アラ還の独り言

アラ還の独り言

2014年05月01日
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カテゴリ: プレスリリース
  • 大塚製薬、新規抗結核薬 「DeltybaTM」(デルティバ)多剤耐性結核の適応症で欧州にて承認取得
    大塚製薬
    <概要>大塚製薬が独自に創製した新規抗結核薬「Deltyba」(デルティバ)が初めて承認され、多剤耐性結核の治療が欧州で可能となる。1971年大塚製薬初の治療薬研究所設立時、当時社長の大塚明彦(現大塚ホールディングス代表取締役会長)が掲げた最初の研究テーマのひとつが結核であった。大塚製薬は抗結核薬の開発に最も多くの投資をしている。
    <感想>リファンピシン以来の抗結核薬。抗痛風剤のアロプリノールに次ぐ新薬が出るまで時間がかかりましたが、これもそれに匹敵するぐらい期間が空いていると思います。
    リンク先: http://www.otsuka.co.jp/company/release/2014/0430_01.html

  • 血小板減少症治療薬に関するライセンス契約の終了について
    小野薬品工業、日産化学工業
    <概要>小野薬品と日産化学工業は、2014年 4 月 30 日をもって新規血小板減少症治療薬に関するライセンス契約を終了することに合意しましたので、お知らせいたします。
     NIP-022は日産化学が創製した新規血小板減少症治療薬です。造血因子であるトロンボポエチンの受容体を活性化することにより血小板数を増加させる、経口投与が可能な低分子化合物です。
    <感想>日産化学工業は医薬品に関してリパロ(スタチン)、ランデル(Ca拮抗薬)といった実績持っています。特許を取って、製薬メーカーに開発を任せるというスタンスで、製薬メーカー内では変わったポジションを持っています。
    血小板減少症に関しては抗悪性腫瘍剤の血球系副作用は白血球がG-CSF+抗生物質である程度対応できるようになってきただけに、血小板減少症の対応は原因薬剤の投与中止がメインで、重症の場合はステロイドやγ-グロブリンの大量療法、出血時の血小板輸血の現状を打破し、ブレークスルーがえられる可能性があると思うのですが。G-CSF併用で投与量、投与期間を延長し、結果として効果の増強がえられた抗悪性腫瘍剤もあると聞きます。
    リンク先: http://www.ono.co.jp/jpnw/PDF/n14_0430.pdf

  • COPD 治療薬1日1回吸入「ウルティブロ®ブリーズへラー®」の LANTERN 試験の結果 および中国での承認申請の時期について
    そーせいグループ
    <概要>ノバルティス社へ導出しているグリコピロニウム臭化物(開発コード:NVA237、製品名:シーブリ®ブリーズへラー®、(以下、「シーブリ」))を含有する1日1回吸入の「ウルティブロ®ブリーズへラー®」(開発コード:QVA149、インダカテロールマレイン酸塩 110μg/グリコピロニウム臭化物 50μg(以下、「ウルティブロ」))につきまして、導出先のノバルティス社が第III相臨床試験である直接比較 LANTERN 試験の結果を発表しました。
    LANTERN 試験は、中国、アルゼンチン、チリおよび台湾 6の 56 施設において実施された、26週間の無作為、二重盲検、平行群間比較試験です。当試験では、過去一年以内に増悪を経験または未経験の中等症から重症の COPD 患者さん 741 人を対象に SFC に対する「ウルティブロ」の有効性と安全性が評価されました。
    <概要>抗コリン薬とβ2刺激剤の併用なので、組み合わせは色々あるともいますが、吸入なので別々は煩雑。配合剤となっていますが、本当にいい組み合わせかどうかは最近は問われないようです。
    リンク先: http://www.sosei.com/pdf/press_jp_20140430_462.pdf

  • 国際総合科学群教授大関泰裕の糖鎖生物学研究ユニットが、理研バイオ解析チームと共に、スフィンゴ糖脂質の糖鎖構造を解読し腫瘍細胞の増殖抑制を惹起する、全く新規なレクチン"MytiLec"の一次構造を決定!
    横山私立大学
    <概要>軟体動物二枚貝のムラサキイガイから、Fabry病の蓄積物やO157菌毒素の標的として知られるグロボトリオース(Gb3)スフィンゴ糖脂質に結合し、本糖鎖を発現するリンパ腫細胞を選択的に殺傷するMytiLecレクチンタンパク質を発見。
    糖鎖結合の仕組みを原子レベルで解析していくことで、Gb3スフィンゴ糖脂質に結合したMytiLecからどのようなシグナルが発信され、リンパ腫細胞が死んでいくのかなど、細胞機能に関する生命科学の新たな知見が解明されていく可能性があります。
    <感想>抗体系の抗悪性腫瘍剤あるいはそのキャリアーになる可能性があると思いますが、いかんせん分子量が大きい。生体内で腫瘍が1細胞レベルで発生したときにその成長を止めることを既にやっているという仮説はいかがでしょう。
    リンク先: http://www.yokohama-cu.ac.jp/res_pro/researcher/

