アラ還の独り言

アラ還の独り言

2017年11月24日
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カテゴリ: 新聞報道
2017年11月22日の​ yomiDr. ​の記事がリスクを考える上で面白い記事です。

内容はおたふくかぜの副作用で難聴が起こると言うことです。

おたふくかぜはムンプスウイルスによって発症します。1~2週間で自然治癒します。おたふくかぜのワクチンは0.03~0.06%の無菌性髄膜炎が生ずることから随意接種になっています。(おたふくかぜから無菌性髄膜炎が生じるのは1.24%)。(参考:国立感染症研究所 ​ 無菌性髄膜炎とは ​)実際の発生率を見ると無菌性髄膜炎の発症割合が10000人に124人いるのを6人に減らすのですから無菌性髄膜炎の予防効果は十分あると思いますが、無菌性髄膜炎が発生すると新聞などで大きく報道されて、おたふくかぜワクチン接種には問題があるかのようになり、定期接種から随意接種になってしまいました。

さて今回の記事ですが、ムンプスウイルスの難聴発生率は0.01~0.5%です。ワクチンの副作用による難聴の発生率は記事では不明となっています。

ムンプスウイルスによる無菌性髄膜炎の場合には難聴を引き起こす場合があります。無菌性髄膜炎の発生率に比べて難聴の発生率は100分の1です。

耳下腺の腫れや顎下線のはれで一時的に耳の聞こえが悪くなる場合は除外されている内容ですが、難聴は治療法がステロイドくらいしかなく、一生付き合わなくてはならない病気の一つです。

今回の調査では0~9歳で発症したのが48%と高く、難聴により成長に影響を与えることは否めません。

しかし、ウイルスを打たなく難聴のても発生率は低く、ワクチンを摂取したときの無菌性髄膜炎の発生とほとんど変わりません。

新聞記事を読んで難聴が怖いので、おたふくかぜワクチンを打ったら無菌性髄膜炎となる可能性は、打たないで難聴になる可能性とほぼ同じなら、積極的に今のワクチンを接種すべきでしょうか。

少なくとも改良型のワクチンの製造の進行度と、ワクチン接種による難聴の発生率を調べてからワクチンを接種しないと、仮にワクチンが難聴に効果がなければ、読売新聞社を訴えてもいいかもしれません。





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最終更新日  2017年11月24日 10時24分39秒
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