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障害者施設待機者調査の詳細示す 10月実施、人数も把握 障害者の入所施設やグループホームに空きがなく、多数の入所待機者がいる問題を受け、厚生労働省が実施するとしていた実態調査の概要案が9月19日の「障害者支援施設の在り方に係る検討委員会」に示された。10月に都道府県、指定都市、中核市を対象に、待機者の把握有無、把握方法、基準、人数などを調べる。結果は来年1月に開く次回の委員会に報告される。 全国に2万人を超える待機者がいることがNHKの調査で判明したが、待機者の中には複数の施設に申し込んでいる人、将来に備えて入所を希望する人、入所を申し込みつつも支援があれば地域で暮らしたい人などが混在する。そのため、厚労省は待機者の定義などを整理するため実態を調べる。 都道府県などに過去3年以内に待機者を把握しているか聞き、把握している場合はその頻度、把握方法、人数を調べる。待機者の基準や考え方を設定しているかも聞き、設定している場合は、入所希望は本人か家族か、入所希望時期はいつか、希望をどうやって確認しているかなどを調査する。 また、待機者を把握していない都道府県などにはその理由、今後の予定、市区町村の状況を聞く。 概要案について委員会では「どのような課題を感じているか、地域資源の不足感も把握してほしい」「職員不足で定員を満たせない実情を把握すべき」「入所を断られるケースが浮き彫りになる調査にしてほしい」などの意見が出た。事務局は意見を踏まえて調査項目を設定する。 ■地域移行で本人調査 同日は、施設に入所している障害者の地域移行を進めるための実態調査の概要案も示された。調査は10月に全障害者支援施設(2524カ所)を対象に行い、基本情報、利用者の生活環境、施設の役割や機能、地域移行後の障害者の地域支援を聞く。 また、ヒアリング調査は、地域移行に取り組んでいる10施設程度を想定。職員、入所中で地域移行を目指す障害者、すでに地域移行した障害者を対象に11月に行う。障害者への調査は職員が同席するなどして落ち着いて会話でき、本音を聞けるよう配慮する。[福祉新聞]大掛かりな調査だけに実際に対応策が講じられるのはまだまだ先の話ですね。☄にほんブログ村にほんブログ村
2024.08.31
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障害者支援施設で虫歯の治療中に男性死亡 歯科医師を書類送検大阪市淀川区の障害者支援施設で、入所者の男性が虫歯の治療中に死亡した事件で、歯科医師と看護師が書類送検されました。業務上過失致死の疑いで書類送検されたのは、大阪・阿倍野区の歯科医師の61歳の男と兵庫・西宮市の看護師です。2024年5月、大阪・淀川区の障害者支援施設「アンダンテ加島」で、入所していた知的障害のある69歳の男性が虫歯の治療中に意識がなくなり、病院に運ばれましたが、胸や腹の圧迫による「急性呼吸障害」などで死亡しました。 警察によりますと、治療の際、嫌がって暴れる男性に対し、看護師や職員ら5人が馬乗りになるなどしていたということです。男性との意思疎通は難しく、医師は本来麻酔をするなどの対応をとるべきところ、体をおさえつけて治療を続けた結果、男性は死亡したとみられています。調べに対し医師の男は「身体の拘束は指示していないが反省している」と話しているということです。TVOテレビ大阪[YAHOOニュース]つい先日、堺市でも似たような事故があったばかり、人の命を余りにも軽視し過ぎていますね。まるで実験台に乗せられたようで亡くなられた方はまだ69歳、無念極まりないでしょうね。ご冥福をお祈り致します。☄にほんブログ村にほんブログ村
2024.08.30
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障害者総合支援法の内容に対応した解説 9月27日発売「障害者総合支援法」は、地域社会における共生の実現に向けて障害のある人の日常生活及び社会生活を総合的に支援することを目的とし、2013年4月に施行され、その後も改正が重ねられています。本書は、同法改正を反映するとともに、2024年度の障害福祉サービス等報酬改定をふまえた内容とし、サービスの利用にあたって、制度内容や手続を確認する際に、障害者福祉関係者をはじめ、多くの方にご活用いただけます。◆各頁に音声コード(Uni-Voice=ユニボイス)を付しており、スマートフォンなどから音声を聞くことができます。【主な内容】はじめに 障害者総合支援法の概要1 障害者を対象としたサービス2 障害児を対象としたサービス3 相談支援4 地域生活支援事業5 利用の手続き6 利用者負担の仕組みと軽減措置7 障害に係る自立支援医療8 補装具の制度9 障害福祉サービスの情報公表制度 頁数 31ページ価格 275円お申し込みはこちら↓https://www.fukushinohon.gr.jp/book/b10089707.html[福祉新聞]一冊持っていると何かと活用できますね。☄にほんブログ村にほんブログ村
2024.08.29
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TBS連ドラ『ライオンの隠れ家』新キャスト発表 自閉スペクトラム症の一般の男の子が出演坂井真紀、宮崎優、大角英夫の出演も発表俳優の坂井真紀が、10月11日スタートのTBS系連続ドラマ『ライオンの隠れ家』(金曜午後10時)に出演することが20日、分かった。坂井は柳楽優弥演じる主人公の母親役を演じる。また、新キャストとして、宮崎優、大角英夫、自閉スペクトラム症の一般の男の子・加藤竣志君の出演も発表された。 本作は、柳楽演じる市役所で働く平凡で真面目な優しい青年・小森洸人(こもり・ひろと)と坂東龍汰演じる自閉スペクトラム症の美路人(みちと)の兄弟が、突然現れた「ライオン」と名乗る男の子との出会いをきっかけに“ある事件”に巻き込まれていく完全オリジナルストーリーのヒューマンサスペンス。 柳楽は今作がTBSドラマ初主演となり、柳楽、坂東、子役の佐藤大空のほか、齋藤飛鳥、柿澤勇人、入山法子、岡崎体育、尾崎匠海(INI)、桜井ユキ、岡山天音、でんでん、向井理の出演が決定している。 このたび、新たなキャストと、坂東演じる小森美路人が作中で描く絵画として、自閉スペクトラム症の画家・太田宏介氏が協力することが決定した。 8年前に交通事故でこの世を去った洸人と美路人の母親・小森恵美(こもり・えみ)役を演じるのは坂井。小森家にとって恵美は太陽のような存在であった。美路人が自閉スペクトラム症と診断されてからは、発達支援の塾に通わせたり、絵の才能に気づき絵を描ける環境づくりをするなど、熱心に寄り添っていた。その分、同じだけ愛情はあっても、洸人は兄として我慢することが多く、それが今の洸人の性格を作り上げた一因になった。 出演に際し坂井は「私たちは役をいただくときにその作品の『企画書』というものを見せていただきますが、この『ライオンの隠れ家』の企画書の情熱量は感動的にものすごいものでした。そして、ものすごい情熱そのままに、愛あふれ、心震える人間ドラマとして誕生しております。柳楽優弥さん演じる洸人や坂東龍汰さん演じる美路人が歩んできた道が、どんな風景だったのか。この兄弟を知ってもらうための1つの大事なピースとなるよう、彼らが両親と過ごした時間を大切に演じたいと思っています」とコメントしている。登場人物が描く絵画として自閉スペクトラム症の画家の作品が登場また、幼少期の小森家に関係するキーパーソンとして宮崎優の出演も決定。演じる宮崎は、2019年にドラマデビューしてから、白石和彌監督や藤井道人監督など名だたる監督の映画に立て続けに出演。最近ではNetflixシリーズ『グラスハート』のヒロインとして大抜てきされたことも発表されており、ネクストブレイク必至の俳優のひとり。役柄は詳しく明かされていないが、本作でも重要な役を担う。 そして、幼少期の洸人を演じるのは、連続ドラマ初出演の大角英夫。オーディションでこの役を勝ち取った注目株だ。 また幼少期の美路人を演じるのは、自閉スペクトラム症の一般の男の子・加藤竣志君。本作で自閉スペクトラム症監修を担当している伊庭葉子氏が代表を務める発達障害をもつ人たちのための専門塾「さくらんぼ教室」に通っている生徒である。 美路人を演じる坂東は、「さくらんぼ教室」でレクチャーを受けただけでなく、撮影前から何度も通い、生徒たちと交流を続けてきた。撮影現場には伊庭氏だけでなく、複数の先生が帯同し、美路人を演じる坂東の役作りや、台本監修、芝居に初挑戦した竣志君のケアなどを担っている。 また、美路人が描く絵画として、自閉スペクトラム症の画家として活躍中の太田氏の作品が登場する。絵を描いて表現することが好きだという坂東は、福岡県にある太田氏のアトリエまで足を運び、太田氏が実際に絵を描いている姿を見学。生活の様子も見せてもらい、コミュニケーションをとってきた。太田氏の斬新な色使いで表現される力強い絵画が、劇中で美路人の作品となって、本作に明るい光を差し込んでくれている。このドラマのために太田氏が描き下ろした作品にも注目だ。※宮崎優の「崎」の正式表記はたつさきENCOUNT[YAHOOニュース]秋の新番組が始まりますね。☄にほんブログ村にほんブログ村
2024.08.28
