抗的だったが、少なくとも使用人たちの態度は変わった。だが、厳しいだけでなく、真面目に働いている者たちは労い、褒美も与えた。おかげで下女や、メイドたちからのクロエの人気はうなぎのぼりで、訓練後の護衛の騎士団員達に冷たいお茶を振舞ったら大層喜ばれた。そんな折、妻の変化にも夫・アルフォンスも気付き、彼女に興味を持つように。実業家でもあり、多忙な彼は結婚して1年経ってもクロエに無関心で、放置していた。彼女が何をしようと興味が無く、例え何十着とドレスを作ろうが揺るがないほど、バーテンベルク家の資産は潤沢だった。でも大人しい彼女は内気で社交の場にも滅多に出ない。故にドレス等で散財することも無かったのだが、ある日を境に目に見えて彼女の態度が変わり、今では随分明るいと聞く。そんな彼女に、お茶でもどうかと誘われて付き合ったら、クロエの出す紅茶は何とも良い香りで上手い。以降、二人のティータイムは続き、珍しく彼女が強請ったのはドレスや宝石ではなく何種類もの紅茶の葉。帝国ではあまり紅茶は流行っておらず、希望の茶葉は輸入するしかない。ある意味多少値の張る嗜好品であったが、アルフォンスは財力を誇示するかのように部屋一杯になるほどの量を買ってくれた。こんなにたくさんのお茶、一人で飲むのは勿体ない。興味を示した使用人や騎士達にも振舞い、キエルの薦めでお茶会を開催し貴婦人たちに紅茶の美味しさを広めていきます。紅茶は楓の趣味だったので知識は豊富。やがて、彼女の考案する飲み方や、ハーブティーの効果などが皇帝の耳にも入り・・・。若干、先の展開も書いていますが、大まかな話の流れはこんな感じ。途中紅茶の店を出したり、アルフォンスとの仲も進展して行ったりと大筋に絡めつつ、様々な出来事も起こります。アルフォンスに懸想する伯爵令嬢の身の程知らずな暴挙とか、ストーリー自体緩急があって面白い。後に国一番の愛妻家になるアルフォンスの変化にも注目。次の4巻で、夫婦に一つの転機が起こるので発売が楽しみだったりします。評価:★★★★★こちらもお高いコミックスなので、興味がおありの方は先ずピッコマで読んでみてください。
2022.09.02
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一迅社・カラフルハピネス皆に嫌われる悪女「ジュベリアン」。 愛した恋人からも、たった一人の家族であるお父さんにも捨てられ、寂しく死んでしまった悪役…。 そんなジュベリアンに生まれ変わったって? こうなった以上仕方ない。 お父さんのお金を思う存分使って、派手なお嬢さんライフを送ろうとしていたのに、 サイコパスな皇太子が私の結婚相手だなんて! それなら方法はたった一つ、契約恋愛だけ。 その相手はお父さんの教え子がいいだろうと結論を出した。 その男が皇太子であることも知らずに…。 ↑ピッコマより、あらすじ引用登場人物 ジュベリアン=フロエン公爵の一人娘。我儘で高飛車と言う絵に描いた様な悪役 令嬢だが、実はとある小説の登場人物の一人であり、策に嵌めら れて死亡する。読者である「私」が交通事故死し、破滅する前の ジュベリアンに転生した。マクスミリアン=皇太子。実の父である国王と折り合いが悪く、サイコパスの人で なしと言う悪評を流され、王宮でも浮いた存在だった。長らく戦 に出ていたが帰還。ジュベリアンに出会い、想いを寄せる。 レジス=ジュベリアンの父親。救国の英雄と呼ばれるソードマスターでマ クスの剣の師匠。皇帝に唯一の弱みであるジュベリアンの命を握 られており、娘を守るために興味が無いフリをして遠ざけていた ミハイル=レジスの騎士団に所属する騎士。回帰前のジュベリアンが熱を上 げていたが、彼女が「私」に入れ替わってからフラれる。所謂顔 だけ男で性格が悪い。トントーンと1,2巻の発売は早かったんですが、3巻の発売が延期になってしまったのは残念。私はピッコマで週イチ連載を読んでて、今の展開にドッキドキ。ジャンルとしては悪役令嬢&転生+時間回帰モノです。事故死して、読んでいた小説の悪役令嬢に転生したヒロイン。よりにもよって、破滅するキャラに生まれ変わるなんて、と頭を抱えたが、日付からしてこの子が亡くなるまでまだまだ時間はたっぷりある。せっかく大金持ちの貴族令嬢に生まれ変わったのなら、その財力を生かしてとことん幸せになってやろうではないか。彼女は話の筋書きを変えてでも生き残る方法を模索します。先ずは散々貢がせた挙句、自分を手酷く裏切り皇女暗殺未遂の罪を着せたミハイルと早々に縁を切らなければ。