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“知的障害者に性的虐待” 施設元理事長ら賠償命じる 東京地裁都内の障害者施設で働いていた知的障害がある30代の女性が当時の理事長から性的な虐待を受けたと訴えた裁判で、東京地方裁判所は性的な虐待があったと認め、元理事長と運営するNPO法人に合わせて150万円の賠償を命じました。NPO法人「なないろ」が運営する東京 板橋区の作業所で働いていた知的障害がある30代の女性は、当時の理事長から性的な虐待を受けたとして訴えを起こし、元理事長側は「虐待していない」などと争っていました。26日の判決で東京地方裁判所の新谷祐子裁判長は、元理事長が数年にわたって女性の下半身などを日常的に触っていたことを認めました。そのうえで、「女性は知的障害の影響で性的な行為の意味を正しく理解していなかった。元理事長の行為は性的な虐待に当たる」と指摘し、元理事長と法人に合わせて150万円の賠償を命じました。また、法人に対してはこの問題をめぐり、女性の個人情報が書かれた報告書を関係者に送り、プライバシーを侵害したとして30万円の賠償も命じました。判決についてNPO法人「なないろ」は「主張が認められず非常に残念だ。判決の中身を精査して今後の対応を検討したい」とコメントしています。[NHK]今後、この作業所に女性が今まで通り通えるといいのでしょうね。☄にほんブログ村にほんブログ村
2024.07.31
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育み、育まれた50年 障害ある娘と母の歩み 映画「大好き」このたび完成した1本の映画。タイトルは「大好き」。映画を撮った監督自身も「口にするのは少し恥ずかしい言葉だけど…」と話すタイトルのこの映画は、知的障害のある女性と母親を40年以上にわたって撮影した家族愛の物語です。障害のある人への理解が今より進んでいなかった昭和の時代。そんな中で、ともに支え合いながら生きてきた親子。お互いがお互いのことを「大好き」な、2人の歩みが描かれています。(エンディングノートより)人がこの世に生を受けて、生まれ出ること。これがどういう意味を持つのか。49年間、奈緒さんを育てる中で、奈緒さんから教わりました。“謝り"の思いから、“ありがとう"感謝の思い。今、それを感じています。【映画上映予定】▼横浜ジャックアンドベティ https://www.jackandbetty.net8/24(土)〜9/6(金)〈問合せ〉TEL:045-243-9800▼シネマ・チュプキ・タバタ https://chupki.jpn.org9/1(日)〜9/14(土)〈問合せ〉TEL:03-6240-8480▼神戸・元町映画館 https://www.motoei.com/9/7(土)〜9/27(金)〈問合せ〉TEL:078-366-2636▼大阪・シアターセブン https://www.theater-seven.com9/7(土)〜9/27(金)〈問合せ〉TEL:06-4862-7733▼京都シネマ https://www.kyotocinema.jp9/13(金)〜9/26(木)〈問合せ〉TEL:075-353-4723▼金沢シネモンド http://www.cine-monde.com10/5(土)〜10/18(金)〈問合せ〉TEL:076-220-5007[NHK首都圏ナビ](かながわ情報羅針盤)映像が多いので、詳細はリンク先から覗いてみて下さいね。40年以上に渡っての撮影、まさに育児日記ですね。こうした記録が残せることが羨ましくもなりますね。☄にほんブログ村にほんブログ村
2024.07.30
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歯科診療所で障害がある17歳男性死亡 歯科医師2人書類送検「救急要請が遅れたのは私のミス」など供述去年7月、特別支援学校に通う男子生徒が堺市の歯科診療所で治療を受け、その後、死亡した事故で、歯科医師2人が書類送検されました。去年7月、堺市にある「堺市重度障害者歯科診療所」で、特別支援学校に通う富川勇大さん(当時17)が治療中に心肺停止になり、その後、死亡しました。富川さんは発達障害があり、痛みに過敏に反応してしまうため、親知らずを抜くために全身麻酔を受けていました。 警察は、富川さんに全身麻酔をした際、呼吸のためのチューブを適切な位置に挿入せず処置して心肺停止にさせ、その後死亡させた疑いで、歯科医師の男ら2人を書類送検しました。男らは調べに対し、「救急要請が遅れたのは私のミス」などと供述しているということです。関西テレビ(動画あり)[YAHOOニュース]1年以上掛かっての書類送検、なんともお粗末な医療事故だけに全身麻酔時の対応や見守りなど、医師には、より一層緊張感を持って欲しいものですね。588万アクセス達成しております。いつもご訪問にコメント感謝です。☄にほんブログ村にほんブログ村
2024.07.29
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精神障害者、警察通報も職員現場行かず「診察不要」 入院なく自殺も精神障害で自傷や他害の恐れがある人を警察が把握した際、保健所に知らせる「警察官通報」という制度がある。医療に適切につなげる狙いだが、警察から通報を受けた保健所職員らが現場に行かずに医師の診察を不要と判断し、入院にならないまま自殺に至るケースが起きていることがわかった。制度の適切な運用に向け、警察は今年、改善に動き始めた。 警察官通報制度は精神保健福祉法に基づく。警察関係者によると、昨年は全国で1万8611人分の警察官通報があった。最多は3013人の東京で、神奈川1612人、埼玉1419人、大阪1360人、兵庫1229人と続く。全国の通報は年々増加し、この5年間で約1400人増えた。 警察から通報を受けた保健所などの職員は、原則現場に行って対面し、医師につなげるか判断する事前調査を行う。厚生労働省がガイドラインで定める。夜間や休日でも職員が迅速に対応できるよう、態勢の整備も必要だとしている。医師は診察のうえ、強制的な措置入院をさせるかどうかを決める。職員の臨場率 大きい地域差 昨年の職員の臨場率は、都道府県の8割で80%を超え、栃木など7県では100%だった。一方で、都市圏の神奈川や大阪、兵庫は30%台。東京は唯一の0%で、地域差が大きい。 警察官通報が診察につながった割合を見ると、保健所職員の臨場率が5割以下の東京など6都道府県が平均で39.6%なのに対し、それ以外の41府県は59.4%で、差があった。職員が臨場しない地域は診察につながりにくい実情がある。厚労省は「遠隔では判断がうまくできず、医療に適切につなげられない可能性がある」とする。 警視庁によると、都内では自殺を図って保護された人が診察につながらず、その後に自殺した事例が複数あった。職員による判断は電話口で行われ、診察が不要とされれば警察は家族らに引き渡すしかない。家族の求めで警察が自ら病院へつなげることもあるという。職員が臨場しないために、警察官が長時間保護に当たるなど、現場の負担も増している。 警察庁は今年4月、状況の改善に向けて自治体を指導するよう、厚労省に申し入れた。都道府県警に対しても、厚労省のガイドライン通りに警察官通報を運用するように指示。5月に全国の幹部を集めた会議では、露木康浩長官が適切な運用に向けて指導を徹底するよう訓示した。火を放った男 通報もなぜ医療につながらなかったか 昨年10月、浜松市の住宅街で火が上がった。民家など16棟が焼けた大火で、自宅に放火したとして男(89)が逮捕された。捜査関係者によると、男は事件1カ月前に近所で自殺をほのめかして警察官通報されたが、診察につながらなかった。(この記事は有料記事です)[朝日デジタル]全国統一した制度でも、その地域差があるのは改善の必要がありますね。気が付けば、5800件目に日記です。いつもご訪問にコメント感謝です。☄にほんブログ村にほんブログ村
2024.07.28
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「この先安心して暮らせるか」処分受けた障害者GH、利用者らのいま障害者グループホーム(GH)の入居者から実費より約3億円多い食材費を集める「経済的虐待」などをしたとして、GH運営会社の株式会社「恵」(東京都港区)が6月、愛知県などから一部GHの指定取り消しという最も重い行政処分を受けた。 異例の連座制」も適用され、同社が運営する12都県に約100カ所(定員約2千人)あるGHは2029年までに順次、運営ができなくなる。 行政処分から2カ月。恵を頼らざるを得なかった入居者らはどう過ごしているのか。周囲はどう支えればいいのか。各地の現場を取材した。 「この先、子どもが安心して暮らせる場所はあるのか」。40代の女性には、重度の知的障害がある20代の娘がいる。今も恵のGHを利用する。 娘が利用するGHは、連座制の適用で27年度中に運営ができなくなる予定だ。恵は、娘のGHも含め、運営する約100カ所を一括して年内にも他社に事業譲渡する意向を示している。 ただ女性は、譲渡先や将来の運営方針など、恵側から詳しい説明は受けていない。ようやく入所できたのが「恵」だったが 娘は幼少期から発達が遅く、こだわりが強かった。夫は障害を理解しようとせず、親戚からは白い目を向けられた。 そんな家庭の雰囲気を感じ取ってか、成長とともに娘の状態は悪くなっていった。・・(この記事は有料記事です)[朝日デジタル]この問題は暫く続きそうですね。明るい未来を祈るばかりです。☄にほんブログ村にほんブログ村