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札幌の障害者就労支援施設 賃金未払いで指定取り消し札幌市内で障害者の就労を支援する2つの事業所が利用者に賃金の一部を支払っていなかったとして札幌市は運営する法人の障害福祉サービス事業者の指定を取り消しました。札幌市によりますと、中央区にある「中和welfare」は市内で、障害者の就労を支援する2つの事業所を運営していますが、事業所で働く利用者の賃金がことし6月から8月にかけて一部で不払いな上、9月については完全に不払いの状態になっているということです。ことし6月に通報を受けた市が調査を進めていたということで、施設で働く障害者に対する経済的虐待があったとして、27日付けで「中和welfare」の障害福祉サービス事業者としての指定を取り消しました。事業所で働いていた12人の障害者については市がほかの事業所で働けるよう調整しているということです。また札幌市はこの処分にあわせて「中和welfare」が国の基準で配置が定められている「サービス管理責任者」を常勤させていなかったなどとして給付したおよそ4200万円についても返還するよう求めました。NHK NEWS WEB[北海道NEWS WEB]こういう類の事案は暫く続きそうですね。☄にほんブログ村にほんブログ村
2024.08.27
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障害者向けのグループホーム「恵」の愛知県内2施設 「ケアサポート」に譲渡決定障害者向けのグループホームを運営する「恵」が、9月末で運営ができなくなる県内の2施設を「ケアサポート」に譲渡することが決まりました。「恵」のグループホームをめぐっては、食材費の過大徴収などが問題となり、県と名古屋市が事業所指定を取り消す処分を出していました。このうち、9月末に運営ができなくなる幸田町と西尾市にある2つの施設について、県は「ケアサポート」に事業を譲渡することを決定しました。「ケアサポート」は、名古屋市内で老人ホームなどを運営している事業者で、緑区の「恵」の施設の事業を引き継ぎ、すでに運営を行っています。 県によりますと、事業を譲渡した後も利用料金や従業員は引き継がれるということです。また「恵」が運営する「放課後等デイサービスふわふわ」と「ZIP KIDS」の2つの施設も9月末で運営ができなくなりますが、名古屋市によりますと閉鎖する方針で進んでいるということです。テレビ愛知[YAHOOニュース]徐々にではありますが、今後の展開がはっきりしてきていますね。☄にほんブログ村にほんブログ村
2024.08.26
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障害者就労事業の実態調査始まる 厚労省、自治体の指導状況も 今年春から全国で閉鎖が相次ぎ、障害者約5千人が解雇や退職となった就労事業所を巡り、経営実態や自治体の指導状況を調べる全国調査が厚生労働省の委託事業で始まった。事業所の閉鎖は、公費に依存して経営が改善されないケースを主な対象に国が報酬を引き下げたことが大きな要因で、報酬改定が適切かどうか影響も調べる。 来年3月に報告書をまとめ、自治体が事業所を新たに指定する際の注意点や、指導監査のノウハウをまとめた指針(ガイドライン)を作る予定。厚労省は調査結果を今後の制度づくりに生かす考えだ。 閉鎖が相次いでいるのは「就労継続支援A型事業所」。解雇の状況は8月に報道で明らかになったが、調査はその前から決まっていたもので、障害者の就労支援に詳しいコンサルタント会社「インサイト」(大阪市)が実施する。 自治体調査は全ての都道府県、政令指定都市、中核市が対象。事業所指定の際の審査や指導の状況を調べ、あるべき対応方法を検討する。 事業所については全国の4千カ所以上全てを対象に、ウェブで回答を依頼する。KYODO[YAHOOニュース]本格的な調査にはまだまだ時間が掛かりそうですね。☄にほんブログ村にほんブログ村
2024.08.25
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厚生労働大臣表彰を受賞 「障害者雇用優良事業所」で〔東京〕生活協同組合パルシステム東京(本部:東京都新宿区大久保、理事長:松野玲子)はこのたび、令和6年度「障害者雇用優良事業所厚生労働大臣表彰」を受賞しました。障害者雇用月間の9月12日(木)に大手町三井ホール(千代田区大手町)で授賞式が行われ、松野理事長が表彰状を受け取りました。誰もが活躍できる職場づくり障害者雇用優良事業所労働大臣表彰は、厚生労働省が障害者の雇用に関して事業主の関心と理解を一層深めることを目的に、毎年行っています。パルシステム東京は、障害者雇用の重要性を深く認識しながら自ら積極的に雇用を促進し、職業の安定に寄与したとして評価されました。障害者の法定雇用率は2024年4月、2.3%から2.5%に引き上げられました。このなかパルシステム東京は、3.7%と基準を約1.5倍上回っています。配送センターの職員は、倉庫の仕分けや保冷剤の洗浄作業、トラック内の補助業務などを担当し、日々の宅配を支える欠かせない存在です。福祉事業所や本部事務所の職員たちも、それぞれの特性や能力に合わせパルシステムをともにつくる仲間として活躍しています。就労の長期継続を応援するため、半年から年に1度はセンター管理者や人事部門、就労支援機関の職員との面談を設け、近況や不安な点、将来のキャリアなどを話し合います。さらに年に1度、職員の家族や就労支援機関など関係者同士の交流も実施し、パルシステム東京の障害者雇用の姿勢への理解を促進しています。パルシステム東京はこれからも、障害の有無に関わらず、誰もがそれぞれの能力に合わせ共に活躍できる職場づくりを目指していきます。生活協同組合パルシステム東京所在地:東京都新宿区大久保2-2-6、理事長:松野玲子出資金:221.8億円、組合員数:53.2万人、総事業高:863.1億円(2024年3月末現在)HP:https://www.palsystem-tokyo.coop/パルシステム生活協同組合連合会所在地:東京都新宿区大久保2-2-6 、理事長:大信政一13会員・統一事業システム利用会員総事業高2,541億円/組合員総数173.5万人(2024年3月末現在)会員生協:パルシステム東京、パルシステム神奈川、パルシステム千葉、パルシステム埼玉、パルシステム茨城 栃木、パルシステム山梨 長野、パルシステム群馬、パルシステム福島、パルシステム静岡、パルシステム新潟ときめき、パルシステム共済連、埼玉県勤労者生協、あいコープみやぎHP:https://www.pal-system.co.jp/[PRTIMES]▲田中誠二厚生労働審議官から表彰状を受け取る松野理事長極身近なところで多くの活躍の場のある生協、社宅でも一時期利用していましたが、何より心強く感じますね。☄にほんブログ村にほんブログ村
2024.08.24
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生徒の「夢」と可能性を信じる…札幌の特別支援学校の挑戦 "月100社訪問"教師が企業に出向きマッチング支援 『職業ゼミ』で就職した卒業生と生徒が対話 増える障害者雇用「やりがい」追求 働く、障害のある人の数が増えています。 仕事もかつて主流だった製造業から、接客など人と関わるものへと多様に。 本当にやりたい仕事を見つけ、誇りをもって生きてほしい。 夢を応援する札幌市の特別支援学校の取り組みに迫ります。あこがれの航空会社のお仕事2023年、子どもの頃からの夢だったJALに就職した堀田愛佑梨さん(19)。堀田さんには軽度の知的障害があります。 「帽子を忘れたみたいなんで」(乗客) 「お忘れ物の捜索をお願いします。1のAに黒色の帽子です」(JALグランドサービス札幌 堀田 愛佑梨さん) 「ありがとうございます」(乗客) 「黒色じゃなくて白色でした。私の聞き間違いですね」(堀田さん) 複数のことを同時にこなしたり、優先順位を決めるのが苦手です。 「重なってお客様がお申し出きたりするので、心の中ではザワザワしてますね。こういう時、どうしたらいいんだろうって」(堀田さん) 子どもの頃から家族旅行でよく空港を訪れていた堀田さん。次第に航空会社で働く人たちに憧れを抱くようになりました。 「すごいですよね。パソコンを扱いながらお客様と接する。どんなに忙しくても笑顔で接してるのがすごく格好いいなって思うし」(堀田さん)真似してスカーフつけてみた 夢を後押ししてくれた先生「当時の私の流行りだったと思うんですけど。グランドスタッフの方とかもちろんCAさん。スカーフつけて仕事をしてたので、それにあこがれて自分も真似してたって感じです。でも高校生になるにつれ現実性が分かってきたというか。きっと自分の特性もあるからなることは難しいんじゃないかなって考えてたし、きっと周りもそういう風に思っていたとは思います」(堀田さん) 航空会社で働くという堀田さんの夢を後押ししてくれた人がいます。 ふたりは、堀田さんの母校、札幌みなみの杜高等支援学校の先生。生徒の就職を応援する「進路」担当です。 「思ってもみなかった業種とか、生徒たちも言ってくれるんですよね。高等支援学校卒業の生徒が今まで行ったことがないとか、前例がないとか、どうでもいいですよね。だってその子がいうんだもん。その子のイメージを現実に寄せていきたい」(札幌みなみの杜高等支援学校 佐々木 香織先生)教員自ら会社に出向き“生徒の就職先の可能性”探る向かったのは学校の黒板などを製造する会社。ふたりはさまざまな業種の企業に出向いてまわり、生徒たちの就職の可能性を探っています。 「3年生にあがったら4週間と4週間。4週間ぜひ力試しでで(実習させてほしい)」(佐々木先生) 「こればっかりはタイミングになるのでね。うちもそれこそ毎年新入社員を取るほどの規模の会社じゃないので」(社長) ふたりがやり取りする企業の数は、多い時で月に100社を超えます。 2017年に誕生したみなみの杜高等支援学校は、軽度の知的障害がある生徒約170人が通う学校です。特に職業教育に力を入れていて、農業や調理、接客などを学んでいます。生徒との何気ない日常会話もヒントに学校が大切にしているのは生徒の夢を応援すること。