王道ロマンス小説にハマったので感想ブログを作ってみた
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ベリーズファンタジースイート 1
全1件 (1件中 1-1件目)
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2023年11月刊NiνNOVELS著者:瑪々子さん「メイナード様を、あなたにあげるわ」フィリアは姉の言葉に驚いた。彼は聖女である姉の婚約者のはずなのに。姉中心のこの家ではフィリアに拒否権はない。けれど秘かに彼を慕っていたフィリアは、自らも望んで彼の元へ。そこには英雄と呼ばれ、美しい顔立ちをしていたかつての彼はいなかった。首元に黒い痣のような呪いが浮かぶ衰弱したメイナードは「僕には君にあげられるものはないんだ」と心配する。「ただメイナード様のお側にいられるのなら十分なのです」解呪の方法を探すフィリアは、その黒い痣に文字が浮かんでいると気づいて……? ↑楽天ブックスより、あらすじ引用登場人物 フィリア=研究職をしている伯爵家の次女。 メイナード=元魔術師団団長。討伐で重傷を負い任を解かれた。アンジェリカ=聖女。フィリアの姉でメイナードの元婚約者。 ルディ=メイナードの弟。 イアン=フィリアに一目置いている研究所所長。聖女である姉・アンジェリカと比べられ、いつも肩身の狭い思いをしていたフィリアは、ある日、姉からメイナードを譲ると言われて驚いていた。平民ながら類稀な魔力を持ち、魔術師団を率いて魔物を討伐するメイナードは多大な功績を挙げいつしか英雄と呼ばれる人物。アンジェリカとの婚約も王命によるもので、近々爵位を授与される予定であった。しかし、先日の討伐で勇敢に戦った彼は重傷を負ったと聞き、フィリアは心配していた。なのに姉はそんな状態の彼との婚約を破棄し、次の魔術師団長・ダグラスと婚約するらしい。今までアンジェリカに物申したことのないフィリアは流石にこの時ばかりは姉を責めた。だが、王とメイナードも既に納得済みだという。どうやら尤もらしいことを言って都合のいいように話を進めたようだ。両親は元々アンジェリカに甘いので代わりにフィリアをメイナードの元にやるということに異を唱えなかった。寧ろ出来損ないを貰ってくれるなら万々歳と言った態度。だが、元々フィリアは心優しいメイナードに想いを寄せていた。重傷を負い寝たきりになっているとしても構わない。こんな私でも彼に寄り添うことができるなら、と少ない荷物を纏めてメイナードの住む屋敷へと足を運んだ。メイナードの屋敷は今やすっかり寂れていた。全盛期はそれなりの人数の使用人を抱えていたみたいだが、今やサムという男性が一人のみ。再起不能状態の主人に見切りをつけ、皆手のひらを返すかのように出て行ったそうだ。アンジェリカとの婚約も解消となり、フィリアが代わりに来ることも耳にしていたようでメイナードの寝室に通されると、彼の側には弟のルディが付き添っていた。メイナードは全身を包帯で覆われ、苦しそうな呼吸ながらフィリアを歓迎。そして、申し訳ないと謝罪された。しかし、名乗った途端にルディから激しく責められた。姉は別れ際にメイナードを罵り棄てた。その妹も伯爵家もルディにしてみれば憎い存在だろう。メイナードに諫められて部屋を飛び出して行ったルディに申し訳なく思いながらも、不本意でしょうが今後は私がお傍で支えますからと告げると彼は君で良かったと思うと言う。王命で決まった婚約ながら、アンジェリカとは意見の相違が多く、このまま結婚しても冷えた関係になったろう。それにフィリアと話す方がずっと楽しく好感を持っていたと語るメイナードの言葉に胸が熱くなった。新たな婚約者へのお世辞かもしれないけれど、当初から自分の気持ちは変わらない。彼をここまで弱らせているのは怪我だけでなく呪詛のせいとも聞いている。フィリアは自分が勤める魔術の研究所が役立てるのではないかと思い、所長のイアンが貸し出してくれた大量の書物から解呪方法を探し始めた。メイナードの話では対峙したのは竜とのこと。彼の身体に浮かぶ文字が解読できればヒントになるのだろうが、古代文字のようで似て非なるものにも見える。それに急がないとメイナードの命が危ない。どうもこの呪詛は掛けられた者の体力や生命力を徐々に奪っているようで、快方に向かわないのはそのせいであった。そこで、多少なりとも回復の魔力を持つフィリアが気休めにしかならないかもと思いつつ、毎日彼にかけ続けた。すると、少しずつだがメイナードの容体が良くなり始め、ルディとサムも大喜び。その間、自分が婚約できないからと姉からメイナードと早く結婚しろとせっつかれ、フィリアは彼と入籍。晴れて夫婦となった。メイナードの望みで同じベッドで眠るようになると、目に見えて彼は回復。暫く経つと一人で立ち上がるまでになっていた。フィリアも今ではルディにすっかり懐かれ、彼女の研究にも微力ながら手伝ってくれている。今までの研究結果では、竜はそもそも邪悪な存在ではない事。逆にあの討伐以来、あの地には瘴気が漂っているとイアンも言っていた。そして竜は生きながらえているようだとも。普通この手の呪詛は恨みで死に際にかけるもの。もし聖なる存在ならばメイナードの身体に浮かんでいるのは呪詛ではないのかもしれない。竜の呪いは聖女によって解けるともあったが、姉が出来ないのならお手上げだ。そんな頃、呪詛の文字が微妙に変化。書き写した文字をイアンに見せると古の神官たちが使う祈りの言葉だと判り・・・。出来の良い姉ではなく、実は妹の方が聖女で想い人と結ばれるというお話です。フィリアが聖女というのは作中では明言されてないんですが、文献の内容や竜を浄化したり、何より呪詛を解けるのは聖女のみっていう記載がもうね。フィリアの支えによって竜とこの国さえも救ったメイナードは無事返り咲き、伯爵位を貰います。アンジェリカは功を焦り、竜の攻撃で大怪我を負って魔力も失い聖女の任を解かれ、ダグラスとの結婚も破談に。最初はいい気味だと思いましたが、そんな姉を見捨てないのがヒロイン。影ながらアンジェリカを慕っていた魔術師のオーブリーと二人、アンジェリカの回復を助けるのでした。流石に妹の好意だと気付いた姉は未だ素直になれないながらもオーブリーとフィリアに内心で感謝していていました。綺麗ごとと言うなかれ、どうしてもザマァ展開に行きがちなジャンルなれど、こういう結末も良いなぁと。竜に纏わることやフィリアの真の力、メイナード復活の件、アンジェリカの妹へのコンプレックスなどはあんまりネタバレしてもアレなので割愛してます。紙書籍より電子版の方がおまけ短編が多いので読むなら電子版の方がお薦め。メイナードとフィリアの本編後のラブラブ(?)話が読めます。因みにこのレーベルのニューという文字、(ニューガンダムのニューね)機種依存で出ませんでした。ので、代替えの「ν」で記載しております。悪しからず。評価:★★★★☆
2024.05.16
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