2024.07.27
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発達障害学生の就職後押し 札幌のNPO 無料面接練習や心理士講座 内定者「大きな自信に」 障害者の就労支援に取り組む札幌市北区のNPO法人「札幌チャレンジド」は、発達障害などでコミュニケーションが苦手な大学生を対象にした就職活動をサポートする事業に力を入れている。無料で、面接練習や発達障害について理解を深める公認心理士による研修講座を開き、希望する企業への内定を後押しする。...北海道新聞[goo]今の就職は特に面接に重みを置いている傾向があるので、こういうサポートは何より有難いですね。☄にほんブログ村にほんブログ村
2024.07.26
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北大研修会「発達障害のある学生への対応のコツ」8/27 北海道大学学生相談総合センターは2024年8月27日、2024年度の高等教育における障害のある学生の支援に関する研修会「発達障害のある学生への対応のコツ~困難を抱える学生へのかかわりと外部支援について」を高等教育研修センターおよびオンラインにて開催する。参加費無料、事前申込制。日本学生支援機構(JASSO)による調査によると、大学に入学する障害のある学生は年々増加している状況にある。北海道大学においても発達障害のある学生の入学が増え、教職員が対応する機会が増加。一方で、発達障害のある学生は大学生活のさまざまな場面でつまずく可能性があるが、就職活動でつまずくことも少なくないという。2024年度の研修会では、札幌にある就労移行支援などを行っているNPO法人「札幌チャレンジド」を講師に迎え、日々の就労移行支援などの事業を通して見えてきている発達障害のある人への対応のコツについて解説してもらう。 札幌チャレンジドは日本財団の助成を受けて、コミュニケーションが苦手な学生に対する就労サポート事業を札幌にある大学3校で実施。北海道大学はそのうちの1校で、2023年度からキャリアセンターと学生相談総合センターがこの事業に協力。研修会では、このコミュニケーションが苦手な学生に対する就労サポート事業についての紹介も予定している。 参加費は無料。定員は対面30名、オンライン100名。申込みは、高等教育研修センターのWebサイトより受け付ける。なお、研修会当日のようすは、後日、学内限定でのオンデマンド配信を予定している。◆発達障害のある学生への対応のコツ~困難を抱える学生へのかかわりと外部支援について日時:2024年8月27日(火)13:00~14:30対象:大学教員・事務職員・高等教育機関教職員・高等学校教職員会場:北海道大学 情報教育館3階 スタジオ型研修室/Zoomウェビナー同時配信定員:対面30名・オンライン100名参加費:無料申込方法:高等教育研修センターのWebサイトより受け付ける[ReseEd]大学が本格的にこういう取り組みをするだけのニーズが増えているのでしょうね。☄にほんブログ村にほんブログ村
2024.07.25
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プールで発達障害の児童が成人男性から暴力を受ける…駆け付けた警察の対応に対する批判とは韓国ソウルの漢江(ハンガン)公園のプールで、ある男性が水をかけられたことを理由に、発達障害を持つ児童の顔を水中に沈める事件が発生した。18日、韓国の放送局「チャンネルA」によると、3日午前11時50分頃、ソウル麻浦区(マポ区)にある漢江公園のプールで、小学2年生のA君が成人男性から暴行を受けたと警察に通報があった。発達障害のあるA君が、男性グループに対し水をかけると、激怒した男性がA君の頭を掴み、水中に何度も頭を沈めては引き上げることを繰り返した。隣にいたA君の姉がこれを止めようとしたが、男性はこの行為をやめなかった。A君の姉は「当時(男が)両親を呼ぶように言ったので、弟を連れてプールから出ようとしたが、(突然)弟を掴んで水に沈めたり引き上げたりした」と当時の状況を説明した。これを知ったA君の父親が、すぐに警察に通報したが、この時すでに男の姿は無かったという。A君の父親は「遊びというレベルではなかった。一歩間違えれば子供は死んでいたかもしれない状態だった」とし、「20分後に到着した警察は『本人同士で解決するように』と言い、加害者を探し出し謝罪を受けるように言った」と憤りをあらわにした。これに関して警察は「当時出動した警察官が『(被害者に対し)加害者を直接探せ』と言った覚えはない」とし、「映像に映る男を探している」と伝えた。江南タイムズ(動画あり)[MSN]小学生位の子のいたずらでも、障がいに関係なく、まともに向かってくる大人もいるので親は要注意ですね。☄にほんブログ村にほんブログ村
2024.07.24
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<サンデードキュメンタリー>『密着3000日 自閉症児に輝ける人生を 闘う!出張カウンセラー小学校設立』2024年8月11日(日) 12:00~14:00応用行動分析学を駆使し、子どもの問題行動を解決する臨床心理士・奥田健次。取り組むのは自閉症の子どもの指導。専門医がさじを投げた問題さえも打開してきた異端のカウンセラーだ。出張カウンセリングで世界各国を巡り、臨床件数は2万数千件を超える。また6年前に自ら幼稚園を作り、さらに今年、小学校を開校させるというのだ。奥田の考えに賛同し集まった理想を求める教育者達。しかし、そこに立ちはだかる設立認可の大きな壁…。そもそも、子どもが集まるのか?お金はどうする?次々に、目前に現れる問題。一介のカウンセラーが、私財を投げ出し、理想の学校を設立する。その熱意の裏には、不遇な子ども時代、家族の物語があった。番組では、奥田と子ども、親たち、そして小学校開校までの闘いの日々を追いかけた。[BSfuji]バタバタしてアップしそびれていましたが、画期的な学校ができましたね。2時間通して見ていましたよ。☄にほんブログ村にほんブログ村
2024.07.23
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発達障害の息子の“居場所”を守ろうともがく家族…身近に感じた永作博美「自分も頑張ろうと」腕は間違いないから大丈夫――信頼関係に感心女優の永作博美が、フジテレビのドキュメンタリー番組『ザ・ノンフィクション』(毎週日曜14:00~ ※関東ローカル)のナレーション収録に臨んだ。担当したのは、18日・25日の2週にわたって放送される『母と息子のやさしいごはん2~僕と母さん 時々父さん~』。飲食店を経営する発達障害の息子とその母、そして陰ながら支える父を追った作品だ。幾度となく訪れるピンチに対し、何とか息子のための“居場所”を守ろうと、もがきながら立ち向かっていく家族の姿に、永作は「自分も頑張ろうと思えました」と力を受け取ったようだ――。■赤字を補填してきた父が歯科医院を廃業 東京・護国寺にある「酒・食事処 大(たい)」。調理担当の息子・大貴さん(31)と接客担当の母・貴美子さん(67)の二人三脚で営むこの店には、自家製デミグラスソースを掛けた名物のハンバーグを目当てに、お昼時は多くの客が訪れる。幼い頃から成績優秀だった大貴さんは、中学生の時、突然の不登校に。その後、発達障害の診断を受け、自宅に引きこもる日々を送っていた。そんな大貴さんを変えたのが、初めて作った料理。母が喜んでくれたことをきっかけに料理人の道を歩み始めた。 その姿を一番近くで見ていた母は「大貴が思う存分、料理が作れる場所を…」と、2020年1月、文京区・本郷に食堂を開店させたが、直後に突入したコロナ禍により、わずか2年で閉店。そこから再起してディナーメニューを研究し、日本酒も取りそろえた本格的な飲食店として、母とオープンさせたのが「酒・食事処 大」だ。 しかし、なかなか売り上げは伸びない。その上、赤字を補填し、経済的にサポートしてくれていた父・充明さん(84)が、高齢のため歯科医院を廃業することになってしまった…。■親はどうしても責任を背負ってしまう この家族の姿に、「ゴツゴツした無骨感があって、ぶつかり合いながらも一生懸命進んでいる感じが微笑ましいし、応援したくなる。そして、ただただ家族でできることをやろうと必死に前を向いて進む姿が、何も誇張されてなくて、とても身近に感じたので、自分も頑張ろうと思えました」という永作。 両親が大貴さんの力を信じて、最大限のサポートをする姿にも感銘を受け、「“腕は間違いないから大丈夫”とおっしゃっていて、そこの信頼関係もすごいですよね」と感心した。 家族の中でも特に共感したのは、やはり母親だ。 「“障害があることを見つけてあげられたらよかったんですけど、私も追い詰めていたんだって…”とおっしゃっていたのが、すごく分かりました。親はどうしてもどこかで“自分のせいで…”と思ってしまって、責任みたいなものかな。母親として背負うものが大きいから、“自分の力で何とか助けてあげなきゃ”となってしまう。でもそこが、とても人間臭いなと感じました」そんな母・貴美子さんに、夫の充明さんが「誰かのせいじゃない」と声をかけていたことも知って、永作は「本当にふさわしい葛藤の仕方や言葉の発し方を皆さんがしていたので、たくさんの共感が得られるような気がします」と想像した。最後のシーンに涙「光が見えた喜び」ナレーションを読むにあたって、「皆さんが一日一日を楽しく、しんどく生きているので、悲しくしちゃいけないと思いました。