普段の会話も将来の仕事を考えるヒントになります。 「8月1日に『インサイドヘッド2』を見に行こうかなと思ってて」(生徒) 「映画すきなの?映画館とかで働いたらいいんじゃない?」(先生) 「ありかもしれないです。真面目にありかもしれない」(生徒) 「わたし接客を前からやりたいと思ってて。飲食店とか、そういう所の」(生徒) 「(名刺が)いっぱいになっちゃいましたね。はちきれそうでですね。足してるんですけど…」(佐々木先生) 佐々木先生がこれまでにやり取りした企業は1000社以上。生徒の夢を応援するため、新しい企業との出会いを大切にしています。 「生徒の就職につながるかもしれないっていう想いもありながら、私たちの視野を広げるっていうところもひとつあって。『こんな世界あるよ』って。『チャレンジしてみたい生徒いないかい』って。『あなたの良さってここにハマると思うよ』みたいに提案できるので、視野を持ってないと話できないですよね」(佐々木先生)「職業ゼミ」就職した先輩から直接対話する生徒「お洋服売る接客もあるし。こんな接客だったあるし、こんな接客だってあるしって一杯提案できるよね。そのうちのどれがやりたいのって」(高杉先生) 今年始まった「職業ゼミ」の授業では、企業から直接学ぶ機会を大切にしています。 石屋製菓では卒業生から話を聞くこともできました。 「先輩って最初はどういうところで働きたいとか」(生徒) 「一回はパン店じゃなくて違う場所もいいかなとは話したんですけど。やっぱり諦められなくて、先生に思い切ってここがいいと伝えました」(卒業生) 現代の仕事に合わせて生成AIの使い方も学びました。従来の進路指導に疑問 生徒の力生かした職探しを模索30年以上知的障害のある生徒の教育に携わってきた校長の小山学先生は、従来の進路指導のあり方に疑問を感じてきました。 「例えば、スーパーと調べていくわけですよ。そして順番にですね電話をかけて、こういう学校ですけれどもお話聞いてもらえませんかって一件一件潰していくんですよね。自分がこういう人生を歩みたいとか、こういう仕事に就きたいということに大きな制限があるということ。(かつては)その制限があることが当たり前だと先生方も思っていた。もっとできることがあるのに。それぞれの子どもたちは一人一人力があるのに、なぜそれを発揮させてそれを生かして、自分がやってみたいという仕事にチャレンジできないのかなっていうのはずっと思ってました」(札幌みなみの杜高等支援学校 小山 学校長) 小山先生は、みなみの杜高等支援学校の立ち上げに携わったひとり。生徒が挑戦したいことを応援する学校にしたいと想いを込めました。 「彼ら彼女たちの可能性を僕らが決めてはいけないということですよね。これまでの常識にとらわれないで生徒たちが『こうしたい』ということを全力で応援したいというのが大きな考える視点となっていました」(小山先生)国が障害者雇用進めるも道半ば 教員が情熱持ち会社訪れる国は障害者雇用を進めていますが、企業で働く割合「法定雇用率」を達成している会社は半数ほど。雇用の課題として「会社内に適当な仕事がない」、「イメージやノウハウがない」などが挙げられています。 この日、佐々木先生たちは北海道北見市に来ていました。新たな企業を開拓するためです。出会ったのは、建設業の伊藤諭さんです。 「企業さんの求める人材とか聞きたいわけですよね。そうすると近づいていくので、就労に」(佐々木さん) 「音とか、そういうのに弱い子は向いてないかも。機械が動くんで、音が気になっちゃう子ってやっぱりいますよね」(大和谷工業 伊藤 諭副社長) 「『建設業やりたいよ』『警備やりたいよ』って(生徒が)言ったときに、『どこまで分かってる?』『どういうイメージ?』とか。今言われたように建設業だったら色んな大きな音出るよとか」「(生徒たちは)遠くから自分の足で通ってきてる。札幌は冬場すぐJRが止まるんですけど…」(高杉先生) 「その時の臨機応変な対応が…」(伊藤さん) 「できるんです。職場に電話入れたり、学校に電話入れたり…」(高杉先生) 「やっぱり(生徒を)一回見た方がいいっていう話ですね」(伊藤さん) 「見てください!いつ来ますか」(高杉先生) 「最初に会うのって先生じゃないですか。先生から熱量感じないと自分が企業側だったら、受けようなんて思わないと思う。この先生がこれだけ言うんだ。じゃあ生徒見てみようって。そこまで持っていきたいわけですよね。生徒見てもらったら、変わるかもしれない。一生懸命だし」(佐々木先生)企業側も生徒と先生の熱意に打たれる 自分らしく社会で活躍「一年経って任せられる仕事も増えてきたので、胸の張り方が違うかなって」(JALグランドサービス札幌 中原 雄祐さん) JALの中原さんも佐々木先生の情熱に動かされた一人です。 Q挑戦をさせてあげたいと思った理由はなんですか? 「本人の熱意と佐々木先生の情熱です。「こういう子がいるんです。どうしてもやりたいって言ってるんです」っていうことを言っていただいた時のことを思い出して。叶えてあげないといけないなっていう風に思いました」(中原さん) 佐々木先生の原動力。それは、卒業生の活躍を見ることです。 「今のようなシーンもけっこうありますか?」(佐々木先生) 「ありますね、日常茶飯事なかたち」(中原さん) 「素敵です、憧れです。彼女は本当に臨機応変に色んなことを器用に対応できるタイプなので。それを見抜いてくれて、チャンスの場を与えてくださった会社の皆さん。こんな特別なことはないですね。奮い立たされる。本人の姿見て、企業の方のお話を聞いて、学校に持ち帰るんです。在校生に何ができるかなって。職業教育にどうやって落とし込もうかなってまた考え始めます」(佐々木先生) これからも一人、また一人と自分らしく社会で活躍する卒業生を送り出します。北海道ニュースUHB(動画あり)[YAHOOニュース]一人一人の特性に夢を可能性へと繋げる。なかなかできない事へのチャレンジに実践、読んでいて思わず目頭が熱くなりました。素晴らしいですね。590万アクセス達成しております。いつもご訪問にコメント感謝です。☄にほんブログ村にほんブログ村
2024.08.23
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特別支援学校の見学・実習の受け入れを行いました ~障がい者雇用の取り組み~福岡大学では、適切な障がい者雇用と働きやすい職場環境の整備に力を入れています。共生社会を目指す施策として、厚生労働省は「障がい者の雇用の促進等に関する法律」により、全ての事業主に対して「法定雇用率以上の達成・維持の義務」ならびに「障害のある方に活躍の場を提供する」等を求めています。本学は、適性のある人材の確保と育成、社会貢献などの取り組みの一環として、9月5日(木)に東福岡特別支援学校の高等部2年生6人と先生3人の見学・実習の受け入れを行いました。当日は、障がい者雇用の職員が主となり、事務補助を行っているビジネスサポートチームの業務を見学していただきました。担当業務や体験談などについてチームの職員と、見学に来た生徒さんとで活発に意見交換が行われました。参加した生徒の皆さんは「働く」ことのイメージ、就労するために必要な力、高校時代に身に付けた方が良いこと等について熱心にメモを取っていました。また、本学のビジネスサポートチームの職員にとっても、自分達の取り組みを自らの言葉で伝え、後輩達にとっての「働くロールモデル」となれた貴重な経験になりました。[福岡大学](福岡大学ホームページより)大学でこういう取り組みをして貰えると将来への視野も広がり、有難いですね。☄にほんブログ村にほんブログ村
2024.08.22
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南相馬・障害者施設の虐待、元職員に有罪判決 福島地裁相馬支部南相馬市原町区の障害者支援施設「原町共生授産園」で、40代の男性入所者に暴行し、けがを負わせたとして、傷害の罪に問われた、いわき市小名浜字芳浜、元職員の男(24)の判決公判は20日、地裁相馬支部で開かれ、岩田真吾裁判官は懲役1年6月、執行猶予3年(求刑懲役1年6月)を言い渡した。判決理由で岩田裁判官は男が支援や介助するべき立場にありながら、男性の言動に腹を立て、靴を履いた足のつま先で思い切り蹴り、けがを負わせたとし、「経緯や動機に酌むべき事情はない」と述べた。また、事件以前から暴力を加えたことがあったと指摘し、「安易に暴力を利用しようとする被告人の意思決定は強い非難に値する」と断じた。一方で、男が反省の態度を示していることなどから、執行猶予とした。 判決によると、男は今年3月17日午前2時半ごろ、施設内で男性入所者の左太ももを蹴り、動脈の損傷など入院加療約4週間のけがを負わせた。 今回の事件を受け、県は、原町共生授産園を運営する福島県福祉事業協会(富岡町)に対して、同施設での新規利用者の受け入れを3カ月停止させる行政処分をしている。 家族「施設は責任を考えて」 公判後、報道陣の取材に応じた男性の母親と妹は、事件以前から男性への暴力が続いていたとし、民事提訴も視野に、施設側の責任も問う考えを改めて示した。妹は「誰も何も気付けなかったで、終わることはできない。なぜ気付けなかったのか、何かできることはなかったのか、施設自身がしっかり考えてくれないと、何も解決にならない」と話した。 男性は男による暴行を受けて入院し、退院した2日後の今年4月14日、家族で花見に出かけた際に食べ物を喉に詰まらせ、死亡した。[福島民友]暴力を奮う方は反省はしても、なかなか治りませんね。男性のご冥福を心よりお祈り致します。☄にほんブログ村にほんブログ村
2024.08.21