  • PQBP1遺伝子変異が関与する知的障害の原因を解明
    東京歯科医科大学
    <概要>知的障害の発症にpolyglutamine-tract binding protein 1 (PQBP1)遺伝子の変異が関与することに着目し、PQBP1 タンパク質の機能障害が生じる原因を解明しました。
    PQBP1遺伝子の変異によって生じる知的障害は、YxxPxxVLモチーフが欠損することでPQBP1がRNAスプライシングに於いて正常に機能しないことが原因と考えられます。RNAスプライシングは脳神経機能分子を含む様々な遺伝子の発現に重要な役割を果たすことが知られており、今後の研究進展により、知的障害の分子メカニズム理解と治療開発につながることが期待されます。 
    <感想>もやもやするなぁ。PQB1たんぱく質の生体内での働きを明確にした方がいいと思います。
    リンク先:http://www.tmd.ac.jp/archive-tmdu/kouhou/20140430.pdf

  • Sall1は活性化因子及び抑制因子として働いて腎臓ネフロン前駆細胞と初期ネフロンを維持している
    熊本大学
    <概要>Sall1がネフロン前駆細胞の自己複製と維持に必須であることを見いだしました。
    腎臓発生分野は2013年末に、ヒトiPS細胞からネフロン前駆細胞の誘導に成功しています。今回の研究で得られたネフロン前駆細胞の維持機構に関する知見は、ネフロン前駆細胞を人為的に増幅する技術開発に向けた基盤として極めて有用です。
    <感想>幹細胞やiPS細胞あるいはSTAT細胞(まだ分かりませんが)がある臓器の細胞に分化したのち、どんなふうに臓器を形成していくかにはまだ大きな壁があると思います(最初のSTAT細胞で100年かかると小保方さんが言っていたのはこのあたりかもしれません)非常に荒っぽい言い方をすると頸椎障害で車いす生活になった人に幹細胞を頸椎神経に振りかけてやると神経が修復し、車いすが不要になることはひとで明らかにされている(非常に非倫理的な実験ですけれども)、皮膚もそうかもしれません。その他の臓器は前駆細胞がどのように臓器になっていくかはわかっていません。この研究はそれにひとつの道具を提供(腎臓に限られますが)したことになります。この研究だけでも12年かかっています。
    リンク先: http://www.imeg.kumamoto-u.ac.jp/newpress/np70.html

  • ケトプロフェン(外皮用剤)の妊娠中における使用について
    厚生労働省 医薬品・医療機器安全性情報第312号
    <概要>ケトプロフェン製剤の妊娠中の使用については,坐剤及び注射剤は既に妊娠後期の女性への使用が禁忌とされていますが,外皮用剤については禁忌とされていませんでした。
    妊娠中の女性がケトプロフェンのテープ剤を使用し,胎児に胎児動脈管収縮等の副作用が起きた症例が新たに集積したことから,医薬品医療機器総合機構(以下,「PMDA」という。)は妊婦に対する更なる注意喚起の必要性について対応を検討しました。妊娠後期の女性がケトプロフェンのテープ剤1日1枚を1週間使用して胎児に動脈管収縮が起きた症例があること,また,これまでの国内症例の集積や既にケトプロフェンの坐剤及び注射剤で妊娠後期の女性が禁忌になっていることも踏まえると,テープ剤についても坐剤及び注射剤と同様の注意喚起が必要と判断しました。また,テープ剤以外の外皮用剤についても同様の事象が起こる可能性があるため,厚生労働省はケトプロフェンの全ての外皮用剤の製造販売業者に対し,平成26年3月25日付で妊娠後期の女性への使用を禁忌とするよう使用上の注意の改訂を指示しました。
    <感想>テープ剤でも血管内に発現し、胎児に影響を与えるのは知らなかったのでびっくり。この副作用は命に関わるものではないので、いいと言えばいいですが、胎児毒性のある薬剤はたとえテープ剤であっても注意が必要と言うことですね。ただし、発生率がわかりませんので、リスクがどれぐらいなのかよくわかりませんが。薬局でも売っているので妊婦の方は気をつけてください。
    リンク先: http://www1.mhlw.go.jp/kinkyu/iyaku_j/iyaku_j/





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最終更新日  2014年05月01日 15時10分55秒
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