その気持ちは、ディレクターさんの構成や映像に込められていたので、それを無視しないように意識しました」とのこと。 これまで『ザ・ノンフィクション』でナレーションを担当した際は、収録中に涙することもあったが、「今回は家で、後編の最後のシーンを見た時に泣いてしまい、読めなくなってしまいました。だから、本番ではちゃんとしゃべりきるぞという思いでした」と、より集中力を高めて臨んだ。 その涙は悲しさによるものではなく、「あの家族の皆さんに光が見えた喜びですね。とても感動しました」と予告している。■もし子どもが役者の道を志したら… 中学生と小学生の母親である永作。子どもたちは、すでに将来のことについて意識している印象があるそうで、「昔だったらまだ全然遊んでる年齢でしたよね。ただ、経験が全くない中で考えさせるのは、かわいそうだなとも思います」と同情しながら、「とにかくいろいろやってみて、好きなことを見つけるしかないですよね。親は余計なことを言わずに時に鼓舞しながら見守るしかないです」と立場を語る。 自身と同じ役者の道を志すこともあるのかと聞くと、「言わせません(笑)。私が体験してこの仕事のことは分かったので、別の仕事をやってほしいです。そしたら、私が違う経験を感じられるので(笑)」と冗談めかしつつ、「やっぱり頑張って自分で生きてほしいですからね。同じ仕事をすると、ちょっと甘えられそうな気がするので、私が口を出せないようなことをやってほしいです」と願った。そんな子どもたちは、頻繁に料理を作ってくれるのだそう。「下の子は最近、卵焼きに目覚めたみたいで、毎朝作ってくれるので、一切れもらって食べています。上の子は美味しいものが大好きなので、それをただただ作りたい欲求で、私が作るレシピを“教えて”と言ってくるんです。一緒に台所に立つこともあるんですが、あまりにも汚すので、“来るな! 来るな!”と言ってます(笑)」気になるお味は「悪くないですね。センスがあるなと思います」というが、その前提として、「自分からやろうと思う意識は素晴らしいことだと思います」と評価した。●永作博美 1970年生まれ。茨城県出身。1994年、ドラマ「陽のあたる場所」で女優デビュー。2011年、映画『八日目の蝉』で日本アカデミー賞最優秀助演女優賞受賞。近年の出演作に映画『朝が来る』、Amazon prime配信ドラマ『モダンラブ・東京』、舞台『月とシネマ2023』など。2022年放送の連続テレビ小説『舞いあがれ!』(NHK)ではヒロインの母親を演じた。朗読を務めた湊かなえさんの短編集『サファイア』がAmazonオーディブルで配信中。マイナビニュース[YAHOOニュース]今週残念ながら前編を見そびれていても、来週の後編は見逃さないようにしたいですね。☄にほんブログ村にほんブログ村
2024.07.22
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【社説】障害者の就労 持続可能な仕組み作りを障害者が働きながら技術や知識を身に付ける就労継続支援型事業所の閉鎖が今年3~7月に全国で相次いだ。共同通信の調査で閉鎖は329カ所に上り、働いていた少なくとも約千人の障害者が解雇や退職を余儀なくされた。背景には本年度の報酬改定がある。公費に依存する経営の改善を促すため、事業収益で賃金を賄えていない事業所を対象にした報酬の大幅な引き下げを厚生労働省が2月に発表し、4月に実施した。経営が成り立たなくなった事業所が選別された形だ。A型事業所は他の障害福祉サービスと違い、利用者が運営事業者と雇用契約を結ぶのが特徴だ。利用者は生産活動や職業訓練をして最低賃金以上の給料を受け取る。内容は清掃や食品加工・販売などが多い。全国に約4600ケ所あり、8万人強が働く。サポートを受けながら働けるため、なかなか進まない障害者雇用を補う役割も担う。 閉鎖事業所のうち4割強は最低賃金が適用されないB型事業所に移行した。利用者はA型を解雇や退職となるが、B型で働き続けることはできる。ただ収入は減る可能性が大きい。それ以外の場合は別の事業所に移る道があるが、通告が直前で一方的だったり、事業者のあっせんが不十分だったりして行き場を失った例も少なくないという。 報酬改定の方向性は事前に示されていたとはいえ、発表と実施の間に2カ月しかなかった。利用者が不利益を被らないため、もっと段階的な手段はなかったのだろうか。A型の大量解雇は今回が初めてではない。2006年に制度ができ、企業に門戸が開かれた。事業所数が増える一方、報酬や助成金目当ての安易な参入も問題視された。利用者を水増しする事業者なども現れたため、厚労省が17年度に報酬の支給要件を厳格化した際も閉鎖が相次いだ。ただ収益が少なくても、障害が重い人を積極的に受け入れている事業所もある。こうした事業所が報酬カットの影響を受けていないか、国と自治体は現場を調査すべきだ。A型は行政の所管が福祉と労働にまたがる。解雇された人はハローワークに相談する例が多いとみられ、利用者側の状況は自治体に入りにくい。双方の情報共有を進め、行き場を失った利用者をサポートしなければならない。 広島県では17年度に福山市などで閉鎖が相次いだ問題を教訓に、運営事業者を指定する際に事業計画の診断を中小企業診断士らによる専門家会議と共同で行っている。こうした経営面でのチェックや支援をさらに充実させたい。 人手不足の中、仕事を開拓する事業所がある。「農福連携」の動きも出ている。国や自治体は消費者が事業所の製品を求めたり、企業が業務の一部を発注したりしやすくなる環境を整えるべきだ。 障害者が仕事を通じて社会参加をする。その広がりが、どんな人にとっても暮らしやすい多様性のある社会につながっていく。そうした観点から、就労の持続可能な仕組みづくりが求められている。[中国新聞]障害者の立場になって考えれば必要な仕組み作りが進められそうですね。587万アクセス達成しております。いつもご訪問にコメント感謝です。☄にほんブログ村にほんブログ村
2024.07.21
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【特集|空き家問題】障がい者の力で管理する新潟の空き家対策-地域と共に歩む取り組み【新潟】近年、空き家が急増し、さらに放置されて周辺に悪影響を与えるケースが問題となっています。そこで、新潟市の企業が障がいがある人の手を借りて管理する取り組みを始めました。社会問題の解決とともに、そこで働く人のやりがいにもつながっています。新潟市中央区にある住宅。長年空き家となり、家の中は乱雑な状態。周辺は草が生い茂り、さらにゴミのポイ捨ても。■House Cat 三浦真美さん「ゴミを捨てないでと書いても、心ない人が空き缶とか捨てていくんですよね。」「House Cat(ハウス キャット)」は、所有者などからの依頼で空き家を管理しています。草刈りなどの作業を、障害がある人が職業訓練などをしている就労支援事業所に委託しています。■House Cat 三浦真美さん「(就労支援)事業所というのは、県内各地にあってなくならないものなので、地域に根差しながら質の高い労働力を確保できると思った。」去年9月から事業を始め、新潟市内など県内9つの事業所と提携しています。放置される空き家と、障がい者の就労支援という2つの課題に取り組んでいます。■House Cat 三浦真美さん「(こちらは管理の手が入る前の住宅の様子)どうにもならないというか、あっけにとられた。木々は道路にせり出しているし、落ち葉とか堆積していて、人が放置するとこうなるんだとよくわかった。」周辺の住民にとっても悩みの種でした。■近所の住民「葉っぱだらけで虫も寄ってきたりあるので、片付けていただいて大変助かっている。」この住宅の所有者は、50代の男性で1人暮らし。入院などのため、実質的には10年前から空き家状態でした。男性から財産の管理を委任された司法書士が、House Catに管理を依頼しました。■司法書士 布岳史さん「まず県外にいるお姉さんと連絡が取れません。本人も売却したくないという意思がある。なので、管理をしていく必要がある。そうするとこういう取り組みが必要だと思う。」県内の住宅の中で空き家の割合は15.3%。増加に歯止めをかけようと、県内の多くの自治体が(新潟市と粟島浦村を除く)空き家と買い手を結ぶ「空き家バンク」を運営しています。また政府は去年、空家法を改正し、管理不全の空き家は固定資産税の軽減措置がうけられないようにしました。所有者らに管理を促し、トラブルを防ぐ狙いです。■司法書士 布岳史さん「近隣の方の迷惑も考えて対策をしなければいけない。なんらかの障がいがある方が、いきいきと働けて値段も安いということで今回依頼しました。」House Catは、月に1度の訪問で基本料金が4400円と比較的安価なことも特徴です。管理に協力している就労支援事業所の1つ『青山ファクトリー』。就労支援には、企業と雇用契約を結ぶA型と、雇用までは至らないB型などがあります。県は昨年度、B型の月額工賃を1人1万6000円以上とすることを目標としていましたが、まだ難しいといいます。■青山ファクトリー 小出哲之所長「賃金は少しでもあげていきたい。そうすることで、障害のある方が地域で楽しく暮らせると思う。」■施設利用者「大変だと思う。でもこれから頑張って働きたい。」「(Q.やってみてどうですか?)楽しい。」House Catの三浦さんは、幅広く働く場を提供することで、障がいのある人の賃金アップにつなげたいと考えています。■House Cat 三浦真美さん「空き家を所有していらっしゃる方で困っている方が現実にいて、素晴らしい労働力を持っているのに賃金が低い障がいのある皆さん。ちょうどうまくくっついて回っていけば、お互いにいいことなので循環できるようになると思う。」[uxtv.]お互いのメリットがうまくかち合っての取り組み、全国的に考慮できそうですね。☄にほんブログ村にほんブログ村
