王道ロマンス小説にハマったので感想ブログを作ってみた
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ジュエル文庫 6
メモ 85
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マーマレード文庫 59
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ジュエルブックス 1
ガブリエラ 9
コミックス 19
富士見L文庫 6
おススメ 13
ビーズログ文庫 12
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ミーティアノベルス 4
アマゾナイトノベルス 2
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ムーンドロップス文庫 3
ルネッタブックス 5
カドカワBOOKS 9
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講談社タイガ 2
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角川文庫 3
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IRIS文庫 1
ベリーズファンタジースイート 1
全1件 (1件中 1-1件目)
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2024年5月刊IRIS文庫著者:翔花里奈さん目立つ左頬の痣のせいで、顔を隠して生きている王女ファウナ。彼女は海神に身も心も捧げる聖王女とは名ばかりの、いてもいなくてもいい存在になっていた。そんなある日、ファウナは母から死んでくれと言われ、彼女の望み通り、海に身を投げた。もう、生きている意味なんてないと思ったから…。ところが、なぜか海神に助けられ、海底で彼と暮らすことに!しかも、ことあるごとに彼から口づけられて!?すべてを諦めていた死に損ない王女と海神の純愛ラブファンタジー。 ↑楽天ブックスより、あらすじ引用登場人物 ファウナ=リューレ王国第三王女。 頬に大きな痣がありベールで顔を隠していた。トリトミロス=王国の海域を治める海神。 ノクト=ミロスと顔見知りの考古学者の青年。アルフレード=第一王子でファウナの兄。リューレ王国第三王女・ファウナは、生まれつき左頬にある龍に似た形の痣のせいで常にベールで顔を隠して生きて来た。没落貴族出身の第三王妃である母は、他の妃たちから蔑まれていたと言う。だが、世継ぎの王子・アルフレードを産んだことで扱いも変わり、次に身ごもった子のことも産まれるのを楽しみにしていた。しかし、産まれてきたた王女の顔には大きな痣が。ショックを受けた母は、娘を虐げたりはしなかったものの、物心つく頃には常に顔を隠すよう命じ、第三王妃の離宮から出ることを禁じた。そんな彼女に優しく接してくれたのは7歳上の兄・アルフレードのみ。妹を不憫に思ってか、ある日兄は「聖王女」なる立ち位置を作り、彼女を離宮から出してくれた。海神に身も心も捧げる、聖なる乙女。ベールで顔を隠し祈りを捧げる。司祭たちと共に叙任式などにも駆り出されたが、兄が苦心して作ってくれた・聖王女としての役目を必死に果たしていた。そして、ファウナが16歳になったある日、国王の体調が思わしくなく、アルフレードに王位を譲ると宣言。正式に発表される今年の海神祭はさぞ盛り上がるであろう。当然、ファウナも舞と祈りを捧げるのだが、母はそこでアルフレードの将来と成功を祈り、彼女に生贄として海神にその身を捧げろと命じたのだ。自分を産んでから徐々にだが心を病んでしまった母の言葉に内心傷付きながら、素直に応じた彼女は舞を終えると自ら海に身を投げたのだった。足に重りを付けたので浮かび上がることも無い、このまま自分は死ぬんだと思ったが、何故か目覚めて見回すと海の中のはずが何故か屋内に居た。そして自分を見下ろす奇妙な生き物たち。一見子供のようだが上半身は人間で下半身は魚。言葉もどこかたどたどしいものの悪意は感じない。いつの間にか聖王女の祭事服からドレスに着替えさせられており、それを作ってくれたのがこの子達らしい。するとファウナが目覚めたことに気付いたのか、そこに現れたのは銀髪の美しい青年。一目で海神だと判りひれ伏した。