従順だったジュベリアンにフラれたミハイルはショックを受け、彼女に執着し始めます。いきなりストーカーに転じたモテ男の変貌ぶりが、ぶっちゃけキモくて怖い。性格が変わり、優しくなった彼女は貴族の令嬢達からも慕われ始め、人気者になっていくのですが、その変化に伴い、冷酷だった父・レジスの態度も軟化。父の弟子であるマクスも彼女に興味を持ち、正体を隠して近付きます。実は、回帰前のジュベリアンの死には皇太子も関わっていて、無意識に彼を怖がり、公爵令嬢である自分が皇太子妃候補であることを知って愕然。あんなサイコパスと結婚なんて死んでもイヤ。結婚相手なら自分で探すから、と決心するジュベリアン。これがタイトルの意味になるわけですが、まさかマクスが皇太子とは夢にも思わず・・・。3巻以降の内容にも触れてますけど、大体お話の展開はこんな感じ。現在、連載の方ではマクスの正体がジュベリアンにバレて仲が拗れかけるも、結局仲直りして晴れて恋人同士になっています。その裏で、「お父さん」ことレジスが大変なことになってるんで、毎回続きが気になってしょうがない。因みに私の推しはレジスさんです。絵が少々濃い目なれど、お話そのものは面白いです。ジュベリアンの人たらしぶりが見事でw雰囲気は違えど「はめふら」とかお好きな方は割かしハマり易いかも。評価:★★★★★オールカラーなため、普通のコミックスより少々お高めなので、興味がある方は一先ずコミックサイトで読んでみてください。
2022.08.31
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2022年8月刊ノイコミコミックス原作:クレハさん作画:富樫じゅんさん「見つけた 俺だけの花嫁をーーー」あやかしと人間が共生する日本。優れた能力と美しい容貌を持つあやかしたちは、時に人間の女性たちの中から“花嫁”と呼ばれる運命の存在を見出す。そして花嫁は、あやかしに繁栄をもたらす代わりに、あやかしからの絶対の愛を得るというーー。妖狐の“花嫁”である妹を持つ柚子は、妹と比べられ、家族から愛されない日々を送っていた。我慢の糸が切れたある日、夜の街をさまよう柚子を、ある男が見出す。見たこともないほど美しいその人は、柚子を「俺の花嫁」と言い…!? ↑楽天ブックスより、あらすじ引用。登場人物 柚子=妹があやかしの「花嫁」に選ばれて以降、家族から蔑ろにされていた 少女。鬼龍院玲夜=あやかしの頂点に立つ「鬼の一族」の次期当主。 柚子を「花嫁」に迎える。 花梨=柚子の妹。妖狐のあやかしの「花嫁」に選ばれた。 狐月瑶太=妖狐一族の次期当主。せっかく購入しているのだし、コミックスの感想も記事にしていこうと思います。とは言え、ジャンルは偏りますのであしからず。※主に原作小説がある、所謂コミカライズ版や韓国マンガになるかとはい、記念すべきコミックスカテゴリ一発目は「鬼の花嫁」です。昨日(25日)発売かな?創刊と言うこともあってか、書店では平台に積まれてました。お店によってはコミックス表紙絵のクリアしおりが配布されているようです。ノベルティが欲しい方はお早めに。内容の方は、原作小説1巻の半分までのエピソードを収録。コミックのオリジナル展開と言うか追加エピが入って、花梨の意地悪さが際立ってました。両親がクズなのは変わらず(苦笑)おじいちゃんとおばあちゃんがいなかったら、柚子の逃げ場がなかったろうとしみじみ思ってしまいますが、玲夜と出会ってから状況は一変。同じあやかしでも、妖狐より上の鬼の「花嫁」に下に見ていた姉が選ばれたことが悔しくてたまらず、瑶太を利用して姉と玲夜を引き離そうと花梨が何やら企んでる所で、次巻へ。桜子や、玲夜の両親の登場もおそらく2巻から。(進行によっては原作一巻分3冊かもしれないので)原作小説は挿絵が無いので、柚子のガード役の小鬼ちゃんズって、こんなんだとちょっと感動。巻末に原作者・クレハさんの書下ろし小説・柚子付きの使用人の雪乃目線のお話が収録されています。因みに2巻は来年2月発売だそうで。連載の方はコミックシーモアと電子少女コミック・ノイコミで読めるみたいです。私はもう、これ以上読み物が増えると手が回らないので、この作品に関してはコミックスで纏めて読む派です。評価:★★★★★原作小説ファンなので、何だか感無量でした。
2022.08.26
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