2024.07.20
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【山口】「しあわせキッチン」障害者が運営に参加大丸下関店で期間限定の出店障害者の皆さんも、やりがいを感じながら企画しました。障害者が運営に参加する弁当店が、下関市のデパートで期間限定の販売会を行っています。「大丸下関店」に出店しているのは、7月に山陽小野田市にオープンした手作り弁当店「しあわせキッチン」です。障害者の就労支援を行う下関市の「サードチャレンジ」が運営していて、商品の企画から販売までを障害者福祉施設の利用者と一緒に行っています。水を入れて加熱するだけで食べることができる冷凍商品に力を入れていて、イチオシは韓国のB級グルメ「プデチゲ」です。1年以上試行錯誤して開発したスープは「本場・韓国の味に引けを取らない」ほどの出来栄えで、ボリュームも満点の自信作だということです。試食したお客さんも太鼓判を押していました。「しあわせキッチン」の試食販売会は、「大丸下関店」で8月18日まで行われています。山口朝日放送(動画あり)[YAHOOニュース]期間限定とは残念ですが、全国展開して欲しい冷凍食品ですね。☄にほんブログ村にほんブログ村
2024.07.19
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障害者5000人が解雇や退職 事業所報酬下げで329カ所閉鎖障害者が働きながら技術や知識を身に付ける就労事業所が今年3~7月に全国で329カ所閉鎖され、働いていた障害者少なくとも約5千人が解雇や退職となったことが13日、共同通信の全国自治体調査で分かった。障害者の年間解雇者数の過去最多記録は約4千人。退職者を含むものの、わずか5カ月でかつてない規模になっている。 公費に依存した就労事業所の経営改善を促すため、国が収支の悪い事業所の報酬引き下げを2月に発表、4月に実施したことが主な要因。 閉鎖が相次いでいるのは「就労継続支援A型事業所」。障害者と雇用契約を結び、最低賃金以上を支払った上で生産活動や職業訓練をする。全国に約4600カ所あり、精神、知的障害者を中心に8万人強が働いている。 調査は7月に都道府県、政令指定都市、中核市の計129自治体に実施。全てから回答を得た。 事業所が各自治体に廃止届を出した時点の利用者数から解雇・退職者数を集計すると、4995人だった。閉鎖329カ所のうち4割強は、最低賃金が適用されないB型事業所に移行した。[KYODO]不況の煽りは、否応なしに弱い者へと。政府には、早急に対処願いたいですね。☄にほんブログ村にほんブログ村
2024.07.18
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高齢者や障害者ら「災害弱者」の避難課題…受け入れ「全員は難しい」、事前避難は実効性が課題南海トラフ地震の臨時情報「巨大地震注意」が出された対象地域では、支援が必要な高齢者や障害者らを、津波からいかに早く避難させられるかが大きな課題となっている。支援する側の人材確保も難しい中、逃げ遅れを防ぐには、自治体や地域住民らが協力し、支援体制を強化していくことが求められる。南海トラフ「巨大地震注意」 「南海トラフ地震が起きたらどうなることか。危機感が一気に高まった」海沿いにある高知県中土佐町の特別養護老人ホーム「 望海のぞみ の郷」の防災担当職員、清岡幸平さん(39)は、「巨大地震注意」が発表された8日夜の緊迫した状況を振り返った。 南海トラフ地震が起きれば、高さ10~15メートルの津波が来ると想定されているが、近くに高台はない。入居者68人の多くは車いすを使い、寝たきりの人もいる。清岡さんは9日朝、近隣の高齢者施設に電話し、避難が必要になった場合、入居者の受け入れが可能か尋ねたが、「全員は難しい」との答えだった。 施設では、万が一に備え、同町から浮上式の「津波救命艇」(定員20人)を7台借り受けている。入居者や職員ら全員を収容でき、漂流しながら救助を待つことができるが、救助まで長引けば、健康を損なう恐れもある。清岡さんは「入居者の受け入れ先の確保について、早急に県や国と協議したい」と危機感を強める。 南海トラフ地震では、早いところでは地震後数分で津波が到達する。浸水想定域にある高齢者施設では、いかに早く入居者を避難させられるかが重要となる。淑徳大の結城康博教授(社会福祉学)は、東日本大震災の事例を踏まえ「高齢者や入院患者らの避難には人手が必要で、職員だけでは間に合わない」と指摘。「日頃から、地元の住民や、近隣の施設と連絡を取り合い、緊急時の協力体制や役割分担を決めておくべきだ」と指摘する。自分で守る 在宅の高齢者や障害者らの避難も大きな課題だ。 自治体は、要支援者の避難方法を事前に決めておく「個別避難計画」を策定することが努力義務となっている。総務省によると、昨年10月時点で約85%の自治体が策定に着手しているが、策定済みは約9%にとどまる。自治体職員の人手不足や、避難を手助けする人の確保が進まないことが、遅れの要因となっている。地震時は、支援する人たちの迅速な対応も必要となる。宮崎市島山地区では、8日夕に日向灘で起きた地震後、自治会役員らが高齢者宅を回り、避難経路を確認するよう呼びかけた。会長の 茜あかねヶが久保くぼ 真由美さん(77)は「『自分の命は自分で守る』という意識を持ってもらうことも重要だ」と語る。実効性 南海トラフ地震の臨時情報には、津波避難が間に合わない住民に事前避難を呼びかける「巨大地震警戒」もあるが、どう実効性を持たせるかも課題だ。 高さ27メートルの津波が想定される東京都新島村は9日午前、支援を必要とする高齢者ら171人のうち、浸水が想定される地区に住む77人を戸別訪問し、事前に避難所を利用できることを伝えたが、希望者はいなかった。村民生課の前田主税課長は「津波が起きてから避難するのは厳しい。事前に避難する人を増やすには、地震に関する情報の出し方も工夫する必要がある」と話す。 華頂短大の武田康晴教授(社会福祉学)は「臨時情報が発表され、南海トラフ地震の危機が現実味を増した。これを重く受け止め、高齢者施設や病院、自治体などは、職員が手薄になる夜間や、長期休暇の時期といったあらゆる場面を想定し、災害弱者の命と健康を守る避難や支援について見直すべきだ」と指摘する。避難所の環境整備が不可欠 高齢者や障害者らの避難生活についても、事前に検討し、備えておく必要がある。 1月に起きた能登半島地震では、高齢者を中心に、長期の避難生活で持病を悪化させ、亡くなる「災害関連死」が相次いでいる。過酷な避難生活を少しでも快適に過ごせるよう、段ボールベッドや洋式の仮設トイレなどの備えは不可欠だ。 東日本大震災では、認知症の人の行動を巡って、トラブルになった例があった。障害を抱える人は、不慣れな環境ではパニックに陥りやすいため、心を落ち着かせられる区切られたスペースの確保も重要となる。個室が望ましいが、難しい場合は、テントや段ボールなどで間仕切りを作る。また、移動につえが必要な人は通路近く、視覚障害者や高齢で視力が弱っている人は夜間でもトイレに行きやすい場所に、優先的にスペースを確保する。車いす利用者がいる場合は、通路にものを置かないよう、ほかの避難者に呼びかける。 一方、支援が必要な人は、特別支援学校や高齢者施設などに開設される福祉避難所への移動を希望する場合、できるだけ早く申し出ることが大切だ。 東北福祉大の都築光一教授(災害福祉)は「支援が必要な人たちは環境の変化で心身の状態を悪化させる可能性がある。避難所で気になることがあれば、遠慮せずに相談し、安心できる環境を整えてもらってほしい」と話している。[読売新聞オンライン]早め早めの避難が必要でも、予測が難しい自閉症者には判断も難儀なので一緒に行動することなんでしょうね。☄にほんブログ村にほんブログ村
2024.07.17
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発達障害を理由に雇い止め、北海道大学と原告の和解が成立 札幌地裁発達障害を理由に不当に雇い止めをされたとして、北海道大学の元職員の女性が地位確認などを求めた訴訟は、札幌地裁(吉川昌寛裁判長)で8日、和解が成立した。原告側弁護士によると、女性が退職を受け入れた上で、北大は障害のある職員に対して合理的配慮を行っていくことを確認したという。 原告側の書面などによると、女性は障害者雇用枠で北大に採用され、2021年4月から勤務を始めた。雇用期間は1年間で、5年までは更新が可能だったが、翌年2月に北大から契約を更新しないと通告された。「毎月の同じ業務をいまだに覚えることができず間違える」ことなどが理由だった。 和解成立を受け、原告側の長野順一弁護士は「発達障害者に対する合理的配慮が欠けていたことが一定程度、明らかになった」。北大は「和解により解決したのは事実」とコメントした。朝日デジタル[YAHOOニュース]和解しても、一度途切れたご縁は戻ることはないのでしょうね。☄にほんブログ村にほんブログ村
2024.07.16