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入所施設など空きなく待機の障害者 10月にも実態調査へ 厚労省障害がある人の入所施設などに空きがなく待機している人の実態を明らかにするため、厚生労働省は、来月にも都道府県などを対象に待機者の状況の調査を行う方針を決めました。障害がある人で、大規模な「入所施設」や少人数で暮らす「グループホーム」への利用を希望しているけれども待機状態にある人は、NHKがことし専門家と共同で全国のすべての都道府県と市町村などに行ったアンケート調査では、全国に少なくとも延べ2万2000人余りいると見られています。こうしたことを踏まえ、厚生労働省は待機者の実態を把握するため、すべての都道府県や政令指定都市、それに中核市を対象に、「入所施設」への待機者の状況についての調査を来月にも行う方針を決めました。調査では、待機者の有無を把握しているかどうかのほか、待機者の中にはすぐに入所したい人や将来的な利用を希望している人などばらつきがあることから、自治体が待機者をどのように定義しているかや、待機者を把握するための方法などについて尋ねることにしています。厚生労働省は、調査で自治体の把握状況を明らかにしたうえで、障害がある人の住まいについて検討を進めていきたいとしています。[NHK NEWSWEB]まだまだ先の遠い道のりですが、まずは始めの一歩ですね。☄にほんブログ村にほんブログ村
2024.08.20
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県の監査後も入所者を虐待 障害者施設「三重県いなば園」職員による入所者への虐待が相次いだ津市の障害者施設「三重県いなば園」で、県の特別監査が終了した3月以降も、職員が入所者を居室から引きずり出すなどの虐待があったことが19日、県への取材で分かった。 県によると、6月下旬、入所者の女性が服をうまく着替えられないことに職員が立腹し、女性を居室から廊下に引きずり出し「うるさい」などと暴言を吐いた。園設置のカメラに一連の行為が写っており、園は県などに事案を報告した。 園では複数の虐待が確認され、昨年12月~今年3月には県の特別監査を受けた。今年8月、県に改善計画を提出している。KYODO[YAHOOニュース]一度体制が崩れると、なかなか立て直すのは難しいのかもしれないですね。なんともやるせない事態です。☄にほんブログ村にほんブログ村
2024.08.19
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発達障害の特性をIT領域で生かす 三井住友信託、セブン銀行など8社が研究会 専用インターンも 日本総合研究所や三井住友フィナンシャルグループ、セブン銀行など8社は9月19日、発達障害のある人の能力を高度・先端IT領域で生かすことを目的に「ニューロダイバーシティマネジメント研究会」を設立したと発表した。発達障害のある人に対するマネジメント手法を研究し、活躍のための環境整備を目指す。 研究会に参画するのは日本総合研究所、三井住友フィナンシャルグループ、セブン銀行に加え、三井住友信託銀行、SCSK、電通総研、SIerのTIS(東京都新宿区)、コンサルティング企業のアイディルートコンサルティング(東京都千代田区)。研究会では、発達障害のある人が能力を発揮しやすい業務やマネジメント手法などを検討する。実際に高度・先端IT領域で就労している発達障害のある人へのインタビューや企業視察などを実施。発達障害のある人が実務を受け持つインターンシッププログラムも検討する。プログラムは8社が協力し、2025年度以降に試行・検証する予定だ。発達障害がある人は、コミュニケ―ションや環境への適応は苦手なものの、論理的思考力や洞察力などの強みを持つ場合も多い。海外では、こうした特性を脳や神経の多様性として捉える「ニューロダイバーシティー」に基づき、IT・金融業界を中心に採用を積極化する企業もあるという。一方、日本においては同様の環境が整っていないことから、研究会の活動を通じて改善を目指すとしている。[IT mediaNEWS]8社の企業が協力しての取り組み、今後の試行・検証に期待したいですね。☄にほんブログ村にほんブログ村
2024.08.18
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職場の障害者虐待 「医療・福祉」が最多(厚労省)厚生労働省が4日に公表した「2023年度使用者(事業主や上司など)による障害者虐待の状況等」で、虐待が認められた事業所(重複あり)は前年度比4%増の447カ所、虐待を受けた障害者は16%増の761人だったことが分かった。障害者虐待防止法に基づき都道府県から労働局に報告があったものを毎年度取りまとめている。通報・届け出のあった事業所は23%増え、過去2番目に多い1512カ所となった。通報・届け出の対象となった障害者は29%増の1854人だった。いずれも増加傾向にあり、厚労省は「昨年5月にコロナの感染症法上の位置付けが5類に移行し、障害者の就労機会が増えたことなどが影響した」と推察している。虐待を受けた障害者は知的、精神で7割強を占め、男性が6割。虐待種別は経済的虐待が8割で最多。障害者の就労形態はパート・アルバイトが6割、正社員が3割弱だった。虐待をしたのは事業主が8割強、直属の上司が1割強。業種別では「医療・福祉」が23%で最も多く、厚労省によると福祉系事業所での虐待が目立ったという。ほかは製造業21%、卸売・小売業11%だった。労働局の対応は「労働基準関係法令に基づく指導等」が9割弱で、そのうち3割弱は「最低賃金法に基づく指導等」だった。[福祉新聞]福祉系事業所での虐待が目立つとは信じがたく、実に不甲斐ないですね。☄にほんブログ村にほんブログ村
2024.08.17
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【9/23(月・祝)開催】発達障がい児のパパに役立つ育児本刊行イベント!合同出版株式会社では、2024年9月23日(月・祝)に、パルテノン多摩で「『子どもが発達障がいだとわかったときパパがやること全部』出版記念イベント “チーム家族“で乗り越える! 発達障がいの子の育児がラクになるコツ教えます!」を開催いたします。一筋縄ではいかない発達障がい児の子育て。そのほとんどをママが担っているというご家庭も多いかもしれません。忙しいママの力になりたいけれど一歩が踏み出せないパパ、パパにもっと家事育児をしてほしいママのための育児本を刊行しました。幼児から小学生を育てるパパが知っておきたい、〈仕事・家事・育児〉のアイデアをわかりやすくまとめています。本書の出版を記念し、イベントを開催します。著者の橋謙太さん、執筆協力の高祖常子さんに加え、監修の星山麻木先生にご登壇いただき、パパができる子育てについてお話しいただきます。【日 時】 2024年9月23日(月・祝)10:30〜12:00 (開場10:10 )【会 場】 パルテノン多摩 4F 会議室1(東京都多摩市落合2丁目35番地) 京王相模原線、小田急多摩線、 多摩モノレール「多摩センター駅」より徒歩5分トーク内容:・発達障がいの子の特性理解と子育てのポイント・子どもの強みを見つける方法・保護者自身のケア・パパができる発達障がいの子の子育て・質疑応答お申し込み:Peatixサイトからお申し込みいただけます。チケット情報▪︎参加チケット 1,000円(締切:9月22日(日)15時00分)▪︎参加チケット+書籍『子どもが発達障がいだとわかったときパパがやること全部』 2,600円 (締切:9月16日(月)23時59分) ★ご家族でご参加いただく場合は、1チケットのみでお申し込みいただけます。[prtimes.jp](申し込みはリンク先へ)子どもが発達障がいだとわかったときパパがやること全部 [ 橋謙太 ]お父さんを中心のイベントは珍しいですね。☄にほんブログ村にほんブログ村
2024.08.16
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バンドメンバー「僕の弟は自閉症と知的障がいがあり」ライブで新設の障がい者向け席へ込めた思いロックバンドNovelbrightのボーカル竹中雄大(28)が6日までにX(旧ツイッター)を更新。自身の弟が自閉症および知的障がいがあることを明かし、同バンドのライブ会場に新たに設ける障がい者向けシートに対する思いをつづった。 現在ツアー中の同バンドは、障がい者手帳および療育手帳の所持者および付添者を対象とした、新席種「スマイルシート」を10月5、6日の兵庫・姫路公演で追加発売すると発表。竹中は「個人的な話になるのですが」と切り出し「僕の弟は自閉症と知的障がいがあり、その関係で昔から障がいのある方の支援団体などにボランティアに行ったりチャリティー活動を一緒に行ったりと、僕の人生にはそのようなバックボーンがありました。そのような活動は主に地元姫路で行ってきて、父と一緒によくいろんなところへ行かせてもらいました」と明かした。 今回、姫路での野外ワンマンライブ開催をめぐって「雄大くんのライブにどうしても行きたいけど、このようなライブには行ったことがないから怖くて行けない」「雄大くんのライブに行きたけど、障がいがあるからもし周りの人に迷惑をかけたらどうしようという心配もあってなかなか踏み出せない」といった声が届いていたという。 竹中は「僕は障がいがあるないに関わらず、自分の音楽を好きで聴いてくれる全ての人に安心して楽しんで聴いてほしいし、ライブでも安心して思いっきり楽しんでもらいたい。そんな気持ちがずっとありました。なのでこの度初めての試みなのですが、『スマイルシート』という障がいのある方でも安心して楽しんでもらえる席を追加で作ることにしました」と経緯を説明した。 「通常のエリアとは別の区画を設けて、安心して楽しめる空間を作ることにしました。障害者手帳・療育手帳をお持ちの方および付き添いの方2名まではそのエリアで安心して楽しんでもらえたらと思います。チケット料金も半額にしています。もう既にスタンディングブロックでご購入頂いてる方に関しましては、当日に手帳を提示していただけたら、差額を返金してそのエリアへ案内致します」と説明。「全ての人に安心してライブを楽しんでもらえるように、沢山の人にライブに来てもらえるようにこれからもいろいろ考えて行動していけたらと思います」とつづった。日刊スポーツ[YAHOOニュース]こういう対応がされることが本当の意味でのバリアフリーなんでしょうね。☄にほんブログ村にほんブログ村