どうやら身投げした彼女を救ったのも海神のようで、足に重りを付けていたことを不審がられた。死にたかったのか?と聞かれ、言葉に詰まったが死を望んでいたわけではないこと、地上にはもう戻りたくないと答えた。すると海神はそれ以上は尋ねず、ここに住むことを許すと告げると部屋から出て行った。子供達は海神とは本質が違う精霊らしい。無邪気ではあるけれどどこか気まぐれ、あまり人付き合いの経験が無いファウナは彼らとの会話での言葉選びに気を付けながら、色々情報を得ていた。海神はトリトミロスと言い、少々変わった出自なのだそう。人間である自分がいくら空気のある場とはいえ、海底で何の害もなく過ごせているのは彼が力を与えてくれているおかげ。ただその方法がキスなので、いつしかトリトミロスを意識し、心惹かれていたファウナは彼の役に立ちたいと思っていた。一先ず、海の中でも上手く移動できるよう練習し、トリトミロスが精霊たちと行っている穢れの浄化作業のための前段階なら手伝えることが判り、彼の許しを得て作業に参加することに。その頃、海底を自由に行き来する青年・ノクトとも知り合った。ノクトは地上で考古学者をしており、海神にまつわる特別な品を発掘したことで海の中を自由自在に行動できるようになったそうだ。その経緯でトリトミロスと出会い、迷惑がられながらも、何かと理由を付けてはここを訪れているのだとか。人懐っこく話しやすい彼は何かと事情通で、すっかり仲良くなったファウナは、ノクトが来るときには決まってリューレ国のことを聞きたがった。帰りたくはないけれど、兄のことは気になる。魔法の鏡によって色々地上のことを見ているらしいトリトミロスによれば、祈願のために生贄になった妹に対し罪悪感を抱いているようで、できれば自分は無事で元気にやっていると伝えたい。トリトミロスとはノクトが差し入れてくれた本を読み聞かせしているうちに随分と打ち解けた。彼は元々、海神と人間とのハーフであり、歴代の海神に比べると力も劣ると自嘲しており、それをコンプレックスに感じているようだった。だが、人間の血が混じっているならとノクトの考案で食事や睡眠をとることを推奨されると徐々にだが力が増している。だが一番効果があったのはファウナのキス。実は頬に浮かぶあの痣自体、海神のものという証で、彼女こそ神に力を与える巫女なのではないかというのはノクトの考察だ。では、トリトミロスの母のように自分も彼の花嫁なのだろうか。ファウナを傍に置く彼の姿を見て、トリトミロスを一時期預かり育てたと言う音の神・メレニアは二人のそんな関係に難色を示していた。何故なら先代の海神の花嫁、つまりトリトミロスの母は彼を産んだことで命を落としていたから。そんなある日、作業中のミスにより穢れを浴びてしまったファウナは昏倒。夢の中でアルフレードの危機を知り・・・。メレニアに何と言われようと彼の傍に居ようと決めていたものの、ふとした折に唯一気掛かりだった兄が異母兄の罠にはまり投獄されてしまったことを知ります。助けに行きたいけど、自分にはどうしようもない。悩む彼女の憂いを晴らすべくトリトミロスがアルフレードの救出に向かいますが、衛兵たちの銃で怪我を負ったことで捕らえられピンチに。生粋の神なら銃弾など効果無いんですけど、半分人間という体がネックとなってしまったトリトミロス。彼の危機を察知したファウナは、兄共々彼をどう助けるか考えていると、力を貸してくれたのはノクトと精霊たち。ノクトさん、何か只者ではないと思ってましたが、その正体、というか彼の身体を間借りしている存在にビックリ。でも、色々事情通だったのも納得できたし、そういうことか~と。地上に赴いたファウナは海神の花嫁として人々に姿を見せ、トリトミロスを奪還。その際、海神が次の王にはアルフレードが相応しいと宣言したこと、第二王子の虚言も明らかになったことで兄の嫌疑も晴れるのでした。海底に戻ったトリトミロスは改めてノクスと対峙。そして母親の死の原因は神を産んだからではなく元々体が弱く出産に耐えられなかったからだという真実を知ります。それでも愛する人との子を望んでいたのだと話す、ノクトの中にいる先代の言葉を受け、決意を固めたトリトミロス。何かとからかってくるノクトを追い出し、後日結婚式を挙げる二人の姿が描かれて幕。きっといつまでも仲睦まじく暮らすんだろうなって感じのラストは良いですね。評価:★★★★☆
2024.06.11
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