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父は息子と正面から向き合わない、妹は出ていきたがっているが…軽度の知的障害を持つ男性が“家族に与える影響”「最初に台本を読んだ時、『これ、心平が主人公の必要ありますか?』って思わず聞いてしまいました。お話の中心に描かれているのは確かに心平ですが、ある意味、彼の話じゃない。心平を取り巻く人々、彼の妹や父親の物語だと、強く感じたんです」 個性的な風貌とアクの強い演技で、一度見たら忘れられない強烈な印象を残す俳優の奥野瑛太さん。このたび、山城達郎監督による2作目の映画『心平、』で、軽度の知的障害を持つ主人公・心平を演じる。 この難しい役どころを演じるにあたっては、「最終的に専門家に入っていただき、表現に作為的な間違いがないよう、動作や言葉などを一つ一つ確認してもらいました。心平の描き方に、脚本上の都合を持ち込み過ぎることが嫌でしたので」と、慎重に語る。「作品上でも役柄上でも、利己的にならないように関わりたいという気持ちがあります。そして、なるべく求められているものに応じながら、自由に演じたい。このスタンスは、どんな役でも変わりません」 2014年、福島県の小さな村。心平は、兼業農家の父・一平(下元史朗)と妹のいちご(芦原優愛)との3人暮らし。原発事故の影響で農業を出来なくなって以来、職を転々とし無為な日々を送っていた。 人けのない町や、草が茂った田んぼの中の道を、心平は歩く。あるいは自転車で風を切って走る。何でもないのに心揺さぶられるシーンが続く。「ロケはすべて福島県で行いました。劇中はあれから3年後ですが、実際には10年以上の月日が経っています。でも、まだ立入禁止区域はあり、転覆してそのままの船もある。圧倒的な現実がそこにはあって……ことさらにそれを強調している作品ではないですが、福島に行って撮ったことには意味があったと思います」 そんな中、心平の父は、普通の成人男性とは違う息子を大切にしながらも正面からは向き合おうとしない。妹はしきりと兄の自立を促すが、自分こそ、ここを出ていきたいと強く思っている。どこかギクシャクした家族の態度に気づいているのかいないのか、心平は大きな目を輝かせながら、今日も出掛けていく。傘屋の娘のもとへ、フェンスの向こう側にある無人の家々へ――。「震災があって、事故が起きて、村の景色や人々の暮らしは変わってしまった。家族の未来や希望も潰えてしまった。だけど、心平は変わらないんです。その存在も、心のありようも。変化は人が生きている以上、仕方のないことですが、ずっと変わらないということも同じくらい価値があると僕は思います。誰よりも純真無垢な彼の行動が、2人にどんな影響を与えるのか。それをぜひ見てほしいですね」おくのえいた/1986年生まれ、北海道出身。大学在学中からインディペンデント映画や小劇場で活動を始める。『SR サイタマノラッパー』(09/入江悠監督)のMC MIGHTY役で注目を集め、シリーズ3作目『SR サイタマノラッパー ロードサイドの逃亡者』(12)で映画初主演。以後、数多くの映画やドラマに出演。[文春オンライン]長男と同い年の奥野瑛太さんが主演とのこと。上映が楽しみな作品です。☄にほんブログ村にほんブログ村
2024.07.15
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食費過大徴収で指定取り消しの「恵」 障害者GHを一括譲渡の方針厚生労働省は、五つの障害者グループホーム(GH)の指定が取り消され、99のGHに指定更新などを認めない連座制が適用された運営会社「恵」(東京都港区)から、最短で年内に全GHを一括して譲渡する予定だとする報告書を7月31日付で受け取った。10月までに指定取り消し、または連座制により運営できなくなる三つのGHについては個別譲渡を検討しているとした。ほかに、指定取り消しや連座制が適用されるGHの利用者や家族に対する説明会を開催することや、過大徴収した食費の返還は各自治体と個別に進めていることなどが記されていた。これを受けて厚労省は、同日付で同社に行政指導を行った。GHの譲渡について、指定取消処分の効力発生日、または連座制の適用により指定更新が受けられなくなる日以降も、希望する利用者が転居することなく、継続的に障害福祉サービスを利用できるよう調整を行うことを求めた。また、利用者、家族、従業員への丁寧な説明や、過大徴収した食費の迅速な返還も求めている。同社のGHをめぐっては利用者から食費を過大徴収したり、サービス報酬を不正請求したりしたことが発覚した愛知県内の五つのGHが6月に指定取消処分を受け、食費の過大徴収に組織的な関与があったため、12都県の99のGHに連座制が適用された。[福祉新聞]被害が全国に及ぶ為に、全ての利用者への説明や対応に対しても、きちんとフォローして頂きたいですね。☄にほんブログ村にほんブログ村
2024.07.14
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B型と一般就労を併用 障害者の収入増に新たな道 東大先端研が新たな雇用モデル模索東京大学先端科学技術研究センターは自治体と連携し、障害のある人が地域の企業で短い時間だけ働く新たな雇用モデルを模索している。「超短時間雇用」と呼ぶこの取り組みは、社会福祉法人が中間支援事業者としてサポートするのが特徴。障害者にとっては所得向上と社会参加につながるメリットが大きいことから、自治体の関心も高い。鍵は中間支援新モデルは2016年度から先端研の近藤武夫教授が川崎市と取り組みを始めた。障害者は就労継続支援B型事業などを利用しながら、企業で短時間働く。雇用契約を結び最低賃金以上で働くため、月平均工賃が約1万6000円と言われるB型利用者にとって大幅な収入増となる。一方、企業は「パンの成形」「米の炊き出し」「内視鏡の洗浄」などそれぞれ職務を明確にして採用することで、別の仕事に注力できる。鍵となるのが企業と障害者をつなぐ「中間支援事業者」の存在だ。自治体が委託した社会福祉法人などがマッチングや採用後のサポートを行っている。4月に制度改正こうした新モデルには追い風も吹く。4月から障害者雇用促進法が改正され、重度の身体・知的障害者、または精神障害者が週10~20時間働く場合、企業の障害者雇用に0・5人分算定できるようになった。従来は最低週20時間だった。また、一般就労とB型の併用にも風穴が開いた。制度改正を前に、厚生労働省は3月、企業で働く時間が週10時間未満なら併用できる見解を初めて示した。従来の制度は併用を想定していなかった。こうしたことから新モデルへの自治体の関心も高い。6月に先端研が開いたオンラインシンポジウムには、多くの参加があった。17年から取り組む神戸市は、引きこもりなど対象を広げて実施。複数の社会福祉法人に中間支援を委託し、導入企業は60社以上に広がる。シンポで同市の福原宣人保健福祉課長は、小売りや製造の職種が多いことなどを紹介し「関わる人を増やし、地域で支えるのが重要」と意義を述べた。課題は財源新モデルが広がる鍵は制度のさらなる後押しだ。新モデルでの財源は一般財源や独自基金、国の補助金を組み合わせるケースなどさまざま。中間事業者への委託費も、岐阜市のように1300万円を計上する地域もあれば、別の就労相談事業と合わせて補助する地域もある。また、B型事業所が利用者を企業に送り出しても制度上の報酬がない現状もある。近藤教授は「部局に横串を刺す体制づくりも含め、今は首長のリーダーシップが不可欠」と指摘。「障害者がB型事業所を基盤とし、地域の企業でも働く。これは地域共生社会の一つの姿だ」と訴える。新モデルではB型事業所での活動前後に企業で働く障害者が多く、B型事業の利用日数は減っていないという。[福祉新聞]こういう取り組みはメリットが多いのでどんどん進めて頂きたいですね。☄にほんブログ村にほんブログ村
2024.07.13
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~みんなで考えよう!作る人と使う人の交流会~ 障害者自立支援機器 ニーズ・シーズマッチング交流会2024が10月からWeb、11月に大阪、12月に東京で開催されます!(PR TIMES)Web開催では総勢88社、大阪会場では46社、東京会場では77社の出展を予定!試作中の支援機器または改良予定の支援機器が出展されます。支援機器にご興味がある方は誰でも参加できます!■『ニーズ・シーズマッチング交流会』とは??障害者当事者の思いや要望をより的確にとらえた支援機器の開発に繋げるため、支援機器の障害当事者等(ニーズ側)と支援機器の開発者等(シーズ側)が自由に意見交換を行う場です。この交流会では、試作中または開発改良を前提とした機器が展示され、試用体験や出展者と意見交換が可能です。支援機器の展示以外にも基調講演など様々な講演を実施予定です。■『ニーズ・シーズマッチング交流会2024』開催の背景真に必要とされる実用的な支援機器の開発・実用化をするには、開発の早い段階から障害者や支援者の「ニーズ(課題や要望)」と企業や研究者等の「シーズ(技術)」のマッチングが大切です。開発者はシーズ志向型にならないよう、障害者の置かれている状態は勿論のこと、障害福祉現場の課題や ニーズを的確に捉えて、支援機器を開発することが重要となります。■出展企業の決定全国から多くの応募をいただき、大阪会場は46社、東京会場は77社、Web開催では88社の企業等が出展します。出展機器は、身体障害、視覚障害(盲ろうを含む)、聴覚障害、高次脳機能障害(失語症等)、知的障害、精神障害(発達障害を含む)、その他、が出展されます。■開催概要※会場には手話通訳、要約筆記(手書きノートテイク)、失語症意思疎通支援者が常駐しています。