2024.08.15
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川崎市バスが障害者を「乗車拒否」 ネット大論争も、これは“デジタル化”が生み出した新たな問題ではないか?デジタル時代に潜む新たなバリアー この事例は、デジタル化が新たな課題を浮き彫りにしている。一見すると、運転手の認識不足が原因で障害者が不利益を被ったように見えるが、実際にはもっと複雑な問題が絡んでいる。 障害者はアプリの正しい使い方を十分に理解しておらず、運転手もその誤りに気づきながら適切に説明できなかった。こうした認識不足やコミュニケーションの問題が明らかになった。この状況を思い出させるのが、1977(昭和52)年の 「川崎バス闘争」 である。川崎バス闘争では、障害者の権利主張が物理的なバリアーへの大きな転換点となった。障害者がバスに乗る際の物理的障壁が問題視され、障害者団体がバス会社に改善を求めた結果、公共交通における障害者への配慮が進み、社会的関心も高まった。 この闘争は、障害者が平等に生活するための権利を主張した重要な出来事であり、後のバリアフリー法の制定や公共交通の改善に大きく貢献した。今でも日本の障害者運動を象徴する歴史的な出来事として位置づけられている。 今回の事例は、一見川崎バス闘争とは“異なる問題”に見えるが、実はデジタル化によって 「新たなバリアー」 が生まれているのだ。このバリアーは、障害者だけでなく、デジタルツールに不慣れなすべての人々にとって新たな障壁となっている。スマホ保有率8割の裏に潜むデジタル格差 スマートフォンが日常生活に欠かせない存在となった現代社会では、公共サービスのデジタル化が急速に進んでいる。しかし、その利便性を実際に享受している人は限られている。総務省の『令和3年版情報通信白書』によれば、2020年時点でスマートフォンの世帯保有率は8割以上に達し、インターネット利用の主要な端末となっている。しかし、この数字は同時に約2割の世帯がスマートフォンを保有していない現実も示している。インターネット利用は一般的となったとはいえ、2020年の利用率は83.4%、スマートフォンによるインターネット利用率は68.3%だ。つまり、日常に溶け込んでいるはずのインターネットを利用していない人が 「2094万人」 もいる。スマートフォンでインターネットを利用していない人は3999万人だ。つまり、誰もが当たり前のようにスマートフォンでサイトを見ているように見えるが、実際には日本人の約3分の1がそうではない。 特に高齢者層では棒著だ。内閣府の調査によれば、70歳以上の高齢者でスマートフォンやタブレットを「よく利用している」と答えた人の割合はわずか24.3%にとどまる。さらに、利用していない理由として ・自分の生活には必要ないと思っている(52.3%) ・どのように使えばよいかわからない(42.4%) という回答が多く、デジタル技術に対する心理的な障壁が存在していることが明らかになっている。混乱を招いた窓口削減の実態 多くの交通機関では、利便性と効率化を図るためにアプリの開発を積極的に進めているが、デジタル化の急速な進展は、必ずしもスムーズに受け入れられていない。利用者も交通機関側も、新しいテクノロジーにまだ十分に対応できていないのが現状だ。特に問題が棒著だったのが、JR東日本の「みどりの窓口」削減による混乱だ。もともとJR東日本は、コロナ禍による旅客需要の減少やコスト削減の必要性から、2025年までに管内の440駅にある窓口を140駅程度に減らす計画を進めていた。 窓口削減にともない、JR東日本は次の対策を取った。 ・オペレーターが切符購入をサポートする「話せる指定席券売機」の導入・ネットでの切符購入サービス「えきねっと」のリニューアル ・チケットレス化の促進 これらの削減措置はJR各社でも進められていたが、SNSなどでは「窓口が混雑するのではないか」という声が早くから上がっていた。新しい券売機は、ネットでの購入に慣れていない人にとって使いにくく、窓口の職員のように柔軟な対応も難しかった。 その結果、利用者が減少したみどりの窓口に長い行列を作る事態となった。特に2024年のゴールデンウィークにはこの問題が大きく表れ、JR東日本は2024年5月8日に窓口削減計画の凍結を発表することになった。切符購入アプリが抱える利用者格差この事例から、新しいテクノロジーの導入には、利用者と現場スタッフの双方が対応力を高めることが不可欠であることがわかる。利用者と交通事業者の課題を整理すると、次のとおりだ。●利用者側の課題 ・デジタルリテラシーの差による利用の困難さ ・新しいシステムへの不慣れや抵抗感●交通事業者の課題・新システムの操作や説明に関する十分な訓練の不足・急激な変更に対応するための準備期間の不足 ・想定外のトラブルに対する柔軟な対応力の不足 例えば、JR東日本の切符購入アプリ「えきねっと」は、使いこなせば非常に便利だ。特急券の指定席をスマートフォンで簡単に購入でき、予定変更にも対応できる。しかし、慣れていない人にとっては使いこなすのが難しい。例えば、全国の在来線特急が購入できる一方で、すべてがチケットレス対応ではなく、JR東日本のエリア外では紙の切符を発券できない地域も多い。旅行を年に数回しか利用しない人は、複雑さに困って結局みどりの窓口で購入することになるだろう。 利用者と事業者の双方がデジタルサービスに習熟すれば、より便利で効率的なサービスの提供が可能になる。そのため、今後もアプリの利用促進が求められる。 しかし、これは想像以上に困難な作業だ。前述の『令和3年版情報通信白書』によれば、スマートフォンを持っていない人の割合は依然として高く、さらにアプリを問題なく使いこなせる人は限られている。多くの人が、普段使い慣れているアプリ以外にはなかなかなじめないのが現状だ。直感的操作のUI設計アプリ開発では、ユーザーインターフェイス(UI)デザインが非常に重要だ。最終的には、誰でも見ただけで使い方が理解できるものが求められる。 UIとは、ユーザーがコンピューターやアプリとやり取りを行う際の接点や環境を指す。具体的には、次の要素が含まれる。●ビジュアルデザイン 色やフォント、ボタン、アイコンなどの視覚的要素で、使いやすさや美しさを考慮して設計される。 ●レイアウト 情報や機能の配置を決定し、ユーザーが直感的に理解できるようにする。●インタラクションデザイン ユーザーがアプリやウェブサイトと対話する方法を設計し、操作の流れをスムーズにする。 ●フィードバック ユーザーが操作を行ったときに、アプリがどのように応答するかを示す要素。例えば、ボタンを押したときの色の変化やメッセージの表示などがある。 UIの目的は、ユーザーがシステムを簡単に理解し、効率的に利用できるようにすることだ。よいUIはユーザー体験(UX)を向上させ、アプリやサービスへの満足度を高める。 九州産業大学教授・藤井資子氏の論文「DX時代におけるデジタル・デバイドの変遷:インフラのデバイドからリテラシーのデバイドへ」(『アドミニストレーション』第29巻第2号)では、ブロードバンド環境が整備された現在、解決すべき大きなデバイド(ここでは、デジタル・デバイド=インターネットやパソコン等の情報通信技術を利用できる者と利用できない者との間に生じる格差)は 「情報通信機器の『最低限の利用に関するリテラシーの利用者間格差』」だと指摘されている。この課題に対処するためには、年齢や身体的な条件、デジタルリテラシーのレベルに関係なく、誰でも使いやすいユニバーサルデザインを取り入れることが欠かせない。 便利なアプリを開発しても、一気にデジタル化が進むわけではない。JR東日本の例でも、使いこなせるようになるまでにかなりの時間がかかることが示されている。特に、デジタルリテラシーが異なる多様な人々が利用する公共交通では、普及はさらに難しい。 だからこそ、公共交通のデジタル化を進めるには、利用者の多様性に配慮したシステム設計が不可欠だ。また、全員がシステムを理解できるまで、必要に応じて人的サポートを提供する体制も重要だろう。 今回の川崎市での出来事は、公共交通のデジタル面でのバリアフリー化がいかに大切かを示している。この問題を解決するには、交通事業者だけでなく、利用者も学ぶ姿勢を持つことが求められる。Merkmal[YAHOOニュース]デジタル社会に中々馴染めずに、苦慮している高齢者や障害者が意外に多い事、社会全体で認識しての歩み寄りが必要ですね。☄にほんブログ村にほんブログ村
2024.08.14
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七十七銀行、間接業務請け負う子会社 障害者雇用へ七十七銀行は9日、企業の間接業務を請け負うビジネス・プロセス・アウトソーシング(BPO)やそのコンサルティングを担う七十七ビジネスウィズ(仙台市)を同日付で設立したと発表した。10月1日に開業する。社長は同行総合企画部の川村誠一担当部長が務める。資本金は1億円で、七十七銀が100%出資する。地元企業から事務や計算など間接部門の業務を引き受けるほか、同行グループの業務効率化にも役立てる。障害者や高齢者を雇用し、いずれは障害者雇用促進法による特例子会社の認定取得をめざす。当初は10月の設立を予定していたが、採用活動や開業準備を早めるため、設立時期を繰り上げたという。[日本経済新聞]銀行も今後は多様性を求められる時代ですね。☄にほんブログ村にほんブログ村
