アラ還の独り言

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2014年05月22日
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カテゴリ: 文献発表

Effects of Green Tea Gargling on the Prevention of Influenza Infection in High School Students: A Randomized Controlled Study

PLoS ONE 9(5): e96373. doi:10.1371/journal.pone.0096373

  この研究は薬食生命科学総合学府薬学研究院(医薬品情報解析学講座)が企画し、掛川・小笠地区6高校、掛川茶商協同組合、掛川市立総合病院、菊川市立総合病院および静岡県の協力により行われました。

緑茶のカテキンが抗インフルエンザ活性を有することは研究室レベルでは明らかにされている。人ではまだエビデンスはない。学校発のアウトブレークという形で学生はインフルエンザの拡散に重要な役割を果たしている。

学生間のインフルエンザの感染を防ぐことは流行、爆発的流行の頻度を減らすことに重要である。

臨床試験はランダム化非盲検試験で行われ、757名のデータで緑茶と水のうがいの効果を調べた。

1日3回の緑茶のうがいはインフルエンザの感染防止効果は統計学的に有意ではなかった。

有意差が出なかった原因に関しては以下の点と考察している。

  • 例数に設計に用いた発病率と実際の発病率に差があった。
  • うがいよりも日常的なお茶の摂取量が多かった。
 この試験の難しさは、インフルエンザの流行に結果がかなり左右されることだと考えられます。また日常的に飲んでいるお茶を想定しなかった点はこの試験結果をほぼ無駄にしていると考えらえる。 






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最終更新日  2014年05月22日 07時01分10秒
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