<Web開催>開催日時:令和6年10月1日(火)~令和7年1月31日(金)サイト :テクノエイド協会HP内「Web交流プラットフォーム」実施内容:Webセミナーの公開、問い合わせフォームによる出展者との交流<大阪会場>開催日時:令和6年11月25日(月)~27日(水) 初日13:00~17:00/10:00~17:00(最終日のみ16:00)会場 :OMM(2階展示Aホール、Fホール) (〒540-0008 大阪府大阪市中央区大手前1-7-31)アクセス:京阪電車「天満橋」駅東口、 谷町線「天満橋」駅北改札口からOMM地下2階に直結実施内容:機器展示・試用体験や出展者との意見交換、講演等の実施<東京会場>開催日時:令和6年12月10日(火)~12日(木) 初日13:00~17:00/10:00~17:00(最終日のみ16:00)会:東京都立産業貿易センター浜松町館(5階展示室) (〒105-7501 東京都港区海岸1-7-1 東京ポートシティ竹芝)アクセス:JR「浜松町」駅北口から徒歩5分 東京モノレール「浜松町」駅北口から徒歩5分 ゆりかもめ「竹芝」駅西口出口から徒歩2分 都営浅草線・大江戸線「大門」駅B2出口から徒歩7分 ※車いすで来場される方は、ゆりかもめ「竹芝」駅をご利用ください。実施内容:機器展示・試用体験や出展者との意見交換、講演等の実施■事前登録事前に来場申し込みをしていただくと当日の受付がスムーズに行えます。■SNSを活用した情報発信についてテクノエイド協会では、X(旧 Twitter)を活用して、本交流会に出展予定の出展機器の発信をしていきます。是非、ご登録をお願いします。【公式】公益財団法人テクノエイド協会(@techno_aids)さん / X■会社概要商号 : 公益財団法人テクノエイド協会代表者 : 理事長 大橋 謙策所在地 : 〒162-0823 東京都新宿区神楽河岸1番1号 セントラルプラザ4階設立: 昭和62年3月16日 財団法人設立認可(厚生省社第220号)事業内容: 福祉用具に関する事業 補聴器に関する事業 義肢装具士国家試験等に関する事業【本事業に関する問い合わせ】公益財団法人テクノエイド協会 企画部担当: 宇田川、岩田、香川、五島TEL : 03-3266-6883電子メールアドレス: shogai-kiki2@techno-aids.or.jp[毎日新聞]必要な開催情報は、リンク先から覗けます。大がかりな交流会、かなり有意義な内容ですね。☄にほんブログ村にほんブログ村
2024.07.12
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横浜の障害福祉サービス事業が不適切な対応 通所者の母「行政は改善を」障害福祉サービス事業での適切な支援に向け、横浜市青葉区で本年度から新たな研修会がスタートした。きっかけは、ある就労継続支援B型事業所での女性通所者に対する福祉支援上の不適切な対応だった。娘を守ろうと、4年半にわたり事業所側と対峙(たいじ)し、支援の不適切さを明るみに出した吉田朋子さん(64)=同=は「利用者や家族がつらい思いをしないよう、行政にはもっと踏み込んだ対応をお願いしたい」と訴える。 「あなたは何も悪くなかったと(事業所や運営法人から)娘に伝えてほしかった」-。6月上旬に青葉区役所内で行われた第1回研修会。会場には区内福祉サービス事業所の支援者や管理者約50人が集まり、真剣な表情で聞き入っていた。 講師を務めた吉田さんは経緯を説明するとともに、ここに至るまで多くの労力を必要とした現状に「事業所の不適切な支援が明らかになり、(事業所と運営法人が過ちを認めて)謝るだけのことに4年半もかかってしまった。結果として法律の力を頼るしかなかったのはおかしい」と疑問を投げかけた。・・・[カナロコ]どんな不適切な対応があったのかははっきり明記されておらず、最後まで掲載されていないのが残念ですが、こういう研修会で多くの方に事の成り行きを開示してゆくことが大事ですね。586万アクセス達成しております。いつもご訪問にコメント感謝です☄にほんブログ村にほんブログ村
2024.07.11
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障害者施設運営「恵」に厚労省が行政指導 利用者へのサービス継続を食材料費の過大徴収などで事業者指定の取り消し処分となった障害者グループホーム(GH)運営大手の「恵」(本社・東京)について、厚生労働省は2日、利用者のサービス継続のために速やかに対応するよう行政指導をした。事業所の運営が難しい状況を踏まえ、利用者や家族に丁寧な説明をすることなども求めた。 愛知県と名古屋市は6月、同社の事業者指定を取り消す処分を公表。また、厚労省は同社の組織的な不正への関与を認定し、12都県の約100のGHを順次運営できないようにする「連座制」の適用を決めた。事業者指定を取り消される期限までに譲渡先が決まらなければ、入居者が行き場を失うことになりかねない。 厚労省によると、同社は7月31日、最短で年内にも事業所を一括で事業譲渡すると同省に報告。ただ、10月までに指定取り消しと連座制によって運営できなくなる愛知県内の3カ所のGHに関しては、個別に譲渡を検討しているという。 また、利用者とその家族に説明会を実施する予定で、過大徴収した食材料費の返還も進めているという。[朝日デジタル]いよいよ厚労省の行政指導が入りましたね。☄にほんブログ村にほんブログ村
2024.07.10
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障害者施設待機者の実態解明へ 厚労省「定義調べる」障害者の入所施設やグループホーム(GH)の空きが不足し、待機状態にある人が全国にいる問題について、武見敬三厚生労働大臣は7月23日の会見で、国として待機者の実態解明を進める考えを示した。武見大臣は「重度の知的障害のある人が親の高齢化に伴い、住まいに不安を抱えることは決して望ましいことではない」と述べ、今年度始めた「入所施設のあり方に関する調査研究」で自治体ごとの待機者の定義や把握状況を調べるとした。NHKが47都道府県と全体の4割に当たる696市区町村から回答を得た調査で、施設とGHの待機者が延べ2万2000人いると判明したことを受け、国の対応を問われて答弁した。待機者の中には1人で複数の施設を申し込む例や、将来に備えて申し込む例などがあり、必要とする度合いは必ずしも同じではない。そのため、厚労省は定義や把握の方法を整理する考えだ。将来を悲観、息子殺害施設やGH不足により、困り果てた家族が障害者を殺害する事件は後を絶たない。7月4日、千葉県長生村で重度の知的障害のある男性(44)が父親(77)に殺害された事件をめぐっては、この男性が5月末まで神奈川県内に住み、県立の障害者支援施設「中井やまゆり園」に1~2泊する短期入所を定期利用していたことが分かった。同園やGHへの入所を希望しながらも断られた末、この家族は千葉に転居。夜間も動きまわる男性の介護に疲れ果てた父親が将来を悲観したという。神奈川県は県内の施設やGHの待機者数を公表しておらず、短期入所事業所の稼働率も把握していない。ニーズとサービスの提供実績が不明瞭な中、痛ましい事件が起きた。神奈川県が検証 事態を重くみた県は7月29日、この家族に必要な支援を行えていたのか検証する方針を発表した。第三者の意見も聞きながら10月に検証結果を公表するとしている。[福祉新聞]児童虐待による死亡事件もそうだけど、何か事件にならないと動かないのもなんともやるせない状況ですね。☄にほんブログ村にほんブログ村
2024.07.09
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[柴崎友香さん]ADHD 芥川賞作家が「大人の発達障害」の検査を受けたワケ…「自分にはできないことがある」一病息災 有名人に、病気や心身の不調に向き合った経験を聞く「一病息災」。今回は、小説家の柴崎友香(しばさきともか)さん(50)です。20歳代から小説家として仕事をし、日常の生活や風景を細やかに描く作風で知られる。「きょうのできごと」「寝ても覚めても」のように、映画化された作品もある。2014年に「春の庭」で芥川賞、今年「続きと始まり」で芸術選奨文部科学大臣賞を受賞した。 21年、大人の発達障害の検査を受けることにした。若い頃、「片づけられない女たち」という米国の心理療法士の本を読んだ。部屋が散らかる、用事を忘れる、時間に遅れる。まるで自分のことだと感じた。「人が当たり前にできるのに、自分にはできないことがある。子どもの頃から気づいて、実は困っていました」 それから約20年、関連する本を読み、情報を集め、診察を受けたいと思ってきた。が、専門外来は少なく、混雑している。「何か月も前に予約を取って、遠方の病院へ間違いなく行って受診するのは、私には難しい」とあきらめていた。 思いがけず、コロナ禍に背中を押された。感染予防で人と会う機会が減った。もともと対面でないコミュニケーションには難しさを感じる。仕事の悩みも生じた。やはり、診断を受けたい。ちょうど自宅から通いやすい病院が見つかった。 病院では、何種類ものテストや身体状態も含む検査、面談を重ねた。親の子育て期の記憶や通知表も情報源となる。発達障害は生まれつきの脳の特性なので、子ども時代の様子や行動を知ることが大切なためだ。その結果、ADHD(注意欠如・多動症)と診断された。日中に何度も眠気 「怠けている」とみなされて悩んだこの連載のタイトルは「一病息災」。取材の申し入れに、ADHD(注意欠如・多動症)は生まれ持った脳の「特性」であって、「病気」ではないのにと、少し戸惑った。 「治療や矯正をしなければいけないわけではない。でも私の体験が、困っている人がどうすれば楽になり、“息災”に過ごせるかを考える際の手がかりになるかもしれない」と、取材を受けることにした。 困っていたことの一つは睡眠障害だった。日中に何度も眠くなり、そのために、1日のうちにできることがとても少ない。「周囲からはやる気がない、怠けているとみなされがち。自分自身に対しても否定的になっていました」 ADHDと診断された直後から、コンサータという薬をのむことにした。脳内の神経伝達物質ドーパミンの働きを強める作用があり、ADHDによく処方される薬の一つだ。 最初の1錠をのんだ後、医師に告げた言葉は「36年ぶりに目が覚めています」。小学校の修学旅行で夜更かしした翌日から、ずっと眠いと自覚してきた。服薬後は、長い昼寝も不要になった。一方、睡眠が細切れになりがちだった夜は、朝まで眠れるようになった。 映画好きで批評も手がけるほどだが、これまでは上映途中で眠ってしまい、3回見てようやく全編を把握することさえあった。それが名画2本立ても鑑賞できる。「生活の時間調整がしやすくなった」と感じるが、体力が追いつかずに疲れる面もある。yomiDr.[YAHOOジャパン]自分の特性ときちんと向き合って対処、しかも、服薬も親に促されるのではなく自分で進んでできることは理想的ですね。☄にほんブログ村にほんブログ村