2024.08.13
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障がい者の「親なきあと問題」北海道でも相談急増 多死社会が到来 札幌では5倍の事業者も<デジタル発>親が亡くなった後、障害のある子どもの暮らしはどうなるのか―。死亡者数が急増する多死社会の到来を前に、そんな「親なきあと問題」に不安を抱く保護者が増えています。自宅で暮らす知的障害者は全国で100万人超。子どもが安心して暮らすための資金や生活の場の確保は差し迫った課題で、札幌市内の専門事業者に寄せられる相談も急増しています。「自分が亡くなる前に娘が自立して暮らしていける道筋をつけたい」。知的障害のある娘(49)と苫小牧市内で2人暮らしの高齢女性(90)は将来への不安を強める。 女性は3年前に自宅で腰椎を圧迫骨折し、立ち上がることが難しくなった。娘に簡単な料理や掃除などは任せられるが、買い物の計算や他人との意思疎通が苦手。お金の管理をはじめ、冬場に水道管の凍結を防ぐための水抜きなどもできない。 「娘はこの家で一人では暮らしていけない。市営住宅への入居手続きなど、やらなければならないことはたくさんある」。そんな思いから女性が頼ったのが、知的障害や精神障害のある子どもに残された財産を信託管理する一般社団法人ソエルテ北海道(旭川市)だった。■残された預金や不動産 誰が管理? ・・(無料会員踏力記事です)[北海道新聞]これは、もはや、社会問題ですね。各方面からのこの訴えを、政府には真摯に受け止めて対応して欲しいですね。☄にほんブログ村にほんブログ村
2024.08.12
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自閉スペクトラム症を抱える息子が父とDIYしたら…… 母感涙の“ある行動”に「私も涙が…」「父の背中を見てますね」自閉スペクトラム症を抱える息子さんと一緒に古民家をDIYする様子が、YouTubeで紹介されています。動画は記事執筆時点で1万5000回再生を突破、「息子さん仕事のコツ覚えてきましたね」「成長ぶりに感動しました」といった声が寄せられています。 投稿したのはYouTubeチャンネル「幸せの種」さん。内装仕上げ職人のお父さん、お母さん、娘さん、息子さんの4人家族で、お子さん2人は発達障害(自閉スペクトラム症)を抱えています。 DIYをしているのは長野県にある築100年超えの古民家。2022年3月に購入し、これまでに和室やキッチンに手を加えてきました。この日はお盆休みということで、1週間の長期滞在とのこと。普段はグループホームで暮らしている娘さんも一緒です。午前中は解体作業 朝4時に自宅を出発したので渋滞もなくスムーズに到着。湧き水をくんでから古民家に向かいます。息子さんが車から水のタンクを降ろそうとしますが、ちょっと重すぎたみたい。それでも力仕事をしてくれるようになり、お父さんの良き相棒へと進化中です。 この日の作業は水周りの工事。洗面所と廊下の間にある壁を解体します。金づちを持った息子さんが慣れた様子で壁をたたき、不要な部分を取り除いていきます。 娘さんもやってみることになりましたが、息子さんはお姉ちゃんのことが心配そうな様子。娘さんはガンガンと壁をたたき、ちょっと楽しそうです。 お母さんと姉弟がワイワイしている間もお父さんは黙々と作業。娘さんはお父さんが仕事する姿を初めて見たそうです。作業を続けていると、さっきまで元気だった息子さんが体調を崩してしまったみたい。少し休むことになりました。午後は不要な石などを運び出します 午後イチの作業はお父さんとお母さんの2人で担当。朝が早かったということで娘さんはお昼寝タイムです。午前中は豪快に解体していましたが、午後はクギを1本1本抜いていく作業。「血圧が上がりそう」と言いながら手を動かします。そして、照明を外して天井を解体。トイレのドアは引き戸に変える予定なので、いらないところは外していきます。 お父さんが水周りの床を解体していると、しばらく休んでいた息子さんが復活。床下にあった大きな石を何度も何度も運び出します。このとき、お母さんは娘さんと一緒にいたのですが、後から動画を見てすごく頑張っていたことを知ったそうです。 石運び以外にも自分にできることを探して黙々と手を動かす息子さん。立派な戦力になっていることがよく分かります。 お父さんと息子さんが力仕事をしている間、娘さんには赤しそジュースの下ごしらえを手伝ってもらいます。ハサミでしそを切り離して器の中へ。色鮮やかなジュースができそうです。 息子さんは最近腕の筋肉がついてきたのがうれしいみたい。Tシャツの袖をめくりあげ、お父さんに力こぶを自慢します。お父さんも負けずにポージング。2人ともすごくいい笑顔を見せてくれました。 お父さんが洗面所の給水管を取り外し、床下にあった石や木片を撤去しています。そこに近づいて行った息子さんはトイレの床下をのぞきこみ、大きな石を移動させます。 実はこれ、この後の作業で邪魔になると思って自主的にやってくれたもの。息子さんが自分で判断したと聞いて、お母さんは「泣けてきます」と書いています。 息子さんの成長を感じられた今回の動画には、「成長著しいですよね」「ちゃんとお父さんの背中を見てますね」「私も涙が出ました」といった声が寄せられています。 動画の公開には「息子や娘のように、発達障害や困難性を抱えた家族や本人の夢や希望に繋がるきっかけに少しでもなれたら」という思いがあるとのこと。DIYの様子はInstagramでも発信しており、別の日のYouTube投稿では、購入時のルームツアーや1年目、2年目の総集編、内装仕上げ職人であるお父さんの華麗なテクニックなども見ることができます。 ねとらぼ[YAHOOニュース]幸せの種さん(YouTUbe一覧)何かに夢中で取り組む親子の姿って微笑ましいですね。589万アクセス達成しております。いつもご訪問にコメント感謝です。☄にほんブログ村にほんブログ村
2024.08.11
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新刊『発達障害の子のアマトレのススメ~甘えを育てながら自己肯定感を高める発達支援~』を発売(2024年9月6日)発達障害の子の自己肯定感を上げる、【ゆるし】と【なぐさめ】を融合させた、甘えを育てる【アマトレ】を紹介。● 子育てに不安がいっぱいな全ての方にオススメ・甘えが育つと子どもも大人もいろいろなことが見えてきます。・最終目標は、素直に甘える・頼れるようになり、やりとりがスムーズになり、自己肯定感を上げる。・親ごさんがご家庭で実践しやすいように、できるだけ具体的に「アマトレ」を伝えます。1部 甘えを育てるアマトレの基本1章 甘えが育つと子どもも大人もいろいろなことが見えてくる2章 アマトレの基本3章 アマトレで問題行動を改善1.食事編4章 アマトレで問題行動を改善2.園・学校編5章 アマトレで問題行動を改善3.生活編2部 アマトレ応用編6章 アマトレでできることを増やす・4あいさつができるようになりたい3部 アマトレでコミュニケーションを育てる7章 良好なコミュニケーションの基本8章 アマトレで気持ちをコントロールする9章 アマトレで人とのコミュニケーション・・● 著者 細井晴代発達支援教室クローバー代表・保健師1977年生まれ、2001年、愛知県刈谷市役所へ保健師として勤務。2008年、養護教諭免許取得。2011年、発達支援教室クローバー設立。2014年、愛知教育大学大学院修了(特別支援教育科学専攻、教育学修士取得)。2015年、愛知教育大学非常勤講師として勤務。[excite.ニュース]発達障害の子のアマトレのススメ 甘えを育てながら自己肯定感を高める発達支援 [ 細井 晴代 ]確かに愛着障がいなどで甘えられない環境が改善できるといいのでしょうね。☄にほんブログ村にほんブログ村
2024.08.10
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職場で虐待受けた障害者 昨年度761人 前年度より105人増賃金の未払いや暴言など職場で虐待を受けた障害者は昨年度761人で、前の年度より105人増えたことが厚生労働省の調査でわかりました。新型コロナからの経済活動の回復で障害者の就業機会が増えていることなどが要因とみられます。厚生労働省は職場で働く障害者が事業主や上司などから受けた虐待について毎年、調査しています。その結果、昨年度、虐待を受けたと認められた障害者は全国で761人と、前の年度に比べて105人多く、3年連続の増加となりました。虐待が確認された企業などは447あり、このうちの77%が従業員50人未満と小規模な事業所で、業種別では「医療・福祉」や「製造業」が多かったということです。また、虐待の種類では賃金の未払いや、最低賃金を下回る違法な賃金で働かされたといった「経済的虐待」が659人と最も多く、全体のおよそ80%を占めました。次いで、暴言や差別的発言などの「心理的虐待」が71人、暴力を振るわれるといった「身体的虐待」が31人などとなりました。厚生労働省は「新型コロナからの経済活動の回復で障害者の就業機会や1人当たりの労働時間が増えていることが虐待の増加につながっているとみられる。引き続き、事業者に対して指導や啓発を行い虐待の防止に取り組みたい」としています。[NHK NEWSWEB]労働時間が増えて虐待が増加とは障害者以外でも社会全体に歪みを感じますね。更に厳しい指導が求められますね。☄にほんブログ村にほんブログ村
2024.08.09
