アラ還の独り言

アラ還の独り言

2016年09月30日
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テーマ: ニュース(99623)
カテゴリ: 医療費
今までの治療薬とは明らかに効果が異なる経口C型肝炎治療薬が発売されて、医療費増加に占める薬剤費の割合が数パーセント増えたということが話題になっています。

この薬剤がでるまでC型肝炎の治療を控えていた人が、承認に伴い一気に治療を始めたので、急激に増えたのでしょう。あまり売れすぎたので薬価が低くなるようですが、それ以上に患者が減っています。あと3年もすればC型肝炎の治療は終了するのではないかと思えるほどです。

C型肝炎の肝炎は血液をとおした感染である事から、注射器の回し打ちが終了した時点で、感染は減っています。残るは性的感染と麻薬の注射器です。従って、あと10年もすればC型肝炎は性病の一種に分類されると思います。

今までも治療するなら、この新薬を承認するまで待ちなさいとC型肝炎治療ガイドラインが宣言したこともありました。今回は第1選択で、広範囲のウイルス型に効果があるので、ガイドラインも記載があらためられています。

C型肝炎ウイルスは時限爆弾のようなウイルスで感染初期にはほとんど症状がでません。またC型肝炎であってもきつい症状がでるわけでもありません。しかし、肝硬変を起こす確率を増やし、肝がんを起こす確率が明らかに高まります。

今回の治療法でC型肝炎ウイルスが完全に排除されることによって肝硬変や肝がんの発症率が減るかどうかは後10年ぐらいしないと分かりません。またC型肝炎ウイルスに感染していなくても肝硬変や肝がんを発症するので、このあたりの検証は非常に難しいものがあります。

少なくともC型肝炎の専門医は肝硬変や肝がんの専門医に変わっています。C型肝炎は5年もすれば特殊な病気になると私は思っています。

(雑談:C型肝炎の専門医から肝がんの専門医に変わった人はがんの治験というものに対して無知に等しかったので、肝がんの治験進まない原因の一つになっていました。)





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最終更新日  2016年09月30日 11時40分02秒
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