2024.07.08
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障害者の能力は会社の力「可能性を信じてあげて」進む “障害者雇用” 新たなモデルに《長崎》「障害がある人たちの雇用」についてです。 今年4月から、民間企業の障害者雇用率が引き上げられ、2.5%以上とすることが義務付けられました。40人以上の企業であれば、1人以上の雇用が必要です。 ただ、達成できている企業は全国で 約半数。県内でも、約62%にとどまっています。こうした中高い雇用率を実現しているファストフードの運営会社があります。 できることを伸ばし、誰もが自分らしく働けるように。取り組みを取材しました。▼開店前の準備から調理まで 知的障害の壁も乗り越えた男性従業員 (スタッフ)「裕次郎さん。ナゲットを10ピース、揚げてもらっていいですか」城山 裕次郎さん 44歳。知的障害がありますが、開店前の準備や調理まで 1人でこなします。(マクドナルド長崎夢彩都店 谷田 寿美子マネージャー)「クルーとのコミュニケーションをうまく取りながら、お店を助けようという気持ちを持ってやってくれている」 (城山 裕次郎さん)「もっともっと、お客様に笑顔が出せるように頑張りたい」長崎市や時津町で、マクドナルド12店舗を経営する「エス・ケイ・フーズ」。障害がある16人が働いています。積極的な雇用を始めたのは、相談役の中村 こずえさん 67歳です。(エス・ケイ・フーズ 中村 こずえ 相談役)「障害っていっても特性なんだよ、全然、特別な事じゃないというスタッフの意識が変わってきたのが一番大きいんじゃないかと思う」 本社では、年に数回従業員を集めたお茶会を開催。ここでは…。 (接客練習) 「138番のお客様、お待たせしました。ありがとうございます。ごゆっくりどうぞ」 みんなが成長している様子を見るのが、何よりの楽しみです。従業員同士の交流も深めようと、ボーリングやカラオケの大会も開く中村さん。 障害者雇用を進めるきっかけは、城山さんとの出会いでした。▼可能性を見出す 彼らができることを生かす職場づくり (エス・ケイ・フーズ 中村 伸一郎 社長)歴、何年ですか?」(城山 裕次郎さん)「数えていない」(エス・ケイ・フーズ 中村 こずえ 相談役)「2001年からだから、マクドナルド人生23年です。みんな長く働いてくれてありがとうね」 2人の出会いは2001年。 入ったばかりの城山さんは、掃除などの簡単な作業だけを担当していました。しかし、その6年後。城山さんは、調理なども1人で行いほかの従業員と同じように 働いていました。 (エス・ケイ・フーズ 中村 こずえ 相談役)「掃除と洗い物と、ごみ出しくらいしかできなかった裕次郎君が、フライヤーで仕事したり、ハンバーガーを作ったりしていた。それはすごく衝撃だった。人生を変えてくれた存在」中村さんの長男で、社長として経営にあたる伸一郎さん 40歳も、障害者雇用の必要性を感じています。 (エス・ケイ・フーズ 中村 伸一郎 社長)「彼らができることとできないことは明確にあるので、会社は本当に人材が必要であれば、それに合わせてあげることだと思う。彼らの力を借りながら、より会社を発展させていける企業をどんどん増やしたい」指導にあたるのは、現場の店長やスタッフたちです。 日々向き合いながら、みんなの特性や長所をいかすよう努めています。 (エス・ケイ・フーズ 中村 伸一郎 社長)「浪の平店の稔くんは思春期で話をしてくれないんだけど。どういうふうに僕は理解したらいい?」(波の平店 店長)「(今は)波があるので。稔くんがトレーナーに上がった。ネパール人の子をトレーニングして。言葉が通じないけれど、してくれていて」(エス・ケイ・フーズ 中村 伸一郎 社長) 「どうやってコミュニケーション取るの」(波の平店 店長) 「ジェスチャーとか」 (エス・ケイ・フーズ 中村 こずえ 相談役)「可能性を信じてあげるっていうのは、店舗の人たちの大事なところ」▼時には優しく 時には厳しく 従業員は家族毎月開く会議では、普段の様子を共有し、課題については根気強く解決するように取り組んでいます。従業員とは半年に1度 個別面談も。今後 半年間の目標を話し合います。(エス・ケイ・フーズ 中村 こずえ 相談役)「前回の目標は?」(城山 裕次郎さん)「ポテトのやつ」 (エス・ケイ・フーズ 中村 こずえ 相談役)「今年12月までには、エキスパートを取れるように。また谷田さんにトレーニングしてって、裕次郎からもお願いしないといけない。待ってるばっかりじゃだめよ」アドバイスをしたり、悩みを聞いたり。中村さんにとっては、家族のような存在。思いを受け止めながら、時には優しく、時には厳しく接します。(エス・ケイ・フーズ 中村 こずえ 相談役)「七虹ちゃんはカウンターもできるもんね」木下 七虹さん18歳は、この春 高校を卒業し、時津町の店に入りました。働き始めて まもなく3か月、今では。(木下 七虹さん)「グリルをしたり、ハンバーガーを包んだり楽しいなって。できれば長く続けたい。ここの職場は環境が良くて楽しいので、ずっと続けていきたいと思う」▼住居も生活面もサポート 障害がある従業員の店舗をそして会社は来年、新たな取り組みをスタートしようとしています。 障害がある従業員を1つの店舗に集めた店づくり。新たなモデルにする考えです。 店の近くに全員の住まいも準備し、生活面もサポートする計画です。(エス・ケイ・フーズ 中村 伸一郎 社長)「将来的には自分で独立して、自分で生活して、自分で働く選択を取れるようにサポートしたい。私が先頭を切って、今後も障害者雇用を促進したい」1人の従業員との出会いから始まった障害者の雇用。中村さんは、社内だけでなく社会全体に広がるよう願っています。(エス・ケイ・フーズ 中村 こずえ 相談役)「日本中が障害者雇用という名前を付けなくても、一般の人を雇用するみたいに普通に雇用できる。それが当たり前になっている世界が、そういう時が来たらいい」長崎国際テレビ[YAHOOニュース]マクドナルドとはいえ、ここまでできるお店も珍しいですね。色々な人が集まって職場は作られるんですよね。☄にほんブログ村にほんブログ村
2024.07.07
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マンション退去を要求された障害者ホーム 「施設コンフリクト」を解消した6年の法廷闘争大阪市の分譲マンションの管理組合が、マンション内の障害者グループホーム(GH)に退去を求め約6年にわたり争った訴訟が7月初め、大阪高裁で和解に至りGH側は沸き立った。1審で勝訴した組合側が管理規約を変更し、増設を含めGHの存続を広く認めたからだ。近年、福祉施設側と周辺住民との対立は「施設コンフリクト」と称されるが、解決に向け組合側は単に譲歩したわけではない。マンション住人の多くも納得するまでに何があったのか。■「住民に不利益」消防法令の懸念 「GHがあるので、消防の定期点検報告などが義務になりました」。トラブルの発端は平成28年、地元の消防署がマンションの管理組合に消防法令改正を説明し、こう指摘したことだった。 このマンションでは、社会福祉法人が15年からGHを運営。2戸でそれぞれ3人(提訴時)が法人職員の支援を受けながらシェアハウスのように暮らしていた。全体で251戸の大規模マンション内では目立つこともなく、組合側は存在すら把握していなかった。消防の指摘を受け、組合側が法令を調べると、GHに対する規制は厳しく、点検報告義務以外にもGHの存在がもたらす重大な懸念が浮上した。 大きな建物は消火栓やスプリンクラー、自動火災報知設備などを備える義務があるが、危険が少ないマンションには最低限の設備以外免除されるという「特例」がある。しかし、GHがさらに数戸増えると、この特例から外れてしまうのだ。 GHによって、住人全体に不利益が生じる事態は困る-。組合は30年、管理規約は「住宅としての使用」しか認めておらず、GHは規約違反だとして、大阪地裁へ提訴。令和4年1月の地裁判決は、GHが規約上の「住宅」ではないと判断し、運営を禁じた。 ■規約改定、運営ルール細則も GH側が控訴し、大阪高裁で争いが続く中、GH側の立証によって組合側の懸念は1つずつ消えていった。GH側が消防点検費用を出せば、組合側に金銭的な負担は生じない。行政が消防法令への適合を含めGHを厳しく審査しており、組合側が追加措置を講じる必要もない。