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「障害者雇用だけど手取り30万」発言は何が問題だったのか他のSNSではどうなのか知りませんが、少なくともX(旧Twitter)で障害者について盛り上がっている時は十中八九ろくでもない話題です。そして、自称定型が言いたい放題したり健常障害問わず引用で喧嘩を始めたりと、昔の掲示板時代から脈々と続く悪しき伝統が露わとなります。それで今回上ってきたのは、「手取り30万円の精神障害者」と自称するアカウントの書き込みです。精神や発達だと平均月収は10万~13万円程度なので、30万円となると1%も居ないほどの上澄みと言えます。しかも“手取り”なので、実際の年収はもっと高い(2400万円の住宅ローンなら組めるレベル)と推測されます。そんな上澄みの存在が投げかけたお言葉に、多くの非難が寄せられました。そもそも書き込みの内容が事実なのかという時点で疑わしいのですけれども。手取りは兎も角、年金までADHDと双極性障害があるという書き込み主は、障害者は稼げないという固定観念を打破したいという気持ちで自分の稼ぎっぷりをアピールしました。心がけは立派ですが、より低い平均値や最頻値が当たり前の中で、かなりの上澄みに物申されても全く響かないでしょう。誰にも響かない独りの遠吠えであればまだ良かったのですが、それで済まない内容がありました。この書き込み主は、給料とは別に障害年金まで受け取っていたことまで暴露していたのです。非難が集中したのも、この点です。障害年金の支給までには様々な条件や審査があり、医師や職場や社労士などとの相性もあって、障害者手帳があれば誰でも支給されるようなものではありません。私も障害年金について考えたことはあるのですが、「無理くね?」「やれるだけやってみ?」など色々な考えに触れる中で、面倒だからやめようという結論に至りました。また、障害年金には手帳のように等級(基礎1~2級、厚生1~3級)こそありますが、身体障害が基準かつ観点も別物となっており、精神で支給されるには結構コツが必要です。一番軽い厚生3級すら、短時間や軽作業なら働けるという基準で、フルタイムは想定していません。2級で既に家から出られず就労どころではないとされています。いずれにせよ、働きながら受給されるような設計にはなっていない訳ですね。書き込み主は、手取り30万円とは別個に障害年金を受け取り、職場での調整もしっかり為されているという、ある意味夢のような環境を語りました。「炎上覚悟で言うけど」という枕詞がついていましたが、本人的には意味のない枕詞だったのが、本当に炎上へ至ってしまったのも無理からぬことだと思います。手取り30万の内訳は何なのか、障害年金を受ける為にどのような手練手管を用いたのか、正直気になるところではありますけれども。障害年金神話は存在しないそれよりも罪深いのは、「障害年金神話」を障害者の立場から支持してしまったことです。障害年金神話とは、「障害者は月7万の年金を貰っている」という偏見に満ちた作り話で、主に障害者アンチが吹聴しています。そのせいで、「障害者の月収は健常者より7万多い」というありもしない現象を信じ込んでいる御仁もよく発生します。なお、7万という額も正確ではなく、何処から出た数字かは分かりません。厚生3級の最低保証額は月5万程度なのですが。生活保護ヘイトと同じやり口で広がっている障害年金神話ですが、何度も言うように障害者手帳があれば誰でも受けられるものではなく、働いている人間が真っ向から申請してもまず通らない厳しい制度です。働けない障害者が前提であることを敢えて隠したうえで、全ての障害者が健常者より月7万も得しているなどとデマを流すのは、悪意以外の何物でもないでしょう。それを障害者の立場から支持するような物言いをしたのであれば、炎上するのは仕方のない事です。医師の診断書がしっかりしていたり、社労士のスキルが高かったりすれば、働きながら障害年金を受けている人もゼロではないでしょう。ただ、仕事と障害年金を両取りするのは“イレギュラー”であるとの自覚は持たねばなりません。感覚が麻痺するあまり、自慢話やライフハックとして公言するのはもってのほかです。他の障害者にとって何の参考にもならないどころか、障害者アンチに餌を与えて気持ち良くさせるだけにしかなりません。「障害者は稼げない」というジンクスを打破したい心がけは立派ですが、そもそも自分の高収入振りをアピールしたところで1%にも満たない上澄みの自慢話に過ぎません。その上、不用意に障害年金を持ち出すことで偏見や神話を支持する愚挙さえ犯しています。障害者の低月収は非常に根深く大きな問題なので、たった一人の上澄みが遠吠えを上げたところで何の足しにもなりません。[障害者.com]こういう書き込みをしてしまうところに逆に何か問題を抱えているんでしょうね。もはや、言語道断ですね。☄にほんブログ村にほんブログ村
2024.08.08
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「現状は内部告発が頼り」障害者施設の組織的不正、足りない監視の目 障害者グループホーム(GH)運営大手の「恵」(本社・東京)が食材費の過大徴収などの組織的不正を繰り返していた問題で、名古屋市は31日、同社の「グループホームふわふわ」(同市緑区、定員28人)の事業者指定を取り消した。この日、介護サービス会社「ケアサポート」(同市中村区)が運営を引き継いだ。利用者は引き続き入居できる。新たな事業所名は「グループホーム ケアサポートみどり」。従業員の雇用も継続する方針だ。スタッフは「増員されるとも聞いていて、むしろ働きやすくなるのでは」と期待を寄せる。 恵をめぐっては、愛知県と名古屋市が6月、県内5カ所のGHの指定取り消しを決定。厚生労働省は「連座制」を適用し、12都県に約100あるGHすべてで順次運営ができなくなることになった。同市緑区のGHの処分日が最も早く、市などが対応を急いでいた。 恵は年内にも一括譲渡する意向を示すが、具体的な譲渡先は決まっていない。利用者や家族、GHのスタッフから不安の声が上がっている。「地域移行」めざす国の方針 裏目に 障害者GHは、障害者総合支援法が定める障害福祉サービスの一つで、共同生活を送る障害者にスタッフが食事や入浴、排泄(はいせつ)などの介助を行う。恵は2018年にこの分野に参入し、愛知や首都圏を中心に12都県で約100のGHを展開する大手に急成長した。 その裏で、利用者から集めた食材費を3分の1しかGHに配分せず、虚偽の出勤簿を提出してサービス報酬を水増し請求していた。障害者を「食い物」にする業者が生まれた背景に何があるのか。・・(この記事は有料記事です)[朝日デジタル]新たな事業所に引き継がれても、目に見えない不安は暫くは拭えないでしょうね。☄にほんブログ村にほんブログ村
2024.08.07
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重い知的障がいのある女性と家族の33年 岩手・花巻市岩手県花巻市で暮らす高橋南さんは、8月に33歳の誕生日を迎えました。重い知的障がいがある南さんは、10代半ばで描いた「風のロンド」という作品は高く評価され、ハンカチや傘などの商品にもなっています。南さんは今どんな暮らしをしているのか、家族はどんな思いで子育てをしてきたのか。南さんと家族の33年の歩みを見つめました。 高橋南さん(33)には重い知的障がいがあります。木の枝に何かをぶらさげるのが日課の1つです。 花巻市で生まれた南さんは、生後まもなく脳に障害があることがわかりました。 母 由美子さん 「難治性のてんかんがあり、(医者から)運動遅滞と知的障がいを伴うということを宣告された。何かどん底に突き落とされたような感じだった」2つ年上の兄と2人きょうだい。歌や言葉遊びが好きな女の子でした。小学校からは特別支援学校へ。高等部の頃、先生の指導を受けて描いた絵が「風のロンド」です。きららアート展で入選したほか、2014年にはFIFAワールドカップを応援する企画として、記念ハガキにもなりました。 母 由美子さん「風のロンドを見たときに、色合いも温かみがあっていいなって思ってた。他のお母さんたちがこの絵すごくいい感じだよって言ってくれたのが、すごいうれしかった」「風のロンド」制作後、南さんはほとんど絵を描かなくなりました。現在、平日は花巻市の障がい者支援施設「ルンビニー苑」で暮らす南さんは「空き缶つぶし」が日々の日課です。 なぜ絵を描かなくなったのか…。その理由は分かっていません。南さんは、思春期を迎えた10代半ばから気持ちが不安定になることが多くなりました。机に頭をぶつけたり、気を引く為にわざと倒れたり。強度行動障害と呼ばれるものです。南さんには好きなことがあります。写真や動画を撮ってもらうことです。その映像には南さんが靴を履くようになった時のうれしい記録もあります。母の由美子さんゆっくりと成長する娘を大切に育ててきました。南さんが幼い頃、こだわったのは髪型でした。その時々、南さんをおしゃれに彩って。ドレスで着飾った時もありました。二十歳の時には着物姿に。お母さんが着た着物を着て、いつものように笑いました。 「少しでもかわいくしてあげたいという思いで育ててきた」と話す母の由美子さん。2024年も家族で誕生日を祝いました。33歳になった南さん。浴衣でおしゃれをして地元の夏祭りへ出かけました。いつも変わらない家族のまなざし。その先に今も変わらない南さんの笑顔があります。岩手めんこいテレビ(動画あり)[YAHOOニュース]何かの目的の為に絵を描くと言うよりは、自分の満足の為だったんでしょうね。☄にほんブログ村にほんブログ村
2024.08.06
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[オピニオン]パラリンピックは障害克服の舞台ではない「障害を克服した」パラリンピック(障害者オリンピック)期間中の報道記事には、このような表現がよく登場する。このような記事を読んだ後、多くの人が「感動した」と言うが、「腹が立った」と抗議する人も少なくない。実際、大韓障害者体育協会は、パリパラリンピックの前に出した「メディアブック」を通じて、「障害を克服した」という表現を使わないでほしいと、報道各社に勧告した。「使わないでほしい」という表現がある時は、「使ってほしい」という表現もあるもの。障害者体育会のメディアブックには「障害を得る」と書いてほしいと勧告する内容も含まれている。人々は通常、良いものに「得る」と表現する。その点、「障害を得る」という表現を推奨するのは違和感があるかもしれない。非障害者の中には、「通信障害」と言われるように、障害をどこかが壊れている状態だと考える人が多数いる。だから、障害者が何かに成功した時、「障害を乗り越えて」そのことを成し遂げたと考えるようになる。障害が克服すべき対象につながるのだ。一方、障害者たちは、「障害は個人が世の中を生きていく中で得た一つの特性にすぎない」と言う。世の中の人々の人種や性別が違うように、障害者と非障害者がいるだけの話だ。だから「障害を克服しなければならない」と言われると、人種や性差別的な発言を聞いたときと同じように不快感を覚える。ある障害者の国家代表選手は、「成長しても142センチメートルの非障害者体操選手の記事には、この選手の身長が他の人より低い理由を説明する内容はない。背の高いバスケットボール選手の記事にも、何を食べて背が高くなったのかがいつも書かれているわけではない。しかし、障害者選手の記事には、障害を持つようになった過程を毎回必ず書かなければならない理由があるのだろうか」と話した。車椅子を使用するこの選手は、「路上でおじいさんやおばあさんがお金を私の手に握らせます。ある先輩が『100万ウォンは受け取ってこそ車椅子の世界に入ったと言える』と言っていました」とし、「善意であることは分かるが、『国家代表選手である私がなぜ同情を受けなければならないのか』という思いは拭えない」と話した。このおじいさん、おばあさんと同じような理由で、パラリンピックの記事は偉人伝や新派劇になることが少なくない。パラリンピックの記事は、より劇的に、より英雄的に書かなければならないというルールがあるようだ。そうしてこそ、障害を乗り越えて感動を与えるストーリーが完成するからだ。「障害者スポーツから感動を抜いたら何が残るのか」と言われるかもしれない。それなら、「先生が世界で10本の指に入る分野は何ですか」と問い返したい。非障害者の多くが平凡な隣人であるように、障害者も多くがただの平凡な隣人になることを夢見ている。そして、障害者選手が非障害者に感動を与えたいから努力するわけでもない。非障害者選手がそうであるように、スポーツを通じて喜びと達成感を感じたくて汗を流し、世界で有数のレベルにまで上り詰めたのだ。障害は克服の対象ではない。障害を克服すべき対象として見るその視線が克服の対象なのだ。[東亜日報]こういうデリケートな部分を踏まえてきちんと中継できるレポーターがいないからパラリンピックの中継番組が成り立たないのでしょうね。☄にほんブログ村にほんブログ村
2024.08.05
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ひろゆきさん『24時間テレビ』に指摘「障害者扱うなら・・・」との意見に賛同する声『なんでやらないの?』子どもの疑問に答えられない親も「ひろゆき」こと実業家の西村博之さん(47)が30日、X(旧ツイッター)を更新。8月31日、9月1日の両日放送の日本テレビ『24時間テレビ』についてつづった私見に、フォロワーからは「ホンマそれ!」「賛成です!」と賛同の声が挙がった。「24時間テレビで障害者を取り扱うなら、パラリンピックを中継すれば良いのに。。。」と、28日に開幕したパリパラリンピックを挙げて指摘した。 24時間番組は、1978年から毎夏放送されているチャリティー番組。マンネリ化への指摘や「偽善では」などとする声は以前から挙がっている上に、昨年には日本海テレビの幹部による寄付金の着服が発覚。放送には例年以上に厳しい目が寄せられている。 フォロワーからは「それだと利益が出ないからじゃないですか?」「慈善活動でなくて偽善活動」「愛は地球を救うとか言っときながら…やることが表面的なんだよな」などの声が寄せられた。「パラのテレビ中継、全然やらないね」「オリンピックを興奮して見ていた子どもたちが『なんでパラリンピックはテレビでしないの?』って言ってます。説明できない…」などと、パラリンピックの扱いについての意見もあった。[中日スポーツ]確かにパラリンピックはオリンピックほどの中継はないですね。☄にほんブログ村にほんブログ村
2024.08.04
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外出も許されず 牧場で起きた「障害者虐待」 当事者が語る20年 北海道恵庭市の牧場で虐待されたとして、長年住み込みで働いていた知的障害のある男性3人が、経営者家族と恵庭市を提訴してから1年が経った。だが、公判では実態解明が進んでいるとは言いがたい。社会から隔絶された牧場内で、何が起きていたのか――。原告の一人が朝日新聞の取材に応じた。 男性は60代。それまで働いていた別の牧場が閉鎖となり、2001年12月末、恵庭市内の「遠藤牧場」へ移った。 他の原告男性2人とともに、敷地内のプレハブ小屋で寝泊まりすることになった。午前5時ごろ起床し、50頭ほどの牛にエサをやる。3人で10分かかる飼料運びを、4回繰り返す。 午前7時ごろに母屋へ行き、経営者の妻がつくった朝食をとる。「お湯と卵と茶わん1杯のご飯。毎日それだけだった」 畑仕事を手伝わされることもあった。その横で昼寝をしていた経営者の息子に、仕事ぶりが気に入らないと髪を引っ張られることもあったと訴える。・・(この記事は有料記事です)[朝日デジタル]こういう記事こそ、有料にせずに事実を幅広く報道して欲しいですね。☄にほんブログ村にほんブログ村
2024.08.03
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同級生から「死ね」 堺市の発達障害のある女子中学生が被害訴える大阪府堺市の市立中学校で、無視されたり、「死ね」などと言われるいじめを受けているとして、いじめを受けた生徒と母親が記者会見を開き、被害を訴えました。■同級生から『死ね』 「校長はいじめられる側に原因がある」と母親生徒の母親によると、堺市立の中学校に通う中学3年の女子生徒は、入学当初から、同級生らから無視されたり、「死ね」などと言われるいじめを受けました。女子生徒が自傷行為を繰り返すようになったことから、母親は繰り返し学校側に相談しましたが、母親によると校長は「いじめられる側に原因があるからいじめが起きる」などと取り合わず、いじめが解決する見通しが立っていないということです。■発達障害のある女子生徒「いじめってすごくしんどい」母親によると、女子生徒には発達障害があるということで、28日堺市内で記者会見を開いた母親は「発達特性のある子どもはいじめられても仕方ないのでしょうか。学校や教育委員会のいじめに対する認識の甘さに、ずっと辛い思いが続いている」などと訴えました。また、会見に同席した女子生徒は、「いじめってすごくしんどいし、何もかもやる気がなくなる」「教室にも行きづらくなったり孤立感を感じたりして悲しい。勉強が追い付けなくなって、勉強面でも不安がある」「いじめで苦しんでいる人がいなくなってほしいです」と訴えました。■中学校でのいじめ『第三者委が調査』実施 小学校でもいじめ被害一連の中学校でのいじめについて、堺市では第三者委員会が調査を行っているということで、堺市は「調査の結果を待ちたい」としています。この女子生徒は、堺市立の小学校に通っていた2019年ごろにも、仲間外れにされるなどのいじめを受け、不登校となり、その後転校を余儀なくされていて、2021年に堺市の第三者委員会が、学校側が発達障害の特性を考慮せず、適切に対応しなかった、などとする調査報告書を公表しています。■小学校でのいじめ 堺市に賠償求め提訴 堺市は争う姿勢小学校でのいじめについて、生徒側は加害生徒の保護者と堺市を相手取って、損害賠償請求を求めて提訴していて、ことし7月、加害生徒側とは和解が成立しましたが、堺市側は引き続き争う姿勢を示しています。[goo ニュース]苛めはどこの社会でも起り得る現象ですね。小学校でも同じ境遇で和解できたのなら、今回もなんとかその方向で、と祈るばかりです。☄にほんブログ村にほんブログ村
2024.08.02
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障害者の再就職支援を指示 厚労相、相次ぐ解雇で武見敬三厚生労働相は27日の記者会見で、障害者が働きながら技術や知識を身に付ける就労事業所で相次ぐ解雇、退職に関し「きめ細やかな再就職の支援を行うため、労働局に対応を指示した」と述べた。 共同通信の全国自治体調査では今年3~7月に329カ所が閉鎖され、少なくとも約5千人が解雇や退職となった。公費に依存した就労事業所の経営改善を促すため、国が4月、収支の悪い「就労継続支援A型事業所」の報酬引き下げを実施したことが影響した。 武見氏は労働局に対し、自治体に提出された解雇届の状況を把握して対応するよう指示したと説明。事業所の閉鎖後も必要な支援が継続されるよう自治体に依頼したと語った。KYODO[YAHOOニュース]何より解雇に繋がった要因を解消しないことには再就職しても同じことの繰り返しになりそうですね。☄にほんブログ村にほんブログ村
2024.08.01
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