ちょうど特例から外れる条件も緩和され、組合側は「ルールさえ決めれば、不利益が生じる現実的なリスクはなくなった」(組合側代理人)と判断した。高裁の勧告もあって今月1日に和解。「GHは住宅」という地裁判決とは異なる前提に立って2戸でのGH運営を認め、必要な際は組合側とGH側が協議して解決にあたると確認し合った。さらに組合側は、特例が適用される範囲内であればGHの増設も拒まないことにし、トラブル後にGH運営の禁止を明記していた管理規約を改定。全国的に例がないとみられるGH運営のルールとなる細則も定めた。規約改定には全区分所有者の4分の3以上の賛成が必要で、ハードルは低くはなかった。組合側代理人の杉山洋史弁護士は「GHが社会インフラとして不可欠だとしても、住人にはマンションの『共同の利益』も重要。賛成を得られたのは、これを両立できたからだ」と振り返る。■対立は合意形成への好機こうした「施設コンフリクト」と呼ばれる福祉施設と住民のトラブルは全国で相次ぐ。施設コンフリクトの問題に詳しい大阪公立大の野村恭代教授(社会学)は、今回の事例が「コンフリクトを解消するためのヒントになる」と指摘する。野村氏によると、穏便を好む日本では、コンフリクトが「避けるべきもの」として否定的に考えられてきた。しかし、本音が出る機会ととらえれば、コンフリクトはむしろ、信頼に基づく合意形成を行う好機になる。それが「コンフリクト・マネジメント」という手法だという。今回は裁判所という〝仲介者〟のもと、感情論ではなく、事実を積み重ねて丁寧に説明することで互いにメリットがある合意が得られた。ただ本来は、裁判に発展する前に、GH側が単に存続するだけでなく、住民と良好な関係を築くことを目標に置き、対話のプロセスを主導することが望ましかったと指摘する。野村氏は施設コンフリクトの発生は減っていないとした上で、「かつてのように行政が仲介するのは難しい。施設運営側がコンフリクト・マネジメントを学び、実践する必要性が高まっている」と訴える。◇障害者グループホーム 障害者総合支援法に基づく福祉サービス。障害者が隔離された施設ではなく、支援を受けながら地域に溶け込んだ生活を送れるよう制度化された。自宅で障害のある子供の面倒を見る親にとっては「親亡き後」の受け皿にもなる。今年3月時点の全国の利用者は約18万7千人で、5年間で約1・5倍に増えた。おおむね数人規模で、大阪など都市部では共同住宅内で運営されるケースが多い。産経新聞YAHOOニュース]全国視野で起きているこの事案、何よりお互いのメリットの為の歩み寄りが持てることが望ましいのでしょうね。☄にほんブログ村にほんブログ村
2024.07.06
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障害者の78%が貧困状態 民間調査、支援拡充が必要 障害者が通う事業所などの全国組織「きょうされん」は30日、障害者5千人以上を調査した結果、貧困状態に相当する収入の人が78.6%に上ったと発表した。親と同居している割合も高かった。障害者が自立した生活を送れるよう、支援拡充が必要だと訴えた。 調査は2023年5月~24年4月に実施。きょうされんに加盟する事業所の利用者などから回答を得た。 障害年金を含む収入を調べた結果、中間的な所得の半分に当たる年収127万円を下回る「相対的貧困」の人は78.6%。前回の15年調査は81.6%だった。 親と同居は、40~44歳で51.7%、50~54歳で30.7%だった。KYODO[YAHOOニュース]親と同居しないと生活が成り立たないそんな現状が見えてきますね。☄にほんブログ村にほんブログ村
2024.07.05
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障害者差別、根絶へ行動計画=政府対策本部で岸田首相表明 政府は29日、障害者差別の根絶に向けて全閣僚で構成する対策推進本部(本部長・岸田文雄首相)の初会合を開いた。首相は「これまでの取り組みを点検し、教育・啓発を含めて取り組みを強化していく」と述べ、新たに行動計画を取りまとめる方針を表明した。 首相は、各閣僚に対して(1)障害者の結婚・出産・子育て支援の推進(2)各府省庁の研修・啓発活動の強化(3)障害の有無にかかわらず個性を尊重し合う「心のバリアフリー」に関する取り組みの進捗(しんちょく)確認(4)障害者からの意見聴取―を求めた。必要な対応策を検討し、行動計画に反映させる。 同本部は、障害などを理由に不妊手術を強制した旧優生保護法を憲法違反とした最高裁判決を受けて設置された。首相は係争中の訴訟を巡り、和解による早期解決を指示。被害者救済の在り方を検討する超党派議員連盟との調整加速も促した。 [時事通信社]障害者差別の根絶を掲げるよりは、国民一人一人のニーズに対応すること、なんでしょうね。☄にほんブログ村にほんブログ村
2024.07.04
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障害者が能登半島地震受けてフォーラム 被災経験や課題を共有能登半島地震からまもなく7か月となる中、障害のある人たちが被災の経験や課題を共有するフォーラムが富山市で開かれました。このフォーラムは、県内の障害者団体などが企画したもので、富山市の会場にはさまざまな障害のある人やその支援者など100人あまりが集まりました。28日は両足にまひがあり、2016年の熊本地震で被災した平野みどりさんが講演し、当時、避難所が混んでいて自治体の職員も自分にどう接すれば良いかわからない様子だったため、不安から自宅に帰らざるをえなかったと経験を語りました。そして、災害時には特に障害のある人たちが遠慮して声をあげづらくなるとして、ふだんから当事者と行政や自治会で人間関係を築いておくとともに、防災の計画を決める際には、より多くの当事者が参加できるようにすべきだと指摘しました。また、能登半島地震を受けて石川県七尾市を拠点に障害のある人の支援を続けている団体の担当者は、現地では自宅の片づけや仮設住宅から病院への移動が大変なケースがあり、引き続き支援が必要だと報告しました。主催した当事者団体「富山障害フォーラム」の布尾英二会長は「実際に地震が起きるとどうすればいいのかわからなかった人も多いと思う。きょう学んだことを今後の防災対策に生かしていきたい」と話していました。[富山NEWS WEB](動画あり)実際の経験からの学びは大きいですね。☄にほんブログ村にほんブログ村
2024.07.03
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重い障害ある次男殺害で父親起訴「入所を断られ」介護に悩みか。今月、千葉県長生村の自宅で44歳の次男を殺害したとして77歳の父親が27日までに起訴されました。父親が逮捕後の警察の調べに対し「重い障害がある次男が施設への入所を断られ、毎日のように寝ずに面倒をみていた」などと供述していたことが捜査関係者への取材でわかり、警察は介護に悩んでいたとみてさらに詳しく調べています。起訴されたのは長生村に住む平之内俊夫被告(77)で、起訴状などによりますと今月4日、自宅で同居していた次男の清泰さん(44)の首をコードで絞めて殺害したとして殺人の罪に問われています。父親はみずから通報して警察に逮捕されました。捜査関係者によりますと、次男には重い知的障害があり、父親は逮捕されたあとの警察の調べに対し「次男の将来を悲観していた」などと供述していて、さらにその後の調べに対し「次男が施設への入所を断られ、妻と2人で面倒を見るしかないと思っていた。毎日のように寝ずに面倒をみていた」と供述していたことが新たにわかりました。家族は神奈川県内の施設に次男の入所が断られたのを機に、事件の1か月余り前に長生村に転居してきていて、その後は行政などからの支援は受けていませんでした。警察は、自宅での介護に悩んで事件を起こしたとみて、さらに詳しく調べています。[NHK NEWS WEB]なんとも悲しい事件ですね。今、入所先が無くて困っている事態が表面してきたばかりでも、日々生活に苦しんでいる事案が多い事、政府にはしっかりと受け止め、早急に対処願いたいですね。585万アクセス達成しております。いつもご訪問にコメント感謝です。☄にほんブログ村にほんブログ村
2024.07.02
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重度知的障害のある妹へ「今でも感謝している」 影響受けた兄の人生重度の知的障害がある妹(53)の名を呼ぶと、眠そうにつむっていた目がはっと開き、じいっと見つめ返された。その目の力に男性(59)は安心した。「きょうも元気。やっぱり、この場所が妹のホームタウン」だと――。相模原市緑区の障害者施設「津久井やまゆり園」で、入所者19人が殺害され、職員を含む26人が重軽傷を負った事件から26日で8年を迎えた。あの日、妹は命こそとりとめたが、重傷を負った。首や顔を切られ、刃物をぐっとつかんで抵抗した手にも傷を負った。妹の前に襲われた同室の女性(当時70代)は殺された。 この女性にも兄がいた。「仲の良い兄妹でいいなあ、自分たちも10年後、こんな感じでいられたらなあと思っていた。お兄さんの立場だったらと思うと、悲しみ、悔しさ、言葉では表せない。とても耐えられない」朝日デジタル[YAHOOニュース]何年経っても拭えない悲しみ、辛さが残りますね。☄にほんブログ村にほんブログ村
2024.07.01
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